2012年10月31日水曜日

生徒も少しずつ増えてきました

教室の生徒も少しずつ増えてきました。
11月から授業スタートの生徒が多いですので、これから少しずつ忙しくなっていく予定です。
私自身は、午後7時以降の平日はだいたい授業に入るようになる予定です。

土曜日などはまだしばらく授業を入れない方針で空けてありますので、個別の入塾説明会は土日や7時より前の早めの時間帯に実施させていただくことが多くなるかと思います。

よろしくお願いいたします。

2012年10月30日火曜日

教室の前がバス停になる!

















教室の前が、バス停になるみたいです。
(12月見込み)

一回の乗車が100円のくるりんバスです。

今日、役所の方が見えていて、バス停の設置場所などを検討されてました。
仮設のバス停は段ボール製で、手作り感満載でした(笑)

これで少し遠くの方でも、通塾が便利になる。のかな?

また詳細が分かりましたら、
続報をアップします。

2012年10月29日月曜日

教材マニアックス7「KEYステップ 数学」

個別指導用教材、KEYステップを紹介します。

新中学問題集KEYワークなど定評のある塾教材を数多く作ってくれている教育開発出版の教材です。


個別指導用の教材としては、

元祖個別指導用教材で、当塾でも標準採用させてもらっている
フォレスタ 森塾(SPRIX)

フォレスタそっくりのレイアウトで、縮小版模範解答、書き込み式を特徴とした
スパイラル(学書)

すみませんまだ見たこと無いので今度の教材展示会でチェックする予定の(w
iワーク パーソナル(育伸社)

があります。
今日紹介のKEYステップは、これらの個別指導用教材の中ではもっとも新しくテキストです。





KEYステップ 数学
基本情報
教材名 : KEYステップ 
出版社 : 教育開発出版
シリーズ対応教科 : 英数のみ
製本 : A4
特徴 : 教科書準拠の個別指導教材




レイアウトは非常にシンプルで、スタンダードなものです。

例題(説明欄付き)

確認問題A

確認問題B

という流れです。
フォレスタなどの個別指導用教材に対抗した教材なのでしょうが、レイアウトなどがパクリというようなことはなく、ページ構成は教育開発出版の従来のテキストに近いものになっています。
今まで教育開発出版の別の教材を用いていた塾でも採用しやすいでしょう。

個別指導の授業では、解説つきの例題を講師が解いて説明し、生徒に確認問題をやってもらうという流れでしょう。

テキスト1ページ目の「本書の特色では」には、確認問題Bは「確認問題Aとレベル差の無い類題」となっていますが、実際には数字が整数から分数になっているなどほんの少しだけレベル差があります
(フォレスタやスパイラルの場合は、完全にレベル差はありません)
このあたりは、使い方を少し迷うところではあります。フォレスタ(トライとエクセサイズ)やスパイラル(プラクティスとリピート)の場合、同じレベルの問題なので前者を授業で後者を宿題というのが基本です。
KEYステップの場合は、一度授業の中ですべてを扱うというのが良いのかもしれません。



また2色刷りの教材が増えている中、KEYステップは1色刷りです。
ストイックですね。
オシャレではありませんが、中身さえ良ければ無駄に多色刷りにする必要はないのですよね。
フォスタの場合は赤シートを使うためという明確な理由があって2色刷りになっていますが、多くの教材はデザイン上の都合だけで2色刷りになっているように思えます。



単元ごとのまとめや、章末問題は用意されていません。
実際、この手のページは個別指導用教材では蛇足ですよね。この方式はフォレスタなどを踏襲しているのでしょう。

特徴的であるのは、巻末に追加の「演習問題」のページが付いていることです。
(ああ、大切なページなのに写真撮るの忘れてしまった;)
これは「確認問題A」「確認問題B」と同じレベルの問題で、この部分を宿題に使うのも良いと思います。授業中に生徒が十分に理解できずに、もう少し演習したいという場合にも重宝するでしょう。
このあたりの使い方などは特に指示されてはいないようです。

単元確認テストも別冊で付属しています。
よくある切り離し式ではなく、普通に中とじの冊子になっています。


模範解答はごくスタンダードなものになっています。必要十分な内容でしょう。





2.内容

KEYステップは5教科対応ではありません。英数のみの対応です。
このあたりはスパイラルと同様ですね。
理科や社会、国語については、教科書準拠の姉妹教材であるKEYワークを使いましょうということだと思います。
(KEYステップのページ構成はあまりKEYワークには似ていないので、姉妹教材というのは微妙ではあります)

また、フォレスタやスパイラルとの大きな違いは、
教材の使い方が教室の裁量に委ねられているところが大きい
というところだと思います。

フォレスタやスパイラルの場合は、ここは宿題で、こう教えてと使い方が出版社の方で明確に決められています。(それを無視して使っている塾もあるのでしょうが)
けれども、KEYステップは様々な使い方を想定した汎用性の高い構成になっているように感じます。
易しいレベルで、新中学問題集のようなマルチな用途に使えるという特徴を感じます。この教材なら、個別指導の学習塾に限らず、集団授業形式の一斉塾でも使いやすいのではないかと思えます。

2012年10月28日日曜日

教材マニアックス6「英語の名人 Ⅰ」


都麦出版の非常にユニークなテキストです。

都麦出版のテキストは「目的別テキスト」とでもいうべき教材が多く、ピンポイントで「かくかくしかじかな生徒に、ほげほげをさせるために使う」というコンセプトがハッキリしています。

塾のメイン教材として採用するのは憚られても、個別指導で生徒にあった教材として利用するにはとても重宝する教材を出版してくれています。

今日紹介する「英語の名人」もそうした目的別教材の1つになります。


英語の名人Ⅰ
基本情報
教材名 : 英語の名人
出版社 : 都麦出版
シリーズ対応教科 : 英Ⅰ~Ⅲ
製本 : B4
特徴 : 基礎文法習得特化型テキスト



1.ページ構成

チャレンジ問題

練習問題

1ページ1テーマの、非常にシンプルなつくりです。
問題のパターンは少なく、問題数も多くありません。


ページ下部に解説がついていて、講師はここを用いて説明できます。
生徒も分からなくなったら、ここを見て演習できます。

新出の難しい単語などは、すべてページの端に訳がついていて、生徒は「新しい単語が分からない!」といったストレスにさらされることなく、文法の習得に集中できます。
もちろん、単語もいっしょに覚えさせたいですけど。

ただし、問題は一見カンタンのように見えて、「きちんと文法を理解できていないと決して解けない」という意外と難しい問題設定になっています。
ただ、なんとなくパターンで解くというのでは難しいのです。

たとえば、単語の並び替え問題では、
「不要な2語の除いて並び替え」「1語を加えて並び替え」などとなっていて、本当に理解していないと解くことはできません。
(そういえば、神奈川県の英語の入試問題にも、このパターンは出ていましたね)

















演習問題自体は少ないといいましたが、別冊の「パワードリル」が付属していて、かなりの演習量になります。問題のレベルは本体と同じですが、こちらは解説ページがついていませんので、こちらで演習してきちんと解ければきちんと理解したといえるでしょう。

















模範解答は、答えのみのシンプルな作りです。
解説はありません。
けれども必要な解説は本体の文法の解説欄で十分ですし、分からないところは塾の先生が指導してあげれば良いのです。参考書と問題集がくっついたタイプの基礎的な教材の場合、模範解答の解説なんて蛇足なんですよね。
本体の解説欄がちゃんとしていれば、模範解答に解説なんて不要です。



2.内容

中学英文法の基礎を短期間にマスターできる、簡単そうで見た目ほどは簡単でないテキストです。

短期間で文法の習得を行うには、これほど良いテキストはありません。
書き込み式としても利用できますが、ノートに繰り返し溶かせる方法が個人的にはお勧めです。
中3になっても、1~2年の文法ができていないなどという生徒に突貫工事で文法を理解させるのにも良いかもしれません。

英語の名人Ⅰ~Ⅲと3冊構成で、それぞれ1~3年生の内容に対応しています。
ただし、英語の名人Ⅲ(3年)だけ少しテキストの構成が違っていて、詳しい紹介は割愛しますが「文法特化型」ではなく、「受験対策」を意識した作りになっています。
ただ、受験問題などは都道府県によって対策すべきところに違いがあるわけで、私はこちらはあまり好きではありません。

また、以前も別の記事で紹介しましたが、都麦出版の教材はシリーズ名が同じでもコンセプトがまるで違うというようなことがよくあります。
「英単語の達人」「英語読解の名人」など、タイトルも表紙も良く似たテキストがありますが、内容はまったく似ていません。対象となる生徒層やコンセプトはまったく違います。
良いテキストも多いのですが、いささか紛らわしいですね。


2012年10月27日土曜日

教材マニアックス5「数BEKI 代数Ⅰ」

公立の中学校と、私立の中高一貫校などでは指導のカリキュラムに大きな違いがあります。
私立中学校では、理科や社会については公立の学校と同じ教科書を採用していることが多いのですが、英語と数学ではそうはいきません。
特に数学では高校内容もかなり取り入れて指導されることが一般的です。

そうした中高一貫校のカリキュラムに対応したテキストというのは稀少なのですが、そのニーズに応え、かつ質の高いテキストがあります。
それがこの教育開発出版の「数BEKI」です。



数BEKI 代数Ⅰ
基本情報
教材名 : 数BEKI
出版社 : 教育開発出版
シリーズ対応教科 : 代数・幾何
製本 : B5
特徴 : 中高一貫校対応 中学生用教材




1.ページ構成

例題

類題による演習問題(数題)

1ぺーじの中に上記の流れを繰り返すという非常にシンプルな作りです。
このあたりは、同じく教育開発出版の「新中学問題集」「高校リード問題集」などと良く似た作りです。

小単元ごとに「節末問題」、さらに章ごとに「章のチャレンジ問題」なども用意されていますが、1ページずつですので、まとめ問題のボリュームは小さいです。
このあたりは指導者によって好みの分かれるところではあるでしょうが、個人的にはまとめの問題よりも本文に力を入れて貰った方が使いやすいと思っております。非常に好感のもてるつくりです。




メインのページです。
問題ごとにパターンが少しずつ違っていて、考える力が鍛えられる構成になっています。
節末問題、章のチャレンジ問題です。

模範解答も昔ながらの普通の作りです。
最近は個別指導教材などを中心に、縮刷コピー式の解答など、答え合わせが簡単にできるタイプの教材も増えています。けれども、こうした昔ながらの模範解答は、分からなかったところの解説の意味を理解するのにも高い理解力が要求されます
ただ、模範解答の解説を読み解く技能を鍛えていくことも大切です。高校、大学と進んでいくことを考えればどこかで身につけておかなければならないのは間違いありません。

2.内容

質の高い中高一貫の中学生用の、塾教材というとほとんど数BEKI以外に選択肢は無いんじゃないでしょうか。
特に理系では良い教材を多く作っている教育開発出版の作っているテキストだけあって、良問で揃えられていると思います。

ただ、生徒の応用力なども求められていますので、それなりの力のある生徒でなければ厳しいには厳しいです。
私立中学の生徒でも、「学校の内容についていけていない」「学校の勉強がちょっと難しいなあ」というような生徒には公立高校用の教材を使ってあげた方が良いかもしれません。
実際のところ、難関と言われる私立中学校の場合、背伸びをしすぎて少しばかり生徒を置いてけぼりになっている例が少なくありません。そして結局は高校になって同じことをもう一度やり直さなくてはいけなくなるというのが大概です。あまり良い風潮では無いと思います。

2012年10月26日金曜日

生徒に宿題をやってきてもらうには


「ウチの生徒たちは、まったく宿題をやってこないのですよ」
「こっちは生徒のためを思って宿題を出しているのに、困ったものです」


ときどき、こんな事をおっしゃる塾や学校の先生がいます。



けれど、私はいつもこう思っています。
「生徒が宿題をやってこないのは、宿題を出している先生の責任」



もちろん、生徒ひとり一人が宿題をやって来るかどうかは、生徒個人の問題ではあります。
けれども多くの生徒が宿題をやって来ないというのは、宿題の出し方に問題ありなのです。それを生徒のせいにしてはいけません。

責任をすべて生徒に押し付けようとする教師を見ると、アホちゃうかと正直思っちゃいます。





1.宿題は生徒にあった適切なものか


2.宿題の意義を生徒にきちんと伝えているか


3.宿題をやってきた生徒をちゃんと褒めているか


4.生徒の信頼を得ているか



このあたりが、しっかりできていないようだと、生徒は宿題なんてやってきてくれません。
上述のことが、きちんとできていて生徒のやる気を引き出してあげることができれば、

「塾の宿題なんか、別にやってこなくても直接学校の成績に影響があるわけじゃないし、
 やる意味が無いと思ったなら、別にやって来なくても良いよ」

そう伝えておいても、たいてい生徒は宿題をやってくるものです。



もう少し説明します。



1.宿題は生徒にあった適切なものか

宿題は生徒が解けるものを出すべきです。
分からない問題、考えて解けない問題が多くあると、生徒のやる気ゲージはどんどん下がっていきます。とくに学習習慣がついていない生徒は、解きやすいものを与えてあげましょう。
普通は授業で扱った内容を、授業で扱ったのと同じかそれより易しいレベルの課題で設定するのがスタンダードです。
もちろん、しっかりと学習のペースが掴めている生徒には、深く考えなければ解けないような問題も課してより大きな解ける喜びを提供するの良いと思います。
大切なのは、生徒の状況をきちんと把握し、それに合った量と内容の宿題を出してあげることが大切です。


2.宿題の意義を生徒にきちんと伝えているか

生徒は言われたことを黙々とこなすロボットではありません。なんのためにその宿題を課しているのか、生徒にきちんと伝えてあげましょう。
何のために、宿題をするのか、それをきちんと意識すればモチベーションも上がりますし、勉強の効率もずっと良くなります。社会人だって、何のための仕事か理解できなければ仕事も捗りませし、技能も身についていきませんよね。
なかには他の生徒が宿題をやってこないような状況でも、従順に宿題をやってくるような生徒もいます。けれど、そうした生徒でも宿題の意義を理解して能動的に勉強するのと、イヤイヤ作業として宿題をこなしたのでは成果がまったく違ってきます。
なので、

「一度やっただけでは忘れてしまうから、宿題で同じ問題を繰り返し勉強すると良いんだよ」
「この問題は定期テストで良くでるから、やっておくとお得だよ」
「この問題は学校のテストでは出にくいけど、入試では良くでるんだよね」
「これが解けるようになると、いろんな問題の応用もできるようになるんだ」

こう言ったことは生徒に繰り返し伝えていきます。
繰り返しです。1度言っただけでは、なかなか生徒には伝わりません。何度でも伝えていってあげましょう。


3.宿題をやってきた生徒をちゃんと褒めているか

生徒に限らず、人間は他人に認められることを望んでいます。
宿題をやってきた生徒には、その努力をきちんと評価してあげるべきです。他人に認めてもらえているという実感が、次の努力に繋がるのです。


4.生徒の信頼を得ているか

嫌いな先生の言うことなど聞きたくありません。
「あの先生のこと嫌い」
そう思われてしまったら、もう負けです。そうなったら宿題なんてやってきて貰えませんし、イヤイヤやってきもらっても成果は低くなります。
生徒におもねるべきだと言っているのではありません。生徒と仲良くなるだけではダメなのです。
「この先生の言うことを聞いていたら、成績があがるに違いない」と、思って貰わなければならないのです。それが塾で言うところの信頼です。


2012年10月25日木曜日

高校受験資料配付中!

















先日の記事(高校受験資料)で紹介させてもらった教室の受験資料のコピーなのですが、入塾説明に来てくれた生徒さんにこちらを現在配布させてもらっています。

どこよりも分かりやすくて詳しい公立高校の案内です。
広告のためにドドーンと大きく塾の電話番号を載せてあります。

「塾に入るつもりは無いけれど、資料だけくれ!」

という生徒にも配布いたしますので、興味のある方はお立ち寄りください。
(部数には限りがあります)

2012年10月24日水曜日

教材マニアックス4「ウイニング スプラウト 英語」


2012年の春は、中学校の教科書の改訂に合わせて多くの塾教材に新刊または大きな改訂が行われました。

その中の1つがウイニングスプラウトです。
実のところ、私も不勉強ながら今回、サンプルを送ってもらうまで中身を見たことが無かったのですが、とても力の入った教材です。
名前としては、ウイニングのシリーズになっていますが、まったくウイニングっぽくはありません。


ウイニング スプラウト 英語
基本情報
教材名 : ウイニングスプラウト
出版社 : 好学出版
シリーズ対応教科 : 5教科
製本 : A4
特徴 : 書き込み式




1.ページ構成

説明のページ(例題付き)

確認しよう

わかる

できる

以上の流れでワンセットになったいます。
「まとめ」などのページもありますが、ボリュームは小さいです。

















説明のページは、分かりやすくシンプルにまとめられています。
生徒が書き込んで練習する欄などがあって、生徒の理解を促す工夫があります。
講師がそのまま板書の代わりに利用できますので、個別指導用の教材としてもかなり良いと思います。



演習問題は、確認しよう→わかる→できる のステップアップ式です。
すべて書き込み式になっています。
英語については上記の通りなのですが、数学は確認しようが説明のページと一体になっているなど、教科によって多少の違いはあります。

色も2色刷でとても見やすいです。
ちなみに、私は教材の色数は最大「2色まで」と考えています。
あまり色数が多くても、どこが大切なのか逆に分かりにくくなるばかりです。学習の効率を考えるなら、1~2色で十分なのです。フルカラーの教材はおしなべて好ましくありません。

漫画コミックだって、巻頭フルカラーとかのページよりも一色刷りの普通のページの方が読みやすいですよね。



















模範解答はとても贅沢な使われ方をしています。
上半分に本文をそのまま縮小して、答えを書き入れたタイプの解答がのっていて、下半分に解説が入っています。しかも解答部分だけが色字になっているため、すばらしく分かりやすいです。これなら生徒本人に答え合わせをさせても楽々です。
こんなに紙面を贅沢に使った塾教材は未だかつてなかったでしょう。

















習熟度確認のための単元テストも付属しています。
こちらもだいぶページ数があります。






2.内容

内容はとても平易です。
たとえば教育開発出版のやさしめの実力養成式のテキストのマイクリアあたりと比べてもだいぶ易しい印象です。
さらに易しいレベルの個別指導教材の、フォレスタ、スパイラル、KEYステップなどと比べてさえさらに易しい印象です。この手のテキストで、ここまで易しい教材はとてもレアです。


ものすごく分厚いです。
フォレスタの英語やスパイラルなど、すでに同種の分厚いA4教材はありましたが、そのさらに上をいきます。
まず本体自体も厚いのですが、模範解答や単元テストのボリュームが他の教材の上をゆきます。


次に、個別指導用教材のフォレスタ(SPRIX)スパイラル(学書)の影響がかなりみられます。他の部分でもそうですが、特にスパイラルなどは強く意識してより良いものをと作られているように思えます。

解説のページは板書の必要のない個別指導教材の特徴をはっきりと持っていますし、模範解答に縮小コピーを用いるところや書き込み式をうたっているところなどは、学書のスパイラルやオンリーワンを参考にしているのでしょう。また「まとめ」のページを極力少なくする工夫は、フォレスタを参考にしているでしょう。
ただ、多くの個別指導用教材と違って、ウイニングスプラウトは教科書準拠教材ではありません
もっとも数学や理科などは、教科書に準拠していようといまいと大差ありませんし、英語や社会も体系的な学習をするのなら準拠教材より好ましいです。
とても良いテキストなのは間違いありません。

まだ私も十分に使い込んだテキストではないですので、細かな問題構成などについてはこれからチェックしていくところです。また気付いたことなどありましたら、情報を更新させてもらいます。




2012年10月23日火曜日

高校の選び方 私立高校と学科

前回の学科紹介の記事で、わざわざ「公立 普通科」などと公立と明記したのは、同じ普通科でも公立と私立では多少事情が異なるからです。


私立 普通科 特進クラス

4年制大学への進学を目指します。
ただし、「一般入試」で国公立大学や難関私立への合格を目指します。
クラスの人数は一般のクラスより少人数になるなど優遇され、授業の単位数も多く、授業前後の補習や課外授業、個別の進路指導など手厚い指導が受けられます。
また、特進クラスの生徒には特待生としての特典が与えられることが多く(高校によっては特進クラス全員が特待生扱いの場合も)、授業料が全額免除や半額免除されることがあります。
ただし、その分入学が難しく、高校によってはまったく別の高校だというところもあります。たとえば、星城高校などは勉強する建物さえ別の校舎が用意され、そのほかの生徒と隔離されるなどということもあります。
また、逆に「推薦入試」では不利で、指定校推薦の枠などをもらうのは難しいのが実情です。
特進クラスという名称は固定されたものではなく、「文理コース」「アドバンスクラス」などといった呼称が使われる場合もあります。
また、滝高校や東海高校などの一部の超難関私立では特進クラスが用意されていません。こういった学校は事実上、全クラスが特進クラスのようなものです。


私立 普通科 普通コース

4年制大学への進学を目指します。
ただし、「推薦入試」で私立大学への合格を目指します。
高校の成績をしっかりとって、主に指定校推薦で大学に進みます。
(※大学入試の推薦入試は、指定校推薦のほかに、公募推薦などがあります。)
私立高校は公立高校と比べものにならないほど多くの指定校推薦枠を持っています。現在、私立大学の50%以上が推薦入試での合格となっています。
ただし、推薦入試が有利な分、一般入試を意識した指導については公立の普通科や特進クラスより弱くなっています。



私立 専門科

大きな部分では公立と変わりません。
就職や、専門学校等への進学を目指します。
ただし、私立の専門科の場合、系列の大学がある場合も多く、そちらへの進学が有利な場合もあります。
また進路実績から判断すると、私立高校では公立高校の場合よりは進路を変更する生徒が多いようです。
私立の専門科から4年生大学に進学する生徒や、公立の普通科から就職する生徒は同じレベルの公立校よりもやや多い傾向にあります。


ちなみに、私立高校も公立高校と同様に、都道府県によって入試の傾向も違いますし、県の私学団体の方針にも違いがあるようです。
以前、わたしは静岡県で教えていたときと、愛知県では調べてみるといろいろと違っています。なかなか難しいものです。他県ではもう少し違った特徴のある可能性はあります。

2012年10月22日月曜日

高校の選び方 公立高校と学科

普通科 普通の学校

総合科 総合的な学校

専門科 専門的な学校


では、わけがわかりませんね(笑;
ちゃんと説明しましょう。



公立高校 普通科

4年制大学への進学を目標に勉強する学校です。
多くの学校で、2年次に「文理選択」があり、文系大学に進学する生徒と理系大学に進学する生徒でコースが分かれます。学校によっては、国公立志望か私立志望かでより細かなコース分けがなされることもあります。
大学受験に必要な数学や英語の授業数が多く、また授業前後や土曜日を利用した補習授業など、大学受験に向けた対策が行われます。



公立高校 総合科

愛知県公立高校入試の制度的には専門科に分類されます。
総合科では、
1年生  全員同じ授業を受けつつ、将来の進路について考える
2年生~ 将来の進路志望に合わせて系列を選び、進学希望の生徒と就職希望の生徒に分かれて、それぞれのカリキュラムで学習をする
という、仕組みになっています。
1年生の間に、進路の選び方について学ぶ授業もあったりします。自分の将来についてきちんと考えたい生徒にお勧めの学科です
ただし気をつけておかなければならないのは、一言に総合科といっても2年次に選ぶことのできるコースは学校によってだいぶ異なっています。どんな進路にも対応しているというわけでは、決してありません。
もちろん、将来について明確なビジョンがある生徒は、それにあった普通科や専門科を選ぶ方が有利でしょう。進学希望であるなら普通科を、工業系の資格を取りたいなら工業科を選ぶべきです。

たとえば、鶴城丘高校と岡崎東高校のコースは次のようになっています。
この二校の場合は、いずれも選択授業が系列分けされているだけで、系列ごとにクラス分けするわけではありません。

鶴城丘高校(総合科)
・ 人文科学系列 文系大学に進学
・ 自然科学系列 理系大学に進学
・ 国際ビジネス系列 商業や語学について学び、就職または専門学校等に進学
・ 情報システム系列 コンピュータの扱いについて学び、就職または専門学校等に進学
・ メカトロニクス系列 工学について学び、就職または専門学校等に進学
・ アグリサイエンス系列 農業について学び、就職または専門学校等に進学
・ 環境デザイン系列 環境について学び、就職または専門学校等に進学

岡崎東高校(総合科) ※進学系総合科をうたっています
・ 自然科学系列 理系大学に進学
・ 環境系列 私立理系大学に進学
・ ライフサポート系列 看護福祉について学び、就職または専門学校に進学
・ 情報系列 情報系大学に進学
・ スポーツ健康系列 体育大学などに進学
・ 人文科学系列 文系大学に進学
・ 国際理解系列 私立文系大学に進学



公立高校 専門科(工業科・商業科・福祉科など)

ひとことに専門科といっても、美術科や音楽科などはやや特殊な事情をもっています。
ここでは、工業科・商業科・福祉科を中心に説明しますが、原則的には高校卒業後は就職します。高校に地元の企業を中心に求人が来ますので、高校から就職を斡旋してもらうことができます。また一部では、専門学校などに進学する生徒もいます。
学校での授業は、一般科目専門科目の授業があります。

一般科目……国語や数学・英語・芸術・体育などの普通科と共通の科目
専門科目……資格の取得や、就職するための技能を学ぶ科目

たとえば、安城農林高校の1年生での授業数は次のようになっています。ただし、この割合は高校によってだいぶ異なります。
一般科目……16単位
専門科目……14単位
(HPの情報による)

4年制大学への進学もフォローするとうたっている高校も少なくありませんが、一部の生徒の個別対応になってしまします。
特に、工業科では工場での工員、商業科では事務、福祉科では福祉介護での求人が当然多いですが、どの学科でも必ずしもその専門分野での就職ばかりではないというのが実情のようです。
また研究職など高度な技能職に就きたい場合には4年制大学の卒業が必須ですので、専門科よりは普通科に進むべきです。
高校卒業後、なるべくはやく就職して自立したいという場合にお勧めの学科になります。


自分に合った選択が出来ると良いですよね。

2012年10月21日日曜日

高校の選び方 私立?公立?普通科?専門科?総合科?

進学する高校の選び方は大切です。
ただ何も考えずに、自分の行けるできるだけレベルの高い高校に行こう、とか、なんとなく評判の良い高校に行こうというのはあまりよくありません。


どの高校を選ぶかによって、進路が大きく異なってくるのです。
人生を考える上で、高校卒業後の未来が高校選びの時点でだいぶ絞られてきてしまうのです。


まず、私立高校に進むか公立高校に進むか。
私立と公立は、授業料や設備が違うだけではありません。高校での進路指導や、授業の方針がかなり違います。


次に、どの学科に進むのか。
普通科専門科(工業科や商業科など)、総合科など。

まずは、一つ具体例をあげて説明しましょう。


SSS進学教室から通いやすい学校で、「碧南高校(普通科)」と「鶴城丘(総合科)」があります。
どちらも公立高校(県立)です。


合格に必要な成績としては、

碧南高校
 内申28 当日点61

鶴城丘高校
 内申28 当日点60

くらいですので、合格に必要な成績はだいたい同じです。
けれども、卒業後の進路をみると、


碧南高校
 国公立大学 7
 私立大学進学 147
 ほか進学 68
 就職 10

鶴城丘高校

 国公立大学 2
 私立大学進学 55
 ほか進学 58
 就職 123


となっていて、進学実績は碧南高校の方が良くなっています。
けれども、じゃあ碧南高校の方が良い高校かというと、かならずしもそう言い切れるわけではありません。鶴城丘高校は地元でも人気の高校の一つです。


この違いは、どこから来るのかというと、大きなところでは普通科総合科の指導方針の違いによるところが大きいです。
ですので、高校を選ぶためには、普通科とはどういう指導をしてくれる高校なのか、総合科とはどういう指導をしてくれる学校なのか、あるいは工業科はどういう指導をしてくれる高校なのかをきちんと理解しておく必要があるのです。

さらに言えば、同じ普通科でも公立と私立でも、だいぶ指導の傾向が違います。工業科でも公立と私立では、普通科とは別の意味で指導の方針が違います。
都道府県によっても実情はいささか異なりますし、県内でも地域の格差はだいぶあります。
(このブログでは、愛知県を中心に説明させてもらいますが)

詳しくは次回以降に少しずつ説明します。


続く!


2012年10月20日土曜日

教材マニアックス 号外 中学通年教材総括

主立った出版社の中学生用・通年塾教材
個別指導用教材教科書準拠ワーク実力養成実力養成(難)実力養成(易)
学書スパイラルNEW BASIC×ビューポイント?×
教育開発出版KEYステップKEYワーク新中学問題集新中学問題集 発展編マイクリア
文理×中学必修テキストWINPASS?実力錬成テキストWINPASS?
好学出版×新ワークウイニングウイニングプラスウイニングスプラウト
エデュケーショナルネットワーク×栄光ワーク標準新演習発展新演習自立学習新演習
育伸社iワークパーソナルiワークシリウスシリウス発展編シリウスα


個別指導用教材

個別指導の学習塾での利用を前提に開発された教材です。また学校の授業を理解し、定期テストなどで良い点数をとることに力を入れてあります。
個別指導での「教えやすさ」「課題の出し方」「進度管理のしやすさ」など、今までの教材にはない新しい視点で工夫が凝らされています。
個別指導用教材の共通する特徴としては、問題のレベルは平易であることなども上げられます。
個別指導用教材はフォレスタに対抗して作られました。とても良い教材もあるのですが、やはりフォレスタの完成度はピカイチです。


教科書準拠ワーク

教科書準拠ワークは、個別指導用教材同様に、教科書の内容に沿っていて学校の定期テストで結果を出せるように開発されています。
KEYワーク中学必修テキストなどは、定番です。どちらも私は大ファンです。
栄光ワークはワーク系教材ではやや難しめですが、これも使いやすいです。また栄光ワークは小1から教科書準拠でそろっているので、そういう意味でもとても助かります。栄光ワークは教材にはワークとだけ書かれてあります。


実力養成

このあたりを一番のメインにしている出版社が多いと思います。
古くからある教材が多いですね。
教育開発の新中学問題集ウイニングはかなりの鉄板です。歴史ある教材だけに、改訂されるたびに問題が洗練されていて、内容については最高です。最近のテキストはA4版ですが、このあたりの鉄板テキストはB5版で一回り小さいテキストが多い。
このあたりの問題集は、易しい問題から難しい問題まで幅広く取り扱われていて、「この問題が無くて困る」ということはあまりありません。あったとしたら、それは難問奇問というべきでしょう。
特に新中学問題集は、少し高いですが、その分ボリュームもあって網羅的です。
ただ逆に問題量が多いので、どの問題を扱うかは塾で授業をする講師の技倆が問われます。集団形式の一斉塾ではこのあたりの教材がまだよく使われていると思われます。
私の知っている一斉塾で、新中学問題集からKEYワークにレベルを落としたところもありますし、使われることは少しずつ減っていくのは間違いないでしょうが。
WINPASSは実力養成としては、やや易しめであまり網羅的ではありません。その分扱いやすくもあって良いテキストです。


実力養成(難)

使う生徒を選びます。
文理の実力錬成テキストなどは、ほんとうに難しいです。難問に挑戦するのが楽しくてたまらないという生徒もいますので、ときどき欲しくなります。


実力養成(易)

基礎をきちんと勉強することが、成績向上には大切です。
どんなに、成績上位の生徒の指導でもまずは基礎からはじめた方が最終的には高いところに到達するのは間違いありません。
そうした常識が塾業界にも普及してきたせいか、易しめの教材がどんどん増えています。
標準的なものよりは比較的新しい教材が多く、ウイニングスプラウトなどは出来たばかりです。先日、教材のサンプルをいただいて私も初めて中身をチェックしたのですが、なかなかに良さそうです。こちらはいろいろと独自なところもあって、改めてまた紹介させてもらいます。





塾で使用している教材は、教材専門の出版社さんが作っています。
多くの学習塾がこちらから購入させてもらっています。一部の超大手の学習塾では独自開発しているところもありますが、出来はたいていイマイチだったりします。やはり、餅は餅屋ですね。
ほとんどの塾は、上記に紹介させてもらった教材をそのまま使うか、出版社にお願いして表紙だけ差し替えてオリジナルのテキストのふりをします。面白いのは、知り合いの一斉塾の先生で、表紙だけ差し替えの教材であることを、教えているその先生が知らなかったなんてこともありました。


塾での指導が高じて、教材を作る関連会社を作ってしまった森塾(SPRIX)フォレスタとか、
ニッチな教材ばかりつくる都麦出版など、独自路線のところもありますが、
主立った出版社は中学生向けの通年教材をメインに開発されています。

どの出版社も商品構成はとてもよく似ていて、どの教材に力を入れているかなどはそれぞれ違っているのですけれども。
中学生生向けの通年教材ですと、以下のような感じになるでしょうか。
「?」のところは、分類的にここで良いのかまようなあというところです。
わたしがあまり使ったことのないテキストなども一部含まれていますので、説明できないところがありますが。




ざっくり紹介しましたが、それぞれの教材はいろいろ工夫されていて、差別化がはかられています。また少しずつ紹介させてもらいます。
良いもの限定で。イマイチのものは紹介しません。

2012年10月19日金曜日

教材マニアックス3「文作はかせ 上」

今日は少し特殊な教材を紹介します。

都麦出版と書いて、ツムギ出版と読みます。

非常にユニークで、おもしろい教材をたくさん出版してくれているところです。
年間を通じて5教科かっつり使えるような教材はほとんどないのですが、塾教材界の隙間を狙ってくるような出版社です。

「みるみるわかる数学の要点」
「英語の名人」
「読解はかせ」

など、今日紹介の「文作はかせ」以外にもすばらしいテキストを発表してくれています。






文作はかせ 上
基本情報
教材名 : 文作はかせ上下 
出版社 : 都麦出版
シリーズ対応教科 : 国語
製本 : A4
特徴 : 無学年 小学生低学年~中学生向け




1.ページ構成

ゲーム要素の強い言葉遊びを通じて、楽しく国語力をつけていくのがこのテキストの趣旨です。
ことばでのしりとりや、あいうえお作文などがあります。

1ゲート6ページの構成で、8ゲートまであります。






このテキストの目玉となるのは、ゲートの最後の2ページを作った作文コーナーです。
第一ゲートのタイトルは、
「宇宙人の友だちを紹介しましょう」

生徒が、自分で考えた宇宙人を作文で紹介します。
これは、生徒は本当に喜びます。楽しんで作文の練習ができます。
学校の作文指導というと、読書感想文や思い出作文などたいくつなものばかりで、作文が苦手だという生徒は少なくありません。しかし、作文というのは本来もっと自由で楽しいものなのです。

楽しんで練習するからこそ、「どうやったらもっと面白くなるだろう」「どうやったら分かりやすく書けるだろう」と読み手を意識して試行錯誤ができて、そこで初めて本物の表現力を身につける演習になるのです。
いやいや書いた作文なんて、ただのやっつけ作業にしかなりません。

この課題を通して、生徒が作文の楽しみを感じてもらえれば最高です。
このテキストは低学年から使えるようになっていますが、高い学年の生徒にとってもしっかりとした練習になります。講師の先生も生徒といっしょになって楽しんで挑戦してくれたりします(笑)


















模範解答はシンプルです。
ただ、作文という性質上、はっきりとした答えがあるわけではありません。
指導の上では講師の技倆がとわれるところではあります。





2.内容

以前、国語の指導についての記事で総合的国語力というものについて説明しました。


総合的国語力
① 考える力 (文章を読んで理解し、自分の意見を持つ力)
② 表現する力 (自分の意見や考えを文章にする力)
③ 語彙やレトリック、国語的知識や一般的な知識(常識や別教科の知識を含む)


このテキストは、総合的国語力を、とくに②表現する力を鍛えてくれます。
こういったテキストはレアです。
もちろん、このテキストは教科書に準拠しているわけではないので、これで学校の成績を上げるのは難しいのですが、やっぱり最後は実力がものをいいますのでしっかりと鍛えておきたいところです。

非常にすばらしい教材なのですが、難点もあります。
教材の難点というより、売り出し方の難点ですが。

1.教材のシリーズ構成がメチャクチャ
たとえば、「はかせシリーズ」には、ほかにも「読解はかせ」などがありますが、教材のコンセプトは文作はかせとはまったく異なります。対象年齢も、文作はかせより確実に上です。編集や問題作者も別の人でしょう。
ほかに「英語の名人」と「英文読解の名人」も趣旨や難易度がまったく違っていて、ヒジョーに紛らわしいです。
良いテキストも多いのですが、イマイチなテキストも実際にあります。シリーズ買いすると失敗すること請け合いです。教室で採用の場合には、一冊一冊きちんと確かめてから採用する必要があります。


2012年10月18日木曜日

高校受験資料



















地元の公立高校の資料をいろいろと作成しました。
愛知県教育委員会の公式データや、愛知全県模試の結果をもとにできるだけ分かりやすくまとめたものです。

SSS進学教室から、各学校までの自転車や公共交通機関で通うのに掛かる時間や、合格に必要な成績入学後のカリキュラムなどについてコンパクトにまとめてあります。
合格に必要な成績は他塾でもまとめてあるところは多いですが、だいぶサバを読んでるところが多いのですが、こちらは模試の追跡調査結果から直接編集したリアルな数字を入れてあります。

一部、まとめのページだけPDFファイルでアップさせてもらいます。
(塾の宣伝のため、校舎名のロゴ入りですがw)


西尾市寺津町から通える 公立高校 「ボーダー表」

西尾市寺津町から通える 公立高校 「通学時間と合格難易のチャート」

西尾市寺津町から通える 公立高校 「高校一覧」







2012年10月16日火曜日

教材マニアックス2「オンリーワン 数学」


オンリーワン 数学
基本情報
教材名 : オンリーワン
出版社 : 学書
シリーズ対応教科 : 英数理
製本 : A4
特徴 : 教科書非準拠


開校に際して、お願いしてさっそく教材のサンプルを送ってもらいました。感謝です。
写真右が現行版、左が改訂前の古い版のものです。

塾用教材のたぶん最大手の出版社がオンリーワンを出している学書です。
学書刊行の教材の中では、オンリーワンはもっともメインに売られている教材ではありません。対応強化も英数理の3教科だけですし。

「ベーシック」 教科書準拠のワーク系テキスト
「ビューポイント」 教科書非準拠のやや難しめのテキスト
「スパイラル」 個別指導用のテキスト

学書の主立った教材は上記などが上げられますが、メインは「ベーシック」「ビューポイント」でしょう。
けれども、私は個人的には学書の教材のなかでは「オンリーワン」がいちばん好きです。
オンリーワンは、ほかの教材にないはっきりとしたコンセプトを持っています。

そのコンセプトとは、ずばり、
中レベルの問題までを、多くの問題をひたすら解かせる。
苦手の生徒でも、繰り返し演習させることでパターンで覚えさて中レベルの問題までは到達させる。
というものです。


1.ページ構成

「例題」
数題の問題演習

「練習」
例題と同じタイプ・同じレベルの問題演習

基本敵にはこの繰り返しです。
特に解説や説明のページはなく、ひたすら演習問題があるだけです。そのため塾でメインの教材として使うのにはあまり適していません。補助教材としての利用がベストでしょう。

この例題と練習はほんのちょっとパターンが違うだけで、別の例題としてセットされます。
この例題と練習だけでも演習量はかなりのものになるのですが、

「確認問題」 
例題、練習が数セットごとに同じタイプの問題を復習

「章の総まとめ」
さらに章ごとにまとめの問題で復習

という、まとめ単元の部分のボリュームがけっこうありますので演習量にはことかきません。





例題と練習のページです。完全書き込み式をうたっているので、余白もたくさん開いています。
(当塾で演習する場合は、原則としてノートを利用しますが)



確認問題です。たくさん問題が並びます。



模範解答が特徴的なのですが、これは本編を縮小コピーをしたものに赤字で答えを書き込み、途中式やポイントの説明なども付け加えてあります。
これは、答え合わせが苦手な生徒でも楽々に自分で答え合わせを行うことができます。
とてもおもしろい試みです。これは学書の教材では、スパイラルで先に同じタイプの模範解答が採用されています。



2.内容

特徴がいくつかあります。

・教科書には準拠していない
・同じタイプの問題をとことん演習させるために問題量が多い
・同じタイプの問題の問題量が多いため、扱えてない問題も多い
・場合によっては問題量が多すぎるため、講師の方で問題を指示してやる必要がある

塾でこの教材を採用する場合には、このあたりのことをきちんと把握しておく必要があります。
いずれにしてもメインの教材には向きませんので、補助教材用です。


けれども、問題をパターンで生徒に教えられるため、相当数学を苦手にしている生徒でもそれなりのレベルの問題を解けるようにしてあげられることができます。使い方次第によってはとても良い教材です。

また、問題の選び方自体はちょっとまだ選別が甘いように感じる部分もあります。「この問題はいらないでしょ」「なんでこの問題ないの」というのはかなり多いです。が、そのあたりは今後の改定に期待ですね。

教材マニアックス1「フォレスタ数学」

新しくデジカメを購入してしまいました。
Nikon COOLPIX L26 です。いわゆるコンデジというやつですね。

購入のポイントは、

1.安い。(通販で送料込み4,980円でした)
2.SDカードが媒体に使える。(汎用性の高い媒体が一番です)
3.専用電池ではなく、単三電池式。(電池切れのときに安心)

ですね。コンパクトで、今まで使っていたのよりもずっと高性能です。


閑話休題。
さて、新しいデジカメを使って、塾においてある教材について紹介していきます。
実は私、教材マニアなのです。
(紹介するのは塾教材になりますので、一般の方の購入は難しいです)


まずは、SSS進学教室で標準採用している教材を上げないわけにはいかないでしょう。


フォレスタ 数学
基本情報
教材名 : フォレスタ
出版社 : SPRIX(森塾)
シリーズ対応教科 : 英数国理社
製本 : A4
特徴 : 個別指導用教材、ノート使用必須


フォレスタを発行しているSPRIXは森塾の関連企業です。
このあたりについては、以前の記事(他塾紹介6 森塾)でも少し紹介させていただきました。

フォレスタというのは、塾業界ではじめて「個別指導専用」に開発された教材で、また間違いなくもっとも優れた個別指導専用の教材になります。
個別指導で用いるために様々な工夫が凝らされ、問題の選別やレイアウトに他に類をみないこだわりを持って作られています。

このフォレスタに対抗して、いくつか他の個別指導教材も出ているので一応は名前だけあげておきます。

学書 スパイラル
育伸社 iワーク パーソナル
教育開発出版 Keyステップ

特にスパイラルなどは、ちょっと良いのかというくらいにフォレスタに構成がそっくりです。


1.ページ構成

フォレスタのページ構成はとてもシンプルです。
問題の種別ごとに小単元が作られていて、

「ポイント」
重要ポイントの説明

「ウォームアップ」
問題の実例を踏まえての説明

「トライ」
演習問題

「エクセサイズ」
繰り返しの演習問題(トライと同じレベル)

以上の内容が2~4ページで1セットになっていて、それがずっと繰り返されます。
特徴的であるのは、他の教材によくある「単元のまとめ」や「章末テスト」がまったく無いことです。
無駄を極限まで省き、本編を充実させてあります。



上の写真は、「ポイント」と「ウォームアップ」のページです。
生徒に指導する講師が「手短に、分かりやすく」説明できるようにおそろしく端的な説明となっています。
指導というのは「説明が短いほど理解しやすい」のです。
このあたりの作りが、フォレスタがどの教材にも負けないところです。
また赤字は赤シートで完全に消えるようやや薄めの色で印刷されているなど、細部にも相当こだわっています。


















こちらが演習問題の「トライ」と「エクセサイズ」です。
説明を聞いて、すぐに演習をします。
生徒は説明を聞いただけでは、勉強が定着しません。ですので、良い授業というのはしっかり授業時間内に演習時間をとっています。これは集団指導の一斉塾でも同じことです。
フォレスタを使った個別指導が、集団指導やほかの個別指導に勝る点は、「説明がより手短」「演習問題も少なめで手短」であるため、より分かりやすくより定着しやすいことでしょう。

フォレスタは単元の学習を短期間で終えることができるので、学習状況の確認や苦手単元の復習にも時間を掛けることができます。繰り返しが学習が、勉強の基本です。


















別冊のクリアテスト付きです。
問題が本編と完全対応しているので、習得できなかったところはすぐに戻って確認できます。

















模範解答は答えだけの分かりやすくシンプルな構成です。
解説などは特に載っていませんので、一から自習をするのには向きません。塾で習ったところを、復習するのは良いのですが。
あくまでフォレスタは個別指導用の教材ですね。

















やや、残念なのはフォレスタの数学は教科書に完全準拠ではないということ。
(フォレスタシリーズでは英語だけが完全準拠です)
教科書の種類によって、微妙な表現や扱う順序が違ったりしますので、準拠してくれているとベターではあります。ただまったく対応していないわけではなく、ちょっと面倒ですが巻末に教科書ごとの表現についてのまとめも付録していますし、教科書ごとの進捗管理表を印刷して使用することができます。


















また、グラフや作図の問題は巻末にまとめて切り取り式の解答用紙がついているのですが、一度使ってしまうと繰り返しの利用ができませんので、教室の方で事前にコピーを用意して用いることになります。



2.内容

内容については、

教科書内容をきっちりと押さえ、学校の定期テストで良い点数をとるため

というはっきりしたコンセプトに基づいて作られています。
逆に、学校では扱われにくい難問・奇問などはまったく収録されていません。愛知県の入試問題への対応などは、フォレスタでは弱いです。
コンセプトにそった問題選びなどは、非常に秀逸で個別指導用で利用する教材としてはやはり文句なしで一番でしょう。

2012年10月15日月曜日

愛知県公立高校入試は内申点重視

SSS進学教室では、学校の定期テストで良い点数をとって内申点を上げることに力を入れた指導をしています。

これは、

・ 学校での勉強時間を有意義に使うため、学校の予習を行う。

というのと、もう1つ、

・ 受験に有利だから。

という理由があります。


どの都道府県でも、公立高校の入試には内申点が合否の大きな判断材料になるのですが、特に愛知県ではその傾向が強いのです。

愛知県の公立高校入試の仕組みについては、サナル予備校さんなどが図説入りで分かりやすく説明してくれています。

愛知県の一般入試では内申点と当日のテストの点数で合否を判定するのですが、テストの点数と内申点を均等に評価する学校、内申点を重視する学校、テストの点数を重視する学校があります。特に進学校はテストの点数を重視するところが多くなっています。
そのため、進学校に進むには「内申点よりもテストの点数」だと誤解しがちです。
しかし、実際のところこうした進学校でも事実上は内申点が大きなウエイトを持っています。

なぜなら、
1.上位校ほど成績が拮抗するため、テストの点数で差が付かない。
2.テストの点数と違い、内申点は事前に分かっているため受験校は内申点で決まる。
からです。
むしろ、中堅校や下位校を狙う生徒の方が点数を伸ばしやすい分だけ内申点が不足していても当日のテストでの逆転も狙いやすいでしょう。上位校での逆転合格はだいぶハードルが高いです。

また、中堅校から下位校・専門学校にかけては、推薦入試の募集枠が増えている傾向にあります。教育委員会が推薦枠の割合はこれくらいにしましょうという指針を出しているのですが、その割合を超えて募集してしまっているところも多数あります。

結局の所、上位校でも下位校でも内申点は当日のテストの点数以上に大きなウエイトを持っているのです。

2012年10月14日日曜日

2台目の携帯電話はプリペイド携帯で

休日など、教室が休みのときでも、用事のある方が教室にお電話をくださったりします。
そのために教室の不在のときは、ボイスワープというNTTの転送電話サービスを使って携帯電話に教室にかかった電話を転送するのですが、これが携帯電話に直接掛かってきた電話なのか転送されてきたものなのかが区別がつきません。
名乗り方を間違えると、先方に間違え電話だと誤解されかねません。

そこで、2台目の携帯電話を購入することにしたのですが、受信専用で使うのなら、プリペイド式の携帯電話が安上がりのようです。

わたしが選んだのは、ソフトバンクのプリモバイルです。
受信専用ですと、たぶんこれが一番安上がりです。

掛かった費用は、

機種代金(740SC) 3,150円
プリペイドカード代金 3,000円
USB充電ケーブル(100円ショップで購入) 105円
------------------------
合計 6,255円

です。
(ただし、プリモバイルの機種は他の機種と違い、お店によっておいてある機種と代金がそれぞれ異なっているそうです)

プリペイドカードの有効期限は60日間ですが、その後も360日間は受信だけはできます。
つまり、上記の費用で420日間(約14ヶ月)は受信専用で使うことができるのですね。
制度が変わらなければ、次の420日間は3000円のプリペイドカードを購入するだけで良いのです。

2012年10月12日金曜日

誰もがやる気を持っている

成績を上げたいと思っていない生徒はいません。


「勉強なんてどうでもいいよ」
「部活の方が大切だもん」

そんな風に嘯く生徒も少なくありません。
でも、そうした生徒の多くは、

勉強してもどうせ成績上がらないだろうし
勉強しても成績が上がらなかったら格好悪いな

そんな思いから、勉強から逃げているだけなのです。成績が上がって、友達に大きな顔が出来たら嬉しいですし、学校の先生や両親などの大人たちに認めてもらいたいという気持ちを必ず持っています。
そうした勉強から逃げ腰な生徒は、自分ひとりではなかなか効率の良い勉強ができません。勉強に限ったことではないのでしょうが、どうせ駄目だと思って取り組んでいていては、十分に気持ちを打ち込めないのです。それで成果がでるはずがありません。

でも、そういった生徒も、少し勉強して成果が出たりすると、大きく変わります。
努力が実る楽しさを味わうと、やる気は一気に引き出されるのです。
生徒は、ちょっとしたきっかけで、大きく変わります。塾がそのきっかけを与えてあげられる場にできたらと思います。


2012年10月11日木曜日

成績を上げるには?


入塾検討の問い合わせで、

「本当に成績があがるのでしょうか?」

と何度か聞かれました。
「絶対にあがります」
と、答えたいところですが、実のところ成績が上がかどうかは生徒次第なところもあります。塾に来てもまったくやる気がなく、勉強をしてくれないのでは成績があがるはずもありません。

だから、塾では、
やる気のない生徒でもきちんとやる気を引き出してあげること、そしてその上で適切な指導を行うことが大切なのです。
それさえできれば、成績なんていうのはわりと簡単に上がってしまうのですよね。

2012年10月10日水曜日

宿題ノートが届いた!























教室で特注した宿題ノートです。
大津紙業写真印刷株式会社さまに印刷と製本をお願いしました。
いくつかの業者に見積もりをお願いしたのですが、一番安い見積もりをだしてくださいました。

このノート、じつはネコのイラストは知り合いの塾の先生が書いてくださったのですが、デザインはわたしが自分で行いました。
このデザインはイラストレーターというパソコンソフトを使って作ったのですが、デザインのプロであるTSスタジオのTさんにイラストレーターの使い方を教えてもらっちゃいました。Tさんは、学生時代の大恩ある先輩なのですが、TSスタジオという会社を起業されてとても珍しい仕事をされているのです。

理系専門の図版作成会社なのですが、具体的には理系の専門書の挿絵や図解なんかを作っているのです。珍しいというかニッチなお仕事ですけれども、Tさんは生粋の科学オタクで、ほんとうに広い分野で科学的な知識を持っていることを活かしたお仕事をされているんですよね。料金なども一般のイラストレーターさんの相場よりかなり安価に請け負っているようです。

塾の開校にいろいろな人にお世話になっているなあと改めて感じます。

開校初日!

本日、開校(仮開校)初日です。
チラシも入りましたので、問い合わせもちらほら。
けれども、まだ授業はないので、基本的に暇ですね;
教室の掲示物を作ったりして、時間を潰しました。

午前中には、お世話になった不動産屋さん(クリエイト鳩)にお礼に行ったのですが、逆に落花生の水煮をお土産にいただいてしまいました!
落花生って煮るんですねー!
このあたりの地元ならではの料理法なのだそうです。

2012年10月8日月曜日

看板取り付け工事

本日は、看板の取り付け工事を実施しました。
明日が開校なので、ほんとうにギリギリのスケジュールです。

SSS進学教室の本部は京都府京田辺市にあるので、来ていただいた施工業者も京都を中心に活躍されている鳥原看板店さんです。グーグルで検索してみたら、ホームページもありました。

鳥原看板店×KANBAN-SHOP SINGBIRD のHP

とても丁寧な仕事をしていってくれました。

「職人としてのプライドがありますから」

職人さんの一人が漏らしたふとした言葉ですが、カッコイイですね。
わたしも一社会人として、自分の仕事に誇りを持てる働きをしていきたいです。


以下、施工風景です。

まずはメインの看板の取り付けです。
















まずは木枠を設置します。





















プレートを取り付け、左右にスポットライトを設置します。


設置完了!


続いて側面看板です。
木枠は腐っていて危ないので、いったん全部取り外してしまします。
ただでさえ痛んでいたのが、先日の台風でボコボコになっていました。
先だって不動産屋さんが少し補修してくれていたので、もったいなかったのですが。
















枠を取り外してしまうとスッカスカです。


木枠の残骸です。
















あとで取り付け予定の特大のぼりの大きさをチェック。
大きいです。遠近法ではなく、2階建ての教室より高いです!


看板のプレートはまだ新しいので再利用します。
木枠は作らず、鉄枠に直接打ち付けます。
















プレートの取り付け完了!のぼりの取り付けも行います。


プレートの上から横断幕を取り付けます。
大きな看板スペースなので、このサイズの看板をふつうに作ると費用がたいへんなことになってしまいます。青いプレートを活かした上で、安価に制作するために横断幕を作ってもらいました。


窓にカッティングシートをとりつけます。空気が入らないように、ゆっくりと貼り付けます。


完成!


なぜか教室内にも看板スペースがあります。
ここも予算をけちって、横断幕を貼り付けます。
















入り口にもプレートを貼り付けます。
















おまけで、玄関脇に郵便受けを取り付けてくれました。
















全体像はこんな感じです。
















夜のライトアップをすると格好良いです。




看板はここまでですが、もう少し写真をUP!

実は、この教室。壁が光ります。
電気工事業者さんによると、スリムラインという特別な蛍光灯が入っているそうです。
カッコイイ!!
でも、塾には特に必要ではないのですけどね(笑)
















さらに、階段も光ります。
この建物は、以前はお洒落な美容院だったそうで、その名残です。
















上の写真は、他の明かりを消して撮影しました。
先日、業者の方にお願いして設置してもらった蛍光灯をつけたら、あんまり目立たないんですけどね。