2014年12月18日木曜日

数学ビギナーズ マニュアル 第2版

毎年、理系大学に合格を決めた高3生には、

「数学ビギナーズマニュアル」

というテキストをプレゼントしています。
今年の生徒のために、何冊か取り寄せようとして気付いたのですが、
今年2月に改訂版になってパワーアップしていたようです。






















このテキストは、数学自体の勉強をしようというものではなく、

「高校では使わないが、大学では当たり前に使う最低限の数学知識」を身につけてもらおう

という趣旨のものです。
なので、内容としては難解なものではありません。
しかし、大学受験を終えたばかりの生徒にとっては知らない内容ばかりとなっています。

この「数学ビギナーズマニュアル」を読まずに、新大学生の無知に対して配慮の無い不親切な大学の先生の授業を受けた場合、たいへんなことになります。(実体験;)

特に、難関気味の大学の理系学部に進んだ生徒は、大学の授業が始まる前に一読しておくことをお勧めします。

もう少しでセンター試験、2次試験と続きます。
生徒の合格を心より祈っています。
毎年、この時期は気が気ではありませんね。

2014年12月17日水曜日

ドア修理完了&石油ストーブ 到着っ

かねてより閉まりが悪くて困っていた玄関ドアの修理が完了しました。
これでいろいろ安心です。

また、寒い日が続きます。
石油ストーブを購入しました。
普段の空調はエアコンを用いますが、特に冷え込む日は石油ストーブを併用していきたいと思います。

明日には灯油も購入し、試運転といきたいです。

TOYOTOMI KS-67F
油はたくさん使うけれど、暖房性能は抜群とAmazonで高評価の機種を選びました。



2014年12月16日火曜日

冬期講習 実施状況

面接特訓

1日目
「学校では教えてくれない、失敗しない面接のコツ」

2日目
「狙う高評価!普通にやっても差を付けない面接で差をつけよう」

以上のようなテーマで、勉強してもらいました。
本日、二日目は教育開発出版の「面接対策 メンタイ」を教科書として利用させていただきました。
少しレベルが高すぎですが、オンリーワンの良いテキストですね。

実のところ、今回の「面接特訓」ではより重要なところは、1日目に実施しています。
この一番大切なところが、中学校ではあまり指導されてないと思うのですよね..


単語特訓

フォレスタ「英単語」を使った単語の特訓を行っています。
ほんとうにこれは単語学習をイベントでやらせるのに最適なテキストですね。

テストで合格しないと次に進めない形式なので、どの生徒も必死です。
友達と競争になり、
ある生徒などはライバル心を持っている友達が先に同じ級を合格したとき、

「くそっ 最悪っ」

と、漏らしていました。
君たちの友情はどうなっているのかと、問い詰めたいところです。(笑)
お互いに負けまいと一所懸命になってくれるのなら、こちらの思惑通りです。


さて、金曜日からは、

中2プレ受験対策
受験対策講座(中3)

を実施します。
こちらは、塾としてもっとも力を入れて準備している講座になります。
中3生はいいかげんもう受験については分かってきてくれていますが、新中2生についてはこれからです。
この「中2プレ受験対策」を通して、

「受験勉強はしっかりやらなくちゃ」
「今日から本気出す」

と思ってもらうことが最大の目標です。指導する側も気合いが入ります。

2014年12月15日月曜日

冬期講習 開始!

本日から冬期講習が開始します。

※ 冬期講習期間は通常授業はお休みになります。

冬期講習のうち、中学高校が冬休みに入るまでの1週間はイベントや特別講習を多く実施しています。

イベントや特別講習は、採算は度外視して実施しているため、費用はかなり抑えられています。
塾の広告や、啓蒙活動の一環として行っているという面が強いためです。

昨年度までと比べて、生徒数も増えたため、こうした赤字イベントも実施できるようになりました。

主なイベントとしては、

英語 英単語特訓 受講料 2000円
80分×4日間
全学年対象です。中学英単語の訓練をします。
英単語などの知識を、人間の記憶を定着させる方法は、何度も書いて覚えることより、「思い出す」経験を脳につませることです。
そうした脳のメカニズムを利用した英単語教材「フォレスタ英単語」を用いて、効率的な単語学習を行います。

面接特訓 受講無料
80分×2日間
中3生を対象に面接のイロハを学びます。中学校では教えてくれない面接のコツをしっかりと伝授します。

宿題X-day 受講無料(塾外のお友達、兄弟を1人まで招待OK)
6時間
学校の宿題を終わらせます。冬休み入って早々に学校課題を終わらせて、塾の講習や受験勉強に力を入れて貰います。

中2プレ受験対策 受講無料
80分×3日間
中学3年生で、どのような受験勉強を行っていくのか。そのイロハを理解して、受験勉強の心構えを持って貰います。

受験対策講座 受講料 14900円
80分×11コマ
受験問題の類題に数多くあたってもらい、受験に向けた力をつけてもらいます。
休み明けの実力テストや、学年末テストの対策にもなり一石二鳥です。

愛知全県模試 受験料 3600円
4時間程度
模擬試験です。

2014年10月30日木曜日

冬期講習生 募集?

本年度は冬期講習のチラシを配布いたしません。
冬期講習生の募集は行いますが、冬期の入塾キャンペーン等は当教室では実施いたしませんのでご了承ください。


学習塾では生徒の募集をするのは、

・新年度前(春休み前)
・夏期講習前(夏休み前)
・冬期講習前(冬休み前)

以上の年3回がメインになります。

開校2周年を迎えた当教室も、他塾と同様にこれまで上述のスケジュールで生徒の募集を行ってきました。
具体的には、新聞に折り込みチラシなどを入れ、「入会金の割引きキャンペーン」などを行って生徒を集めます。

こうした生徒募集のスタイルは多くの学習塾に共通しています。
いくら良い指導ができても、入塾してもらってそれを知ってもらわなければ、生徒は集まりませんし、経営も成り立ちません。

もちろん、大きな塾ですとチラシの部数や回数が多かったり、生徒数が少なくて困っているところは上述の3回のほかにゴールデンウィークごろにもチラシを入れるのが常道のようです。
そのほかに既存の生徒からの口コミ紹介での入塾があります。口コミでの入塾は、塾としても募集の費用が掛からずに安心です。

これまで、開校時と年3回のチラシの配布を定期的に行ってきましたが、生徒募集枠の空き状況が少ないためあまり大きく募集できません。
だいぶ迷ったのですが、入塾キャンペーンを実施せず、チラシの配布も取りやめることにしました。
できれば、次の新年度前までには生徒受け入れ状況を整え、しっかり生徒を募集できる状態を作りたいと思っています。
よろしくお願いいたします。

2014年9月15日月曜日

理社勉強会 テスト前対策

さて、本日は祝日ですが、「受験対策講座」を実施しました。

今日は「数学」をテーマに、受験傾向の分析と対策を行いました。
それぞれの生徒が自分の学習状況に合わせて、どう対策をしていけば良いのか理解してもらえたと思います。

とはいえ、受験対策ばかりしているわけにはいけません。
今月末ごろには2学期中間テストが待っています。来週の土曜日の受験対策講座はお休みで、次回は27日に行います。

代わりに、今週末は定期テスト対策の「理社勉強会」を実施します。
塾生の生徒は、参加無料ですので、是非とも参加してください。



理社勉強会 実施予定

9/21(日) 14時~15時50分
理科・社会の問題演習(テスト範囲)

参加希望者は、教室内のホワイトボードに名前を書いておいてください。
(人数分の問題を用意しておきます。)

2014年9月13日土曜日

塾に通わせ始める学年は?

ときどき、生徒の保護者の方から

「下の子がいるのだけど、何年生くらいから塾にかよわせたら良いかしら?」

などと相談を受けることがあります。
実のところ、これはケースバイケースとしか言えないのですが、小学校低学年の場合などは塾に通わせる必要性は低いと思っています。

もちろん、小学校や小学校入学前から子どもに勉強をする習慣をつけさせてあげることは大切です。
小学校の場合、ほとんどの生徒が塾などに通わなくても学校の勉強には付いていくことができています。そういう生徒であれば、書店で市販の参考書を買い与えて、ご家庭で演習してもらえれば十分だと思います。保護者の方が指導してあげられれば好ましいですが、あまり難しすぎる課題を与えでもしない限り、ほとんどの場合は特別な指導をしなくてもスムーズに学習してもらえるでしょう。

また、学校の勉強だけでなく、絵本、図鑑、パズル、各種書籍など、なるべく楽しく考える力を育てるための素材を子どもに与えて、できるなら保護者の方といっしょに取り組めるようにしてもらいたいです。

ただし、以下のような場合は、早めに塾に通わせるなど何らかの特別な対策が必要です。

1.学校の授業に付いていけなくなっている
小学校レベルで学校の勉強が分からなくなっているというのは、かなりピンチです。学習習慣を改善する必要がありますので、学習塾に通うのも一つの方策です。

2.中学受験をさせたい
中学受験をする生徒は、普通の生徒であれば小学4年生くらいから本格的な対策を行う必要があります。準備期間を含めると小3あたりから通い始めるのが理想でしょう。
ただし、中学受験の指導は特別なノウハウが必要です。きちんとノウハウのある塾に通わせてあげましょう。

以上のような特別な場合を除き、ほとんどの小学生には学習塾は通わなくても良いものだと思っています。特別、学校の勉強以上の英才教育をしたい場合にも、市販の問題集を演習させるだけで十分でしょう。
中学受験をする場合などは、即座に点数を上げるためにいろいろなテクニックを教える必要がありますが、そうでない場合は目先の点数にこだわらず伸び伸びと考える力を養ってあげれば良いのです。

以上に当てはまらないほとんどの生徒の場合、
平均的な生徒であれば、小学校高学年(小5~小6)くらいからの通塾がおすすめです。

主に指導上の理由ですが、

1.小5~小6の算数に中学数学に繋がる重要単元が多い
(分数、文字式、比例、割合など)

2.中学校の勉強を指導するのに中1の4月からではやや遅すぎる
(多くの学習塾では、中学数学などの指導を小6の1~3月くらいから始めます。)

3.中学で指導する上で、小学生の頃から様子を見ている生徒の方が指導しやすい

4.中学でつまずきやすい英語を、小学生のうちに1~2年間程度学習しておきたい
(読み書きを中心に予習しておくのが理想的です。英文を書くことに慣れておきましょう。)

英語については、最近は低学年から英会話を習わせたいというニーズも増えているようです。
しかし、本格的に英会話を習得させたい(もしくはしたい)場合を除き、小学校低学年では日本語の学習を優先させた方が良いでしょう。
週1回のなんちゃって英会話では、得られるものはほとんどありません。
中学準備としての英語は早く初めても、小5くらいからで十分でしょう。

2014年9月12日金曜日

受験対策講座

ブログをずっと更新していませんでした。
開校直後は塾の宣伝のためにも毎日更新ずるぞ!と思っていたのですが、ダメですね;;

9月から受験対策講座を実施しています。
2学期中の予定は以下の通りになっています。

簡単なガイダンスを行ったあと、授業を行います。
ガイダンスでは分かりやすい資料を用意して、説明します。そのときに使用する資料など、またWEB用に体裁を整えて、一部アップロードしたいと思います。

毎週土曜日 午後2時から
 (ガイダンス+1限目 2:00~3:30 / 2限目 3:40~5:00)

ガイダンス
 9/6 (土) 入試までのスケジュール
 9/15 (月) 数学の研究
 9/27 (土) 高校生活について
 10/4 (土) 英語の研究
 10/11 (土) 学歴と生涯賃金
 10/13 (月) 理科の研究
 10/18 (土) 大学・短大・専門学校
 10/25 (土) 社会の研究
 11/1 (土) 高校別・学校生活の違い
 11/3 (月) 国語の研究
 11/8 (土) 合格ボーダー
 11/15 (土) 大学入試について

授業予定
9/6 (土) 数学+英語
9/15 (月) 入試模擬 数学テスト(50分)+数学の対策
9/27 (土) 理科+社会
10/4 (土) 入試模擬 英語テスト(50分)+英語の対策
10/11 (土) 国語+数学
10/13 (月) 入試模擬 理科テスト(50分)+理科の対策
10/18 (土) 英語+理科
10/25 (土) 入試模擬 社会テスト(50分)+社会の対策
11/1 (土) 社会+国語
11/3 (月) 入試模擬国語テスト(50分)+国語の対策
11/8 (土) リスニング対策+数学
11/15 (土) 数学+英語

2014年8月13日水曜日

夏期講習 中休み

夏期講習実施中です。
が、本日13日から4日間だけお休みにさせてもらっています。

今年は、8/1~8/12までの日程で、中学3年生向けの受験対策講座を実施しました。
(昨年度はまだ生徒数が少なかったため、実施できませんでした)

受講してくれた生徒には、8/25の模擬試験で成果を発揮して欲しいと思っています。
また9月以降も受験対策講座を継続して実施する予定です。

受験対策講座では、愛知県の公立高校に合格するための勉強をしてもらいます。
単純に教科ごとの問題を教えるだけでなく、

・ 高校入試制度について
・ 志望校の選び方
・ 入試ではどのような問題がでるのか
・ そのためにどのような勉強をしたら良いのか
・ 点数を効率良くとるためのテクニック

などといったことを、分かりやすく伝えています。

生徒自身に、入試や受験について詳しく知ってもらって、自分で受験対策をしていく力を身につけてもらいたいと思っています。

2014年7月12日土曜日

書くだけ計画表

勉強というのは、目標を立てて勉強すると、目標を達成しなければという義務感が生まれるので捗りやすくなります。

ただし、

1.目標はできるだけシンプルに立てること

が大切になります。
ときどき「1時から3時まで英語の問題集をやって、3時から5時までは数学をry」などと事細かな計画を立てる生徒もいますが、あまり好ましくありません。
まず予定通りにゆかないのですよね。
予定は崩れるものなのです。
なので、大雑把に適当な目標を立てることが大事。

2.勉強は、何をやったら成績が上がりそうかを自分で考え続けることが大事

成績が上がる生徒の特徴は、自分で何をしたら良いかを自分で考えることができます。
その考えた内容が的外れだったり、失敗したりはありますが、失敗を活かして次に繋げることができるのです。
ただ学校や塾から課された課題を盲目的にこなしているだけでは、結果は出にくいでしょう。

以上、2点を踏まえて、生徒用の計画表を用意しました。

書くだけ計画表.PDF


大仰なことを言ってアップロードしましたが、実はこの計画表はほかの塾でやっているのを聞いて、それを真似して作ったものになります。

計画表は、

巨人用(勉強したぞメーターのMAX値:150時間)

大型巨人用(勉強したぞメーターのMAX値:300時間)

超大型巨人用(勉強したぞメーターのMAX値:600時間)

の三種類があります。おおむね、巨人用が小学生用で超大型巨人用が中3~高3の受験生用になります。


使い方はシンプルです。目標は勉強時間で設定します。











計画は1日何時間勉強するかを書いて、それが40日間で何時間になるかを計算するだけです。

勉強は毎日行うべきですが、部活動やいろいろな用事もあります。毎日同じ時間きっちり勉強するなんて不可能です。けれども、勉強があまりできない日があってもその分を次の日に余分に勉強すれば良いのです。



そして、また勉強は時間を掛けることよりも、何をやるかといった勉強の質が大切です。
下のリスト欄に、自分が勉強したい内容を箇条書きで書いていってもらいます。
そして、終了した内容については打ち消し線を引いて消していってもらうのです。

はじめは学校の宿題でも良いですが、毎日しっかり勉強していれば宿題なんてすぐに終わります。そして学校の宿題をすべて片付けてからが本当の勝負なのです
そこで生徒それぞれが、「何をやってら力が付くのか」を自分で考えて勉強していってもらいます
塾の自習室を利用してもらえるなら、自習の様子を私の方である程度チェックできますので、尚更効果的になります。

「勉強のやり方が分からない。」
そう言って、塾にやってくる生徒は数多くいます。
そういう生徒に何を勉強したら力がつくかを教えることは比較的易しいです。しかし、そうした生徒を指導していく上でより大切なのは、何を勉強するかを伝えることではなく、何を勉強するかを自分で考える訓練をつませてあげることなのです。

あと1週間で夏休みに入ります。
この1週間で生徒それぞれに目標設定時間を書いていってもらいます。
塾生のみなさんには、夏期講習の日程表を配布します。受講申し込み書が未提出の生徒は急いで提出するようにしてください。

2014年7月10日木曜日

肝心なところで誤植!

夏休みを前に、チラシの配布業者にお願いして、チラシの配布を行ってもらっています。



手作りのチラシで、受験情報を載せてあります。
出題傾向の分析も、私が自分で行いました。

受験傾向を分析して、それにあったきちんとした指導をしてますよとアピールしています。


入試の過去問のうち、1問を「PickUP! 入試過去問」として、取り上げています。
一見難しそうに見える問題なのだけれども、ちょっとしたテクニックで簡単にとけてしまうという問題です。

当塾では、こういった問題を練習していきますとアピールしてあります。

なのですが。

なのですが、その肝心なところで誤植が。
解説などは問題ないのですが、問題文にミスがありました。



上の赤丸で囲った関数が逆になっています。
要するに、横に書いてあるグラフが正しいのです。正しいグラフがありますので、読んでくれた方にはたぶん分かってもらえるはずです。

ですが、問題文を丸写しにするだけの作業でミスをして、誤字のチェックでも見逃してしまうというのはいささか恥ずかしいですねorz




























ちなみに、この問題②の解法ですが、もっと強引な解き方もあります。
求める直線の式を、

y = 2x + k

などとおいて、ADとBCとの交点をkで表し、
面積をkの式で表すという方法です。

けど、非常に計算がたいへんになっちゃうのですよね。

けれど、平行四辺形の中心を通る直線が平行四辺形を合同な2つの図形に分割することを利用することに気付けば、この解説のように簡単にとけてしまうわけです。

しかし、「平行四辺形の中心を通る直線が平行四辺形を合同な2つの図形に分割する」ことなんて、中学校の授業では勉強しないのが普通です。
ですので、学校のテストで良いテストを取るための勉強ばかりをしていても、入試のこうした問題を解くことができるようにはならないのですよね。

・ 学校の定期テストで良い点数を取り、内申点を上げるための勉強
・ 入試の筆記試験で良い点数を取るための勉強

この2つは、もちろん共通する部分もありますけれど、少し違っているのですよね。

自習環境向上!

家ではなかなか自習できない!という生徒のために、自習席を開放しています。
当教室では、2階の席はすべて自習席として利用できます。

当塾2階の自習室以外でも、図書館の自習室などは自習にはとても向いている環境です。

そのもっとも重要なポイントは、

他人の目があること

です。
塾や図書館では、他の学生も一生懸命勉強しています。
そんな中で、自分一人だけがサボっていては恥ずかしいですよね。

とはいえ、過度に他人の視線が目に入るようではマイナスです。
他人と視線が交錯する環境だと、集中力が乱され、仕事の効率が低下するという研究もあります。

それを踏まえて、2階の自習席にパーティションを完全導入しました。

















今までは、主に予算の都合で、パーティションが部分的にしか導入されていませんでしたが、各ブースがパーティションでしっかり区別されるようになりました。

周囲に他人がいることが意識され、各ブースがパーティションで完全に区別されているので、いったん集中してしまえば他の生徒の様子が目に入ることもありません。

まだブースごとの照明の配備が終わっていないなど問題点がありますが、近日中の整備する予定です。

生徒のみなさんは、より使い易くなったSSS進学教室の自習席をぜひ活用してください。

2014年6月22日日曜日

愛知県公立高校入試問題の研究 まとめ

愛知県 効率高校入試についての記事をアップしてきました

 記事のまとめ 

1.入試にはどんな問題が出題されるの?

2.数学の分析

3.国語の分析

4.英語の分析

5.理科の分析

6.社会の分析

各教科の出題分析です。中学生の生徒には参考にしてもらいたいです。
なお、当教室の生徒には、以上のような内容もきちんと伝えた上で指導させていただいています。(と、また塾の宣伝を入れておきます(笑))


 実際の入試問題を見てみよう 

実際の入試問題をすべて参照したい場合はこちらです。

愛知県のHPの、入試過去問のページ

PDF形式で、入試問題がダウンロードできます。

また教科別の平均点は、以下の通りになります。


 入試問題の平均点 

公立高校入試の平均点の平均(過去 6 年)

平成20 平成21 平成22 平成23 平成24 平成25 平均
5科合計 A日程 61.2 57.5 57.9 59.8 61.8 57.6 59.9
B日程 60.2 60.0 60.8 61.9 60.2 59.8
国語 A日程 14.8 15.4 13.7 14.6 14.5 12.9 14.3
B日程 15.1 14.4 13.4 14.9 13.9 13.4
数学 A日程 10.0 8.2 11.4 11.1 11.5 11.9 10.8
B日程 10.6 9.5 11.3 11.9 10.9 11.3
英語 A日程 13.1 11.0 9.6 11.1 10.2 9.4 10.9
B日程 10.8 12.6 10.0 11.6 11.3 10.3
社会 A日程 11.8 12.0 11.3 11.6 14.1 11.9 12.5
B日程 12.3 13.0 12.6 13.2 12.6 13.3
理科 A日程 11.5 10.8 11.9 11.4 11.6 11.5 11.4
B日程 11.4 10.2 13.5 10.3 11.5 11.6
国語、社会が高くなります。
数学は「計算問題」というボーナスステージがあっても、もっとも平均点が低く、図形問題などで多くの生徒が点数を落としていることが分かります。

2014年6月18日水曜日

愛知県公立高校入試問題の研究6 社会

 出題分析  

① 社会の出題(26年度AB日程合計40問中)
歴史
14題
日本地理
 8題
世界地理
 6題
公民
14題
理解を問う問題
21題 (選択21 )
資料の読み取り
 6題 (選択6 )
語句記述
11題
作図
 2題


② 出題パターン

① 歴史
 大問1・3題
 大問2・4題
「資料/史料」「歴史についてのカード」をもとに、理解を問う問題が多く出題される。
複数の時代にまたがった出題や、事件や出来事の起こった順序を考えさせる出題が多い。歴史の流れが正しく理解できているかが問われる。


② 日本地理
 大問3・4題
「東北地方」「関東地方」などといった、地域別の出題が多い。
統計資料(表など)から読み取って答えさせる問題が多く出題されている。地形図の読み取りの出題もある。

③ 世界地理
 大問4・2題
世界地図や統計資料などから読み取って答えさせる問題が、日本地理以上に多い。

④ 公民
 大問5・4題
 大問6・3題
「法律や制度について、正確に理解しているかを問う問題」「統計資料を読み取って答えさせる問題」が多い。
地理や歴史との融合問題もときどき出題されている。

理科と同様に、理解を問う選択問題が多い。ほとんどが「4択」で、まれに「6択・8択」もある。
語句記述の問題は、多くの場合、漢字指定がされている。

 ・ 丸暗記などではなく、知識が正しく整理できているか。
 ・ 統計資料を読み解き、活用する技能があるか。

主に、以上の技能が問われている。

 問題を解くときのポイント  ゆっくり丁寧に解いていこう

① 時間は十分にあるので、丁寧に解いていこう
社会科は 5 教科の中でもっとも時間は余りやすい教科です。
時間はありますので、細かなミスがないように丁寧に解いていこう。漢字のミスにも気を付けよう。

② 選択肢は消去法で絞っていこう
選択問題の多くが4択であるため、消去法はとても有効です。


 受験勉強を進める上で   「知識の整理」と「知識の活用」

① 大雑把でも、なんとなくでも分かれば高得点が狙える
社会の問題では、あまり高度な知識は要求されません。大雑把な知識でも、上手に活用することができれば高得点が狙えます。
けれども、ただ知識があってもそれだけでは点数に結びつきません。
愛知県入試では「知識の量」ではなく、「知識の活用」が求められています。知識を整理するのと平行して、実践的な問題に多く挑戦して、知識の活用の仕方を学んでいこう。

② 「受験社会」で知識を整理し、実践的な問題で知識の活用を学んでいこう。
愛知県の入試に必要な受験知識はSSS進学教室オリジナルテキスト「受験社会」に整理されています。
「受験社会」で知識を整理し、「入試過去問」や「類題(公立高校入試など)」で実践的な知識の活用を学んでいきましょう。
得点力を伸ばすのには、「知識の整理」と「知識の活用」をどちらかではなく、平行して行っていくことが大切です。

③ [ 歴史 ] 時代の流れを理解しよう
細かな歴史年号や、極端に難しい歴史知識は必要ありません。知識面は「フォレスタ」「フォレスタステップ」レベルの基礎的な内容がだいたい分かっていれば十分です。
「知識が正しく整理できているか」というところで、大きく差が付きます。「時代の流れ(どういう順番で起こったのか、どういう原因があってどのような結果になったのか)」や「時代ごとの差異」がきちんと比較整理しておきましょう。時代別の学習だけでなく、いろいろな角度から知識を整理しなおしてみましょう。
「受験社会」では、「農村史」「宗教史」「外交史」など学校での勉強とは違った切り口で知識を整理できます。

④ [ 地理 ] 地域・都道府県別の特徴を整理して、統計資料の読み取りの訓練をしていこう。
統計資料を読み取る問題が多く出題されます。この問題を解くには、

 1.「地域や都道府県」「各国」について「産業や気候などの特徴」を理解しておくこと
 2.統計資料の扱いに慣れておくこと

以上、2つの技能が必要になります。
「受験社会」では統計資料を読み取るために必要な情報が整理されています

⑤ [ 公民 ] ふだんの学校での勉強をしっかりとやっていこう
歴史や地理は入試ならではの問題が多く、学校の定期テストに向けた勉強とは少しちがった視点での学習をしないと点数は伸ばせません。
(歴史では複数の時代にまたがった出題や、地理では統計資料の扱いなどが重要になるため)
けれども、公民は比較的学校での勉強がそのまま入試に直結します。
とくに「制度や法律」などについては正確な知識が求められます。しっかりと覚えておきましょう。
また入試ならではの出題では、地理と同様に統計資料を扱う問題も多く出題されます。

2014年6月17日火曜日

愛知県公立高校入試問題の研究5 理科

 出題分析  

① 理科の出題(26年度AB日程合計40問中)
物理
10題
化学
10題
生物
10題
地学
10題
理解を問う問題
23題 (選択23 )
語句記入
 3題
グラフ作図
 2題
計算問題
 7題 (記述5, 選択2 )
化学反応式
 2題
作文
 2題
資料読み取り
 1題 (記述1 )


② 出題パターン


・ 物理  1年 光・音・圧力  / 2年 電流・磁界   / 3年 運動・エネルギー
・ 化学  1年 物質の姿  / 2年 化学変化・原子分子 / 3年 イオン・酸アルカリ
・ 生物  1年 植物と観察  / 2年 動物・人体   / 3年 遺伝・生態系

・ 地学  1年 大地・地層・地震  / 2年 気象   / 3年 天体

「物理」「化学」「生物」「地学」の以上の単元からバランス良く出題される。

①大問1・6
 各2題×2
年度によって順番が変わりますが、物理・化学・生物・地学から「1点の小問」が 1題ずつ出題されます。
②大問2~5
 各4題×4
年度によって順番が変わりますが、物理・化学・生物・地学から「4題ずつの大問」が 1 題ずつ出題されます。A日程とB日程で同じ単元から出題されることはありません。


1.理解を問う問題

多くの問題が4択~8択程度の選択問題です。
基礎的な知識、単元の理解、問題の理解が問われています。
2.計算問題
  2~4題程度
計算問題も多く出題されます。グラフや表からの読み取りも必要になることが多いです。
3.語句記入
  1~2題程度
理科用語の記入問題です。少ないですが、基礎的なものが出題されます。
4.グラフ作図
  1題程度
実験などについてのグラフ作図です。折れ線になるものが多く出題されます。
実験や問題の趣旨がきちんと理解できていれば解くことができます。図表の読み取りや、計算が必要になる場合もあります。
5.作文
  1題程度
20字から50字程度の作文が出題されます。
どの問題集にも載っているお約束の問題ばかりが出題されます。
6.化学反応式
  0~1題程度
基本的な化学式が出題されることもあります。


語句の記述問題などは少なく、「理解を問う選択問題」の出題が圧倒的に多い。

 ・ 丸暗記などではなく、きちんとした理解ができているか。
 ・ 問題文を読んで、何を問われているのか理解できるか。
 ・ 与えられた情報と自分の知識をもとに、考える力があるか。

主に、以上の技能が問われている。
難問奇問などは少なく標準的な問題が多いのできちんと理解していれば高得点も難しくないが、丸暗記などの表面
的な知識しか持たない生徒には辛い問題が多い。

 問題を解くときのポイント  問題文を丁寧に読んでいこう

① ミスをしないように丁寧に問題文を読んで解いていこう
問題数が少ないため、社会科についで時間は余りやすいです。ミスをしないように丁寧に問題文を読む練習をしよう。
問題文中の「重要な語句」や「数字」などには○を付けるなど印を付けると解きやすいでしょう。

② 選択肢は消去法で絞っていこう
半分以上の問題が記号を選択して選ぶ問題になっている。難しい問題は、消去法で候補を絞って解いていきましょう。


 受験勉強を進める上で  基礎的な理解&実践的な演習

① 単元事の勉強を一つずつ丁寧にやっていこう
愛知県入試では選択形式の「理解を問う」問題が多く出題されています。ひとつ一つの単元をしっかりと理解できるまで丁寧に勉強していきましょう。苦手単元の多い生徒も慌てることなく、単元を一つずつ得意単元に変えていくことが大切です。
ただし、単元毎の学習は基礎のみで十分です。基礎的な理解があれば、あとは考える力や応用力が問われます。
あまり細かなところまで詰め込むような学習は効率的ではありません。

② 基礎がしっかり身についたら、実践的な問題で練習していこう
基礎が身についたら、入試問題の過去問や類題で、応用力を身につけていこう。

③ 比の計算を使いこなそう
「化学反応と物質の質量」の単元はもちろん、他の多くの計算問題も比の計算を用いると簡単に解けてしまう問題が多くあります。最優先でマスターしましょう。

④ 記述問題はフォレスタで完全攻略
記述問題はお約束の問題ばかりが出題されます。「フォレスタ」や「フォレスタ・ステップ」の「Point !」ページをおさえて置けばバッチリです。赤シートで隠して覚えてしまおう。

2014年6月16日月曜日

愛知県公立高校入試問題の研究4 英語

 出題分析  


① 英語の出題(26年度AB日程合計40問中)
リスニング
10題 (記述4, 選択6 ) 
大問1(会話文)
 6題 (会話文をもとにした英作文6 ) 
大問2(説明文)
12題 長文問題総合
 (条件英作文2, 語形変化4,
  適語補充4, 内容正誤2  ) 
大問3(会話文)
12題 会話文問題総合
 (会話文選択2, 適語補充10  )
大問3(会話文)
12題 会話文問題総合
 (会話文選択2, 適語補充10  )
② 出題パターン
リスニング
 (5点)

本文は「男性」と「女性」の会話形式で聞き取りやすい。
選択式の問題が2題と、記述式の問題が3題出題
選択式では「Yes / No」で答える問題が1問含まれるなど、毎回パターンが決まっている。
①大問1
 長文
 (3点)
会話文を中心とした易しめの長文問題。手紙などの資料などを利用する場合もある。
設問はすべて「英作文問題」で、会話文の流れに合うように英文を書く。

 1.会話文の内容を理解する技能(易しめ)
 2.英作文をする技能

の2つが問われる。自分で英文を書かなければいけない反面、書かされる英文は易しいものが多い。


②大問2
 長文
 (6点)
もっとも本格的な長文問題。新しいパターンの問題も毎年、少しずつ現れるので油断ができないが、だいたいは同じパターンの問題が出題される。

 1.語形変化(動詞を適切な形に変化させる)
   ~ing形・過去形・過去分詞が多い。近年は形容詞の変化なども出題。

 2.適語補充
   本文中や設問の英文に語句を補充するタイプの問題。
   いくつかの出題パターンがある。文法・内容理解・語句表現が問われる。

 3.条件英作文(並び替え作文)
   接続詞のある文や、後置修飾(分詞・関係代名詞)のある文が多く出題。
   文の構造が複雑な問題が多い。

 4.内容正誤
   本文内容に合っている設問分を見極める問題が出題。


②大問3
 会話文
 (6点)
会話文の内容理解を問う問題。

 1.会話文選択
   会話の流れに合うように、本文中に英文を選択形式で補充する問題。

 2.適語補充
   大問2と同様に、よく似た出題パターンが繰り返される。


文法事項や英作文の出題もあるが、すべての問題が長文形式での出題になるため、長文を読み解き大雑把な内容を掴む技能が最重要になる。


 問題を解くときのポイント  長文を限られた時間で読み解こう

① リスニングはメモを上手にとろう
リスニングはいつも同じパターンで出題されます。メモを上手にとっていこう。
また、記述問題は聞く前から解答を予測しておこう。

② 時間配分に気を付けて
英語の長文は、読むのに時間が掛かります。時間配分に気を付けて問題を解いていきましょう。

③ 脚注や日本語のヒントは先に読んでおこう
脚注などの日本語で読めるヒントになる部分は先に読んでおこう。

④ 重要だと思う語句、キーワードに線を引いて印をつけよう。
とくに、大問2の内容正誤の問題や、適語補充で設問文と問題文を見比べる問題ではキーワードに印をつけていくことで、問題が解きやすくなります。

⑤ 疑問文と答え方の対応に注意しよう
大問3では、疑問文の聞き方と答え方の対応に注意して読み取っていこう。



 受験勉強を進める上で  点数を取るための学習法

① リスニングはメモの取り方を練習しておこう
リスニングは出題パターンが毎回同じなので、メモの取り方もあらかじめしっかり練習しておきましょう。
SSS進学教室でも 9 月以降の受験対策講座でしっかりと対策します。

② 長文を読み解く力が大前提
文法・表現など重要なポイントが数多くありますが、すべての問題が長文形式ですので、もっとも大切になるのが時間内に長文を読み解く技能です。多くの問題を演習し、初めてみる英文の内容を掴む訓練を一番に優先しよう。

③ スラッシュリーディングを学ぼう
文を「語句のまとまり(句)」ごとに区切って、短時間で読むテクニックを学びましょう。

④ 文法事項は 3 年生内容までしっかりと
文法事項は 3 年生内容が重視されます。特に 2 学期以降に勉強する「後置修飾(分詞・関係代名詞など)」は
重要です。ただし、1~2年生内容が分からないと 3 年生内容は理解しずらいですので、一つずつ勉強してい
きましょう。

⑤ イディオム、語句表現、会話表現もしっかりと勉強しておこう
熟語(イディオム)や語句表現(構文・語法など)、会話表現(あいさつ・慣用表現)も多く出題されます。
パターンで覚えていきましょう。

英語の入試問題は、入試の中でも「学校レベル」と「受験レベル」でもっとも大きな差のある教科でもあります。
きちんと点数を取るためには、受験に向けた十分な対策が必要です。
下位から中位の高校を目指す生徒は、「語形変化」の問題など「このタイプの問題だけは解けるようにする」という得意なタイプの問題を少しでも作っていきましょう。

2014年6月15日日曜日

理社勉強会 実施

本日、「理社勉強会」を実施しました。

塾生向けに無料で実施している定期テスト対策です。
理科と社会の基礎的な問題をプリントで演習してもらいました。

参加者23名で、4時間とちょっと長めの時間設定でしたが、全員よく集中してがんばってくれました。

愛知県公立高校入試問題の研究3 国語

 出題分析  


① 国語の出題(26年度AB日程合計40問中)
説明文
12題
小説文
 6題
随筆文
 6題
漢字
 8題
古典
 8題
内容理解
29題 (選択28, 抜き出し1 )
要約作文
 2題
文法
 1題 (選択1 )
漢字
 8題 (書き4, 読み2, 選択2 )


② 出題パターン
①大問1・2
 現代文
 (12点)

ABあわせて、説明文 / 論説文から 2 題、小説文1題、随筆分 1 題が出題。
各大問ごとに 6 問ずつ。
ほとんどが心情や文章の理解を問う問題。記号選択での出題が多く、書き抜きは少ない。
大問1か大問2のどちらかに、要約作文の問題が出題。

②大問3
 漢字
 (4点)
「書き2+読み2」「書き2+特殊形式2」のどちらかの形式で出題される。
特殊形式では、四字熟語、三字熟語などにからんだ出題が多い。
小5~小6程度の漢字も多く出題される。


③大問4
 古典
 (4点)
古文出題率 75%・漢文出題率 25% 程度
日本語の訳がなんらかの形でついていて、内容読解についての出題が多い。

全体的に内容理解を問う問題が、選択形式で多く出題される。
文法問題の出題などは、かなり少なめです。


 問題を解くときのポイント  しっかり丁寧に読んでいこう

① キーワードを○で囲み、重要な文に線を引きながら文を読んでいこう

キーワード 文の中で大切な役割をする語句
重要な文 …… 説明文や随筆分で著者の言いたいことをまとめた文や、物語文で心情をよく表している文など

何が大切なのかを考えながら読んでいきましょう。大切な部分を○で囲ったり、線を引いたりしながら読むと読みやすくなります。

② 選択肢も消去法で選んでいこう
間違っている選択肢の多くは、「間違っているキーワード」が折り込まれていることが多くあります。
間違ったキーワードを見付けて、消去法で選択肢をしぼっていきましょう。

③ 漢字はトメ・ハネ・ハライに気を付けて丁寧に書きましょう
漢字の採点基準はとても厳しいです。字は丁寧に書くように気を付けましょう。

④ 要約作文は時間がかかるわりに配点が低い
要約作文は一問に掛かる時間が長いわりに配点が 1 問 1 点と配点が低くなっています。特に苦手だという生徒や、試験時間が不足しがちな生徒は「捨て問題」にするのもありでしょう。
ただし、要約作文自体は毎回同じようなパターンの素直な出題です。時間に余裕のある生徒はきちんと練習して書けるようにしておこう。



 受験勉強を進める上で  点数を取るための学習法

① 漢字の読み書きを練習しておこう
1問1点配点のため、漢字の配点が普通よりも高くなっています。しっかりと練習しておこう。
四字熟語や三字熟語がひんぱんに出題されているので、特に対策しよう。

② 初めて読む文章を読み解く訓練をしよう
学校の定期テストなどと違い、入試は初めて出会う文章から出題されます。文を読み、内容を理解する訓練を積んでいきましょう。
特に、愛知県の入試は文法問題や国語知識を問う問題は少なく、文章の理解を問う問題が多くなっています。
知識を詰め込むことより、内容を読み解く訓練に力を入れていきましょう。

③ 古典も読解力重視で訓練しよう
古典(古文・漢文)も内容の理解を問う問題を重視した出題です。古典知識を詰め込むことよりも、問題演習
を繰り返して読解になれることに力を入れて練習しましょう。
 ・ 現代文と「助詞(~を、~に)」の使い方が違う
 ・ 現代文よりも「主語の省略」が多い
以上の2点はとくに注意して、演習していきましょう。

④ 「旧かなづかい → 現代かなづかい」は完璧に
かなづかいの問題は頻出です。慣れておきましょう。
国語は読解力を付けるために、多くの読解問題にあたることが何より大切です。
普通に問題を解く以上に大切なことはありません。

2014年6月14日土曜日

愛知県公立高校入試問題の研究2 数学

 出題分析  

① 数学の出題(26年度AB日程合計40問中)
計算問題
12題
関数
 9題 (基礎3, 図形応用2, グラフと利用4 )
証明
 2題 (穴埋め形式 )
確率
 2題 (樹形図1, サイコロ1 )
方程式文章題
 2題
資料と整理
 2題
図形
11題 (基礎知識1, 求角2, 応用8  )

② 出題パターン
①大問1
大問1は、計算問題6題+基礎題 1 題などの出題。計算以外の出題はいろいろなパターンがあるが、計算題は毎回同じパターンなので必ずとろう。
②関数
 グラフと利用 愛知県独特のグラフ作図と利用。
 2次関数・1時間数
一次関数、二次関数の複合問題も多い。一見すると、難しそうでも、意外と易しい問題も多い。①~②の2題構成の出題が多く、①はとくに狙い目。②では図形との複合問題も多い。
③証明
穴埋めで出題。文字式の証明の出題も多いが、ほとんどは図形の証明。
④確率

 一般的な確率の問題は、樹形図を書かなくてもテクニックで計算できてしまうような問題もあるが、愛知県入試では手抜きができる問題は出題されない。

⑤方程式文章題
 いろいろパターンの文章題がほぼ毎回出題。
⑥資料と整理
 全国的に「資料と整理」からの出題が増えている。
⑦図形
 求角
図形問題は難問が多いなか、角度を求める問題は比較的簡単な対策で点数をとりやすい。
 その他の図形問題
図形は出題数が多いが、全体にやや難問が多い。
1~2年内容も利用しつつ、3年生内容を主にした出題が多い。

 問題を解くときのポイント  効率良く点数を取っていこう。

① 計算問題は必ず見直し・確かめ算をする。
どの問題も同じ1点の配点なので、一般的な実力テストや他の都道府県の入試問題と比べて配点が大きくなっています。絶対に落とせません。時間が余って無くても、見直し・確かめ算をしましょう。

② 易しい問題から解く・前から順番に解く
「前半→易しい、後半→難しい」。大雑把には、必ずというわけではないが、後半ほど難しい問題が増えていきます。特に得意不得意がないなら、前から順番に解いていくのが原則です。
もちろん得意な問題や、易しい問題を見付けたら優先的に解いていきましょう。


 受験勉強を進める上で  点数を取るための学習法

① 計算問題のパターンには慣れておく
計算は毎回同じパターンでの出題です。特に「1年・正負の数」「2年・文字式」「3年・平方根」「3年・2次方程式」は 100%の正答率になるまで練習しておこう。

② グラフの作図は小学生的なテクニックを身につけておこう
愛知県独特の「グラフの利用」の出題は、模範解答的な解法のほかに、関数の式を出さずにグラフを作図する小学生的なテクニックを用いると簡単にとけてしまうことが多い。練習しておこう。

③ 証明問題の問題文を読み取って、図形を描いていく訓練を
図形の証明問題の場合、あらかじめ図形を問題文に描いてある場合と、自分で描かなければならない場合があります。自分で図形を描くのは訓練しないとできませんので、かならず類題で練習しておこう。

④ 「樹形図」「サイコロの36マス表」を描いて練習しよう。
確率は点数を取りやすい問題が多いので、必ず練習しておこう。

⑤ 「1年・平行線と角」「3年・円周角」は必ず練習する
点数の取りやすい求角の問題の対策は必ずやっておきましょう。

⑥ 文章を読んで連立方程式を立てる訓練をしておこう。 
方程式の問題は、基本的なパターンで解ける問題から、一捻りある問題まで様々です。連立方程式を中心に式を立てる訓練をすると良いでしょう。

⑦ 資料の整理は最低限の基礎知識の確認をしておこう。
数学と言うより算数的な「資料と整理」からの出題は、語句などの基礎知識がないと解けない問題が多くなっています。基礎的な語句や知識をしっかりと理解しておこう。

⑧ 難関校を狙う生徒は、2次関数と図形の複合問題の練習をしっかりと
2題構成の出題の②で出題される図形との複合問題などは、初見で解くのはかなり難しいです。3年2学期序盤に2次関数を勉強しますが、そこでしっかりと応用問題まで練習できるようにしていこう。

⑨ 難関校を狙う生徒は、3年生の図形単元にもっとも力を入れて勉強しよう。
図形問題は出題数は多いが難問や時間がかかる問題が多い。難関校を狙う生徒以外は後回しにしても良い。
ただし、難関校の受験ではここで大きく差がついてしまうので、上位を狙う生徒は力を入れる。特に3年生内容からの出題が多いので、3年生の図形単元はできるだけ早く予習で学校内容を終了し、入試レベルの問題を練習していこう。

受験までにやっておきたい事は多いです。
数学は苦手な生徒はまずは最優先の「計算問題」の対策からやっていこう。計算問題だけでも完璧にしておけば、下位から中位の高校の合格は見えてきます。

受験対策講座では、生徒ひとり一人の状況に合わせて、入試で効率良く点数を取るために何をマスターしたらもっとも効率良く点数が上がるかを考えたカリキュラムで勉強を進めて貰います。

2014年6月11日水曜日

愛知県公立高校入試問題の研究1 「入試にはどんな問題が出題されるの?」

愛知県の高校入試の問題について分析しました。
生徒用につくった案内を、WEB用に修正して少しずつUPしていきます。

なお、夏休みから開始の

「受験対策講座」

を受講の生徒には、これから説明させてもらうことを、一人ひとりの学習状況を踏まえた上で必要なことをしっかりと伝授し、その上で入試にそっくりな類題を演習してもらいます。

1.正確な受験傾向の把握
2.それぞれの生徒の学習状況の把握

この2つができて、初めて適切な受験指導ができます。
(と、塾の宣伝はさておき(笑))

まずは総括から。

① 数学の出題(26年度AB日程合計40問中)
計算問題
12題
関数
 9題 (基礎3, 図形応用2, グラフと利用4 )
証明
 2題 (穴埋め形式 )
確率
 2題 (樹形図1, サイコロ1 )
方程式文章題
 2題
資料と整理
 2題
図形
11題 (基礎知識1, 求角2, 応用8  )

② 国語の出題(26年度AB日程合計40問中)
説明文
12題
小説文
 6題
随筆文
 6題
漢字
 8題
古典
 8題
内容理解
29題 (選択28, 抜き出し1 )
要約作文
 2題
文法
 1題 (選択1 )
漢字
 8題 (書き4, 読み2, 選択2 )

③ 英語の出題(26年度AB日程合計40問中)
リスニング
10題 (記述4, 選択6 ) 
大問1(会話文)
 6題 (会話文をもとにした英作文6 ) 
大問2(説明文)
12題 長文問題総合
 (条件英作文2, 語形変化4,
  適語補充4, 内容正誤2  ) 
大問3(会話文)
12題 会話文問題総合
 (会話文選択2, 適語補充10  )

④ 理科の出題(26年度AB日程合計40問中)
物理
10題
化学
10題
生物
10題
地学
10題
理解を問う問題
23題 (選択23 )
語句記入
 3題
グラフ作図
 2題
計算問題
 7題 (記述5, 選択2 )
化学反応式
 2題
作文
 2題
資料読み取り
 1題 (記述1 )

⑤ 社会の出題(26年度AB日程合計40問中)
歴史
14題
日本地理
 8題
世界地理
 6題
公民
14題
理解を問う問題
21題 (選択21 )
資料の読み取り
 6題 (選択6 )
語句記述
11題
作図
 2題


私は、愛知県以外で、静岡県や神奈川県で指導の経験があります。
他都道府県の問題とくらべ、私は愛知県の入試問題はとても好きです。それはなぜかというと、

・ 生徒の考える力を大切にする

というポリシーが全教科の出題から共通して感じられるからなのです。
ただ丸暗記の知識ではなく、生徒の考える力、理解する力を試そうとしているのですね。

閑話休題

 ポイント1  合格の決め方

愛知県の公立高校の一般入試は、主に

① 中学校の内申点(9教科 / 3年学年末)
② 筆記試験(5教科)

の結果で合否が判定されます。
学校での成績と、筆記試験での得点力の両方を伸ばしていきましょう。

 ポイント2  毎年同じ出題パターン

筆記試験は多少の違いはありますが、毎年ほぼ同じパターンで特徴のある問題が出題されます。
どんな問題が出るかを、しっかりと理解して、練習していきましょう。
SSS進学教室では、夏休みと 9 月からの講習で愛知県の入試出題パターンをしっかりと練習します。

 ポイント3  1問1点の配点

筆記試験は、各教科 20 問で 1 問 1 点の 20 点満点です。5教科の出題ですので、全教科で100 点満点です。
難しい問題も易しい問題も、同じ配点ですので、点数の取りやすいタイプの問題から対策をしていくのが点数を上げていくコツです。特に、

① 数学の計算問題
② 国語の漢字の読み書き

は、1 問 1 点配点のおかげで、ふつうよりずっと配点が高くなっています。
絶対に落とさないようにしっかりと練習しておきましょう。

定期テストや他都道府県の問題ですと、やさしい問題の配点は低く、難しい問題の配点は高いですよね。
それが、この配点方式のおかげで、とくに下位から中堅の高校を狙う生徒は、「難しい問題に挑戦する」ことよりも「易しい問題を確実に取る」ことの方が大切になってくるのです。

次回、以降、教科別の分析をもう少し詳しく見ていきます。

2014年6月1日日曜日

第二回 愛知全県模試

本日は、第二回の愛知全県模試を実施します。

模擬試験を受験してもらい、一般入試の予行演習をしてもらい、同時に生徒に志望校についてしっかりと考えてもらいます。

公立の中学校と違い、高校は入試に合格しなくては入学することができません。
当たり前のことですが、特に指導をせずに放っておいたのでは多くの中学生はなかなかそれが意識できません。
こうした模試などを行いつつ進路指導をしていくなかで、生徒達に少しずつ真剣に進路について考えてもらえるように促していきます。




2014年5月31日土曜日

理社勉強会実施!6/15(日)























定期テスト対策の理社勉強会を実施します。
参加は無料です。

当塾では、自分で勉強できる教科は自分で勉強してもらうのが基本です。
塾なんか行かなくたって、自分ですべてできるというのが理想ですからね。
勉強は教えて貰うものではなく、自ら学ぶものです。

当塾では英語と数学を中心に授業をとってもらっている生徒が多く、ほとんどの生徒は自分の力で勉強してもらっています。
けれども、ほんのちょっとだけ理社勉強会で生徒たちのお手伝いをします。
塾生の人たちは是非、申し込んで下さい。

参加希望の生徒は、教室内のホワイトボードに名前を書いておいて下さい。
それぞれの生徒に合わせて、適切な課題をプリントにして用意しておきます。



2014年5月29日木曜日

学書「中土井氏セミナー」

学書主催のセミナーに行って参りました。
講師はおなじみの中土井鉄信氏で、「ここが違う!夏期講習で集客できる塾とできない塾。その違いを徹底伝授します!」というテーマでした。


「まずは生徒と信頼関係(ラポール)を築くことが大切だ」


そう中土井氏は話します。
これは、いちいちもっとものことですね。
信頼関係がなければ、生徒は言うことを聞いてくれません。

「塾の先生の言うことは信頼できる」
「塾の先生の言う通りに勉強はがんばった方がいいんだ」

こう思ってくれるから、勉強は捗るのですよね。
この信頼関係がなければ、生徒は真剣に授業を受けてくれませんし、宿題もやってきてくれません。そんな状態がずっと続くなら塾に通う意味なんてないですよね。


それにつけても、自己啓発セミナーを主催する方々などもそうですが、壇上で喋ることを仕事にされる方というのは何かに付け日本語で言いところをムダに横文字にするのですよね。ちょっとイカガワシイ雰囲気になります(笑
ちなみにラポールというのはフランス語を語源とするカウンセリングの用語なのだそうです。
閑話休題。


しゃべり口はいかにもの感じで、少しいかがわしさのある中土井氏ですが、塾の経営についてはプロフェッショナルです。
中土井氏いわく、

普通サービス業というのは、サービスを受けて快適な気持ちになってそれにたいして対価を払うもの

であるのに対し、

塾というのは、サービスを受けて不快な気持ちになることを前提にそれにたいして対価を払うもの

なのだそうです。
どういうことかというと、勉強方法にダメ出しをしたり、宿題をしろと注意されたり、そんなことを言われて気分が良い人なんていないと言うことです。
大人だって、他人から指示を受けたら、少なからず不快に感じるものです。
ですが、勉強方法を改めて、その上でしっかり勉強してもらわないことには塾の商売になりません。

だからこそ、信頼関係が大切なのです。
信頼関係があるからこそ、生徒はしっかり勉強してくれるのですよね。信頼関係があれば、生徒は授業中に私語をしたりしませんし、集中して話しを聞いてくれます。宿題はがんばろうと努力してくれます。
生徒の授業中の態度というのは、生徒の塾に対する気持ちがそのまま表れるのですよね。

中土井氏は、生徒を信頼を得るためのいくつかの手段を紹介してくれました。
上手に授業をすること、生徒面談、イベントの実施、生徒への接し方などなど。とても勉強になります。

もちろん、私が思うに生徒の信頼を得る一番重要なところは、教務だと思います。
だって、塾なのですから。

「学校の授業は分かりにくいけど、塾だと分かる」
「塾で受験の話しをきいて、進路をちゃんと考えれるようになった」

私は、いつもその言葉を言ってもらおうと授業をしています。そして、本当に言って貰えたときは内心で大喜びです。顔には出しませんけどね!(笑


もちろん、こうした話しは今回初めて聞いたわけではありません。
以前の中土井氏のセミナーでも、同様のことは何度も聞いたことはありますし、切り口はともかくこうした考え方は中土井氏オリジナルのものでもありません。
似たような話は、塾経営で真面目に勉強している者なら何度も聞いたことがあるはずです。

毎回、似たような話ではあるのですが、改めて聞くとまた強く意識しなければならないなと思うのです。
ついつい日々の業務に追われると初心を忘れてしまうものです。
多くの塾の経営のコンサルタントをし、多くの成功と失敗を目にしてきた中土井氏に学ぶことは大きいですね。
また次のセミナーにも、時間が許す限り出席させていただきたいと思います。


セミナーの終わりに、中土井氏が、

「ネットのブログで、セミナーで聞く価値があるのは中土井のと森塾のだけだと書いたblogがあった」

と言ってました。
ひょっとしたら、ウチのblogかもしれません(滝汗

「森塾は教務一辺倒で、中土井は教務以外重視だと書かれていたが、教務ができていなきゃいけないのは大前提だ。重視していないわけじゃない」

と言っておられました。
塾なのですから教務はできていることは、たしかに大前提ではありますよね。
(ただし、その大前提がちゃんとできていない塾は多いようですが。)

中土井氏のセミナーは、個別塾も一斉塾もまとめて相手にしているわけで、教務的なノウハウについて具体的にならないことは、ある意味仕方ないのですよね。当然、セミナーの内容は営業的な面が強くなります。
逆に森塾のセミナーは教材を売るための抱き合わせとしてのノウハウの売り込みなので、教務一辺倒になるのもある意味当然のことです。
また、その時のテーマを強調するために、大げさな表現になるのも分かります。

いずれにしても、中土井氏のセミナーは塾人にとっては有益なものです。
まだ参加したことのない同業者の方には一度、聞きに行ってみることをオススメします。

2014年5月27日火曜日

作文の練習

某中学の1年生の生徒から聞いた話です。

「学校から、作文の宿題が出た」

と、嬉しそうに話してくれました。
ふつう作文の宿題というと、生徒はだいたい嫌がるものなのですが、どうして嬉しそうなのかとよくよく聞いてみると、

「自分で物語を考えて書く」

というものでした。

自由度が高く、とても楽しそうな課題ですね。
出題者の配慮も行き届いています。あまり自由度が高すぎても書きにくいので、ということを説明し、

「できればお菓子をテーマに書いてください」

というような指示が出ていたそうです。

素晴らしい作文指導だと感動しました。
良い国語の先生なのでしょう。

作文というのは、本来自由なものです。楽しいものでもあってしかるべきだと思います。
けれども、従来の作文指導では生徒は作文が嫌いになるのは当然です。
特に、「読書感想文」です。
「感想文」なんて、何を書いたら良くわかりません。大人の私が考えてさえ、そうです。
「紹介文」であったり、「書評」であるなら、何を書くかは明示されているから書きやすいでしょう。しかし、感想と言われたとき「おもしろかった」「つまらなかった」以上の感想が必要でしょうか。
その結果、要領の良い生徒の中には感想文を拡大解釈して「紹介文」や「書評」、場合によっては「随筆」的な作品を書ける生徒もいます。けれども大半な生徒は、テンプレに当て嵌めて書くか、「~がおもしろかった」と繋がりのない文を積み重ねるだけです。はっきりいって苦行ですね。

こうした読書感想文に対して、今回の作文指導の良いところは、大きく2つあると思います。

① 生徒が興味を持って取り組みやすい課題であること

② 書くべき内容が明示されてるから、取り組みやすいこと

制限を課しながら、作文という行為の自由度の高さを生徒に分かって貰えます。

私は生徒に作文指導をするとき、次のことを気を付けるべきだと思っています。

1.生徒に作文を楽しく取り組んで貰う。

今度の中学校の先生からの課題がとても優れています。

2.読み手と、文を書くことの目的を意識してもらう。

小説文(物語)、随筆分、説明文など、それぞれ意図の違う文です。それを意識してもらえるような課題設定が必要です。
今度の課題も、自然と物語を書くという目的がはっきりしていますね。

3.表現技法や技術を伝えること

ただ生徒に自由に書いて良いというのは、生徒にとってはハードルが高すぎます。
上手な例を紹介するのが良いですよね。
そうすると、生徒は自然にそれを真似してくれます。

3については、きちんと確認したわけではないのですが、当然行っているでしょう。
作文というのは、大人になったときに当たり前にできる者とそうでない者がはっきり別れます。生徒たちにとってほんとうに良い訓練になると思います。
こういう作文指導というのは、それでテストの点数が上がるようなものではなく、学習塾ではなかなか取り組めません。学校で質の高い指導をしてくれるというのは頼もしいです。

2014年5月24日土曜日

英語長文問題集の選び方

先日、市販の英語長文問題集の比較レビューを掲載しました。
どれも良いテキストですが、その中からどれを選んだら良いのでしょうか。

もし、受験生の方がこのレビューを見て、

「結局どれが一番いいの?」

と思ったなら、答えは1つです。

「迷ったのは全部やりましょう」

長文の問題集なんて、結局のところ消耗品です。量をこなしてなんぼです。
特に「東進レベル別問題集」タイプの問題集などは、非常に良いテキストですが、掲載量が少ないです。何冊も消化すべきですね。

多少レベルが難しすぎたり、簡単すぎたりなどはあまり気にしなくても良いでしょう。
誰しも、文によって得意不得意もありますし、多少の違いは誤差です。

ですが、レビューしたなかで、敢えて選ぶとするなら、

・ 東進レベル別問題集
・ 河合塾やっておきたい英語長文

の2つがオススメでしょうか。
定番です。
レベル別になっていますので、自分のレベルからすれば少し易しめかなと思えるものから順に消化していくとよいと思います。

2014年5月22日木曜日

英語長文問題集レビュー

市販の英語長文のテキストを比較レビューします。
大学受験を一般入試で受ける子用です。

基礎情報 シリーズ
問題数
内容 付属物
東進ブックス
レベル別問題集
各972円
A5
各130~160ページ
レベル別
(6レベル)
×12題
問題設問
解答解説
文構造解説+全文訳
  ×2
別冊なし
CD付属
桐原書店
スピード英語長文
各1350円
A5
各150ページ程度
レベル別
(4レベル)
×7題
問題設問
解答解説
文構造解説+全文訳
  ×2
内容整理
センテンスリーディング
別冊なし
CD付属
桐原書店
英語長文
ハイパートレーニング
各1458~1512円
A5
各200~240ページ程度
レベル別
(3レベル)
×12題
(別冊)問題設問 つづき
解答解説
精読解説+文構造
  ×数ページべ
センテンスリーディング
別冊問題
CD付属
河合塾
やっておきたい英語長文
各957~987円
A5
各150ページ程度
レベル別
(4レベル)
300→29題
500→20題
700→15題
1000→10題
(別冊)問題設問
解答
解説(センテンスごと)
  ×数ページ
別冊問題
旺文社
集中マスター英語長文
各756円
A5
各70ページ~100ページ
レベル別
(3レベル)
×12題
300→16題
500→16題
700→14題
(別冊)問題設問
解答解説
全文訳+重要単語
別冊問題
旺文社
基礎英語長文精講
1080円
B6
288ページ
50題+α
姉妹本
基礎英文問題精講
問題設問
重要語句、解説、
  全文訳
  (数ページ)
類題演習
別冊解答
中経出版
世界一わかりやすい
英語長文の特別講座
A5
1404円
277ページ
24題
構文や文法など
の姉妹編
テーマ宣言
問題設問
解説+テクニック
  (数ページ)
解答
別冊なし
文英堂シグマベスト
長文読解アドバンテージ
A5
1296円
397ページ
21題 単語
文法+構文
問題設問
内容整理
文構造
解説
全文訳
別冊なし
学研
難関題突破
英語長文精選
1620円
A5
174ページ
15題 (別冊)問題設問
単語
解答解説
文構造解説
全訳
エッセイ
別冊問題
Z会(増進会)
速読英単語
1080円
ポケット版
300ページ
60題
上級編など姉妹編
本文+全訳
単語
(③別冊解説
別冊解説

私が現役の高校生の頃は、「解答解説が別冊になってる!便利!」と喜んだものです。
(普通の問題集は、解答解説が巻末にちょろっとだけなんてことが多かったですね)
けれども、昨今の問題集はもう至れりつくせりです。
むしろ、別冊がないタイプのものの方が至れり尽くせりだったりします。何も考えず前から順番に使えば、効率良く勉強できてしまうのです。
すごいですね。

その最たるものがこのあたりのものです。


① 東進ブックスレベル別問題集型



東進ブックス
レベル別問題集

桐原書店
スピード英語長文

桐原書店
英語長文ハイパートレーニング

東進の安河内哲也先生という方が作られています。
親切すぎるため、掲載問題数は少なめですが、こんなに手取足取りのテキストはありません。

まずスゴイのが、文構造の解説です。


















画像は東進のレベル別問題集のものですが、スピード英語長文やハイパートレーニングにも同様のページがあります。
これは分かりやすい。全文訳とならんでいるのもいいですね。

また、リスニング用のCDもついてますね。

桐原書店の2冊には、センテンスリーディング用のページがついているのも特徴です。
ハイパートレーニングについては、後述の河合塾やっておきたい英語長文型の要素もあって問題冊子が別冊になっています。


② 河合塾やっておきたい英語長文型



河合塾
やっておきたい英語長文

旺文社
集中マスター英語長文

これも良い問題集です。必要なものが一通りすべて揃っているのですよね。
問題冊子が別冊で、解説が分厚いのです。
奇をてらわず、なのにとても良い。むしろ余分なものはありません。


















解説もセンテンスごとに、本文をそのまま引用した上で解説してあるので読みやすいです。
問題数も東進型よりはずっと多いです。

③ 解答別冊型


旺文社
基礎英語長文精講

古いタイプといえば、良いものは良いですね。問題掲載量も多いですね。
良い文はそろっています。
このほか、

頻出英語長文
頻出やさしめ英語長文  

などもこのタイプの問題集では良かったですね。
これも手元にあったはずでしたが、生徒に貸したままになっていて回収していないので、レビューから外れました。
過去の出題大学が一覧でずらっと並んでいるのがテンションあがります。

④ 独自型

中経出版
世界一わかりやすい
英語長文の特別講座

実況中継型の参考書のテクニック解説と、長文の問題集をミックスしたようなテキストですね。
できる生徒にとっては、考えずに行えるテクニックでもきちんと伝えてあげないと分からない子も多いので貴重です。
「応用力が低く」かつ「文章を読んでテクニックを理解するのが苦手でない」タイプな子にはオススメです。




文英堂シグマベスト
長文読解アドバンテージ


















問題に挑戦する前に、「その問題に必要な語句や文法、構文の解説」をしてあるところが独自性が高いです。普通とは逆順ですね。
自然と問題ごとにテーマをもって演習できます
問題あとの解説や文構造チェックなどもあるゼイタクなテキスト構成です。
ただ、標準的な長文の対策とはいえませんので、最初にこのテキストで始めるべきではないですし、最後にすべきではありません。
しかしながら、実力を付けるという意味では非常に良い構成ですね。




学研
難関題突破英語長文精選

レベル高いですね。文のレベルだけでなく、ハイレベルの英作文なども多く設問の要求レベルも高いです。題名にいつわりなしで、難関大を目指す子には素晴らしいテキストです。
このレベルになると、長文が日本語に訳されていても難しいのです。ネイティブでもアホでは日本の難関大学の一般入試の英語は読めないという所以ですね。
いろいろな雑学的知識や思考力が問われます。


















このテキストの素晴らしいのは、問題ごとに関連ジャンルの「英語長文で出されそうなテーマ」で、日本語のエッセイが載っていることです。
英語力以外の、難関大英語を読む力を効率的に養うことができます。

難関大を目指さない生徒にはまったく勧められないテキストでもあります。



Z会(増進会)
速読英単語

いわずと知れた大ロングヒットの良著です。
問題はなく、長文を読む訓練をします。別冊に解説冊子がありますが、分からなくなったときだけ読めば良いですね。
私の学生時代に初版が出ましたが、とてもお世話になりました。