2013年10月25日金曜日

中学生の朝練、授業に悪影響? 長野県が廃止方針案


 中学生の運動部の朝練習は原則やめるべきだとの方針案が長野県でまとまった。睡眠不足になるうえ、朝食を取りづらくなって授業にも悪影響を与えるというのがその理由。同県の調査では県内の95%以上の中学校が朝練に取り組んでいるといい、今後議論を呼びそうだ。

 同県によると、中学校で運動部に参加する生徒の比率は全国の66%に比べて同県は59%にとどまる。県教委は、スポーツ医療関係者や体育教師らで「適切で参加しやすい運動部」を目指す検討委員会を設け、昨秋から各中学校に示す基準案を検討してきた。
 21日の会合で示された基準案には「食事と睡眠、生活リズムを考慮し、原則として、朝練習は行わない」と明記。「完全休養日を週2日以上」「勝利至上主義に偏らず、生徒のニーズを生かす」なども盛り込んだ。
 県教委の調べでは、運動部が通年で朝練をしている中学校は96・8%。朝練のために62%の生徒が午前6時半から7時に家を出て、20%は6時半より前に出ていた。3割前後の生徒が「睡眠が不十分」「疲れて授業に集中できない」と答えたという。
 長野県で朝練が盛んな理由は、山間部が多くて通学時間が長く、放課後の部活の時間を確保しにくいからという。県教委は今後、県民からの意見を募集し、12月に正式に決める予定だ。
 順天堂大学の内藤久士教授(運動生理学)は「朝から運動する習慣は、規則的な生活リズムをつくり、体を目覚めさせる効果がある。問題なのは、やり方とその内容だ。長時間にわたって強度の高い運動をすればケガの元になるし、その後の授業にも影響は出る。朝練の過熱を防ぎ、生徒への効果を見つめ直そうとする動きなのだろう」と話している。

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ここまで、朝日新聞の記事から引用です。
せんだって、岡崎上地教室の永見先生から教えて貰いました。

部活動で、運動に勤しむことはきっと良いことなのでしょう。
しかし、生徒を見ていると部活動の練習がきつすぎて、勉強や生活のさまざまな部分で支障が出ている子があまりにも多すぎます
一部の生徒が、自分の意志でプロスポーツ選手を目指したり、青春を部活動にかけるというのは良いと思うのですが、生徒の半数以上がプロ選手でもかくやというような厳しい練習をするというのは、間違いなく異常事態です。

特に、私が塾人として働いた地域では、愛知県や静岡県の郊外地区などは部活動に力を入れすぎる傾向が強いように感じます。
名古屋市内や首都圏などはそれほどでもなかったのですが。都市部などでは、学校外のクラブチームなどに所属する子もいるため、部活動に参加しないことにある程度寛容なのでしょう。
しかし、そうした多少の差異はあれ、日本中どこでも、

・ どこかの部活には必ず参加しなければならない。
・ 運動部以外の文化部に所属すると、周囲から格下に見られる。侮られる。いじめの対象になりやすくなる。

というような風潮があるように感じられます。
運動部に所属しないと、内申点も取りにくく、高校入試の推薦入試などにも不利になる傾向があるようです。

今回の長野県の決定は、そうした部活動への加熱した現状を改善する非常い価値のある決定です。
愛知県なども、これに倣う動きをして欲しいものです。


2013年10月17日木曜日

5文型

英語の5文型というのは、100年以上前の学説で、本場の英語圏ではすでに過去の遺物とされた古い学説なのだそうです。

https://sites.google.com/site/newwaytostudyenglish/home

成瀬由紀雄さんという翻訳家の方が書かれたホームページで、いろいろとためになります。
(と、無断でリンク)
英語の勉強をし始めた小中学生、ないしは高校生には少し難しい内容になっていますが、英語を教える立場からするとたいへん参考になります。

実際、高校生に教えていて感じるのですが、5文型というのは難しいのです。
5文型がきちんと理解できると、後のいろいろな単元をすっきり理解できて、かなり有用です。使役動詞や、分詞を補語として使う用法などを体系的に理解できます。

しかし、5文型自体がかなり難解で、なかなか生徒がきちんと理解できるまでに時間がかかります。
それで、SVOとSVCはS=Cにできるかどうかとか、SVOOとSVOCはO=Cにできるかどうかなどという小手先のテクニックが重宝がられるようになるのですよね。
英文を理解しやすくするための文法であるべきなのに、これでは本末転倒です。

大切なのは、
1.「目的語」という概念をきちんと理解してもらうこと、
2.動詞の対象になる目的語は動詞との結びつきが強いので、動詞の直後に入ること
ということを理解しておいて貰うことなのですよね。

あと、補語だとか、修飾語の概念もきちんと理解してもらえればいうことないのですが。

鳴瀬氏が述べられているように、SVOCやSVOOはSVOの形の派生と考えれば十分なのでしょうね。


また、鳴瀬氏はHPで英語での勉強は「会話よりも読み書きを重視すべき」と述べています。
これは本当に強く共感します。
少しでもちゃんと英語教育に真剣にたずさわった人間なら、だれもがやはり同じ結論に辿り着くのでしょう。
実用性の面でも、効率よく勉強することを考える上でも、英語は当然読み書きを重視すべきなのです。

以前、英会話塾で勉強し、英検4級を取得したにもかかわらず、
英会話重視の勉強がいかに非効率的なものなのかを如実に表していると思います。

鳴瀬氏いわく、「日本全体が「英会話病」ともいうべき一種の伝染病にかかっている」ということですが、まったくその通りなのです。
日本という非英語圏で、短時間英会話ゴッコをして身につくものなどどれほどのものでしょうか。
そんな無駄なところに、貴重な時間やお金を浪費するなら、もっとちゃんとした勉強をすべきなのです。


あ、当塾では「ちゃんとした」英語の指導をしていますよ。
英語学習を始めたばかりの小学生にも、多くの学習塾がそうであるような、英会話ゴッコや、英検に向けたイイカゲンな英語ではなく、きちんと中学英語に繋がる「読み書き」から指導しています。
と、最後に広告しておきましょう(笑)

2013年10月16日水曜日

教室開校 1周年

SSS進学教室 西尾教室が開校してこれで1周年です。
はやかったような、短かったような。

毎日、更新するぞという当初の決意はどこにいってしまったのか、blogの更新はついつい滞りがちです。
毎日の更新どころか、必要な告知事項もあまり掲載していません(滝汗

10/21(月)より
毎週月曜日 国語講座実施
授業料無料
小学生~中2 対象

などの案内も、生徒に配布しています。
またブログでも詳細をアップしますが、詳細を知りたい方は教室までお電話にて。
塾生は是非参加してください。


さて、一周年を迎えて、生徒数もだいぶ増えて、とりあえずは経営は安定するところまでは来ることができました。
私がちょっと自慢に思っているのは、

・ 退塾率の低さ

です。
今まで、中3高3以外での退塾は小学生に1名いるだけです。
宿題などが多くてきつすぎるということで、通塾3ヵ月で残念ながら退塾してしまった生徒が1人だけいます。もう少し上手くやる気を引き出してあげられれば良かったと反省されるところでありますが、1人のみというのは開校1年目であることを鑑みても悪くない数字だと思います。現に、今の塾生の半数は他塾から移ってきてもらったわけですし、その分他塾の生徒は減っているはずなのですから。

学習塾というのは、小・中学校と違って、生徒や保護者が自由意志で選ぶものです。
通いたくなければ通わなくても良いのですし、気に入らなければ別の塾に移っても良いのです。
「この塾に通っていれば、成績上がりそうだ」と、生徒にも保護者にも思って貰えているのだと思います。

塾の一番の使命は、
生徒の成績を上げること

だと考えています。
そこだけは、ぶらさず運営していきます。