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2021年11月19日金曜日

ホワイトボード用品

 当教室では、授業に使う机の1つ1つにホワイトボードを設置して、指導しやすいように工夫をしております。


ホワイトボードを運用するのに欠かせないアイテムを紹介します。


まず、ホワイトボードは大きくわけて以下の3種類があります。

1.ホーロー製(最高級品)

2.スチール製(安価な製品)

3.ホワイトボードシート/樹脂パネル(もっとも安価な製品)

高品質の製品ほど、長く良い状態で使えます。


1.本体

薄型ホワイトボード(ホワイトボードプラザ)

西尾教室で利用させていただいているのがこちら。スチール製ですが、品質ははっきりと高く、安価な他のスチール製ホワイトボードより、良い状態で長く使えます。

教室の座席のサイズに合わせてカッティングして、ベストのサイズで使えます。


カグクロ

小垣江教室で利用させてもらっているのがこちら。もともとパーティション用に開発された製品ですので、設置しやすさが最大のメリットです。スチール製の板にマグネットシートタイプのホワイトボードシートを貼り付けてる形式のもので、シートタイプのものは寿命が短いですが、マグネットシートだけを取り替えて使い回すことができます。


2.ホワイトボードマーカー

ダイソー ホワイトボードマーカー0.7mm

質の悪いホワイトボードマーカーを利用すると、なかなか字が消えにくいという欠点があります。

しかし、さまざまな製品を試してみて、もっとも消えがよく、安価な商品は、100円ショップダイソーで取り扱っているホワイトボードマーカー5本セットです。

KOKUYOなどのトップメーカーの製品と比べても、消えが良く、重宝します。

細字タイプですので、広い会議室などでの利用には向きませんが、個別指導の教室で生徒1人に説明するには最適です。


3.ホワイトボードイレーザー


コクヨ めくれるホワイトボード用イレーザー

多層式のシートで繰り返し使えるホワイトボード消しです。使い切っても、補充はカートリッジ式で利用できるので経済的です。


4.ホワイトボードクリーナー

コクヨ ホワイトボード用クリーナー 180mL TW-400

主成分アルコールのホワイトボードクリーナーです。

汚れを落とすだけなら、中性洗剤や有機溶剤系のクリーナーの方がよく落ちます。

しかし、中性洗剤が成分のものは汚れの再付着を促してしまうことがあるようです。中性洗剤で汚れをとった場合は、その後水吹きや乾拭きをしっかりおこなえば大丈夫なのかもしれませんね。

有機溶剤などは、表面のコーティングを痛めてしまうでしょう。

当教室で使っている薄型ホワイトボードを購入したホワイトボードプラザ様の記事では、市販のクリーナーは「アルコール」「中性洗剤」「アルカリ電解水」の三種類をあげていますが、一部の悪質なクリーナでは有機溶剤をつかっている場合もあります。

こちらの記事によると、無水アルコールか、アルコールを使ったホワイトボードクリーナーを利用するのが良さそうに思えます。

特に、安価な表面にポリプロピレンを使っているような簡易的なホワイトボードシートを利用する場合には手入れには気を使った方が良さそうです。

中性洗剤や有機溶剤系のクリーナーはホワイトボード表面のコーティングを痛めてしまい、寿命を縮めます。ほんとに頑固な汚れのときに、劣化が大きいことを承知でいざというときに使うのにとどめた方が良いでしょう。

ホワイトボードの文字が消えないときの解決方法と原因、日頃のお手入れ(ホワイトボードプラザ)


常用は避けた方が良い、有機溶剤系のクリーナーの例

株式会社デビカ とってもクリーナー

商品の説明に、ホワイトボード用にもと書いてありますが、別用途に使った方が良いでしょう。

2020年2月10日月曜日

指導要綱の変化

新年度は小学校の教科書に大きな改定があります。
また、翌年には中学校の教科書の改定が予定されています。

小・中・高の学習内容は、以前と比べるとだいぶ変わってきています。大雑把な変化の傾向についていえば、

「子供たちが大人になったときに、実際に役立つ知識や技能を重視する」

という実用性重視の改定がずっと続いています。

英語については、英文法や複雑な文構造の解釈が軽視されるようになり、日常で使うような表現が重視されるようになりました。

数学は、必要な公式や証明が軽視されるようになり、実用的な統計などの単元が補強され続けています。

理科においても、力学的・化学的な計算へのウエイトが減り、有機物や科学の実社会への影響についての単元の扱いが大きくなっています。

全体的に見て、学問それ自体の面白さという意味では従来の指導内容の方が優れているのでしょうが、世の中の実情に合わせた、必要な変化なのでしょう。

2019年2月24日日曜日

子どもの平均的な学力を決める要因

先日、都道府県別の合計特殊出生率の統計資料を見ていたところ、当道府県別の学力ランキングに相関があるっぽいことに気付きました。
そこで、いろいろと統計データをもとに計算してみました。

まず、
全国学力テスト小学生正答率
全国学力テスト中学生正答率

「全国学力テスト小学生正答率-全国学力テスト中学生正答率」の相関係数
→ 0.589

当然ですが、強い正の相関があります。
小学生の成績が良ければ、中学生も良いということです。
愛知県のランキングは、47都道府県中で小学生が46位に対して中学生が8位と好成績なのは、愛知県は中学受験の競争がゆるい反面、高校受験の競争が激しい地域性によるのでしょう。
愛知県は全国でも唯一の複合選抜を採用している都道府県で、複合選抜の制度上競争が激しくなる特徴があります。そのため、中学生が他の都道府県の生徒よりもしっかり勉強をする必要があります。

さて、学力テストとのその他の相関を見てみます

中学受験率 との相関係数
学力テスト小学生正答率ー0.012
学力テスト中学生正答率0.212
中学受験については、負の相関があります。
つまり、中学受験を行い、私立中学などに行く方が学力が下がるということです。
小学生ではほぼ相関がないといって良いですが、特に中学生ではやや強い負の相関になるのは、私立中学の生徒の多くは中高一貫で高校に入学できるため高校受験勉強をあまり行わなくなるからだと推測されます。
私立中学を選ばせる保護者の多くが「子供に勉強漬けの灰色の青春は送らせたくない」と言います。
子ども勉強させた方が、学力が上がるという当たり前の真実です。
個人的には中学受験の勉強もさせつつ、中高一貫校は避けて高校入試もしっかり行うが最強だと思っています。

ただ中学生の学力で負の相関となるのは予想通りでしたが、小学生でもわずかとはいえ負の側に振れていたのは意外ですね。これは学力テストが中学受験の問題とは方向性が大きく違うという点を考慮すべきかもしれません。

合計特殊出生率 との相関係数
学力テスト小学生正答率0.057
学力テスト中学生正答率0.325
小学生は誤差の範囲ですが、中学生についてははっきりとした負の相関があります。
つまり、子供が少ないほど学力が高くなるということです。
おそらくですが、子供が少ない方が子供一人あたりに対し労力や費用が掛けられる点、保護者が高学歴層であるほど家族計画が慎重で子供が少ないことが原因になってるのではないでしょうか。
少子化が社会問題になっている昨今、あまり堂々と発表しずらい統計結果です。

今回、この記事のもととなる計算をしようと思ったのは、この結果が想像されたからでした。


部活動参加率 との相関係数
学力テスト小学生正答率0.314
学力テスト中学生正答率0.499

長時間部活率 との相関係数
学力テスト小学生正答率0.042
学力テスト中学生正答率0.098

運動部参加率 との相関係数
学力テスト小学生正答率0.185
学力テスト中学生正答率0.267

文化部参加率 との相関係数
学力テスト小学生正答率0.258
学力テスト中学生正答率0.411
部活動についても面白い結果がでました。ただし、部活動参加率の数字は中学生のものを仕様していますので、小学生の学力テストとの相関は参考程度です。
つまり、部活動は参加した方が学力は上がるけれども、長時間の厳しい部活動はマイナス効果ということです。
勉強というのは机の上の勉強だけでなく、部活動といった日常的な活動からも学ぶことは多いということでしょう。
運動部よりは、文化部に参加した方が学力は上がりやすいようです。
自然な結果のように思えます。
運動部ですとあまり練習がキツすぎたり、毎日朝練があるような子は塾生でも成績が上がりにくい子が多くなってしまいます。ほどほどにがんばってもらいたいものです。


県民所得 との相関係数
学力テスト小学生正答率0.142
学力テスト中学生正答率0.377

子育て世帯収入 との相関係数
学力テスト小学生正答率0.062
学力テスト中学生正答率0.500
所得や子育て世帯収入と学力は正の相関があります。
つまり、収入や所得は高い方が学力が高い子どもを育てやすいということでしょう。
とくに中学生に上がってからの方が大きな差が出ています。
これは学力が高い世帯が多いから、収入や所得が高くなりやすいという因果が逆転している可能性もありでしょう。


小学生朝食摂取率中学生朝食摂取率 との相関係数
学力テスト小学生正答率0.222
学力テスト中学生正答率0.387
朝食の摂取率と学力は正の相関があります。
つまり、朝ごはんはちゃんと食べた方が勉強がはかどるということです。


小学生読書率中学生読書率 との相関係数
学力テスト小学生正答率0.034
学力テスト中学生正答率0.177

小学生宿題実施率中学生宿題実施率 との相関係数
学力テスト小学生正答率0.027
学力テスト中学生正答率0.463
読書率や宿題実施率と学力は正の相関があります。
特に小学生の間は誤差を疑う程度にプラスになっているだけですが、中学生にははっきりとした相関があります。
つまり、読書や勉強の積み重ねは学年が上がるにつれて大きな差になってあらわれるということでしょう。


小学生スマホ率中学生スマホ率 との相関係数
学力テスト小学生正答率0.278
学力テスト中学生正答率0.165
スマートフォンや携帯の所持率と学力は正の相関があります。
つまり、子どもの学力のためにはスマートフォンや携帯は買い与えない方が良いということです。
とくに低学年のうちに買い与えるのはよろしくないようです。
子供の「勉強もしっかりやるから」は信じるべきではないでしょう。
全国的に子供の低学力化が問題視されていますが、これはゆとり教育の後遺症ばかりではなく、スマートフォンのみならずゲームやパソコン、テレビドラマ、漫画やアニメという娯楽が発達しすぎたというのは大きいのではないのでしょうか。
これらの娯楽は大人がやっても非常に楽しいものばかりで、ついつい耽溺して時間を失ってしまうというのも無理からぬことなのでしょう。
私もこうやってパソコンでお遊びな記事を書いている間に時間が消えていきます(w
ということで、オチもついておあとがよろしいようでここまでとさせてもらいます。

今回の計算には都道府県別統計とランキングで見る県民性の統計情報を利用させていただきました。

2018年8月2日木曜日

高校生指導 予備校と学習塾

学習塾の多くは、小学生や中学生をおもな対象にしていますが、当教室では高校生も多く在籍して、全生徒の3分の1ほどは高校生になっています。

中学生の場合、ほとんどの生徒は学習塾に通うのですが、高校生の場合は、学習塾のほかに予備校という選択肢もあります。

学習塾と予備校はどう違うのかを紹介させてもらいます。



予備校
河合塾 代々木ゼミナール 駿台予備校 など

学習塾
集団指導をメインに行う塾 サナル予備校 秀英予備校 野田塾 中萬学院
個別指導をメインに行う塾 明光義塾 スクールIE SSS進学教室


河合塾は塾と名がついていても、予備校でしょうし、
サナル予備校は予備校と名がついていても、実情は学習塾でしょう。
紛らわしいですね。


予備校は「大学受験」のために通う学校で、多くの予備校では現役高校生を対象とするコースも設置されていますが、予備校のもっとも大きな役割は「浪人生が高校に通う代わりに通学できる学校」ということになるでしょう。つまりは、予備校は塾とは違い「学校」としての役割を持っているのです。
近年、予備校も後述の「塾」としての機能もウエイトが大きくなってきていますが、学習塾の真似できない予備校の役割が「学校」なのは間違いがありません。

受験浪人生にとって大切なのは、分かりやすい授業だけではありません。
毎日規則正しくおきて、勉強する習慣が何よりも大切になります。その学習習慣の基盤となるのが予備校になります。
このあたりの役割は、私たち学習塾では逆立ちしても果たすことができません。

また、予備校の多くは教室の規模が大きく、授業がない時間帯に自習をするための自習室や進路資料を集めた資料室などが利用できるなどいろいろと充実しています。


ただし、欠点もあります。
予備校は教室の規模が大きいため、一定以上の集客が見込める人口密集地域にしか作られていません。たとえば、当塾のある西尾市からだと名古屋あたりまで足を伸ばす必要があります。
見込める集客が比較的少ない地域でも採算がとれるようにするために、河合塾や代ゼミや「サテライト授業(ビデオによる遠隔授業)」を90年台後半あたりから多く行うようになっています。それでも少子化の波はあって、地方の予備校は閉鎖しているところが多くなっています。
また、学習塾と比べると生徒が多くいるため、どうしても指導者と生徒の距離が離れてしまいます。個別に質問したり、綿密な進路指導が受けにくいというのもあるでしょう。ただ自由に利用できる資料などは学習塾よりも充実していますし、能動的に情報を集められるのであれば欠点にならないかもしれません。

ビデオ授業を行う「東進衛星予備校」というのもありますが、予備校のもっとも重要な学校としての役割を果たすことができているかというと、微妙だといえるでしょう。
自分の学習進度にあわせて質の高い授業をビデオで自分のペースで視聴できるというのは、最大の長所にして短所なのでしょう。
ビデオ授業の最大のメリットは、人件費を抑えることで見込める集客数の少ない地方であっても、開校できるということでしょう。
例えば、西尾市には河合塾も代ゼミも駿台もありませんが、東進衛星予備校ならあります。
東進衛星予備校は、学習塾とも予備校とも違う新しいスタイルの新時代の教育ビジネスなのでしょう。

予備校に通う費用としては、選ぶ予備校やコースによっても違うのでしょうが、受験浪人生が通う場合で、年間で100万円から200万円くらいが普通ではないでしょうか。
これは高額のようにも思えますが、おそらく妥当な金額でしょう。
たとえば、小学校、中学校、高校に通うにも、同じく年間100万円以上の費用がかかっているのです。税金で賄われているため、あまり意識することはないのですけれども。



対して、学習塾はどのような役割を持っているのでしょうか。
古くは当塾のような個別指導の学習塾はなかったわけですが、集団指導を行う塾も個別指導を行う塾も、共通して目標としているのは「小中学生に学校に合わせた学習指導を行い、高校受験で成功させる」というものがあります。
当塾のように高校生の指導にも力を入れている学習塾、場合によっては中学受験などに力を入れた学習塾もあるでしょうが、主だった役割という意味ではこのようになるでしょう。

また、高校受験の制度や実情は都道府県別で大きく違っています。
そのため、大手の学習塾であっても、原則的には県境を超えて教室展開を行うことはありません。
日本最大の学習塾であるサナル予備校でも「愛知」「岐阜」「静岡」に限定されます。
私が初めて社員として働いた中萬学院も「神奈川」にしか教室はありません。

明光義塾をはじめた個別指導塾は、家庭教師のような個別の指導を生徒を一箇所に招くことによって効率化することで低予算で行おうという趣旨から始まっています。
そのため、はじめは家庭教師の指導でありがちなように、学校の授業より復習になるいわゆる「補習型」の指導が大半でした。
そのため旧来の集団指導の学習塾からは「補習塾」と下に見られていた過去もあります。
ただ現在の個別指導塾の大半は集団指導の学習塾と同様に「予習型」に切り替えて、個別指導で予習指導を効率的に行うための専用教材が作られ定着するなど、ここ10年あまりで有り様はだいぶ変化したように思えます。

また、個別指導というのは生徒ひとり一人の学習状況にあわせて指導するため、やはり成績を上げるのは集団指導よりも容易になります。
個別指導の初期である補修型の指導のときでさえ、集団指導よりも成果が出やすいと言われていました。
今ではサナル予備校など大手の集団指導塾でも、個別指導を部分的に導入するようになっています。


さて、
個別指導高校生に対する個別指導の指導はどのようなものになるかを説明します。
(当塾の例です)

基本的には、高校1-2年生に対しては中学生と同様に学校の授業の予習を行います。
当塾の場合、高校生の指導で一番の売りのなるのがここです。
いわゆる進学校の高3生で学校の成績で真ん中くらいをとっている生徒の場合、たいがいの場合で学校の授業にきちんとついていけていません。多かれ少なかれ、基礎的な部分が理解に欠けている場合がほとんどです。
そうならないように、より分かりやすい授業で予習を行います。

ただし、高校生は中学生と違い、英語や数学は3年生になる前に一通りの学習を終えて、以降は演習が中心になります。
自然と、3年生や一通りの予習を終えてしまった2年生以降は演習が中心になります。

中学内容以上に、高校での学習内容は難しく、1ー2年のうちにマスターしておくべき基礎を高校3年になっても習得できていない生徒も数多くいます。
そのため、できないを積み重ね、困ったあげくに2年生や3年生になってから塾を訪れる生徒も少なくありません。
そういう生徒には、学習状況を確認した上で個別に指導をしていきます。

また、高校入試は都道府県別でだいたい同じになるのですが、大学受験は生徒ひとり一人が異なるプランでの受験になります。
文理の違い、学部学科、国公立私立の差、利用する受験方式など。
ほとんどの高校生は3年生になってからおっとり刀でそれらを意識しだします。
それでは遅いのですよね。
効率的に学習し、大学受験に成功してもらうために、ひとり一人にあった進路指導ができることも個別指導の強みでしょう。

現在の公立高校では学校で、補習や課外授業を数多く行ってくれています。きちんと学校の勉強についていけさえすれば、学習塾なんていらないんじゃないかというくらい手厚く指導してくれます。
(実際はついていけていない生徒も多く、また学校の指導方針と進路目標が合わないことも多く、学習塾への需要も大きいわけですが)

受験浪人生が個別指導の学習塾を利用する費用については、だいぶまちまちになるでしょう。
例えば、当塾の場合、一通りの学習がきちんと終了できている生徒の場合はあまり費用はかかりません。1ヶ月で8000円程度、年間にして10万円程度で塾を利用することができます。自習室を中心に利用して、たまに分からないところを質問したいという程度であれば、この程度の費用で済みますし、なるべく低予算で塾を利用したいという要望のもとこのように塾を利用している生徒は少なくありません。
自習であっても、教室においてある自習用のテキストを借りて用いることができますし、どのテキストで勉強を勧めるのが効率的なのかの指導は行っています。
逆に、基礎からわからないところだらけなので、毎日個別の授業を何コマも受けたいというのであれば、予備校に通うのと同じかそれ以上の費用がかかってしまうでしょう。

予備校に通いつつ、予備校の授業を理解するために学習塾に通うということも珍しくはありません。


以上のように見てきたように、予備校と学習塾の役割は異なるわけです。


現在、大学受験の勉強というのは、市販の参考書でも非常に良いものが揃っています。
ですので、受験浪人をするにも、きちんと自分で学習の指針を立て、自己管理ができるようであれば、塾にも予備校にも通わないいわゆる「宅浪」もやってできないわけではありません。
予備校や学習塾は、学習の状況や予算に合わせて上手に使っていくのが良いでしょう。

2018年7月13日金曜日

統計から考える公立高校入試対策

当塾では、中3生の公立高校入試対策は夏休みから本格的にスタートします。
中3生の多くが夏休みに入るあたりで部活動を引退するため、同じような日程で受験対策を始める学習塾は多いでしょう。


さて、受験対策を始める上で、どう教えるかというのも大切なのですが、

どこに力を入れて教えるべきか、
どこに力を入れて教えるのが合格に近づくのか

ということも大切になってきます。
統計的な数値を踏まえて、少し説明させてもらいます。


公表されている入試結果を見ると、教科によって平均点が違うことがわかります。

例年の平均点
国語 → 7割程度
社会 → 6割程度
理・数・英 → 5割程度

年度によって差はありますが、だいたいこんな感じでしょう。
本当は平均点だけでなく、高校別の合格ボーダーなど公表してもらえたら進路指導がとても楽になるのですが、残念ながら非公表のようです。

ただし、平均点は同じでも得点の分布の仕方は教科によってまた違うと推測されます。
実際の入試本番の点数の分布は不明ではありますが、入試にそっくりにつくられた模擬試験を生徒に受けてもらった結果から推測になりますが、

分散が特に大きな教科 → 英語
分散が大きな教科 → 理科、社会
分散が小さな教科 → 数学、国語

分散というのは、統計学の用語で数値の散らばり方の度合いの意味しています。
標準偏差とだいたい似たような意味ですので、標準偏差が大きな教科、標準偏差が小さな教科と言い換えた方が分かりやすいと感じる人もいると思います。

より分かりやすく説明するなら、例えば1000人の生徒が受けたテストで、AくんとBくんがそれぞれ、各教科で100位と900位になったとします。すると、

平均点 数学 55点       英語 55点
Aくん 数学 65点/100位  英語 90点/100位
Bくん 数学 45点/900位  生後 20点/900位

というような成績になるわけです。
数学と英語の順位の差は同じでも、点数の差は英語の方が大きくなるわけです。

学校の定期テストではここまではっきりした差はでませんが、入試や入試を真似した模擬試験ではわりとはっきりとこのような差が出ます。

これはどういうことかというと、

分散が特に大きな教科 → 英語 ◀点数が学力によって大きく上下する
分散が大きな教科 → 理科、社会 ◀点数が学力によって大きく上下する
分散が小さな教科 → 数学、国語 ◀学力差があっても点数差がつきにくい

ぶっちゃけてしまうと、こういうことです。
また、公立高校入試は、どの教科も均等配点で各教科22点満点です。
一部の私立高校入試や、大学入試のように教科によって配点が変わるということはありません。
つまり、高校入試の得点力だけを求めるならば、「英語」「理科」「社会」に力を入れて勉強をさせた方は合計点は向上させやすいということになります。

ちなみに、どうして数学や国語の分散が小さくなっているのでしょうか。

国語については予備知識がない人でも想像がつくのではないでしょうか。
国語というのは要するに日本語で、とりたてて特別に受験勉強をしなくても、当たり前の日常生活を送るなかで学ぶことができるため、勉強熱心な子とそうでない子の間で差が大きくなりにくいということで良いと思われます。

数学については、愛知県の入試問題の出題傾向を知らなければ想像がつきにくいのですが、逆に理解しているのであれば当たり前でもあります。
愛知県に限らずなのですが、数学はほとんど全員が正解してくるような正負の足し算や引き算のような簡単な計算問題から、高校生や大学生が挑戦しても難しいような難解な図形問題までが均等に出題されます。つまり、問題ごとによる難易度の差が大きいのです。
さらにはこれは愛知県の固有の事情なのですが、他の都道府県では易しい問題は配点が低く、難しい問題では配点が高くなるところを、ほぼ全問1点(一部2点)の配点で、配点の差がほとんどないのです。
つまり、

1.愛知県の数学は、問題ごとによる難易度の差が大きい
2.配点が1問1点で均等
→ 易しい問題だけでも確実にとっておけば、それなりの点数がとれてしまう。
→ 一生懸命勉強しても、難問で正解するのは困難で満点近くを取るのは難しい

ということなのです。

以上のような都合を踏まえると、必ずしも分散が一番大きな英語に力を入れて指導するのが最適かというと、それも微妙です。

実のところ、たいてい学習塾はどの塾も「英語」や「数学」はふつうもっとも力を入れて指導をします。

数学や英語がもっとも難しく生徒がつまずきやすいため
数学や英語が高校入学後の勉強や後の大学入試のキーになりやすいため

といった理由があります。
ですが、それだけ力を入れて指導しても、成績下位層の英語の得点はかなり低くなるのが普通で、まともに得点が取れません。

というのも、英語の入試問題の出題のたいはんが長文による出題で、ちゃんと卒業レベルの英語力を持っていないと、まとに解くことのできる問題がほとんどないからです。
反面、数学は易しい計算問題も多く、1~2年生までの内容しか理解できていない生徒にも点数を取れる問題はありますし、理科や社会は単元ごとの勉強ができていれば得点しやすい部分もあります。
英語は積み重ねの大きな教科で、一度つまずいてしまうともっとも取り返しがつきにくい教科なのです。
数学も同様に積み重ねが重要な教科ではありますが、易しい計算問題なども出題される都合上、十分な理解がなくても得点できてしまうのですね。

つまり、

英語は成績が中位程度の生徒にとっては、もっとも得点を伸ばしやすい教科
英語は成績が下位の生徒にとっては、切り捨ててしまうしかない教科

なのです。

ほかの教科についても、

数学は計算問題ができていないような生徒にとっては、点数を伸ばしやすい教科
数学は計算問題がきちんとできているようであれば、それ以上は点数を伸ばしにくい教科

理科や社会や誰にとっても成績を伸ばしやすい教科

国語は生徒の調子の良し悪しで上下しやすいので、あてにするのが怖い教科

というような特徴があるように思えます。

だったら、英語以外の点数の伸ばしやすい理科や社会に力を入れて勉強させるべきかというと、これも判断に迷うところでもあります。

当塾や学習塾の大きな目標の一つが高校入試の合格ではありますが、生徒にとって高校入試は人生の途中経過でしかありません。

先述した通り、英語と数学は大学入試でもっとも重視されやすい科目でもあります。
そうすると、理科や社会の点数のとりやすいところばかりで点数をあげて高校に入っても、高校に入ってからが続かなくなります。

また、高校に入学した以降、理系での大学進学を目指したいのか、あるいは文系で大学進学を目指したいのか、そのあたりの志望の違いによって力の入れどころは変わってくるでしょう。
高校卒業後は就職を考えているような生徒はまた大学進学まで希望している生徒とも事情は変わってくるでしょう。

当塾の受験対策講座では、特に大学を進学まで希望するような生徒には数学と英語は力を入れて勉強するように指導しています。
逆に、高校進学後は就職を希望するような生徒は、進学する高校が最終学歴になることを踏まえて、生徒の学習状況に合わせてもっとも点数を伸ばしやすそうな教科に力を入れるように指示を出します。

このあたりは生徒ひとり一人を見て対応していくべきところですし、生徒自身に「自分がどう勉強したら成績が上がるのか」と考えるように促すことはより大切なのでしょう。


今日はちょっと小難しい記事を書いてしまいましたが、生徒はともかく指導する側は知っておくべき内容だと考えています。

2018年7月10日火曜日

夏期講習用テキスト 覚書


教材名 難易度 オススメ メモ
教育開発出版 夏期テキストA ☆☆☆ 教科別
夏期テキストB ★☆☆ 教科別
夏期テキスト発展編 ★★☆ 教科別(英数)
トマト(セミナーテキスト) ☆☆☆ 夏期テキストBのお得用合冊版
ひまわり(サマークリア) ★☆☆ 夏期テキストAのお得用合冊版
好学出版 ウイニングサマー必修編 ☆☆☆ 教科別
ウイニングサマー ★☆☆ 教科別
学書 サマー錬成 ★☆☆ 教科別(英語は教科書準拠版もあり)
サマー錬成 発展編 ★★☆ 教科別
カミングサマー ★☆☆ サマー錬成から抜粋されたお得用合冊版
夏の特訓講座 ★★☆ 合冊版テキスト難し目
愛知県版夏テキスト ★★★ 合冊版テキスト難し目
文理 中学夏期テキスト必修編 ★☆☆ 教科別
中学夏期テキスト実練編 ★★☆ 教科別
中学必修サマー ★☆☆ 合冊版
中学サマーワーク ☆☆☆ 教科別英数(英語は教科書準拠版もあり)
エデュケーショナル
ネットワーク
必修新演習 夏期テキスト ☆☆☆ 教科別
標準新演習 夏期テキスト ★☆☆ 教科別
発展新演習 夏期テキスト ★★☆ 教科別
育伸社 夏期錬成ゼミα ☆☆☆ 教科別(英数国)
夏期錬成ゼミβ ★☆☆ 教科別(英数)
夏期錬成ゼミ標準 ★★☆ 教科別
夏期錬成ゼミ発展 ★★★ 教科別(英数国)
夏特 ☆☆☆ 夏期錬成ゼミαのお得用合冊版
学友社 マイティサマー ★☆☆ 教科別
マイティサマー合冊版 ★☆☆ 合冊版
スプリクス フォレスタステップ ★☆☆ 特殊型
学悠出版 公立高校完全演習SUMMER ★★★ 合冊版・愛知県公立入試特化型


2018夏期講習用のテキストの一覧です。
自分用の覚書兼用です。

一部テキストは、私も実際に扱ったことがなく、パンフレットなどの情報をまとめただけです。


標準的な夏期テキスト
各教科50ページ弱程度で、単元別にこれまでの学習内容を復習するタイプ
夏期講習用の標準的なテキストというのは、実のところどれも似たような構成で、大きな差はありません。
教育開発出版の「夏期テキストA」はわりとおすすめです。他と比べても易しめで、特に理社などの要点をまとめた図表などが充実しています。
学書の「サマー錬成」はページ数のわりに問題量が多いのが特徴です。(学書のテキストはだいたい問題量が多めです。)
英語は教科書準拠でユニット別に対応しているテキストがあるところにレアリティがあるでしょう。私としては、夏休みは教科書順ではなく、文法別に学習した方が効率が良いと考えますが。
好学出版の「ウイニングサマー必修編」はウイニングスプラウトをもとに編集された内容で、非常に易しいのですが、どうせならウイニングスプラウト本誌を扱ってあげた方がしっかりと勉強できるでしょう。
エデュケーショナルの夏期教材私は扱ったことがありません。
文理も10年近く前には扱ったことがありますが、何回か改定はされているので、私の知っているものとは少し変わっているでしょう。当時も教育開発出版のテキストとどちらが良いか悩まされた記憶がありとても良いテキストでしたが、今回あらためてサンプルを見直してみるととても、以前よりもさらに良くなっていましたね。
育伸社の夏期教材は「夏特」以外はまったく利用したことがありませんが、ダウンロードして利用する単元別テストプリントなど、補助的な部分が充実しています。このあたりは標準教材の「iワーク」などと同様でしょう。塾の指導スタイルによっては代えがたいメリットになるでしょうが、利用が難しいようであれば他社のテキストと比べ有意の差があるとは思えません。


合冊版テキスト
教育開発出版の「トマト」や「ひまわり」、学友社の「マイティサマー」などは、教科別のテキストを合冊にしただけのものです。どちらが良いかは塾での指導スタイルにあわせて考えるべきでしょう。
学書の「愛知県版 夏テキスト」は私自身は扱ったことがないのですが、仲の良いほかの塾の先生によると、カミングサマーに最後に入試レベル問題を添付させたようなテキストとのことでした。
愛知県版と謳っているわりには、全国の入試過去問を扱っていたりしているようで、愛知県らしさはイマイチのようです。

学友社のマイティサマーはわりと使いやすいテキストで、私が初めて働いた学習塾(当時はアルバイトで働いていました)で採用していた思い出のテキストでもあります。
そこは個別指導の学習塾であったのですが、本部の方針で学書の「サマー錬成」「カミングサマー」、学友社「マイティサマー合冊」のどれかから選ばなくてはならなくて、その中では「マイティサマー」が、仕入れが高くて利益はでにくいけれど、わかりやすくて使いやすいという理由で、教室のオーナーと話し合って採用しました。
私が教材を選ぶという行為を行った初めてのときですね。もうだいぶ前の話ですが;;


当塾で採用のテキスト
当塾で採用しているのは、「フォレスタステップ」です。
このテキストは「レベルてェックテスト」でテストを行い、できなかったとこだけを勉強しなおしていくという効率的な学習を行うことを目標にしたテキストです。
ただし、1冊が厚くて、夏休みだけでは修了できないため、春休み・夏休み・冬休みを通じて扱うことが前提に作られています。ですので、他のテキストとはタイプがまるで違うといえるでしょう。
また中3向けの受験対策の講座用に用いているのが「公立高校完全演習SUMMMER」です。こちらは、テキストには「公立高校」としか書いてありませんが、内容的には完全に愛知県対策になっています。数学のグラフの作図問題など、どう考えても愛知県入試に特化した問題を中心にあつかわれているのに、間違えて他の都道府県の指導で採用されたらまずいと思うのですが、どうなのでしょう。
愛知県の入試対策という意味では、これ以上の夏期教材はないのですが、扱いはかなり難しいでしょう。愛知県の入試改革にあわせて改訂され、若干使いやすくなりましたが、それでも難しいでしょう。
入試問題レベルの難し目の問題が多く、標準的な生徒に何も考えずに前から解かせては詰まるところがたくさんでてしまい、スムーズな指導は行えないでしょう。指導者の技量が低くても楽に指導することができるフォレスタシリーズとは真逆で、生徒の扱いと愛知県入試について習熟したベテランの指導者でなければ適切に扱うことができないと思われます。
当塾では公立高校完全演習SUMMERでの学習を補佐するために、補助的な基礎教材や手製のプリントを使って指導をしています。

2018年6月28日木曜日

成績を上げる1番の方法

「成績を伸ばす一番の方法は、問題を解くことだ!」

当塾に通ってくれている西尾東高校の生徒によると、英語の先生のひとりがそのように言って、演習中心の授業を行ってくれているということでした。

学習塾や予備校の先生ですと、このような考え方をする講師は多いのですが、中学や学校の教師でこのような考え方をする教師は減ってきているような気がします。

「受験戦争」が激しかった頃は、中学校や高校でも同じようなことを言う教師は多かったと思うのですが、「テストの点数だけを追い求めるのは良くない」という風潮が広まり、ゆとり教育が実施される頃に以上のような考え方が減っていったように思えます。


受験に向けたテストや模試の点数ばかりを追い求めることの是非については、いろいろな意見があるのでしょうが、成績を伸ばすのにもっとも必要なことが問題演習であるというのは間違いがないと私も考えています。


当塾も、高校受験や大学受験を最大の目標に指導をしているのですが、他塾と比べても成績が上がっている生徒は多いと自負しています。
(先日、中学生向けの第二回愛知全県模試の結果がかえってきて、現在返却中なのですが、いつもどおり8割方の生徒の成績は上がってくれていました。全員が上がっていると言えないところが残念なところなのですが……)

生徒の成績を上げるために、

1.わかりやすく教える

このあたりは、どの塾でも努力していることでしょう。
それに加えて、

1.より分かりやすいテキストを採用する
  生徒の1人ひとりに合わせたテキストを使って指導する
1.効率の良い指導の仕組みを作る
1.テスト対策を行う
1.進路指導を適切に行い、生徒のやる気を引き出す

など、できるかぎりの努力をしています。
その中で、生徒の成績が伸びている最大の要因は、生徒に多くの問題を演習してもらっているというところにあるのではないでしょうか。

分かりやすい授業をする、とか、生徒にきちんと理解してもらう、というのでは不十分で、実際に問題を解く中で生徒自身が自分の力で理解を深くするという作業が学力の向上のメカニズムなのでしょう。
上手に教えることは良いことではありますが、上手に教えてそれだけで悦に入っているようでは、講師の自己満足に過ぎないと思うのです。

2018年5月15日火曜日

学力の地域格差のできる理由

毎年、学力テストのランキングでは秋田県をはじめとした東北地方が上位にあがります。
その理由は、指導方法に、

教え合い学習
アクティブラーニング

などが、うまく機能しているからなどと説明されることがあります。
しかしながら、この説明はあまり現実的ではなく、見たくない現実に蓋をした上での説明ではないかと私は考えます。

学力の格差の発生、日本全体の平均学力の低下には、もっと直接的な原因があるように思われます。

その手がかりになるのが、愛知県の学力テストのランキングなのですが、
小学生の学力テストで、愛知県は毎年ワースト10には入るほど順位が低くなるのに対し、中学生の学力テストではむしろ上位に入り、年度によってはベスト10に入る年度もあります。

これはどうしてでしょうか?
これには簡単な解答があるように思われます。

1.愛知県は人工が集中している都道府県であるわりに、中学受験の人気がなく、競争が生じず、勉強する生徒が少なくなっている

2.愛知県は公立高校入試制度が、他の都道府県と比べて競争が起こりやすい仕組みになっていて、勉強する生徒が増えるから

3.愛知県は首都圏などと比べ、公立人気が高く、私立高校を忌避する傾向が強く公立高校入試の競争がさらに起きやすくなっているため

ようするに、受験のために勉強するようになるから、中学以降で順位が大きく上がるわけです。

ようは、

勉強をたくさんする → 学力が上がる
勉強をあまり行わない → 学力が下がる

という単純な構造があるのです。
では、どうして日本全体の生徒の学力がこれほど大きく低下しているのでしょうか
また、愛知県の小学生は全国平均と比べて下位にあるのでしょうか

勉強をあまり行っていないから

という一事に帰着すると思います。
現在の学校教育では、勉強は二の次三の次で扱われているのが現状です。

小学生の塾生が、

「今月に入って、算数の授業1回しかやってない。
 ずっと運動会の練習とかでつぶれてるんだ」

などと、平気で良います。

「ずっと行進の練習とか、開会式の練習してる

正直、私としては開会式だとか行進の練習にどれだけ意義があるか疑問があるように思います。今の時代、オリンピックの開会式での行進をピシッと合わせてくるのは北朝鮮くらいのものでしょう。

学校というのは勉強だけでなく、集団生活の中で人間性や社会性を磨く場でもあります。ですので、なにも学校で勉強だけを教えれば良いとは私も思っていません。
10年、20年前とくらべ、今の小学校や中学校では確実にイジメだとか、不良行動をとる生徒は減っているように思えます。(なくなってはいませんが)
そういう意味では、学校教育が良くなっている部分もあるのでしょう。

また、中学生の学力を阻害する要因で部活動の加熱もあります。
10年、20年前とくらべ、部活動の練習は確実に拘束時間が増えています。クラブチームも増え、各種大会もどんどん増えています。
これに時間がとられ勉強時間が減ります。疲れていては、勉強へのやる気も削がれます。
がんばって両立する生徒もいますが、ほんとうにがんばっていて、立派であるとは思うのですが。


このような議論もされているようで、現在の部活動の有り様を危惧する議論もされているようです。
ブラック部活動などとも言われているそうです。

長野県では朝練が禁止されましたし、愛知県でも長野県ほどの厳しい規制ではありませんが、週に2日は練習を休みにしなければならないというきまりができています。
しかし、実際にはこの決まりは守られていません。

「試合が近いから特別に」
「先生が決めたんじゃなくて、生徒が自分で自主的に練習してるから」

という理由がまかり通ってます。
社畜会社員が「自主的に行う」サービス残業のようです。

学校の社会では「運動部に入部しないと舐められる」「部活もちゃんと出席しないと、同級生からハブにされる」「しっかり練習しないと学校の先生に嫌われる」という現実があります。
会社員の自主的な残業が自主的でないのと同じように、自主的な部活動はまったく自主的ではないのです。

日々生徒に勉強をしてもらうことだけを考える立場の学習塾の立場からの視点からすると、もっと社会が生徒に勉強しやすい環境を提供しても良いのではないかと思うのです。

2018年4月27日金曜日

効率よく学びたい

勉強量を増やす
勉強の効率を上げる

学習塾は、生徒に勉強してもらって、学力や成績を上げるための場所です。
そのために上の2つのこと生徒に実践してもらいます。

勉強量を増やせるように、生徒がもっと勉強がしたい思えるようにモチベーションを管理します。勉強量が増えると、勉強をするなかで自然と勉強の効率も良くなり、勉強の効率が良くなると勉強が楽しくなってさらに勉強量も増えるという好循環になります。


問題を解いたら、すぐに答え合わせをする
勉強の効率を上げるために、いろいろな指導を行うわけですが、問題演習を行うときにはすぐに答え合わせをして見直すように指導しています。
塾での授業でも、答え合わせは講師が行うのではなく、生徒本人に行わせます。自分で模範解答や解説を読むことで学ぶことも多く、答え合わせや解説の読み方なども指導できるからです。
生徒の学力をあげるためには、1つ1つの問題の解法を教えることと同様に、自分で学ぶ技能を身に付けてもらうことが大切なのです。

ですので、塾での勉強は当然ですが、普段の勉強でもすぐに答え合わせをするように口を酸っぱくして指導をするのですが、うまくいかない場合があります。

高校で配布される問題集で模範解答が配布されない場合があります。
(その場合は、塾で模範解答をコピーして渡す場合もあります。)

例えば今年の高3生の例ですと、

西尾高校 → 一部問題集の模範解答・解説が配布されない
西尾東高校 → 模範解答・解説はすべて配布されている
碧南高校 → 一部問題集の模範解答・解説が配布されない

このあたりの方針は、学校や年度によって違っていて、今年はすべて配布してくれている西尾東高校でも、一度配布した模範解答を学校が回収してしまい生徒の顰蹙を買ってしまったという年度もありました。

模範解答を配布しない理由としては、
生徒からのまた聞きではあるのですが、
・ 生徒が宿題を丸写しにするから
・ 授業で解説をするから
という理由が説明されることが多いようです。
ただ、模範解答を配布しないことで、きちんと勉強しようという意志のある生徒の勉強に支障が出ることを理解してもらい、学校の先生にはできるだけ模範解答・解説を生徒に配布してもらうことを望みます。

特に、「授業で解説をするから」という理由で、解答を配布しないのは下策です。
たしかに、模範解答を配布しないで授業だけで解説をすることで、生徒に真剣に授業を受けてもらいやすくはなります。
しかし「上手な授業をすること」ではなく「生徒に力をつけてもらうため」には、生徒に課題を出してその解説を授業で行う形式の授業は最低のやり方だというのが学習塾や予備校では常識になっています。

2018年3月21日水曜日

ノートの取り方

Q ( )に適する語句を書きなさい。
(1)  私はあなたの顔を見て驚きました。
I (          ) (          ) (          ) see your face.

という問題があったとします。
そのとき、生徒にノートをどのように取らせるべきかということを、だいぶ前のことですが、当時一緒に働いていた同僚と議論したことがあります。

議論のテーマは、おおよそ次のどちらが良いかということです。

① ノートに全文を書かせる
was surprised to see your face.
→ メリット
  多くの文を書くことで、練習になる
  多くの文を書くことで、ノートに書く訓練になり勉強のスピードが上がりやす
→ デメリット
  時間が掛かる
  答え合わせがしづらい。

② ノートに答えだけを書かせる
was surprised to 
→ メリット
  短い時間で演習できるので、より多くの問題に挑戦できる

③ テキストに直接記入させる
was surprised to 
→ メリット
  もっとも短い時間で演習できるので、より多くの問題に挑戦できる
→ デメリット
  繰り返しの演習ができない
  ノート指導ができない

実のところ、これらは一長一短でどれがベストという明確な正解はないように思えます。

書いて勉強をするという作業自体に十分になれていない小学生や中1生などの低学年は、できるだけ多くの文を書く訓練をした方が良いので、ノートに全文を書かせる指導をした方が上手くいくことが多いかもしれません。
逆にある程度力がある生徒、学年の上の生徒にとっては、時間のムダにしないため答えだけを書くよう指導するのが良いかもしれません。
また、テスト前の最後の確認テストなどではテキストに直接記入するのが効率的でしょう。
また、生徒のモチベーションの維持も大切なので、きちんと勉強できているなら無理強いせずに、ある程度は生徒のやりたいようにやらせるべきでしょう。
どう指導する場合も、指導の意図をきちんと生徒に伝えることも大切です。

大切なのは、次の2点です。

1.生徒に効率的な学習習慣を身に着けてもらうこと
2.生徒にどうすれば効率的な学習ができるか、自分で考えて勉強する習慣を見に付けてもらうこと

塾の授業の時間だけ、形だけ指導しても効果は薄いですよね。
生徒の様子を見て適切に指導していきたいものです。

2018年3月18日日曜日

これからの大学入試・高校入試

明日は愛知県の公立高校の合格発表です。
自己採点の段階でおよそ合格不合格が予想できている生徒が多いですが、微妙なラインの生徒はとくに不安も大きいでしょう。
年度によって、ボーダーの上下もありますので仕方がありません。

本年度も、高校入試や大学入試はこれで一段落ですが、入試の出題傾向などは年々少しずつ変わってきています。これは、中学や高校での教育のあり方自体の変化と捉えても良いかと思います。

具体的にどのような変化があり、これからどのような変化が予想されるでしょうか。
大学入試もセンター試験から新しい試験に代わる予定です。


英語の入試傾向の変化とこれから

英語は、ほかの教科と較べても全般的に難しくなってきていると思われます。
ゆとり教育の頃も他の教科と比べれば難易度の低下は少なかったですし、脱ゆとりが唱えられるようになってからはより難易度があがりました。
これからの教科書改訂の予定などを見ても、さらに難易度は上がっていく見込みです。

 ポイント1 
英語はどんどん難しくなっていっている

より具体的にいえば、入試問題の長文化がすすみ、語彙や語法の出題が増えています。
逆に減っているのが、複雑な文構造を持つ英文の解釈や、文法的な出題です。

 ポイント2 
英語は長文化が進み、語彙や語法の出題が増えている
複雑な英文解釈や、文法については優先されなくなっている

この傾向は公式にアナウンスされているとおり「実用英語」というキーワードで説明できるでしょう。
ここで言う実用英語というのは、ビジネスや日常生活で使う英語の技能を重視しようということです。「読む・書く・聴く・話す」の4技能を等しく評価しようという方針もその一環といえるでしょう。

日本が、日本語だけの経済圏では優位がとれず、国際社会の中で競争していかなければならない実情を考えると、妥当な方針のように思えます。
ただし、逆にこれまでより評価されにくくなった部分が存在するのも知っておくべきでしょう。
従来の古い受験方式の方が、学術的な理解や論理的な思考力を問うことはできていました。これまでの高校入試や大学入試における英語が、英語技能そのものよりも英語を通じて、受験生が論理的に物事を考え類推する技能を持っているかどうかを問うことができていましたが、最近の英語の入試ではもっと純粋に英語の技能のみを問う形式になってきているように思えます。
どちらが良いというわけではないのですが、ものごとの良い面にはかならず裏面があることは理解しておくべきです。


数学の入試傾向の変化とこれから

数学については、学生全体の低学力化が進んでいることもあり、出題はそれほど難しいものは出されにくくなっているように感じます。
ただし、難問が少なくなっている反面、計算量の多い「情報処理能力」が高いレベルで求められているように感じます。

 ポイント3 
数学は実用性重視になってきている

また、「資料の整理」の単元が高校入試や大学入試で出題が年々増え、今後の教科書改訂でもだいぶ補強される予定のようです。

資料の単元というのは、日常レベルの情報処理を数学に落とし込んだような内容で、もっとはっきり言ってしまえば、「こんなの数学というよりも、算数じゃん」というような内容です。
理解力の高い生徒にとっては、どうしてわざわざ単元を作ってまで勉強をする必要があるのか理解できないところでしょう。実際に生徒を指導していると、こうした単元に意外と苦労する生徒も多いのですけれども。

数学のこうした変化についても、英語が実用英語を重視されてきているのと同様に、子どもたちが実社会に出た時に役に立つ技能を身に着けさせようという意図が感じられます。
資料を分析して、類推し、そこから情報を引き出すという技能は、日本の会社社会で働いていく上で最低限必要なものとなるでしょう。

こうした変化の中で、切り捨てられてきているものはどこでしょうか。
例えば、数学では行列などは切り捨てられたままです。
難解な問題を解くための発想力や、学者や研究者を目指すための基礎技能といったものは二の次にされているように思えます。


全体的な入試傾向の変化とこれから

暗記系科目と言われている社会科科目でも、単純な知識よりも情報処理能力を重視する形になっているように思えます。
総じて、大学を卒業後、就業し働いていく上でより実用性が高い技能を身に着けさせようという基本的なコンセプトがあるようです。

これは、大学進学率の増加という社会構造の変化があると思われます。
私たちが大学受験をしたときの大学進学率は、20%から30%へ推移していた時期で、それ以前はもっとずっと低かったそうです。
そして今は、ずいぶん前に50%くらいまでに大学進学率が上がり、今は横ばいで安定しています

この変化を減ることで、以前は高卒で事務職など少なくなかったところが、現在では高卒での就業は工場での単純労働や、介護や物販の現場などといった単純労働が大半となり、事務職や専門職は大卒以上の学歴の者に専有される形になりました。

つまり、以前は大学というのは、研究職や高度な技能が求められる専門職、特別な立場を目指す者たちだけが進学する場所だったのが、
今では、後に普通の会社員になって事務や営業で働くであろう人たちが進む場所に変わっているのです。
つまり、日本の会社社会のなかで働いていく上で必要な勉強をさせるように変わってきて言うのだと思われます。

もう一つ、大きく変わっていることがあります。
それは、多様性の重視です。

以前の高校入試や大学入試は、一元的にしか受験生の能力を評価することができなかったという批判があり、より多様で、いろいろな種類の才能を拾い上げことができる形に入試制度が変化しようとしています。

たとえば、私たちの世代と比べると、推薦入試AO入試などの枠は圧倒的に増えています。
また、今回の大学入試改革の初期案では、もっと多様なタイプの入試制度が導入されるはずでした。結局のところは、だいぶ腰砕けになってしまい、センター試験をちょっと変えた程度のささいな修正になりそうではありますが。

 ポイント4 
入試制度は多様性のある才能を拾い上げる形に変化しようとし続けている

ただし、この多様性の重視というのは、大きな落とし穴があることを理解しておくべきでしょう。
受験というのは、一元的に評価するからこそ、競争が起こりやすいのです。
そして競争が学力の向上を生み出します。
裏道の存在は、生徒たちの競争心を失わせ、ひいては全体的な能力の低下に繋がります。

たとえば、推薦入試やAO入試の増加はすでに大学生の平均学力の低下を招いています。
そして、さらに大学入試の多様化が進むことを考えると、さらなる低学力化を招く可能性は高いでしょう。

 ポイント5 
低学力化は止まらない

競争の有無が、学力を大きく左右するのは間違いありません。
たとえば、愛知県の小学生の平均学力は、他の都道府県との比較したランキングでは常に最下位の沖縄県ほどではないにしろ、かなり下の方が定位置ですが、
愛知県の中学生の平均学力は毎年だいぶ上位の方に位置しています。
これは、愛知県は公立校志向が強く、中学受験の競争がゆるい県であり、逆に中高一環で進学する生徒が少ないせいや、全国でも珍しい2校受験ができる公立入試制度のせいで競争が起こりやすくなっているからでしょう。

また、低学力化が止まらない原因の1つには、これはとても良いことなのですが、日本の社会が以前よりもきちんと弱者救済ができるようになっているからというのもあるでしょう。
日本は先進国の中でも学歴による収入の格差は少なく、国民層中流意識と言われています。そうすると、どうしても競争が起こりにくくなってしまうのは仕方がないことでしょう。


さて。
つらつらと、現状の分析やこれからの予測を述べてきましたが、学習塾としては受験や教育の仕組みがどう変わろうと、その変化に合わせて、学習指導や受験指導をしていかなくてはなりません。
以上のような予測は私の勝手な推測で、塾屋さんの本分としては推測をもとに動くのではなく、変化が確実なものとして公表されてから、それに合わせて指導を変えていくのが間違いのないところではあるのです。
特に、大学入試制度改革がどうなるのか、だいぶ情報が入るようになってきたとは思うのですが、まだまだ目が離せません。

2016年11月11日金曜日

教育出版 マイクリア・新中問 改定

主立った出版社の中学生用・通年塾教材

教科書準拠系
主に2016年改定
実力養成系
主に2017年改定
個別指導用教材教科書準拠ワーク実力養成実力養成(難)実力養成(易)
学書スパイラルNEW BASIC×ビューポイント?×
教育開発出版KEYステップKEYワーク新中学問題集新中学問題集 発展編マイクリア
文理×中学必修テキストWINPASS実力錬成テキスト
好学出版×新ワークウイニングウイニングプラスウイニングスプラウト
エデュケーショナルネットワーク×栄光ワーク標準新演習発展新演習自立学習新演習
育伸社iワークパーソナルiワークシリウスシリウス発展編シリウスα
SSS
テキスト



SS
数学


中学校の教科書が本年度より改定されました。
多くの学習塾にとって、中学生は主要な顧客になりますので、わりと大きなイベントです。
そのため、本年度は塾用教材の多くが改定されましたが、昨年度の改定では「教科書準拠系」のテキストの改定のみで各出版社は精一杯だったようです。
2017年新年度は、各出版社ともに「実力養成系」のテキストが改定されていく見込みです。

さて、塾で採用を考える場合、「教科書準拠系」のテキストと「実力養成系」のテキストのどちらが好ましいのでしょうか。
塾屋からしてみれば、当たり前のことですが、基本的なところから整理していきましょう。


「教科書準拠系」
教科書に沿った学習ができるので、扱う単元の順番の差異や、用語の使い方の違い方で生徒に無駄なストレスをかけずに済む。
ただし、必ずしも合理的な順番に学習できるわけではない。
中学校での内申点を伸ばすための予習復習に最適。
比較的易しめのテキストが多い。

「実力養成系」
教科書にかかわらず、体系的で合理的な学習ができる。
教科書と扱う順番や、用語に差異があるため、生徒に混乱を与える危険がある。
中学校のテストだけでなく、入試や実力テストの得点力や思考力を伸ばすのに最適。
比較的難し目のテキストが多い。特にレベルが高いテキストでは、通常の中学校の授業では扱わないが入試などでは頻出となるような問題の扱いも多い。


ただし「国数英理社」の5科目の中で、「教科書準拠系」と「実力養成系」の違いがもっともはっきりしているのが英語で、違いがもっともわずかしかないのが「数学」です。
中学英語教科書を用いた授業というのは、「物語形式で進められ、会話文の読解をメインとして、補助的に文法を解説していく」ことで成り立っています。
そのため、体系的に内容を整理して教えるのが難しいというところがあります。
例えば、不定詞の副詞的用法が2年生と3年生で分かれて部分的に新出されたりであるとか、第四文型や第五文型の表現が散発的に登場するだとか、なかなかに難儀な仕様になっています。
良く言えば、「実践的」であり「実用英語」の理念にもかなっているといえますが、どうしても分かりやすく授業をするのが難しくなってしまいます。


さて、原則的にですが、

学力の低い層については、「教科書準拠系」のテキストをメインに使いたい。

というのは間違いありません。
とくに勉強ができない層というのは、中学校と学習塾で扱っている内容に差異があると混乱します。また、塾で勉強したことが学校で扱われないと、「塾で勉強しても無駄だ」と考えるようになります。そうするとモチベーションは大幅に低下します。
できるだけ学校と同じ内容を扱い、目先の点数をとらせるようにして、「やればできる」という気持ちを生徒に抱かせることが何より必要になります。

学力の高い層については、「実力養成系」のテキストも扱っていきたい。

受験や高校進学後を考えた場合、より難しいレベルの高い問題を解いていく必要があります。易しい定期テストレベルの問題ばかり解いていては、いつまでたっても十分な力がつきません。


なお、当塾で開発している「SS数学」は実力養成系のハイレベルな問題集でありながら、個別指導用教材と同じオペレーションで生徒に指導できるという特徴を備えています。
さらに特徴的であるのは、「SS数学」は易しい問題をほとんど扱っていないというところです。
これはどういうことかというと、新中問やビューポイント、ウイニングのような、どちらかといえば難し目のテキストであっても、易しい問題から順番に取り扱っていて、紙面の大半を基礎の解説に用いています。
従来のテキストが1冊のテキストで完結させることを前提に作られているからです。そのため、難しい問題への解説がかなり不親切になっています。
その点、SS数学は基礎のテキストと併用が前提で作られていて、難しい問題の解説が従来のどのテキストよりも親切なのです。
2017年中3生用のみ新刊予定です。2年生、1年生用は上の学年から順次製作予定です。
乞うご期待!



さて、
教育開発出版の、新中問シリーズ、マイクリアシリーズの新刊がほぼすべて完成したそうです。
さっそく取り寄せて見ました。

詳しいレビューまでは時間がなくて割愛しますが、

1.基本的には、大きな変化はなし。教科書改定にあわせた増補が行われた。
2.マイクリア数学の構成が比較的大きな改善がなされた。

とくに、「マイクリア数学」はテキストの構成上、とても宿題が出しやすいなど、個別指導にも適したテキスト構成になっていて私はとても好きなテキストでしたが、今回の改定でより良いものになりました。
従来、「ステップアップ」というまとめの章末問題があったのですが、これが非常に難度が高く、それまでの流れをぶっちぎってるところがあったのですが、そこが変更になりました。

従来の構成
「確認問題」→「定着問題」→「類題演習」
数単元ごとに「章の確認問題」→「ステップアップ問題」

だったのが、

新しい構成
「確認問題」→「定着問題」→「類題演習」→「STEP1」→「STEP2」
数単元ごとに「章の確認問題」→「章の実力問題」

新しい「章の実力問題」が「ステップアップ問題」に相当するわけですが、だいぶ難易度が抑えられ、扱いやすくなりました。
「STEP2」などにも若干難しめの「活用問題」という出題がありますが、従来のステップアップ問題と比べればだいぶ挑戦しやすくなっています。

おかげで、新中問などとくらべればはっきりと「易しめのテキスト」という位置づけで間違いなくなりましたが、今回の構成の変更は間違いなく成功でしょう。

2016年5月8日日曜日

個別指導学習塾の開校 FC本部の選び方 5/5



加盟金等教室備品外装・看板広告宣伝費その他物件取得費総額
SSS進学教室50万円96万円40万円42万円10万円約80万円318万円
M光義塾300万円350万円120万円250万円
200万円1220万円
I個別指導学院300万円※122万円250万円60万円20万円160万円912万円
S陰塾400万円実費実費実費
約80万円約600万円


FCの加盟に関する費用や、ロイヤリティはSSS進学教室は他のFCと比べれば、格段に安くなっています。

でも、加盟金がたった50万円で本部としての利益は大丈夫なの?
と思われるかもしれませんが、実のところまったく大丈夫です。

加盟金以外にかかる初期費用がかなりボッタクリなのですよね。

具体的には、教室備品や外装費・看板に掛かる費用・広告宣伝費などは実費と比べると約2倍か、ひょっとしたらそれ以上の金額が計上されています。
SSS進学教室の場合は、教室備品や外装費・看板に掛かる費用・広告宣伝費などは実際の半分程度で、SSS進学教室の事実上の加盟金は100万円から150万円程度だと言えるでしょう。

ちなみに、M光義塾やI個別指導学院も同様です。
どのFC本部も少しでも費用を安く見せようと工夫していますが、見かけ上の加盟金を減らすためにそれ以外の費用を大きく計上しています。
S陰塾の場合はそこを逆手にとって、「教室備品などの費用などでボッタクリはしません、正真正銘加盟金だけ貰います」とアピールすることで安く見せようとしているわけですね。

要するに、見るべきなのは内訳ではなく総額でいくらかかるか。
そしてその費用でどれだけのことを本部がしてくれるか。

ということです。

SSS進学教室はFC本部としてはかなり優良だと思います。

特徴としては、

・ 加盟金は他のFC本部と比べれば安い(Bプランの場合)
・ 費用により、開業時にFC本部の手厚いフォローが受けられる開業プランがある
・ 最低限のFC本部機能はあるが、それ以上の機能はない
・ 本部が利権を確保するために、加盟教室に特定業者との取引を強要したりしない
  (※SSS進学教室以外の多くのFCで不当な業者の強要があるようです。)
・ 指導システムは「フォレスタ」を利用した森塾のノウハウを利用している

もし、これからSSS進学教室での開業を考えている方がいましたら、よろしければ是非等教室までお電話してください。
現場の生の声を、本部にないしょでお伝えしますよ(笑)

2016年5月6日金曜日

個別指導学習塾の開校 FC本部の選び方 4/5

FCの加盟には多額の費用が掛かります。

SSS進学教室は、他のFC本部と比べるとかなり費用は安く抑えられています。しかし、それでもかなり高額になります。
ある程度の元手がないと開業することは

加盟金や開校時にかかる費用を比較してみましょう。
SSS進学教室と、大手2社、それから近年知人が独立する新興のパソコンを利用した学習塾FC本部を比較してみます。

S陰は正確にはFC本部としての業務を行うという形ではないですので、FC展開と暖簾わけの中間的な業態のようですので正確な比較にはなりません。



加盟金等教室備品外装・看板広告宣伝費その他物件取得費総額
SSS進学教室50万円96万円40万円42万円10万円約80万円318万円
M光義塾300万円350万円120万円250万円
200万円1220万円
I個別指導学院300万円※122万円250万円60万円20万円160万円912万円
S陰塾400万円実費実費実費
約80万円約600万円

※ SSS進学教室は、Bプランの場合で費用を計算してあります。Bプランは業界経験者向けのプランで本部のサポートが最低限ですが、コストは低く抑えられています。それ以外のプランの場合、費用は高くなりますが、経営が安定するまで本部からの手厚いサポートが入ります。
※ I個別指導学院の加盟金は生徒数に応じて、分割払いです。
※ 物件取得費は公式では実際よりもかなり安く概算されていることが多いため、実際的な費用に差し替えています。(敷金礼金で約6ヶ月分+紹介手数料1ヶ月+初月1ヵ月分で計算)
SSS進学教室は家賃10万円、I個別指導学院は20万円、M光義塾は25万円程度の家賃を想定しています。
(情報が古い部分もありますので、より正確な数字はきちんとFC本部に問い合わせてください)

これ以外にはじめの1年程度は赤字で経営しなければならないリスクもあります。
当教室の場合は幸いにもすぐに生徒が集まり3ヶ月程度で黒字転換できましたが、必ずしもそううまくいくわけではありません。
ある程度、ランニングに必要なコストはも必要です。



初期費用ロイヤリティ想定生徒数開業時に用意したい費用
SSS進学教室318万円5万円25-30人450万円
M光義塾1220万円売り上げの10%
+α
60-70人1500万円
I個別指導学院912万円売り上げの約10%50-60人1200万円
S陰塾約600万円0万円~3万円25-30人700万円

塾の業態的に、実際に想定している生徒数が見えてきます。
SSS進学教室などは想定している生徒数が少なめになっている分、開業時のコストも低く、少ない生徒数で採算がとりやすくなっています。

たとえば、SSS進学教室は物件も小さめのものが多くなっています。当教室も家賃はかなり安いのですが、当教室よりもさらに安く家賃が7万円程度の物件のところもあるようです。
ただし、家賃を抑えているということは教室のキャパシティも小さいということで、生徒を何百人も集めて大きな利益を出すことは難しくなるわけです。

またロイヤリティにも大きな違いがあります。
SSS進学教室の場合、5万円で固定になっていますが、生徒数が30人くらいの場合の売り上げは月60万円程度になりますので、他のFCと比べて若干安い程度といえるでしょう。

SSS進学教室の新規加盟者向けのパンフレットには、「15人で採算がとれる」とあります。
これは嘘ではありませんが、15人では本当にギリギリです。自分に対してお給料を払うことを考えれば、赤字はでなくても黒字は出せません。
15人程度の生徒数でやっていくなら、開業のリスクなどとらずに、どこかの会社の社員として塾屋さんをやっていた方がマシです。
SSS進学教室の場合、開業コストなどのリスクに見合った利益を出すためには、25人くらいは欲しいところです。
M光義塾の場合は60人、I個別指導学院で50人くらいは確保したいところでしょう。

生徒数が伸びてもロイヤリティが増えませんので、生徒数を想定生徒数以上に伸ばす自身があるなら特にオススメのパッケージであるといえるでしょう。

M光義塾はロイヤリティなどのほかにTVCMのための広告費や、いろいろな費用がこまごまと掛かるそうです。事実上のロイヤリティは10%よりやや高いといえるでしょう。

I個別指導学院に関しては、売り上げの種類によって複雑なロイヤリティ計算になっているのですが全体として約10%くらいと考えれば間違いがありません。

S陰塾の場合はロイヤリティフリーを歌っていますが、パソコンのシステムの利用料金が掛かり、これが事実上のロイヤリティといえるでしょう。はじめの1年はこちらも無料、2~3年目が1万円、4年目以降で3万円となっています。

上記に記した、開業時に用意したい費用は「この費用があれば借り入れなしで安心して開業できる元手」だと考えてくれればよいと思います。
もっとも、多くの場合はある程度は借り入れを行って開校するのが普通なのだそうで、M光義塾の資料によれば、開業者の自己資金の平均は800万円程度だそうです。つまり費用の約半分は借り入れを行っているということですね。

日本政策金融公庫(国金=こっきん)というものがあります。
国が低い金利で費用を融資してくれます。私は全額自己資金で開業しましたが、1000万円程度までほぼ無条件で低金利の借り入れができます。
ただし、ランニングコストなどは借り入れができません。実際に掛かる加盟金や設備費などしか借り入れできませんので、残りの費用は自己資金で用意するか銀行等から借り入れる必要があります。
SSS進学教室の場合は、上の表の初期費用318万円はちょっとばかり面倒な書類を記入するだけで国金で借り入れできますが、100万円~200万円程度のランニングコストは自己資金などで用意する必要があるわけです。
逆にいえば、どのFCでも自己資金100万円~200万円程度を用意することができるなら開校できるという理屈にはなりますが、借り入れ金額が大きくなれば、金利が低い昨今とはいえ利子も馬鹿にならない負担になります。

2016年2月23日火曜日

個別指導学習塾の開校 FC本部の選び方 3/5

今日は先月末で退会した高3生が大学受験の合格の報告に来てくれました。

非進学校系の高校に在籍し、1年前に塾に初めて来たときには中学英語もおぼつかない三単元のsも適切に付けられなかった生徒が、県内の私立大学では1・2を争う人気大学に合格してくれました。
うれしいですね。
ほんとうにがんばってくれました。



さて、更新が中途半端なところで滞っていましたが、再開します。


さて、前回の記事では学習塾の形態でFC本部のあり方を分類しました。
今日は別の観点から見てもらいたいと思います。


ずばり、信頼できるFC本部かを見極めるポイントはどこでしょうか?

塾のシステム?
開発担当者の人柄?

いずれも違うと思います。

FC本部の持つビジネスモデルを知ることだと私は考えます。

「我々加盟教室がどう利益を上げるか」

ということと同時に、

「FC本部がどう利益を上げるか」

ということを理解することは、FC本部を信頼できるかどうかを見極めるのに重要な要素です。


FCの本部は決してボランティア団体ではありません。
ノウハウを提供し、塾の経営をアシスタントすることに対し、加盟金やロイヤリティを徴収して利益を上げます。
これは否定できません。
ただし、実際のFC本部を見ると、加盟教室から利益をどのようなやり方で徴収しているかは大きく違うのです。


たとえば、某大手個別指導学習塾を運営しているJ社の経営戦略を見てみましょう。


--------
J社
個別指導塾業界大手を運営
加盟教室は直営教室を含めて1000教場程度
その他系列会社多数
--------

以上のような老舗です。

古い個別指導チェーンのわりには広告費は比較的にかけない方針で、業界最大手の明光義塾などと比べると加盟金やロイヤリティは若干安くなっています。
けれどもSSS進学教室などの後進のFC本部と比べると格段に高く、中途半端になってしまっています。
当然、新しい加盟者はほとんど現れず、既存の加盟者を手放さないこと、既存の加盟者からより多くのロイヤリティを徴収することに力を入れる仕組みにシフトしています。

具体的には、以下のような仕組みです。


① 中間マージンを大きく提供している教材会社を指定して、加盟教室に使わせます。
 教材だけではないのですが、加盟教室が利用するさまざまな備品や設備を指定し、中間マージンを獲得します。
 たとえば、このFCでも一時期は「フォレスタ」が採用される方針で話が進んでいたそうなのですが、中間マージンの交渉が失敗し、採用が見送られました。
 現在では、中間マージンの大きな某教材会社以外のテキストを教室に置くことさえ許されないのだそうです。
 FC本部から派遣される視察員は教室が質の高い指導が保たれているかをチェックするのではなく、本部の利益をきちんと守っているかをチェックするために教室を巡回します。


② 教室を別ブランドとして改装・立て替えを推奨します。
 このとき、改装業者には系列会社を指定し、利益を上げます。
 また立替に大きなコストを掛けさせることで、事業の撤退を抑止し、長くロイヤリティを得られるようにします。

 もう少し具体的に説明します。
 従来の個別指導の学習塾は、建物はテナントをリースして初期費用を抑えるのが常道でした。
 これをより費用のかかるフリースタンディング形式の出店に切り替えさせるのです。主には、土地だけ借りて、地主に建物を建てる費用を負担してもらい、30年程度のリース契約を結ぶ建て貸し形式の契約を結びます。

この形式にはメリットも多いです。

メリット1 建物が立派でオシャレで集客に有利
メリット2 土地さえあれば出店できるので、より有利な立地を選びやすい

非常に大きなメリットといえるでしょう。
特に2つ目の立地は、塾を出す上ではこの上のないほど大きなメリットです。
しかしデメリットが莫大です。

デメリット1 家賃が30万円程度と高額になりやすい
デメリット2 賃貸契約が長くなり、経営が失敗しても撤退が難しい
デメリット3 採算を取るために授業料などが割高になり競争に不利になる

現在、個別指導塾というのは教育の形としてはある意味究極の形で、もっとも優れた指導形態のひとつでしょう。
ただし、10年前の個別指導塾は今ほどシステムが洗練されていませんでしたし、20年前はほとんど存在すらしていませんでした。
教育業界に限った話ではないのですが、新しいもの、より優れたものは次々と生まれてくるのです。20年後、30年後も同じ業態で経営していって、うまくやっていけると考えるべきではありません。
よく言われることですが、どんな事業でも30年以上同じ業態で経営を続けることは難しいのです。学習塾も同じでしょう。塾屋は常によりよい指導のあり方を勉強し続けていくべきなのです。
その中で、30年にも及ぶ高額賃貸契約というのは私には論外に感じられます。

ちなみに、当SSS進学教室西尾教室の家賃はその3分の1よりは少しだけ高いくらいの家賃で収まっています。

このJ社の経営方針がビジネスパートナーとして信頼できないと感じるのは、結局のところ「FC本部の利益」と「加盟教室の利益」が一致していないところにあります。
むしろ、ある一面に限っていえば、FC本部と加盟教室が強く敵対しているといえるでしょう。

むしろ理想的には

・ FC本部の利益
・ 加盟教室の利益
・ 顧客(生徒)の利益

が同じ方向を向いているべきだと思います。

もっといえば、「学習塾のFC本部には学習塾のFC本部としての仕事だけやっていてほしい」ということです。
その点、SSS進学教室のFC本部は実にシンプルに最低限の仕事だけをしてくれます。
上記にあげた3つの利益に近しいベクトルを持たせることができていると思います。

さて、以上のようなFC本部の内部事情を知るためにはどうしたらよいでしょうか?
私は、J社については特に多くを知る機会があったわけですが、それ以外のFC本部にもそれなりに知っているつもりです。
高額な加盟金もかかるわけですから、試しに加盟したらダメでしたでは目も当てられません。


1.インターネットのHPや資料を取り寄せて精査する

まず最初にやるべきことですが、これではもちろん不十分ですよね

2.複数のFC本部の説明会に行って、比較検討する

たくさん回りましょう。
ここに加盟することはないだろうなというところも、主だったところは一通り話を聞きにいきましょう。
比較することで見えてくるものもあります。
私は10社以上を回りました。

3.既存の加盟者、オーナー、教室長の話を聞きましょう

各教室を訪れて、話を聞きましょう。
電話をしてアポをとり、話を聞きます。

事前資料なしに電話で連絡すると、直営教室の社員、メガフランチャイジーの社員、オーナー経営者などさまざまな方が教室長として教室を運営しています。
断られることもありますが、半数程度の方は情報交換に快く応じてくれます。
FC本部の事情だけでなく、指導方法や教育界全体の話など様々な面で勉強させてもらえます。

以上のような労力を惜しまないことが大切だと思います。

2016年2月10日水曜日

個別指導学習塾の開校 FC本部の選び方 2/5

さて、いくつかのFC本部があります。どのようなポイントで選ぶべきでしょうか。


① 個別指導FC本部の選ぶポイント その1 採算ライン

塾の建物は立派で、看板はキレイにして、広告はたくさん打って、テレビCMはいれる。
経費はたくさんかけた方が、生徒は多く集まります。
当たり前のことですね。

たとえば、

教室の平均生徒数は、
SSS進学教室 < スクールIE < ITTO個別指導学院 < 明光義塾

となっています。
当教室を出した頃の少し古い数字なので、変化はあると思いますが、当教室を開校した頃は明光義塾さんが平均60名弱くらいの生徒数だったでしょうか。ITTOさんで50名程度ですね。

ただし、経費も同じように増えています。
開業時にかかるイニシャルの費用や、月々の経費を考慮し、余裕をもって経営していくのに必要な生徒数がどれくらいかと考えると、

SSS進学教室 25名
スクールIE 40名
ITTO個別指導学院 45名
明光義塾 55名

およそでいうと、これくらいの差はあるように感じます。
もちろん、教室によって家賃や人件費、地域性は異なりますので確実な数字ではありませんが、大きく外れてはいないでしょう。

また、自動的に教室自体の大きさも、より高いイニシャルコストをかける明光義塾の方が大きくなります。200名教室を作りたいというような大きな野心があるなら、SSS進学教室よりも明光義塾の方が可能性はあります。

しかし、SSS進学教室のようにイニシャルコスト、ランニングコストが低い教室の方が開校のリスクは小さく、少ない生徒数でも十分に採算がとれるようになります。

多塾との競争の都合上、広告力のある大手の方が都会で有利、採算ラインが低いところの方が出店しやすい分だけ田舎で有利という差もあるでしょう。



② 個別指導FC本部の選ぶポイント その2 指導システム

塾なのですから、生徒の成績を上げ、地域評価を上げることのできるシステムでなければなりません。
どのようなシステムの差があるのか、上げてみましょう。

1.講師1名のみる生徒数

SSS進学教室  1:3
スクールIE    1:1 or 1:2
ITTO個別指導学院 1:1 or 1:3
明光義塾 1:3
名学館 1:5
東京個別指導学院 1:2 + 1:4
森塾 1:2
(FC教室によっては、異なる場合もあります)

森塾などは、FC展開はしてませんが、参考までに。

当然、一度に見る生徒数が少なくなれば人件費も上がり、授業料も高くなってしまいます。
もともと個別指導塾が出来たばかりの頃は、1:1のシステムしかありませんでした。それが、時代とともに1:2や1:3の仕組みが出来たというのがあります。

そのため複数のシステムが混在している教室は、昔からある古い本部である場合が多いですね。
どう考えても、システムは一本化した方が効率の良い指導ができます。
システムが複雑にすることは、指導レベルの低下にも繋がりかねません。複数のシステムがあるFCでも、実際の教室運営ではどちらかの方式のみを強く推奨し、事実上一本化しているところも多いでしょう。

また、地域性もあります。
首都圏などの都会部では、働いて貰う講師の確保が難しくなっていることもあり、1:1での運営が難しいというのもあります。反面、西日本などでは1:1の指導が人気だというのもあります。

珍しいところでは、SSS進学教室と同程度の小規模FCですが、名学館というところが1:5での指導を行っていたり、ベネッセ傘下になった東京個別指導学院が進研ゼミのノウハウを利用した1:4の指導を始めています。



2.講習授業の扱い

SSS進学教室のノウハウというのは、実のところ森塾のパクリというところが大きいです。

・ フォレスタシリーズ

というテキストを使って、効率的な指導をします。

また夏期講習などの講習時には通常授業をすべてストップさせて、講習授業のみを行います。
普段の授業は「学校の授業の予習」、講習時の授業は「苦手単元の復習と対策」というように扱う内容を明確に変えています。また、講習時のみ通塾日程を変えています。

この形式のメリットは、
1.テーマにそった学習形式で、生徒により効率的な勉強をしてもらえる
2.より自由な時間帯で通塾できる
3.魅力的な授業が提供できていれば、講習授業の売り上げが上がりやすい

などです。

デメリットは、
1.日程組が面倒である
2.講習を申し込んで貰えないといろいろ困る
3.魅力的な授業が提供できていない場合は、講習授業の売り上げがボロボロになる

という形です。
フォレスタシリーズを利用していない教室でも、比較的新しい教室はこのタイプシステムを利用しているところが多いでしょう。

明光義塾、ITTO個別指導学院など古いタイプの個別指導塾は、「講習授業は通常授業に追加して授業を申し込んで貰う」形式のところが多いです。



3.パソコンでの指導

パソコンやタブレットを利用しての指導を行う塾も増えてきています。

パソコンを使った指導のメリットは、

1.パソコンで生徒の学習状況を管理できる
2.ハイテクっぽくて、集客にアドバンテージがある
3.人件費を抑えられる
4.テナントが小さくてもOK

個人塾にこうしたノウハウを販売している業者は多いですし、「セルモ」や「松蔭」といった比較的加盟金が安いFC本部があります。

ただ、まだまだこうしたハイテクタイプの学習塾が、手強い商売敵になるにはまだ少なくとも10年以上の時間が掛かると私は予想します。

まだまだコンテンツ自体が弱い、ユーザーインターフェイスが洗練されていないというのが大きいと思います。
実際、こうしたハイテク学習塾でもハイテク機器だけでは不十分であるのは明らかであるため、普通の紙のテキストを併用しています。

最近、知人が「松蔭」さんから独立起業を予定していますので、また詳しいところを勉強させてもらいにいきたいと思っています。


4.一斉形式(集団指導)での指導

塾のFCの場合、個別指導が多く募集されていますが、一斉形式での学習塾はほとんどありません。理由ははっきりしてます。

1.一斉形式では生徒は集まらない
2.一斉形式では大手に負ける
3.高い指導能力が要求されるため、開校のハードルが高い

集団塾の指導経験があり、よほど指導に自信があっても避けて通った方が無難ですね。
私もかつて昔ながらの学習塾で黒板を使った指導をしたことがありますが、そうした形式で指導をしようとは思いません。
集団指導では生徒の成績は上がりにくいですしね。

当教室でも、演習重視の受験対策講座などでは、経費を抑えて学習時間を多くとるために集団指導を一部導入していますが、指導の基本は個別指導です。




その他、いろいろな指導形式がありますが、SSS進学教室の指導形式は奇をてらわないスタンダードな指導方法だと言えるでしょう。

2016年2月8日月曜日

個別指導学習塾の開校 FC本部の選び方 1/5

当教室は「SSS進学教室」のFC教室です。
開校3年が経過し、4年目に入っています。


SSS進学教室もそうですが、個別指導塾最大手の「明光義塾」や「スクールIE」「ITTO個別指導学院」「東京個別指導学院」など、ほとんどの教室がFCの教室になっています。


今回の記事では、FCでの教室の開校での注意点、パートナーとすべきFC本部の選び方について書いていきたいと思います。

私は他のFCではなく、「SSS進学教室」を選んで開校したことは正解であったと考えています。
ただ、ありとあらゆるすべての点で「SSS進学教室」が他のFCより優れているというわけではありません。
個別指導の学習塾にFC加盟をしている教室は、数多くあります。しかし、そうした加盟者の中でも私はもっとも詳しく多くのFC本部について調べ、研究したという自信があります。
どのような点が優れていて、どのような点で劣っているのか。
それを整理してみたいと思います。


まずそもそも、FCについての加盟するメリットは何でしょうか?
FCに加盟せずに、完全に個人塾として独立経営をすることも可能です。知人にはそのような選択をされた方もいらっしゃいます。


① FCに加盟するメリットその1 「広告効果」

まず、FCに加盟することで看板やチラシを本部が小綺麗に用意してくれることです。
こうした広告による集客効果は大きいです。
SSS進学教室は広告費は限界まで抑える方針で、他FC本部と比べてそのあたりの力は弱いでしょう。
それでも、一から自分で広告の手配をするよりはずっと効率的です。


② FCに加盟するメリットその2 「業務の軽減」

①のメリットと重複する内容ではありますが、業務の一部を本部に委託することで、だいぶ仕事が楽になります。
自分でチラシを作ったり、デザインをしたりなんていうのは恐ろしい手間です。
私自身もadobeのソフトを作ってチラシを作る作業もできないわけではありません。しかし、質の高いものを用意しようと思えば、たいへんな労力が掛かります。
こうした業務を軽減することで、肝心の「授業」や「生徒指導」に注力できるのです。


③ FCに加盟するメリットその2 「ノウハウ供与」

FC本部には直営教室もあり、教室運営のノウハウがあります。
FCで教室を立ち上げる者の中には、別業種から移ってきて十分なノウハウを持たないまま教室の運営を始める人もいます。そうした場合はFC本部からのサポートは頼りになります。
ただし、このあたりのノウハウについては、どのFC本部であっても過度の期待はできません。
生徒指導のノウハウというのは、マニュアル化しきれるようなものではないのです。
地域によって受験の状況も違いますし、生徒の学習状況や進路志望も様々です。古い教育の常識が文科省の方針で容易に変わってしまいます。
指導のノウハウについては、FCに丸投げしようという意識では失敗してしまうでしょう。


さて、メリットを上げましたが、デメリットももちろんあります。


① FCに加盟するデメリットその1 「加盟金・ロイヤリティ等の費用」

FC本部ももちろんボランティアではありません。
SSS進学教室」は比較的ロイヤリティが安くなっていますが、それでもそれなりに大きな負担です。
多くの場合は、ロイヤリティは売り上げの10%程度が目安です。明光義塾など広告費を多くかけるようなところは、ロイヤリティ以外にも必要な経費がなにかと掛かってしまうようです。


② FCに加盟するデメリットその2 「運営方針の制限」

授業料や塾のシステムなどは、FCによって決まってきています。
ある程度は自由にできる部分はありますが、基本的な授業料や塾のシステムは本部の指導に従う必要があります。
またそうでなければ困るでしょう。本部の示しているシステムというのは、すでに多くの教室で実践されある程度結果を出しているやり方です。
ただ一部のFC本部などは、既得権益の確保のためだけに、不当な制限を課している場合もあります。このあたりは信頼できる本部を選べるかどうかという問題があるでしょう。

2015年12月22日火曜日

分かりやすい授業

私の知人の塾の先生で、次のような名言を持つ方がいます

「たかだか中学生の内容を、難しく説明する方が難しいわ」

です。

その先生が指導力の高い方だからこその、そのセリフだというのもありますが、実のところ教える側からすれば、中学生の学習内容なんて簡単なものです。
まさしく、難しく説明する方が難しいのです。

けれども、実際は、

「中学校の授業が分からない」

「一斉塾に通っていたけど、授業がわかりにくかった」

と言って、入塾説明にやってくる生徒がたくさんいます。

そうした生徒に「分かりやすい」と思ってもらえる指導をするにはどうしたら良いでしょうか。

いくつか、大切なポイントがあると思います。


1.生徒とコミュニケーションを取る

生徒がある単元の授業が「分からない」と感じるときは、多くの場合は本当にその授業が分かりにくいのではなく、その単元の前提となる知識が足りていない場合が多くなっています。

たとえば、小学校内容の分数計算ができない生徒に、分数係数の方程式を理解させようと思っても上手くいきません。

それを解消し、生徒がどこで躓いているのかを判断するために、生徒とのコミュニケーションが必要になります。
生徒の様子を観察し、言葉を交わし、つまずきポイントを探り出すのです。

そのためには生徒との良好な人間関係を築く必要もあります。


2.生徒の苦手を発見する仕組み作り

しかし、実際には生徒は自分でどこが苦手で、何が分かっていないのかが分かっていないことも多くあります。
分かっているつもりで、実際にやってみるとまったく出来ないということもあります。

生徒の苦手をコミュニケーションによって聞き出すのにも限界があるのです。

たとえば、当教室でも利用しているSPRIX社の「フォレスタ ステップ」を利用した指導です。
これは、単元ごとにレベルチェックテストというテストがあり、生徒にテストを受けてもらって出来なかった単元だけ勉強するという効率のよい講習用テキストになります。

こうした仕組みが分かりやすい授業の礎になります。


3.生徒のレベルに合わせた課題設定

生徒ひとり一人、学習のレベルは異なります。
基礎でいっぱいいっぱいになっている生徒に、高度な応用問題を扱ってしまえば、どんなに上手な授業をしても分かりやすいとは思ってもらえません。

問題集の中で、どの問題を選んで生徒にやらせるのか、その見極めが塾の先生の腕の見せ所でもあります。
ただこの見極めはなかなかに難しく、アルバイトやキャリア5年未満の若手社員では失敗することが多くなってしまいます。

当塾では通常の授業で「フォレスタ」を利用しています。
このテキストは難しい問題には印がついていて、生徒のレベルにあわせて問題を選ぶことが簡単にできるようになっています。
フォレスタを利用することで、アルバイト講師の多い個別指導塾でも失敗を起こしにくくなります。

また、当教室の場合は「フォレスタ」では物足りないという生徒のために、さらにワンランク上のテキストも併用していますが、その問題選びについては各講師にまかせず、私が直接管理できるシステムを作っています。


4.教えやすい環境づくり

生徒にとっての「分かりやすさ」は、指導者側の「教えやすさ」でもあります。
余裕をもって指導できるからこそ、分かりやすいと思ってもらえるのですよね。

「フォレスタ・フォレスタステップ」などの教えやすく、生徒本人のレベルに合わせた教材選び、
他の生徒が気にならない個別ブースでの学習
指導システムの統一と徹底、
指導するための事前の準備
生徒が熱心に受講したいと思ってもらうために進路指導

などなど


「分かりやすい指導」をするといのは、簡単なのですが、同時に難しいのです。
「分かりやすい指導」をするための努力は決して怠ってはいけません。

2015年12月16日水曜日

塾の経営について

中土井鉄信氏という、学習塾の経営コンサルティングをなされている方のメルマガを購読しています。

中土井氏のコンサルティング会社 MBA のHP

経営コンサルティングの方だけあって、教育者というより経営者というタイプの方ではありますが、学ぶべきことは多くあります。
メールマガジンでは、それほど深く掘り下げてはくれないのですが、とてもためになる記事も多くあります。塾で働いている人間には、登録がお勧めです。


先日、そのメルマガの中で、中土井氏が塾経営で気を付けることを5つ上げられていましたが、塾経営のコンサルタントを仕事にするだけあって実に的確な指摘です。

★自分の思いをそのまま顧客にぶつけない
★ビジネスを切り捨てない(教育を切り捨てない)
★保護者を無視しない
★近隣を無視しない
★学ばない

以上、5つですが、所感を順番にあげます。

★自分の思いをそのまま顧客にぶつけない

気持ちだけでは塾経営ができないということです。
生徒を導きたいという、こう教えたい、というだけでは塾は成り立ちませんし、生徒も付いて来ません。
中土井氏は「その思いをどういう風に表現すればよいのか、その思いをどう具体的にするのかを徹底的に考えること」が大切だと言っています。

・ どう指導するか
・ どのような形で生徒に授業を受けさせるのか
 等々

具体的なノウハウがしっかりできていないとダメだということです。

個人塾などの学習塾は開業したものの、多くの塾が生徒を集められないまま廃業していくケースがかなり多いです。
その多くが、私からみても教えるためのノウハウ、経営のためのノウハウが足りないために必然的に失敗しているように思えます。
しっかりとノウハウがあり、十分な準備ができている場合はそうそう経営に失敗することはありません。


★ビジネスを切り捨てない(教育を切り捨てない)

「経営として塾を考えなければダメ!経営は、ボランティアではないから、どこまでが料金が発生して、どこからが無料の付加価値の部分なのか、しっかり区別をすることだ。そうしな
いと、生徒や保護者の犠牲になってしまって、結局は、塾経営が長く続かなくなってしまう。」
これが中土井氏の言葉です。

ときどき、無料サービスの多すぎる塾を見かけます。
志は良いのですが、そういう塾は破綻しやすいでしょう。

無料サービスは、サービスの質の低下を招きます。
生徒は「無料だから」という軽い気持ちで受講することになります。授業や指導の質よりも、無料であることや費用を抑えることを重視した質の低い生徒ばかりが集まるようになります。
そうなると、塾から「真剣に勉強しよう」という空気が消えてしまいます。
生徒の質が下がれば、塾の質も下がります。

私は講習や授業を受ける生徒に言います。
「講習の授業は1時間で君の1ヵ月分のおこずかいくらいの費用がかかってるんだぜ」
と。

生徒には、しっかり勉強してもらい、元を取って貰いたいものです。

有料だからこそ、生徒も本気で指導を受けるし、教室の質が保たれるという部分があります。
塾の仕事は「生徒や保護者に阿る」ことではありません。
「生徒を導き、生徒や保護者の期待に応える」ことが仕事です。
もっと言えば、「生徒の成績を上げること」これに尽きます。
そのためには教室の質を厳しく保持していかなくてはなりません。

テスト前対策の「定期テスト対策 ミニテスト」や「自習部」など、当塾では無料でのサービスももちろん多く行っていますが、有料の部分と無料の部分はきっちり線を引かなければなりません。

そうでないと、教室が崩壊してしまうでしょう。
以前、会社員として働いていたときに、教室担当者がそのあたりを理解していないことが原因で崩壊して取り返しのつかないところにきてしまった教室をいくつか見てきました。
そんな教室を出してしまったことは会社にとっても痛手ですが、そこに通う生徒はもっと不幸です。
学習塾というのは生徒の人生の一部を請け負っているのですから、責任をもった教室運営を行わなければなりません。


★保護者を無視しない

「生徒が直接顧客、保護者が間接顧客なのです。両方の顧客に関心を示すことが重要なこと。」
と中土井氏は言います。
具体的には、顧客である保護者に対して電話営業をして信頼を勝ち取るように薦めます。

ここは、私が十分にはできてないところです。
電話営業めんどくさいです。手が足りません。

定期的な保護者面談(希望者のみ)や保護者向けの進路説明会などを実施していきますが、それで精一杯です。
このあたりの営業努力が足りないところは、私の限界なのでしょう。


★近隣を無視しない

「教室の近所の方々と情報交換をし、極力自分の塾のファンになってもらう。」

これも私は何にもやってませんね。
ほんとうに塾経営で成功している方々が、このあたりの努力を怠らないのは分かっているのですけど。
地域の行事ごとに出たり、生徒の学校行事に参加したりなどなど。やった方がいいことは分かりますが、つい教室に引き籠もってしまっています;;


★学ばない

多くの塾経営者が、
「自塾のあるマーケットの競合塾の研究をしない」
「業界のことや教育のこと、経営のことについて学ばない」
という欠点があると、中土井氏は指摘します。

実際に多くの学習塾が、自分の思い込みでの素人経営、素人指導を行っているという現実があります。
以前私が独立する前には、会社員として教室の運営を行っていました。
同じ会社の社員の中にも、何も考えず何も学ばない人と、日々熱心に勉強をする人と大きな差がありましたね。
個人塾や私のようにフランチャイズを利用して起業する者も少なくない業界ですが、起業する者にしても勉強熱心な人とそうでない人の差は大きいです。

私は当教室を開くのにあたって誰よりも研究したという自負がありますが、開校した以降も忙しくても学び続けていくべきでしょう。
また中土井氏のセミナーも聞きに行きたいですね。
いつも、無料セミナーだけうかがうフリーライダーで恐縮なのですけれども。

2015年12月2日水曜日

スマートワーク -新個別指導用教材-③ 数学

数学で比較します。


・ テキストの構成

 スマートワークの[角カッコ内]は、フォレスタで対応している部分です。
フォレスタスマートワーク
ページ数不定

2ページセット
のスモールステップ


 ① Point !
 ② Warm Up
 ③ Try
 ④ Exercise
6ページの中身
 ①  [Point!]
 ② やってみよう [Warm Up]
 ④ 練習しよう① [Try]
 ⑤ 練習しよう② [Exercise]
 ⑥ 補充問題

フォレスタは1つの問題あたりのページ量は一定していませんが、スマートワークは均等です。
そのため解説ページは左側で、問題が右側というレイアウトが固定されています。
このあたりは賛否が分かれるとこでしょう。

・ 解説部分+例題部分
フォレスタスマートワーク
Point !
・ ごくシンプル
確かめよう
・ 詳しく、1ページ全面を使う
Warm Up
・ 解き方と、かなり丁寧な模範解答が掲載されている。
・ Try と同じレベル、またはやや易しめの問題
・ 問題量は少なめ
やってみよう
・ 練習しようと同じ問題量と内容
・ Warm Upと比べると問題量が多い
・ 解答は別冊解答に、練習しよう①②との差別化ができていない
フォレスタともっとも大きく違うのは、例題問題(Warm UP / やってみよう)の模範解答が本誌に書いてあるかです。
学書の「SPIRAL」も同様なのですが、模範解答がそのまま載っておらず、「フォレスタ」最大の長所を真似することができていません。
「フォレスタ」は高校生の有名教材チャート式数学などと同様に、分かりやすい模範解答が載っているところが素晴らしいところなのですが。

・ 問題練習(生徒が自分の力で演習する部分)
  +宿題演習部分(宿題で扱う問題)
フォレスタスマートワーク
Try
練習しよう①
・ 詳しく、1ページ全面を使う
Exercise
・ Tryとほぼ同じレベル
・ Tryの2倍程度の問題量
やってみよう
・ やってみよう①と同じレベル
・ やってみよう①と同じ問題量

補充問題
・ 誌面が余っている場合のみ
扱われている問題はほぼ同じです。
英語の場合は、スマートワークのほうが格段に易しかったですが、数学は若干易しいという程度です。
また、フォレスタの場合は「易しいかどうか」だけではなく、「定期テストなどで重視されているか」ということも掲載の大きな基準になっていますが、スマートワークでは易しい問題を載せるという趣旨を重視するあまり、出題率の低い問題に改悪されていることなどがあります。
本末転倒を感じます。
補充問題は場合により重宝しますが、誌面に余裕がある場合にのみ載せてあるそうです。

・ 問題量の比較
フォレスタスマートワーク
Warm Up≦Try<Exercise

・ 例題(Warm Up)はできるだけ少なめの出題になっています。

・ Tryも最低限の出題数となっていて、演習量はExerciseで多めにとられている。
やってみよう≦練習しよう①=練習しよう②

・ 例題(やってみよう)はできるだけ少なくなっているが、フォレスタと比べると多い。

・ 練習しよう①と②の問題量はほぼ同じ
問題量のバランスへの配慮がフォレスタはずば抜けて良いです。
これはスマートワークが悪いわけではなく、フォレスタが優秀すぎなのでしょう。他のテキストでもここまで問題を絞ってあるテキストはありません。

もともとフォレスタは、英語よりも数学の完成度が高いのですよね。
これは英語については、教科書準拠になっているため、制作費やされるリソースが分散してしまっているせいではないかと予想します。

・ 総評
「スマートワーク 数学」はほかの個別指導指導用教材と比べれば良い出来なのでしょうが、やはりフォレスタと比べると単純な劣化版であると評価します。
例題の扱いや模範解答のつくりなどが、学書のスパイラルに酷似しています。