2018年4月28日土曜日

白チャのススメ

白チャというと、「チャート式数学 基礎と演習」の通称です。
ドリフターズの加藤茶とは関係がありません。

チャート式数学は、網羅的な数学の問題集兼参考書で、内容が充実していて長年にわたり高い評価を得続けています。
多くの公立高校や私立高校でも採用されています。
難易度によって4種類、さらに受験対策用などにプラス3種類のチャートがあります。

標準4種
赤チャート 無印チャート いちばん難しい 最初にできたオリジナル
青チャート 基礎からの
黄チャート 解法と演習
白チャート 基礎と演習 いちばん易しい

追加3種
紫チャート 必携168 基礎受験対策
緑チャート センター対策
スカイチャート 絶対にみにつけたい数学

標準の4色のチャートはどれも基礎から問題が乗っていますが、易しいものほど難しい問題は少なくなっているため、解説は詳しくなっています。
そのため、難しい問題まで挑戦したい生徒は赤や青、易しい問題だけを演習したい生徒は黄や白という使い分けになります。

どの高校でも大抵はチャート式を採用していて、一部例外的に「ニューアクション」や「フォーカスゴールド」などが採用されている場合があるくらいです。

当塾の周辺高では、今年の1年生の採用を高校のレベル順に整理すると、

刈谷高校 青チャート
西尾高校 赤チャート
西尾東高校 黄チャート
碧南高校 黄チャート
吉良高校 白チャート

などといった採用になっています。西尾高校はとくに去年に引き続き赤を採用と、だいぶ背伸びをしている感じです。西尾高校はいぜんはニューアクションを採用する学年もあったようです。

インターネットの評判などを見ると、「青チャート」などが高い評価を得ているように感じます。
しかし、当塾では、ほとんどの生徒にいちばん易しい「白チャート」を勧めています。

当塾の塾生でも、白チャートを利用した学習で、ずっと学年1位を取り続けてくれている生徒もいます。
ほとんどの生徒は、青や赤のチャートは難易度が高すぎるでしょう。
学校の課題でも、せっかく青や赤を採用しても、宿題では易しい問題だけを選んで宿題に出すというような本末転倒な事態が多く起こっています。

インターネットのレビューなどで、青チャートなどの難し目のチャートが高い評価を得ているのは、参考書や問題集のレビューができるような生徒は学力が高く、余裕をもってトップレベルの成績を維持できるような生徒ばかりだからでしょう。

とくに「国公立大学」に行きたい、「名古屋大学」くらいに行きたい、公立の進学校で上位1割に入りたいという程度の目標生徒には白チャートが最適でしょう。

白チャートは、チャート式の中ではもっとも易しいという扱いなのですが、東京大学の理系学部のような余程の難関大学を目指すのでもなければ、白チャートでも十分な難易度でしょう。
東京大学などの難関校を目指す場合でも、1-2年生のうちの基礎習得の段階では白チャートで十分かもしれませんね。

チャート式は白チャートでも赤チャートでも、網羅的で初期の学習に向いたテキストですので、3年生の最後まで使い続けるのには向かないテキストです。

白チャートか、せめて黄チャートなどの易しいチャート式でなるべく早く一通りの基礎を習得し、2-3年生で受験を意識した学習に移った段階で、より実践的で志望校にあったテキストを選んで学習していくというのがオススメの学習方法です。

また、一般入試ではなく推薦入試を中心に受験をする私立高校や、中学生の頃の内申点27以下で入学できるレベルの公立高校の生徒は、白チャートでも難しすぎて挫折してしまう場合が多いでしょう。
そうした場合は、2017年4月に新刊された「スカイチャート 絶対にみにつけたい数学」がオススメです。
中堅以下の高校であれば、スカイチャートをしっかり演習できるようであれば、学年1位2位を争うくらいの成績は確実にとれるでしょう。
進学校の生徒でも、私立大学文系志望で大学入試に数学を使わない予定の子は、数学にあまり労力を払いたくないので、スカイチャートでの学習がオススメです。
西尾高校あたりの地域トップ校の生徒でも、数学が苦手な生徒にスカイチャートを中心に勉強してもらって、平均点以上程度の成績がとれてしまうというのは、高校生全体の数学の学力の低下が嘆くべきとろこなのかもしれません。

2018年4月27日金曜日

効率よく学びたい

勉強量を増やす
勉強の効率を上げる

学習塾は、生徒に勉強してもらって、学力や成績を上げるための場所です。
そのために上の2つのこと生徒に実践してもらいます。

勉強量を増やせるように、生徒がもっと勉強がしたい思えるようにモチベーションを管理します。勉強量が増えると、勉強をするなかで自然と勉強の効率も良くなり、勉強の効率が良くなると勉強が楽しくなってさらに勉強量も増えるという好循環になります。


問題を解いたら、すぐに答え合わせをする
勉強の効率を上げるために、いろいろな指導を行うわけですが、問題演習を行うときにはすぐに答え合わせをして見直すように指導しています。
塾での授業でも、答え合わせは講師が行うのではなく、生徒本人に行わせます。自分で模範解答や解説を読むことで学ぶことも多く、答え合わせや解説の読み方なども指導できるからです。
生徒の学力をあげるためには、1つ1つの問題の解法を教えることと同様に、自分で学ぶ技能を身に付けてもらうことが大切なのです。

ですので、塾での勉強は当然ですが、普段の勉強でもすぐに答え合わせをするように口を酸っぱくして指導をするのですが、うまくいかない場合があります。

高校で配布される問題集で模範解答が配布されない場合があります。
(その場合は、塾で模範解答をコピーして渡す場合もあります。)

例えば今年の高3生の例ですと、

西尾高校 → 一部問題集の模範解答・解説が配布されない
西尾東高校 → 模範解答・解説はすべて配布されている
碧南高校 → 一部問題集の模範解答・解説が配布されない

このあたりの方針は、学校や年度によって違っていて、今年はすべて配布してくれている西尾東高校でも、一度配布した模範解答を学校が回収してしまい生徒の顰蹙を買ってしまったという年度もありました。

模範解答を配布しない理由としては、
生徒からのまた聞きではあるのですが、
・ 生徒が宿題を丸写しにするから
・ 授業で解説をするから
という理由が説明されることが多いようです。
ただ、模範解答を配布しないことで、きちんと勉強しようという意志のある生徒の勉強に支障が出ることを理解してもらい、学校の先生にはできるだけ模範解答・解説を生徒に配布してもらうことを望みます。

特に、「授業で解説をするから」という理由で、解答を配布しないのは下策です。
たしかに、模範解答を配布しないで授業だけで解説をすることで、生徒に真剣に授業を受けてもらいやすくはなります。
しかし「上手な授業をすること」ではなく「生徒に力をつけてもらうため」には、生徒に課題を出してその解説を授業で行う形式の授業は最低のやり方だというのが学習塾や予備校では常識になっています。