教科書準拠系 主に2016年改定 | 実力養成系 主に2017年改定 | ||||
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SSS
テキスト
| SS 数学 |
中学校の教科書が本年度より改定されました。
多くの学習塾にとって、中学生は主要な顧客になりますので、わりと大きなイベントです。
そのため、本年度は塾用教材の多くが改定されましたが、昨年度の改定では「教科書準拠系」のテキストの改定のみで各出版社は精一杯だったようです。
2017年新年度は、各出版社ともに「実力養成系」のテキストが改定されていく見込みです。
さて、塾で採用を考える場合、「教科書準拠系」のテキストと「実力養成系」のテキストのどちらが好ましいのでしょうか。
塾屋からしてみれば、当たり前のことですが、基本的なところから整理していきましょう。
「教科書準拠系」
教科書に沿った学習ができるので、扱う単元の順番の差異や、用語の使い方の違い方で生徒に無駄なストレスをかけずに済む。
ただし、必ずしも合理的な順番に学習できるわけではない。
中学校での内申点を伸ばすための予習復習に最適。
比較的易しめのテキストが多い。
「実力養成系」
教科書にかかわらず、体系的で合理的な学習ができる。
教科書と扱う順番や、用語に差異があるため、生徒に混乱を与える危険がある。
中学校のテストだけでなく、入試や実力テストの得点力や思考力を伸ばすのに最適。
比較的難し目のテキストが多い。特にレベルが高いテキストでは、通常の中学校の授業では扱わないが入試などでは頻出となるような問題の扱いも多い。
ただし「国数英理社」の5科目の中で、「教科書準拠系」と「実力養成系」の違いがもっともはっきりしているのが英語で、違いがもっともわずかしかないのが「数学」です。
中学英語教科書を用いた授業というのは、「物語形式で進められ、会話文の読解をメインとして、補助的に文法を解説していく」ことで成り立っています。
そのため、体系的に内容を整理して教えるのが難しいというところがあります。
例えば、不定詞の副詞的用法が2年生と3年生で分かれて部分的に新出されたりであるとか、第四文型や第五文型の表現が散発的に登場するだとか、なかなかに難儀な仕様になっています。
良く言えば、「実践的」であり「実用英語」の理念にもかなっているといえますが、どうしても分かりやすく授業をするのが難しくなってしまいます。
さて、原則的にですが、
学力の低い層については、「教科書準拠系」のテキストをメインに使いたい。
というのは間違いありません。
とくに勉強ができない層というのは、中学校と学習塾で扱っている内容に差異があると混乱します。また、塾で勉強したことが学校で扱われないと、「塾で勉強しても無駄だ」と考えるようになります。そうするとモチベーションは大幅に低下します。
できるだけ学校と同じ内容を扱い、目先の点数をとらせるようにして、「やればできる」という気持ちを生徒に抱かせることが何より必要になります。
学力の高い層については、「実力養成系」のテキストも扱っていきたい。
受験や高校進学後を考えた場合、より難しいレベルの高い問題を解いていく必要があります。易しい定期テストレベルの問題ばかり解いていては、いつまでたっても十分な力がつきません。
なお、当塾で開発している「SS数学」は実力養成系のハイレベルな問題集でありながら、個別指導用教材と同じオペレーションで生徒に指導できるという特徴を備えています。
さらに特徴的であるのは、「SS数学」は易しい問題をほとんど扱っていないというところです。
これはどういうことかというと、新中問やビューポイント、ウイニングのような、どちらかといえば難し目のテキストであっても、易しい問題から順番に取り扱っていて、紙面の大半を基礎の解説に用いています。
従来のテキストが1冊のテキストで完結させることを前提に作られているからです。そのため、難しい問題への解説がかなり不親切になっています。
その点、SS数学は基礎のテキストと併用が前提で作られていて、難しい問題の解説が従来のどのテキストよりも親切なのです。
2017年中3生用のみ新刊予定です。2年生、1年生用は上の学年から順次製作予定です。
乞うご期待!
さて、
教育開発出版の、新中問シリーズ、マイクリアシリーズの新刊がほぼすべて完成したそうです。
さっそく取り寄せて見ました。
詳しいレビューまでは時間がなくて割愛しますが、
1.基本的には、大きな変化はなし。教科書改定にあわせた増補が行われた。
2.マイクリア数学の構成が比較的大きな改善がなされた。
とくに、「マイクリア数学」はテキストの構成上、とても宿題が出しやすいなど、個別指導にも適したテキスト構成になっていて私はとても好きなテキストでしたが、今回の改定でより良いものになりました。
従来、「ステップアップ」というまとめの章末問題があったのですが、これが非常に難度が高く、それまでの流れをぶっちぎってるところがあったのですが、そこが変更になりました。
従来の構成
「確認問題」→「定着問題」→「類題演習」
数単元ごとに「章の確認問題」→「ステップアップ問題」
だったのが、
新しい構成
「確認問題」→「定着問題」→「類題演習」→「STEP1」→「STEP2」
数単元ごとに「章の確認問題」→「章の実力問題」
新しい「章の実力問題」が「ステップアップ問題」に相当するわけですが、だいぶ難易度が抑えられ、扱いやすくなりました。
「STEP2」などにも若干難しめの「活用問題」という出題がありますが、従来のステップアップ問題と比べればだいぶ挑戦しやすくなっています。
おかげで、新中問などとくらべればはっきりと「易しめのテキスト」という位置づけで間違いなくなりましたが、今回の構成の変更は間違いなく成功でしょう。
2017年新年度は、各出版社ともに「実力養成系」のテキストが改定されていく見込みです。
さて、塾で採用を考える場合、「教科書準拠系」のテキストと「実力養成系」のテキストのどちらが好ましいのでしょうか。
塾屋からしてみれば、当たり前のことですが、基本的なところから整理していきましょう。
「教科書準拠系」
教科書に沿った学習ができるので、扱う単元の順番の差異や、用語の使い方の違い方で生徒に無駄なストレスをかけずに済む。
ただし、必ずしも合理的な順番に学習できるわけではない。
中学校での内申点を伸ばすための予習復習に最適。
比較的易しめのテキストが多い。
「実力養成系」
教科書にかかわらず、体系的で合理的な学習ができる。
教科書と扱う順番や、用語に差異があるため、生徒に混乱を与える危険がある。
中学校のテストだけでなく、入試や実力テストの得点力や思考力を伸ばすのに最適。
比較的難し目のテキストが多い。特にレベルが高いテキストでは、通常の中学校の授業では扱わないが入試などでは頻出となるような問題の扱いも多い。
ただし「国数英理社」の5科目の中で、「教科書準拠系」と「実力養成系」の違いがもっともはっきりしているのが英語で、違いがもっともわずかしかないのが「数学」です。
中学英語教科書を用いた授業というのは、「物語形式で進められ、会話文の読解をメインとして、補助的に文法を解説していく」ことで成り立っています。
そのため、体系的に内容を整理して教えるのが難しいというところがあります。
例えば、不定詞の副詞的用法が2年生と3年生で分かれて部分的に新出されたりであるとか、第四文型や第五文型の表現が散発的に登場するだとか、なかなかに難儀な仕様になっています。
良く言えば、「実践的」であり「実用英語」の理念にもかなっているといえますが、どうしても分かりやすく授業をするのが難しくなってしまいます。
さて、原則的にですが、
学力の低い層については、「教科書準拠系」のテキストをメインに使いたい。
というのは間違いありません。
とくに勉強ができない層というのは、中学校と学習塾で扱っている内容に差異があると混乱します。また、塾で勉強したことが学校で扱われないと、「塾で勉強しても無駄だ」と考えるようになります。そうするとモチベーションは大幅に低下します。
できるだけ学校と同じ内容を扱い、目先の点数をとらせるようにして、「やればできる」という気持ちを生徒に抱かせることが何より必要になります。
学力の高い層については、「実力養成系」のテキストも扱っていきたい。
受験や高校進学後を考えた場合、より難しいレベルの高い問題を解いていく必要があります。易しい定期テストレベルの問題ばかり解いていては、いつまでたっても十分な力がつきません。
なお、当塾で開発している「SS数学」は実力養成系のハイレベルな問題集でありながら、個別指導用教材と同じオペレーションで生徒に指導できるという特徴を備えています。
さらに特徴的であるのは、「SS数学」は易しい問題をほとんど扱っていないというところです。
これはどういうことかというと、新中問やビューポイント、ウイニングのような、どちらかといえば難し目のテキストであっても、易しい問題から順番に取り扱っていて、紙面の大半を基礎の解説に用いています。
従来のテキストが1冊のテキストで完結させることを前提に作られているからです。そのため、難しい問題への解説がかなり不親切になっています。
その点、SS数学は基礎のテキストと併用が前提で作られていて、難しい問題の解説が従来のどのテキストよりも親切なのです。
2017年中3生用のみ新刊予定です。2年生、1年生用は上の学年から順次製作予定です。
乞うご期待!
さて、
教育開発出版の、新中問シリーズ、マイクリアシリーズの新刊がほぼすべて完成したそうです。
さっそく取り寄せて見ました。
詳しいレビューまでは時間がなくて割愛しますが、
1.基本的には、大きな変化はなし。教科書改定にあわせた増補が行われた。
2.マイクリア数学の構成が比較的大きな改善がなされた。
とくに、「マイクリア数学」はテキストの構成上、とても宿題が出しやすいなど、個別指導にも適したテキスト構成になっていて私はとても好きなテキストでしたが、今回の改定でより良いものになりました。
従来、「ステップアップ」というまとめの章末問題があったのですが、これが非常に難度が高く、それまでの流れをぶっちぎってるところがあったのですが、そこが変更になりました。
従来の構成
「確認問題」→「定着問題」→「類題演習」
数単元ごとに「章の確認問題」→「ステップアップ問題」
だったのが、
新しい構成
「確認問題」→「定着問題」→「類題演習」→「STEP1」→「STEP2」
数単元ごとに「章の確認問題」→「章の実力問題」
「STEP2」などにも若干難しめの「活用問題」という出題がありますが、従来のステップアップ問題と比べればだいぶ挑戦しやすくなっています。
おかげで、新中問などとくらべればはっきりと「易しめのテキスト」という位置づけで間違いなくなりましたが、今回の構成の変更は間違いなく成功でしょう。
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