生徒の1人がいいました
「数学のおもしろさが分かったかもしんない」
と。
こういう言葉を聞くと、本当に嬉しい。
塾をやっていて良かったと思わされます。
勉強をすることに、喜びや楽しみ、おもしろさを感じることができるというのは素晴らしいものです。
之を知る者は、之を好む者に如かず。
之を好む者は、之を樂しむ者に如かず。
論語でも言われていることですが、ただ義務として学ぶよりも、楽しんで学べる方がずっと成長は早いのです。
しかしながら、この数学をおもしろさが分かったという生徒もはじめから数学が好きだったわけではありません。もとは、いつも外で走り回って遊び回ることばかりが大好きな、塾でも有数の勉強嫌いの生徒でした。
そういう子が勉強をして、成績を上げて、得意科目を作って、ようやく少しだけ勉強の楽しさを見付けてくれたのです。
数学も英語も、理科や社会も、あるいは学校教育では習わない教科の学問でも、ある程度それを学んだあとでなければ、その楽しさは見えてきません。
分かるからこそ楽しい
深く学ぶからこそおもしろさが分かる
のです。
私は「勉強」という言葉が好きです。
勉める = 努力すること
強いる = 無理にやらせること
勉強というのは、
こうなりたいという自分を思い描き、自分自身に学ぶことを強制し、努力すること
と解釈できます。
自らを強いて、勉めることで、自分の人生を理想のものに近づけていきます。
その中で勉強をすることのおもしろさ、数学のおもしろさ、英語のおもしろさ、理科や社会のおもしろさに気付いてもらえればそれ以上に嬉しいことはありません。
論語のいうところの、「之を知る者」「之を好む者」「之を楽しむ者」というのは、単なる優劣の比較ではなく、一人の人間の学習状況の到達度合いを表すものではないかと思うのです。
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