という話をすると、多くの方が、
「あれ岡崎高校じゃないの?」
という反応をされる方が多く見受けられます。
実のところ、資料を分析すると、少なくともここ数年は合格ボーダーは刈谷高校の方が上になっているようです。
教育委員会や各高校から正式なボーダーが発表されているわけではありませんが、おそらく間違いないでしょう。
そのように判断される主な根拠となる資料は「愛知全県模試」の追跡調査結果です。
愛知全県模試を利用している塾関係者には、追跡調査の資料がWEBページでダウンロードできて利用することができます。
全県模試は県内のほとんどのまともな学習塾が採用している模試で、受験者数が圧倒的に多く、各予備校や学習塾がわりと当てずっぽうで公表している数値より信頼度が高いように思えます。
ここ数年の追跡データによると、
受験者の平均の内申点は、岡崎高校の方が高く、
合格者の平均の内申点は、刈谷高校の方が高く、
第一段階での合否判定における内申点ラインは、岡崎高校と刈谷高校ともにほぼ同じで、
第一段階での合否判定における当日点ラインは、刈谷高校の方がかなり高く、
第二段階での合格に必要な総合点(内申点+当日点)は刈谷高校の方が高い。
という統計になっています。
ここでいう第一段階、第二段階というのは、合否判定における次の2つの手順のことです。
(第一段階)1.受験者の中で、内申点と筆記試験のどちらも360位以内に入っているものが合格
(第二段階)2.残りの者の中で、内申点と筆記試験の合計点が高い者から順に合格
上の画像はなるべく分かりやすくまとめた資料です。
赤色の合格圏(第一段階)は刈谷高校の方が縦長になり狭くなり、青色の合格圏(第二段階)も左上にシフトし三角形が小さくなる感じです。
この結果を分析を支持する公式データもあります。
今年、27年度の受験者数は、
刈谷高校 受験者585/定員358 倍率1.63(昨年度倍率1.87)
岡崎高校 志願者460/定員357 倍率1.29(昨年度倍率1.13)
これだけの倍率の違いがあります。
刈谷高校の方がボーダーが高くなるのが当然でしょう。
昨年度の倍率と比べてどちらの高校も倍率は下がっていますので、ボーダーは下降傾向になるでしょう。
倍率低下の原因は、おそらくですが、今年は一部高校の定員が増やされたため、各中学校での受験者数調整が行われた結果、定員が増えた高校に受験者が流れた分、どの高校も倍率が少しずつ下がったのだと思います。
閑話休題。
刈谷高校の方がボーダーが上になってしまった原因としては、
刈谷・知立方面の人口の増加が大きく、その地区全体のボーダーが上がっている
ということだと思います。
この状況を評価せずに、
昔からの古い情報をたよりにしているため、
あまり正確でないボーダー表が信じられている
のだと思われます。
例えば、野田塾さんの分析でも例年、岡崎高校の方が上の点数で公表していますが、この数字は合格ボーダーを詳しく分析しての結果では無く、「試験問題の難易度のみ」から予想し、受験者数の分析にはあまり力を入れていないのではないかと予想されます。
この傾向は刈谷高校、岡崎高校だけに限った話しでは無く、各周辺校についても同じような状況にあると思われます。刈谷知立方面の高校はやや倍率が高めのところが多いですね。
岡崎・西尾地区については受験者数が減少傾向ですので、ボーダーは下がり気味な様相です。
当塾の地元で受験者数の多い、「西尾高校」「西尾東高校」も大きくボーダーを下げてますし、これからも少しずつ下がっていくだろうと予想されます。
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春期講習の日程組みをするために出勤したのに、単純作業から逃避して、ついついblogを更新orz
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