ラベル 教科指導(英語) の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 教科指導(英語) の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2024年11月14日木曜日

英語能力ランキング 日本は過去最低の92位 若年層が低迷

 「英語能力ランキング 日本は過去最低の92位 若年層が低迷」

https://news.yahoo.co.jp/articles/4d88bd850aa9d17a9a79a292514541e8d29628e7


ショッキングなニュースでした。

なお、英語以外については日本の教育の状況は悪くないはずです。


子どもの国際学力調査 日本は順位上昇 世界トップレベルに

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20231205/k10014278531000.html


ゆとり教育の見直しが始まって、20年ほどがたちました。それ以降、教科書は改定されるたびに難しくなっていって、他の教科はそれほどではないのですが、英語の中学校教科書は現在間違いなく過去最高の難易度になっています。

小学校での英語教育も始まって、30年前の親世代と比べると、中3終了時までに教科書に登場する英単語数は約2倍に増えています。

大学入試における英語試験も難易度があがっていて、共通テストの単語数は30年前の共通テストと比べて1.5倍以上に増えています。

とりわけ、前回の教科書改定では英単語ばかりではなく、文法面でも高校生内容が中学校に多く降りて来ました。

・現在完了進行形

・原形不定詞

・仮定法過去

などです。

来年度の教科書改定はカリキュラム自体は変化しない小改訂になりますが、きっとまた少なからず難易度が上がるでしょう。


教科書の難易度が上がって、英語が分からないと言う生徒は増えました。

当塾は、受講する教科やカリキュラムは生徒一人ひとりにあわせてプランニングする個別指導塾ですが、他の個別指導塾でもそうであるように、昔から一番人気の科目は「数学」です。しかし、前回の教科書改定から英語が分からないという生徒の需要が増加し、一番人気の「数学」と二番人気の「英語」の需要が拮抗しています。

塾の経営的には悪いことではないのですが、子どもの教育という意味では少し微妙です。


では、学校の英語教育はこれまでどう変化してきたのか確認します。


・ 扱う単語数が増えた

・ 4技能(読・書・聴・話)を意識するようになった

・ 会話表現を重視するようになった

・ 「実用英語」をテーマに実際の英語(とくに日常会話)で使う英語表現を優先的に扱うようになった


4技能については、30年前の親世代の英語教育が、「文法(グラマー)」と「読解(リーディング)」の2つで、その後に文法がだんだんと軽視されるようになり、リーディング(読)とリスニング(聴)の2つを重視するようになって、その後に4技能を重視しようと言われるようになってきています。

また、重視されるようになった部分があるように、軽視されるようになった部分もあります。軽視されるようになったのは、「分かりやすさ」と「英文法」でしょう。

英文法というのは、英語の文におけるルールの部分なのですが、英文法はあくまで学習上の補助であり、英文法至上主義の英語教育は好ましくはないというのは分からなくはありません。ただ、英文法について力を入れなくなったことで、授業が分からなくなったという生徒が増えたのも間違いのないところです。


例えば、前回の教科書改定では、現在完了進行形が中3内容に導入されましたが、未来完了や過去完了はすっとばして、また現在完了の受動態なども扱わず現在完了進行形だけ単発で学習します。

仮定法も過去完了形を学んでないので、仮定法過去だけで、仮定法過去完了は学ばないという中途半端な指導になります。

疑問詞のwhomも学ばないので、関係代名詞のwhomも学ばず、主格の関係代名詞はwho、which、thatで、目的格はwhichかthatと教えられます。目的格でwhoが使えないことに対してのフォローはありません。whomは堅苦しく古臭い表現で、日常英会話ではほぼ使われないからということでしょう。


また、高校英語のレベルでは、難解な英文解釈だとか、文構造が複雑な英作文などは軽視されるようになっています。平易な文を早く読み解く力、平易な英語で自由に表現する能力などが重視されるようになってきています。


よく使う表現だけ先に教えることにしたということなのでしょうが、分かりやすさ、体系的な知識の整理と考えると、生徒が苦労する構成になっています。

実用英語を重視するというのは間違った方針だとは思えませんが、その背後で、ひっそりと切り捨てられてしまったものが、ほんとうに切り捨ててよかったのか問題なのではないかと思えます。

2024年5月30日木曜日

ターゲット1900 英単語テスト(製作中)

岡崎上地教室で、「ターゲット1900 英単語テスト」を製作しています。
現在、1400単語まで対応中です。


英単語帳「ターゲット1900」から、ランダムで50個の単語を抽出してテストを作成します。


「番号」と書いてあるセルのプルダウンリストの「▼」をクリックすると、上記のような小窓が開きますのでそのまま「OK」をクリックすれば、単語が更新される仕様になっています。

英単語を効率よくたくさん覚えていくのには、英単語帳の利用は必須です。
ですが、人が物事を覚えるとき、その記憶が本当に定着するのは、覚えようとするときではなく、思い出したときであるというのはご存知でしょうか。
つまりは、英単語を覚えるのにも、思い出す作業、つまりはテストをするのが一番効率的なのです。

「ターゲット1900」は旺文社様から出版されていて、高校で標準採用されることも多い使いやすい英単語帳です。まず最初に購入する英単語帳としては、ド定番になっています。
何度も改定されているだけあって、単語のチョイスは適切ですし、レイアウトも使いやすくなって、オススメの一冊です。価格も同種の単語帳と比べてお手頃価格です。




このファイルが、大学受験を控える塾生をはじめとした高校生のみなさんの助けになることを祈っています。

また、はじめからすべての単語でテストはキツイという生徒のために、製作中のファイルをアップロードします。



(制作中600単語まで)ターゲット1900英単語テスト(1-600)



習得状況により、ファイルを使い分けてください。

2022年12月21日水曜日

入試5科ANCK 英語1

当塾で作成しました「入試5科ANCK」のテキスト中身を紹介していきます。


今回は英語の紹介です。




英語のANCKは「英文法の秘訣」「入試デルデル英単語」の1ページずつがセットです。

「英文法の秘訣①」では、「語順の基本と述語動詞を極める」というテーマです。


ふだん学校の授業で勉強する「進行形」「過去形」「完了形」という単元ごとの学習をヨコ割りの学習とするなら、「英文法の秘訣」はタテ割りで単元を整理しています。

実際の入試では、あらゆる単元から出題されるため、一通りヨコ割りで学習を終えた生徒はタテ割りでの学習がとても効果的です


この単元では、英語と日本語の語順の違いと、述語動詞の変化のパターンについて整理します。

英語と日本語の語順の違いは、

英語 → 主語+述語+他(ズームアウト型・大切なものから先に言う)

日本語 → 主語+他+述語(ズームイン型・大切なことは最後に言う)

文法の違いではありますが、ある意味で文化の違いでもありますね。

住所や日付についての表現の仕方なども、これと同じ考え方で整理できます。

また、英語や日本語以外のルーツの異なる世界の言語を眺めたとき、英語型の語順も日本語型の語順もどちらもありふれた形のもので、その9割以上がこのどちらかに分類されるようで、主語は文頭で述語は主語の直後か文末にくるのが大半で、例えば主語が文末に来るような言語は珍しいそうです。


また、英語は単元ごとに確認テストも用意しています。



「英文法の秘訣①」と「入試デルデル英単語①」の内容から出題しています。


PDFファイルダウンロード

2022年1月18日火曜日

仮定法の説明の仕方

 本年度、中学生向けの教科書が改定されました。

特に英語の改定が大きく、今まで高校で学習していた内容のうちいくつかが中学生内容に降りてきました。


その1つが仮定法なのですが、英文法において仮定法は「現実に反する仮定」を使うときに用いるのですが、比較的難しい概念であるため、なかなか理解に苦労する生徒も多くいます。

そのような場合には、「仮定法」と「仮定法でない表現(直接法)」を並べて説明します。


仮定法

I wish Ken were here.

(ケンがここにいたら良いのになあ(いないことが残念だ))


仮定法でない表現

I hope Ken is here.

(ケンがここにいないかなあ(いるかいないか分からないから探している))


上の文はどちらも直訳をしてしまえば、「ケンがここにいることを望みます」となるわけですが、仮定法の場合は現実に反する仮定なので、「ケンがいないことが分かっていて、その上でケンがここにいたら良いのになあ」という仮定した望みを述べているわけです。

下の文は「ケンがここにいるかいないか分からないけれど、ケンがここにいてくれたら望ましい」と希望を述べているわけです。

ちなみに、仮定法においては、wantやhopeよりも実現性の乏しい希望を述べるときに使うwishを用いることが多いですね。


仮定法

If Ken were here, I would talk to him.

(ケンがここにいたら、僕は彼に話しかけるのに(いないから話せない))


仮定法でない表現

If Ken is here, I will talk to him.

(ケンがここにいたら、僕は彼に話しかけるよ(話しかけたいからケンを探している))


ifを使った文でも同様です。仮定法では、ケンがここにいないことが分かっているわけですね。

いまいちキレイな例文ではないのですが、生徒に説明するときは上記のように比較しやすい文で説明すると理解してもらいやすくなるでしょう。

2022年1月12日水曜日

ミニマム辞書

 


かねてより制作した「ミニマム辞書」の印刷が終了し、生徒たちに配布する準備が整いました。


ミニマム辞書は、A4の厚紙の裏表に2000語以上の英単語とその日本語訳をアルファベット順に印刷した最小サイズの辞書になります。

だいたい中学生が教科書で学ぶ程度の単語を網羅しています。

極小サイズのフォントで印刷しておりますが、UDデザインのフォントを採用し、フォントサイズのわりには視認性を確保しています。

高校生の大学受験まで対応したバージョンも作りたいとは思ったのですが、少なくともこの3倍程度の単語数は必要になるだろうということで、断念です。


きちんとした辞書や電子辞書と比べ、情報量は少ないですが、圧倒的に手軽に単語の意味を調べることができるというメリットがあります。

ふつうの辞書や電子辞書と併用して使ってもらいたいです。

2022年1月6日木曜日

英作文対策 (大学受験編)

 先日、高校受験についての英作文対策についての記事をあげましたが、大学受験についてはだいぶ事情が異なります。

一言でいって、大学受験の英作文の対策は「受験する大学の出題傾向によってそれぞれ」としか言いようがありません。まったく英作文の出題がない大学も当然あります。

出題のパターンは、大きくわけて3つくらいに分けて考えます。


1.日本語でも難しいような、複文や重文など文構造がい入り組んだ内容の英作文

例 (京都大学)次の文章を英訳しなさい。

「マイノリティ」という言葉を聞くと、全体のなかの少数者をまず思い浮かべるかもしれない。しかし、マイノリティという概念を数だけの問題にするのは間違いのもとである。人種あるいは宗教のような属性によって定義づけられる集団は,歴史的,文化的な条件によって社会定期弱者になっている場合,マイノリティと呼ばれる。こうした意味で,数としては少なくない集団でもマイノリティとなる。例えば,組織の管理者のほとんどが男性である社会では,女性はマイノリティと考えられる。

例 (東京大学)以下の下線部を英訳せよ。

生きてゆくためにはまず若干の自信を持たなくてはならぬ。しかし自信ばかりで押し切っては、やがていつかは他人を害する立場に立つ。自分たちは,いつも自分たちの信念がある程度までまゆつばのものだということを悟り,かくて初めて寛容の態度を養うことができる。自信と疑問,独善主義と懐古主義の二刀流によって,われわれは世界と渡り合うことにしたい。

2.自由英作文

例 (愛知県立大学)Write a short essay in English (100-150 words) on how good study habits would help your life outside of school.

(訳 良い学習習慣が校外でのあなたがたの生活のどのように役に立つか、100語から150語で簡単なエッセイを書きなさい。)

例 (名古屋大学)The chart below, from2013, displays the results of an international survey on the attitudes of young people. Describe one ore more results that you observe. Compare the date from several different countries. Explain a possible reason for each result that you write about. Write approximately 80-100 words in English.

(訳 2013年の下の表は,若者の姿勢についての国際調査の結果です。資料から読み取った1つ以上の結論について記述し、いくつかの国々のデータを比較し、その結論について考えられる理由を説明しなさい。80~100語の英語で書きなさい。)(※表は省略)

3.高校入試と同様の構文や決まった英語表現で攻略できる英作文

例 (愛知大学)次の和文を英訳せよ

このまま地球の環境が破壊され続けると,人々が住むことができる土地が少なくなる。

例 (同志社大学)本文中の[ ]内の日本語を英語で表現しなさい。

 僕たちできる重要なことの一つは,環境問題と動物の多様性についての意識を高めることだよ。



1.のような入り組んだ文の英作文では、英語力だけではなく、筋道立てて文の構造を考えたり、理解する力が問われています。昔はどの大学でもよく出題されたパターンなのですが、最近では一部の難関大学を除いて出題が減ってきています。いわゆる「学者」だとか「研究者」を目指すような生徒には、必要な技能なのでしょうが、そうでない普通に英語を使えるだけでは良い大多数の学生にとっては不要な技能になるのでしょう。

かつて、大学が一部のインテリだけが通う場所であったのが、今ではサラリーマンとして就職するために誰もが当たり前に得なければならない学歴になったことで、必ずしも問われなくなった部分なのでしょう。


2.のようなパターンの出題はとても増えています。資料や与えられた英語長文を踏まえた上で作文させるパターンもよくあります。意識高い系の出題です。実用英語です。

1.のタイプの問題に代わり、どんどん出題率が増えています。


3.比較的易しい文での英作文は,私立大学での出題が多いです。高校入試英語と同様に、基本的な構文や表現を抑えていくことがポイントです。


また、1.2.3.のそれぞれ中間的な出題の大学もあります。

1のタイプと2のタイプを両方出題する大学も多いようです。

このように、大学によって必要な対策は異なってきます。生徒によって適切な対策をするのに、最適なテキストとして、市販教材の「英作文のトレーニング」というテキストがオススメです。

出題のパターン別になっているのが素晴らしいですね。

こちらはとても解説が詳しく、自分で添削できるようにと作られたテキストではあるのですが、それでもやはり塾や学校の先生から添削を受けたほうが効率良く学習できるでしょう。


・3型向け はじめる編(とても易しい)


・1or3型向け 必修編(やや易しい)


・1型向け 実践編(難しい)


・2型向け 自由英作文編

2022年1月5日水曜日

英作文対策 (高校入試編)

 愛知県の公立高校入試を含め、高校入試では「英作文」の出題が多く出され、塾では対策を行います。


英作文は、自己採点が難しいところもあって、当塾のような個別指導でこそ効率良く学ぶことができるでしょう。

さて、高校入試の英作文対策でもっとも重要なのは、

「使える定番構文や表現を身につけさせる」

これにつきます。


大学入試などの英作文ではまた話は違うのですが、高校入試のレベルでは、複雑な文の英作文が出題されることはありません。


次に、英作文の指導をするときに気をつけることというと、

なるべく平易な表現で書かせる

「主語・動詞~」の基本的な文の構造に気をつけて作文させる

a・theの冠詞の扱いに注意させる

以上のようなところに気をつけて指導すると、生徒の得点力がみるみる向上します。


英作文の指導用の教材はいくつかありますが、

多くの塾教材や市販教材を比較検討した結果、もっとも優れたテキストは、好学出版の「入試完成シリーズ 英作文の完成」です。

案内ページ(サンプルページあり)

このテキストは、4ページで1単元の構成になっています。

はじめの2ページで、英作文に必要な定番の構文や表現を身につけるための基礎問題を練習することができます。

後半の2ページで、前半で身につけた表現を用いた実践的な入試問題を演習することができます。

ただし、後半の実践的な問題については、模範解答と異なる正答があったり、生徒自身では気づけない間違いなども多く出てしまうでしょう。生徒が自習で扱うのには難しいテキストですので、塾で教師の指導のもと学ぶのが良いでしょう。

2021年6月9日水曜日

期末テスト前、英語の勉強について

 6月にも前半が終わり、期末テストが近づいています。

各中学校の問題傾向の内容をまとめたり、その内容に沿った対策を練ったりしている近頃です。

やはり、新しい教科書の英語の内容で苦戦した生徒が多く、各中学校の平均点も50点台や、中には40点台 という中学校もありました。

教科内容の分量(単語・連語)が多くなり、さらに内容の難易度も高くなっており、一旦つまずくと取り戻しが非常に厳しいと思います。

その中で、抜け出していくポイントは、「英文をきちんと読みこなす能力(英文読解の能力)」だと思います。英文を読むには英文の構造を知らないといけないわけですが、これが上の学年になればなるほど難しくなっていきます。

普段から英文読解の訓練をできていない生徒は、テスト内で初めて触れる教科書以外の英文に対応できずに点数が取れません。

ここの生徒達には、普段からそのコツを指導しています。そろそろ新教科書用の英文読解補助テキストも完成するので、夏以降に向けて内容を充実させていこうと思います。

2020年3月5日木曜日

公立高校入試A日程 英語の分析 & B日程の出題予想

英語

出題形式には大きな変化はありません。
文法的な知識や小手先のテクニックで解ける問題は少なく、きちんと内容を理解する力が近年特に問われるようになっています。


リスニング(5点)
短い会話形式からの出題が3題と、スピーチから読み取る問題2題での出題でした。
B日程でも同様の形式で出題されます。


大問1(英作文)
資料を踏まえたうえでの英作文の問題が出題されました。比較的自由度の高い英作文問題であるため、なるべく平易な表現での作文をすることが得点のコツです。
例年通りの出題ですが、点数の差が付きやすい問題ですので、十分な練習をした上で試験に臨みたいところです。

大問2(長文補充)
長文を読み解き、語句を補充する問題です。語彙力が問われます。

大問3(長文総合)
動詞の語形変化・並び替え英作文・内容正誤の問題など、ほぼ例年と同様の出題がなされました。
動詞の語形変化では、現在分詞が正答でした。B日程の語形変化では「過去形または過去分詞の不規則変化」が正答となる可能性が高いでしょう。動詞の不規則変化表に不安がある生徒は一覧表を見直しておきましょう。
不規則変化の一覧表は、中3の教科書や、当塾の生徒であれば「フォレスタ」の巻末に載っています。
並び替え英作文では、so~that構文が出題されました。B日程でも「複文・重文」や「不定詞句」を含むなど、一文の中に動詞が2つ以上ある文の並び替え英作文が出題されるでしょう。特に「関係代名詞」や「不定詞」は並び替えで出題される可能性が高いでしょう。

大問4(会話文総合)
会話の補充問題は、昨年と同様にバラバラに補充する形で出題されました。B日程も同様の出題になるでしょう。(29年度までは異なる形式での出題でした。)
本文を踏まえた上での、手紙やメールの問題も例年通り出題されました。B日程でも同様の出題が予想されます。

2020年2月22日土曜日

英語を学ぶことは、英語を学ぶだけじゃない

小学4年くらいから小学6年生くらいから、中学英語のための準備を始めるという生徒は多くいます。
特に教科書の改定で、他の教科と比べても中学英語は難易度の向上が大きくなりますので、早めに勉強を始めるのは良い選択だと思います。

さて。

I go fishing after school everyday.
私は、毎日、放課後に魚釣りに行きます。

愛知県の生徒で、英語の勉強を始めたばかりの生徒は、だいたい一度は、こうした例文に対して、

「えっ、放課に魚釣りに行っちゃうの!?」

と驚いてくれます。

というのも、愛知県を中心した方言では「放課」というのは学校の授業が終業した後の時間帯のことではなく、授業と授業の間の10分程度の休憩時間を意味するのです。
生徒に、日本のほとんどの地域に住む人たちにとって放課が放課を意味しないことを説明すると、だいたい驚いてくれます。

言葉というのは、同じ言葉でも別の意味を持っていたり、不思議な由来の言葉があったりします。

例えば、イギリス英語では「1階」が「2階」を意味していたり、
英語で「バケツを蹴ろ」が「死んでしまえ」だったり、
英語のスラングでは「ポケットモンスター」が「おちんちん」だったり、
あるいは、日付や住所を記述するとき、英語と日本語では逆順になることであるとか、

いずれも有名な事例だと思いますが、生徒にこうした事例を説明するとどうしてだろうと理由を考えてくれます。
日本語や英語に限らないことなのですが、ことばというものは背景にある文化の中で作られていくものです。子供たちは英語の勉強を通して、言語としての英語だけではなく、文化や社会のあり方についても自然と学んでくれることになります。

ときとして、
「社会に出て、英語を使うような人なんてごく一部じゃないか」
というような意見を聞くこともありますし、一理ある意見だとは思います。

しかし、英語を学ぶというのはただ英語を学ぶだけではなく、何かと実りの多いものであるというのことも多くの生徒たちに伝わるといいなと思います。



2017年7月12日水曜日

単語リスト

中学校や高校で勉強する英単語の早見表を作りました。
名付けて、

「英単語アンチョコ」

です。





1枚目が中学2-3生用で、中学英単語1200にプラスαの1600単語をA4裏表に印刷、
2枚目が高校1-2年用で、高校英単語2000単語を縮刷印刷しています。

ほんとうは、大学受験レベル用も用意したかったのですが、A4用紙1枚にこれ以上の単語を詰め込むのは無理があり、断念しました。
小学生ー中1生用の単語数を500語程度におさえたものなどは、またあらためて作成したいと思っています。

ふだん英語の勉強をしているとき、単語の意味が分からなくなることは生徒にとってはよくあることです。
単語の意味がわからなくても、調べるのが面倒なので、あるいは意味がわからなくても問題はとけるのでということで放置されることもままあるでしょう。
そんなときに、紙の辞書や電子辞書よりももっと手軽に単語を調べられる便利ツールとして用意しました。

下敷きのように1枚1枚ラミネート処理をして配布していますが、これは私の手作業です。
ラミネート処理を業者に頼むと、1000枚単位で注文しても1枚100円ほどもかかってしまいます。1000枚で10万円です。予算が出ません!
なので、ここは1枚1枚手作業です。

かかった費用は、

印刷費用(100枚・プリントパック)1450円☓2種類
ラミネートフィルム代 100枚入り 698円

わりと格安です。
手作業で作業してますので、ちょっとのフィルムのゆがみなどは容赦してもらいましょう。

2015年11月30日月曜日

スマートワーク -新個別指導用教材-② 英語

スマートワークとフォレスタを比較します。
まずは英語からです。

まだもう少し検討したいのですが、特に英語は良いテキストだと思います。

・ 表紙
フォレスタスマートワーク

お洒落

ださい

・ テキストの構成
 スマートワークの[角カッコ内]は、フォレスタで対応している部分です。
フォレスタスマートワーク
各ユニットごと
基本4ページ×4セット
(まれに2~3ページのときも)
 ① Unit 1 Starting out
 ② Unit 1 Dialog
 ③ Unit 1 Reading communication
 ④ Unit 1 教科書本文

各ユニットごとに
6ページ×3セット
 ① Unit 1 (1) [Starting out]
 ② Unit 1 (2) [Dialog]
 ③ Unit 1 (3) [Reading communication]


4ページの中身
 ① Key Word 
 ② Point !
 ③ Warm Up
 ④ Try
 ⑤ Exercise

ユニットの最後に⑦Word Test!
6ページの中身
 ① 解説 [Point!]
 ② 単語の確認 [Key Word]
 ③ やってみよう [Warm Up]
 ④ 練習しよう① [Try]
 ⑤ 練習しよう② [Exercise]
 ⑥ 語句と確認 
 ⑦ 仕上げの問題 
 ⑧ 単語のワークノート

フォレスタの「④ 教科書本文」に対応する問題は、スマートワークでは「⑥ 仕上げの問題」で一部扱われていますが、扱われている量はとても少なくなっています。

・ 解説部分
フォレスタスマートワーク
Point !
・ シンプルで分かりやすい
・ 考えるな、感じろ
解説(無題)
・ 詳しく、1ページ全面を使う

・ 例題部分(講師に手助けしてもらいつつ、一緒に解く問題)
フォレスタスマートワーク
Warm Up
・ 少なめの問題量
・ やや易しめ
やってみよう
・ 練習しようと同じ問題量と内容
・ かなり易しめ

・ 問題練習(生徒が自分の力で演習する部分)
フォレスタスマートワーク
Try
・ 1ページ分
・ 標準的な問題
練習しよう①
・ 1ページ分
・ 単語+やってみようとほぼ同じ問題
・ かなり易しめ
「練習しよう①」単語問題が「単語の確認」で扱われている単語が順番通りで出題されます。

・ 宿題演習部分(宿題で扱う問題)
フォレスタスマートワーク
Exercise
・ 2ページ分
・ 前半1ページはTryとほぼ同じ問題
・ 後半1ページはやや難しめで、語句の問題なども含む、このためここで躓いて苦労してしまう生徒も多い
練習しよう②
・ 1ページ分
・ 練習しよう②とほぼ同じ問題
・ かなり易しめ


・ フォレスタとスマートワークで共通しない部分
フォレスタスマートワーク
教科書本文
・ 教科書本文の読解問題
・ 難易度が高く、ここで躓いて苦労してしまう生徒も多い

WordTest
・ 語句を覚える問題が中心
・ 成績上位層でも辛いが、テスト直前の重要語句の確認には良い
語句の確認
・ まる覚えの語句
・ 問題量はかなり少ない

仕上げの問題
・ やってみようよりは難しいが易しい
・ 教科書本文に対応する問題もあるが問題量は少ない

語句の確認
・ まる覚えの語句
・ 問題量はかなり少ない

単語のワークノート
・ 教科書に類似文はを書き写しての単語の演習
フォレスタでは利用許諾のギリギリまで、本文を引用した問題を用いています。
対して、スマートワークでは「仕上げの問題」でほんのわずかに扱っているだけになります。

・ 確認テスト
フォレスタスマートワーク
クリアテスト
・ Tryと一字一句同じ問題

別売 フォレスタドリル
・ 「Exercise A」「Exercise B」で、Tryと同じ問題を2セットずつ掲載


確認テスト
1.表ページ
 練習しよう①と同じ問題
2.裏ページ
 単語の確認
 1.新出単語と既出の重要単語


・ 総評
スマートワークはフォレスタと比べ、格段に易しくなっています。
使いやすさ、デザインセンスなどでフォレスタに劣る部分もありますが、いくつかの部分ではフォレスタよりも優れているところが多くありました。
格段に易しいため、一通りの演習にかかる時間もかなり短くなりそうです。テキストを一通り終えたあとに繰り返しの演習をするか、別のテキストを追加で行うかを選ぶことになるでしょう。

2015年11月15日日曜日

数学教材 SSSugaku(エスエス数学)(仮) 製作の意図

SSSugaku(エスエス数学)(仮)では、問題は3段階に分かれています。

B問題(Basic) 標準問題の確認(5%)
学校の定期テストレベルの問題


S問題(Special)(55%)
公立高校入試レベルの問題
平均的な公立中学校で4以上を安定的にとれる生徒に挑戦してもらいます


SS問題(SuperSpecial)(40%)
難関私立高校入試レベルの問題・高校数学への架け橋となる問題
平均的な公立中学校で5以上を安定的にとれる生徒に挑戦してもらいます
ページ全体の配色を変えて、区別しやすいようにしてあります



B問題については、大単元ごとに1単元のみの扱いとなっていて、ほとんどがS問題とSS問題に紙面が割かれています。
たとえば、
二次関数の単元では、
B問題 4-0のみ(1単元)
S問題 4-1~4-8(8単元)
SS問題 4-9~4-13(5単元)
という構成です。
(詳細な単元構成については現在編集中のため、変更の可能性は大)

つまり、基礎的な問題や標準レベルの問題はほとんど扱わず、ハイレベル問題を中心とした扱いになっています。

多くの場合、ハイレベルな問題集であっても基礎から順番に扱っているのがほとんどです。そして、そのために紙面が足りず、難問に対する解説が不十分になっています。

SSSugaku(エスエス数学)(仮)では、ページ数の割にはそれほど扱っている問題の種類は多くありません。
ですが、反面、次のような特徴があります。

・ 基礎問題を(ほとんど)扱っていない
・ 解説(WarmUp)が詳細である
・ 類題(Try, ExerciseA, ExerciseB)が豊富である

このため、SSSugaku(エスエス数学)(仮)はこのテキスト単独では簡潔しません。
より基礎的なテキストを併用することが前提となっています。

つまり、個別指導塾においては、成績上位の生徒も他の成績下位の生徒と同様に「フォレスタなどのより基礎的」なテキストで学習をすすめてもらい、それを早く終えた上でSSSugakuでの指導を行います。

これは、個別指導で指導するにあたって、大きなメリットがあると考えます。

まず、

フォレスタなどの個別指導専用教材は成績上位の生徒に対応するように作られていない

ことは、塾で教えている人間であれば、誰もが知っていることです。
フォレスタを作っている森塾(SPRIX)の説明会でも、フォレスタは学習塾の主な顧客となる中間層をターゲットにしていて、上位層や下位層への対応は切り捨てていると公言されています。
フォレスタ以外の類似教材である、スパイラル、KEYステップ、iワークパーソナルも同様でしょう。

ただ、この上位層と下位層をすっぱり切り捨てるという森塾の経営戦略は、森塾の大都市立地型で広い商圏から生徒を集める戦略だからこそ、他塾との住み分けを前提として効果的であるのだと考えられます。
当教室のような郊外型、もっといえば田舎に立地した教室の場合は簡単に切り捨てるのは好ましくありません。

では、成績上位層に対応するためにどうするかというと、

1.成績上位層には初めから、別の難しめのテキストで指導を行う

2.成績上位層には、追加で別の難しめのテキストを用いて指導を行う

ということが考えられます。
たとえば、私が以前教えていた、中萬学院の個別指導部では生徒ひとり一人に異なるテキストでの指導を行っていました。
ただ、これらの指導にははっきりと欠点があります。

1.成績上位層には初めから、別の難しめのテキストで指導を行う
成績上位の生徒と、下位の生徒では使うテキストが違うため、教え方が異なり、講師の負担が大きい。

2.成績上位層には、追加で別の難しめのテキストを用いて指導を行う
2冊以上のテキストのすべての問題を扱うのには時間が足りないため、重複する問題などを省略するなどの指示をする必要があるが、その指示が難しく講師の負担が大きい。

現在、当教室では2.の方法を採択していて、なるべく指導しやすいテキストを選んでいます。
けれども、フォレスタのみで指導するのと比べると負担が大きくなります。

講師の負担を減らすことは大切です。
無駄な負担を減らし、実施してもらうことを限定するからこそ、個別指導の指導の質を一定以上に保てます。
余裕をもって教えられるから、しっかりと教えることができるのです。
この点については、SPRIXのフォレスタの理念に共感するところであります。

フォレスタの紹介ページから、抜粋します。

「どの問題を授業中に解かせ、どの問題を宿題で出すか」
すべての講師が判断できますか?

はい、できるはずはありませんね。
うちの教室は小さい教室ですし、私ががんばればある程度なんとかなります。
けれども、多くの個別指導の教室では教室長ですらキャリアが浅く、十分な判断ができないということが多々あります。(塾業界はブラックなんで、社員の入れ替わりが激しいのですよね・・・)

「生徒のレベルにあった問題を選びにくい」ため、
「やらせなくてもいい問題」をやらせてしまって、
授業が混乱していませんか?

そうならないように管理するのがたいへんなのですよね。
だからこそ、教えやすいテキスト、指示を出しやすいテキストというのが必要になります。

「テストに出ない問題」が載っている教材や、
「テストに出る問題」が載っていない教材のせいで
指導が混乱していませんか?

はい。
SSSugaku(エスエス数学)(仮)はずばり、定期テストに出ない問題が中心です。
高校受験に必要な問題や、高校進学後のアドバンテージになるような問題を扱っています。
定期テストに出ない問題であっても、多くの問題集で扱われている問題というのは、ちゃんとそれが必要な理由があるのです。
ただ、ほとんどの生徒にとっては定期テストを軸とした指導がもっとも効率的です。
定期テストの対策に絞ることで、結果も出しやすく、生徒に自信とやる気を引き出すことに繋がります。だからこそ、当塾でもフォレスタを利用させてもらっています。

SSSugaku(エスエス数学)(仮)では、学校の定期テストは余裕でこなせる、フォレスタではあまりにも物足りないという生徒を対象としています。


SSSugaku(エスエス数学)(仮)では、より高みを目指す生徒を、効率よく、キャリアの浅い講師でも少ない負担で教えられるようにと考えて作られています。
内容的にはどうしても高度になるので指導するのに学力的にはフォレスタよりは高度なものが要求されますが、指導のノウハウ自体はフォレスタ等とほぼ同様でいけるようになっています。
なにせ、紙面構成はフォレストのパク…フォレストをリスペクトしていますので。

というわけで、改めてSSSugaku(エスエス数学)(仮)のメリットですが、

・ 高校入試や高校数学に繋がる高度な内容を教授できるため、成績上位層の満足度を上げることができる

・ フォレスタ等の個別指導教材と併用することで、基礎の学習については成績上位層と下位層でまったく同じ指導でいける

・ 紙面構成がフォレスタのパク…フォレスタのリスペクトなので、同じオペレーションで指導できて講師の負担が少ない

・ S問題、SS問題の区別が明瞭で、どの問題を優先的に扱うかの管理が容易

ついでに、思い当たる難点(デメリット)もあげておきましょう。

・ 教える側にフォレスタ等と比べれば高い学力が要求される
  (ただし、分かりやすい解説のため、他のハイレベルなテキストよりは教えやすい)

・ 演習した問題は定期テストではあまり出題されない
  (どういうテキストなのかという趣旨は、生徒にきちんと説明すべきですね)

・ 製作を私一人が行っているので、作るのが遅い。中学校の指導要綱の変更に迅速な対応ができない。
  (もともと、教科書外の内容も多いので、指導要綱もそう気にするところではないのですが)

・ 発行部数が比較的少数になる見込みなので、定価が割高

さて、まだまだ製作には時間がかかります。
前回作成した体系英語はSSS進学教室の公式HPから購入できるようになっていますが、できればSSSugaku(エスエス数学)(仮)も外販できるレベルにもっていきたいと思います。
体系英語のころと比べ、私自身も編集技術も格段に上がってより良いものが作れるようになったと思っています。また、私自身は完全に理系人間で数学の指導の方が得意なのですよね。
というわけで、完成を乞うご期待。

2015年3月10日火曜日

体系英語での指導

「体系英語」の特徴については、紹介ページにしっかりと記載してあります。

体系英語 公式紹介ページ

こちらでも紹介のとおり、かなり良いテキストになったと自負しているのですが、もちろん万能というわけではなく、生徒の学習状況や指導目標によって、適切に教材は使い分けるべきです。

このblog記事では、「体系英語」の長所だけでなく欠点も含めて紹介し、適切に使用してもらう一助になればと思います。

まず、テキストの特徴として、

① 「1.POINT!」の解説がきわめて詳細。

② 繰り返しの易しい問題演習。

③ 読み書き重視で、何度も単語を書く必要がある。

④ 「疑問文に書き替え、日本語に訳して書きなさい」などの出題形式のため、文法事項だけでなく、単語への理解も要求する。

以上のような点が上げられます。

特にいずれも、フォレスタなどとは異なる方針をとっています。
1つずつ見ていきます。


① 「1.POINT!」の解説がきわめて詳細。

フォレスタ等とくらべると、かなり詳しくなっています。
メリットとしては、文法を比較し、体系的に整理されているので分かりやすいというものがあります。ただし、それまでの単元も理解できていないとわけわかめになってしまします。

フォレスタの場合は、あえて説明を省略してあるのです。
私が考えるのに、その意図は大きく2つあるでしょう。

1.講師が生徒に説明する労力を減らす

2.学習レベルが低い子でも、とりあえず予習で学習できる
(たとえば、過去形などが分かってない生徒にも現在完了形のパターン演習をさせることができる)

学校のレベルについていけないような生徒でも、塾での学習は予習が基本です。未習得な単元をすっとばしてでも、学校の予習はすべきなのです。
それができるようにフォレスタはテキスト構成されているのです。

「体系英語」は順序良く前から順番に学習することが前提となっていて、単元を飛ばして学習するのには向いていません。


② 繰り返しの易しい問題演習。

易しめのフォレスタ等とくらべても、かなり易しくなっています。
ひねりのある問題がありません。
問題の趣旨は、

○ 文法を理解させ、語句の読み書き練習をさせる

であって、

× 定期テストや入試に出やすい問題を解かせる

わけではないのです。

「体系英語」は基礎の習得には良いテキストですが、定期テストや受験対策には向いていません。


③ 読み書き重視で、何度も単語を書く必要がある。
④ 「疑問文に書き替え、日本語に訳して書きなさい」などの出題形式のため、文法事項だけでなく、単語への理解も要求する。

難問はありませんが、生徒の作業量は多くなっています。
進められるスピードは、フォレスタ等のテキストと比べても、生徒の情報処理能力によって大きな差が出ます。
処理能力の高い生徒と、遅い生徒の格差はとんでもなく大きくなります。
そのため、

○ 生徒が自分のペースで無理なく学習する

にはとても良いのですが、

× 学校の授業進度に合わせた学習をする

というのには、まったく向いていません。


以上のような特徴があります。
このような特徴を踏まえると、使い方として好ましいのは、

まず、この教材が開発された目的になるのですが、

◎ 小学生の中学準備

次に、

○ 中学1-2年生の夏期講習等での学習

○ 中学生の、学校の授業とは別の補習学習

○ 中学1年生1学期の学校の授業がほとんど動いていない時期の学習

などです。
向いていないこととしては、

× 受験対策

× 中学校の授業の予習学習

× 英検・英会話等への対策

などになります。

-----------------

追記
体系英語に近日中に、レベルチェックテストのDLが可能になる予定です。乞期待。

2014年5月24日土曜日

英語長文問題集の選び方

先日、市販の英語長文問題集の比較レビューを掲載しました。
どれも良いテキストですが、その中からどれを選んだら良いのでしょうか。

もし、受験生の方がこのレビューを見て、

「結局どれが一番いいの?」

と思ったなら、答えは1つです。

「迷ったのは全部やりましょう」

長文の問題集なんて、結局のところ消耗品です。量をこなしてなんぼです。
特に「東進レベル別問題集」タイプの問題集などは、非常に良いテキストですが、掲載量が少ないです。何冊も消化すべきですね。

多少レベルが難しすぎたり、簡単すぎたりなどはあまり気にしなくても良いでしょう。
誰しも、文によって得意不得意もありますし、多少の違いは誤差です。

ですが、レビューしたなかで、敢えて選ぶとするなら、

・ 東進レベル別問題集
・ 河合塾やっておきたい英語長文

の2つがオススメでしょうか。
定番です。
レベル別になっていますので、自分のレベルからすれば少し易しめかなと思えるものから順に消化していくとよいと思います。

2014年5月22日木曜日

英語長文問題集レビュー

市販の英語長文のテキストを比較レビューします。
大学受験を一般入試で受ける子用です。

基礎情報 シリーズ
問題数
内容 付属物
東進ブックス
レベル別問題集
各972円
A5
各130~160ページ
レベル別
(6レベル)
×12題
問題設問
解答解説
文構造解説+全文訳
  ×2
別冊なし
CD付属
桐原書店
スピード英語長文
各1350円
A5
各150ページ程度
レベル別
(4レベル)
×7題
問題設問
解答解説
文構造解説+全文訳
  ×2
内容整理
センテンスリーディング
別冊なし
CD付属
桐原書店
英語長文
ハイパートレーニング
各1458~1512円
A5
各200~240ページ程度
レベル別
(3レベル)
×12題
(別冊)問題設問 つづき
解答解説
精読解説+文構造
  ×数ページべ
センテンスリーディング
別冊問題
CD付属
河合塾
やっておきたい英語長文
各957~987円
A5
各150ページ程度
レベル別
(4レベル)
300→29題
500→20題
700→15題
1000→10題
(別冊)問題設問
解答
解説(センテンスごと)
  ×数ページ
別冊問題
旺文社
集中マスター英語長文
各756円
A5
各70ページ~100ページ
レベル別
(3レベル)
×12題
300→16題
500→16題
700→14題
(別冊)問題設問
解答解説
全文訳+重要単語
別冊問題
旺文社
基礎英語長文精講
1080円
B6
288ページ
50題+α
姉妹本
基礎英文問題精講
問題設問
重要語句、解説、
  全文訳
  (数ページ)
類題演習
別冊解答
中経出版
世界一わかりやすい
英語長文の特別講座
A5
1404円
277ページ
24題
構文や文法など
の姉妹編
テーマ宣言
問題設問
解説+テクニック
  (数ページ)
解答
別冊なし
文英堂シグマベスト
長文読解アドバンテージ
A5
1296円
397ページ
21題 単語
文法+構文
問題設問
内容整理
文構造
解説
全文訳
別冊なし
学研
難関題突破
英語長文精選
1620円
A5
174ページ
15題 (別冊)問題設問
単語
解答解説
文構造解説
全訳
エッセイ
別冊問題
Z会(増進会)
速読英単語
1080円
ポケット版
300ページ
60題
上級編など姉妹編
本文+全訳
単語
(③別冊解説
別冊解説

私が現役の高校生の頃は、「解答解説が別冊になってる!便利!」と喜んだものです。
(普通の問題集は、解答解説が巻末にちょろっとだけなんてことが多かったですね)
けれども、昨今の問題集はもう至れりつくせりです。
むしろ、別冊がないタイプのものの方が至れり尽くせりだったりします。何も考えず前から順番に使えば、効率良く勉強できてしまうのです。
すごいですね。

その最たるものがこのあたりのものです。


① 東進ブックスレベル別問題集型



東進ブックス
レベル別問題集

桐原書店
スピード英語長文

桐原書店
英語長文ハイパートレーニング

東進の安河内哲也先生という方が作られています。
親切すぎるため、掲載問題数は少なめですが、こんなに手取足取りのテキストはありません。

まずスゴイのが、文構造の解説です。


















画像は東進のレベル別問題集のものですが、スピード英語長文やハイパートレーニングにも同様のページがあります。
これは分かりやすい。全文訳とならんでいるのもいいですね。

また、リスニング用のCDもついてますね。

桐原書店の2冊には、センテンスリーディング用のページがついているのも特徴です。
ハイパートレーニングについては、後述の河合塾やっておきたい英語長文型の要素もあって問題冊子が別冊になっています。


② 河合塾やっておきたい英語長文型



河合塾
やっておきたい英語長文

旺文社
集中マスター英語長文

これも良い問題集です。必要なものが一通りすべて揃っているのですよね。
問題冊子が別冊で、解説が分厚いのです。
奇をてらわず、なのにとても良い。むしろ余分なものはありません。


















解説もセンテンスごとに、本文をそのまま引用した上で解説してあるので読みやすいです。
問題数も東進型よりはずっと多いです。

③ 解答別冊型


旺文社
基礎英語長文精講

古いタイプといえば、良いものは良いですね。問題掲載量も多いですね。
良い文はそろっています。
このほか、

頻出英語長文
頻出やさしめ英語長文  

などもこのタイプの問題集では良かったですね。
これも手元にあったはずでしたが、生徒に貸したままになっていて回収していないので、レビューから外れました。
過去の出題大学が一覧でずらっと並んでいるのがテンションあがります。

④ 独自型

中経出版
世界一わかりやすい
英語長文の特別講座

実況中継型の参考書のテクニック解説と、長文の問題集をミックスしたようなテキストですね。
できる生徒にとっては、考えずに行えるテクニックでもきちんと伝えてあげないと分からない子も多いので貴重です。
「応用力が低く」かつ「文章を読んでテクニックを理解するのが苦手でない」タイプな子にはオススメです。




文英堂シグマベスト
長文読解アドバンテージ


















問題に挑戦する前に、「その問題に必要な語句や文法、構文の解説」をしてあるところが独自性が高いです。普通とは逆順ですね。
自然と問題ごとにテーマをもって演習できます
問題あとの解説や文構造チェックなどもあるゼイタクなテキスト構成です。
ただ、標準的な長文の対策とはいえませんので、最初にこのテキストで始めるべきではないですし、最後にすべきではありません。
しかしながら、実力を付けるという意味では非常に良い構成ですね。




学研
難関題突破英語長文精選

レベル高いですね。文のレベルだけでなく、ハイレベルの英作文なども多く設問の要求レベルも高いです。題名にいつわりなしで、難関大を目指す子には素晴らしいテキストです。
このレベルになると、長文が日本語に訳されていても難しいのです。ネイティブでもアホでは日本の難関大学の一般入試の英語は読めないという所以ですね。
いろいろな雑学的知識や思考力が問われます。


















このテキストの素晴らしいのは、問題ごとに関連ジャンルの「英語長文で出されそうなテーマ」で、日本語のエッセイが載っていることです。
英語力以外の、難関大英語を読む力を効率的に養うことができます。

難関大を目指さない生徒にはまったく勧められないテキストでもあります。



Z会(増進会)
速読英単語

いわずと知れた大ロングヒットの良著です。
問題はなく、長文を読む訓練をします。別冊に解説冊子がありますが、分からなくなったときだけ読めば良いですね。
私の学生時代に初版が出ましたが、とてもお世話になりました。