2021年3月5日金曜日

愛知県公立高校入試A日程の分析と出題予想

 A日程の問題を分析して、B日程の出題を予想します。

英数理を中心に全体的に易しくなりました。社会が難化しました。B日程も、易しめの問題が出題されるでしょう。B日程でも同じ傾向になると思われます。

これは、コロナ禍による学習の遅れを考慮したのかもしれません。

あるいは2017年の入試改革以降、英数理を中心に難化し、平均点が低くなっていたことに対する調整ではないかと推測されます。


国語

A日程で出題率が低い随筆文が出題されました。

大問1 現代文(的中率100% → 説明文90%)

大問2 漢字 (的中率100%)→ 読み+書き+その他 各1題

大問3 現代文(的中率100% → 説明文60%or物語文30%)

大問4 古典 (的中率100% → 古文60%or漢文40%)

A日程では漢字は定番の四字熟語が出題されました。B日程では、三字熟語やその他の慣用表現、同音異義語などが狙われやすいでしょう。


数学

大幅に易しくなりました。大問1が増量され、計算問題は減りました。
他科目と違い、図形など3年範囲も気にせず出題されています。

大問1 計算4~5題 問題数が10問に増加(的中率90%)

3年範囲2次方程式で、解の公式を使う問題が出題される(的中率70%)
2年範囲文字式の計算が出題される(的中率70%)
2年範囲等式の変形が出題される(的中率70%)
特に以上の内容は、不安のある生徒はフォレスタステップでときなおしておこう。


大問2 図形以外の小問集合(的中率100%)
確率の問題(60%)・証明問題の正誤を問う問題(70%→とくに合同または相似60%)
方程式の文章問題(60%→とくに「速さ」や「割合」など難し目なもの50%)

大問3 図形問題の小問集合(的中率100%)
(1)角度などの易しめの問題(90%→とくに円周角70%)
(2)①②・(3)①② (難し目だが、A日程同様例年よりは易しくなる90%)

大問2で正答率を上げたい塾生は、上記の出題分析を踏まえて、「公立高校完全演習SUMMMER」「公立高校完全演習」をとき直しましょう。

大問3で正答率を上げたい生徒は「SS数学3年」の5-4比の割合①線分の比、5-8比の割合⑤面積と体積、6-7折返しのある図形などをとき直しておこう。


社会

A日程では、問題文が長文化して難易度が大きく上がりました。B日程でも同様でしょう。
文章を粘り強く読み解く力を問う出題が昨年度以上に増えています。

大問1 2 歴史(的中率100% → 写真や図版・歴史カードを用いたの問題90%)
歴史は人物の肖像や資料が与えられる問題が出題されやすいでしょう。
「受験社会P50~63」の図版は確認しておこう。また、出題され方が若干変わりましたが、表面的な知識ではなく、教科書の内容をきちんと理解しているかが問われます。「歴史」は教科書を読み直すのも良いでしょう。

大問3 日本地理(的中率100% → 資料の読み解き90%)
大問4 世界地理(的中率100%)
「時差」「日本の工業」「資源の輸出入」「地形図・縮尺の計算」などは特に出題されやすいでしょう。
日本地理は資料を読み解く問題が出題されるでしょう。読み解くのに必要な知識は、「受験社会」を読み直しておきましょう。

大問5 6 公民(的中率100% → 資料の読み解き80%)
「三権分立・国会内閣裁判所」は特に出題されやすいでしょう。
公民分野も資料の読み解きの重要度が上がっています。粘り強く解くこと必要です。


理科

A日程では、例年通りの問題構成での出題ですが、非常に難易度が高かった2017~2020年と比べ、大幅に易しくなりました。また、1-2年分野からの出題が多く、3年範囲からの出題は小問集合からのみの出題でした。

問題制作者がコロナ禍による学習の遅れに配慮してる可能性もあり、B日程でもA日程で出題されてない1-2年範囲からの出題が多くなる可能性があります。また難易度もA日程同様に易しくなるでしょう、

大問1 6
  小問集合(的中率100% → どの単元からの出題かの予想は無理)
     1 (知識・理解を問う問題90%)
     6 (計算が入ることも多い応用力を問う問題90%)

大問2 3 4 5
  単元別の出題・物化生地から1題ずつ(的中率100%)
     出題文の長文化が進んでますが、落ち着いて読み解けば難しくないでしょう。

◎の問題→出題率60% ○の問題出題率40%

 

物理

化学

生物

地学

1年

 圧力・光・音

 物質と状態変化

植物

 地層・火山・地震

2年

電気

化学反応

 動物・人体

 天気

3年

 運動とエネルギー

○ イオン

◎ 遺伝・生殖

 天体


大問1 6 については、心の準備をしておこう。
大問2 3 4 5 については、出題率の高いものから対策しておこう。
大問2345については、A日程と重複して出題されることは原則的にありませんので、の付けた問題はとばして勉強しましょう。
特に、「圧力の計算」「光の反射の作図・凸レンズと光の進み方」「蒸留」「地層の傾きを求める問題」などは出題されやすくなるでしょう。対策をしておきましょう。