2018年11月8日木曜日

受験に向けて

今年もだいぶ受験が近くなってきました。
高校受験に向けた勉強も、大学受験に向けた勉強も佳境です。


大学受験について

大学受験はさまざまな受験方式があるため、受験プランによって一人ひとり考えるべきことは違ってきます。国公立志望なのか、私立志望なのか、どの学部を受けたいか、一般入試を利用するか、推薦入試を利用するかなどです。

一般入試での受験を志望する生徒は、そろそろ具体的な受験プランと日程を決めていく時期になります。

国公立大学の出願校については、センター試験の結果によって変わってくることも多いですので、今の時期に考えておきたいのは私立大学の受験プランです。

高校受験と違い、大学受験は「落ちることの方が多い」受験になります。
必ず本命の他に滑り止めを受験したり、本命の大学は複数回の受験をするプランで日程を決めます。

国公立大学は受験できる回数に限りがありますが、私立大学は「A方式」「B方式」「センター利用方式」など、大学によって様々な方式があり、受験教科が異なっていたり、募集人数によって、合格率の高い方式や低い方式があったり、同じ受験方式で複数日の受験が可能であったりと様々です。
そのあたりを出願締め切り直前になって慌てるのはよくありませんので、今のうちに出願要項を調べて、他の大学と日程がかぶらないように調整していきます。

進学校の場合、この辺りについての指導も高校側である程度行ってくれるでしょうが、高校の先生も一人ひとりについて具体的に指示するほど人手に余裕があるわけではありません。各大学の指導要項について調べて検討するなどの作業は、各生徒が自分で行う必要があります。

受験校や受験方式の選定について、分からないことがある場合は、高校の先生や塾や予備校の先生に相談しましょう。

当教室でも、生徒によって、国公立大学を目指す生徒、私立大学を本命にしつつもいちおう国公立も受験しようという生徒、初めから私立一本に絞っている生徒、受験に向けた方針は様々で、志望状況にあわせて大学別過去問の対策やセンター対策などを行ってもらっています。



高校受験について

愛知県の場合は、期末テストの成績が出て2学期の内申点が内定する12月の頭に三者面談を行い、受験プランについて決定します。

受験プランを決める主な材料は、

2学期内申点(主に中間テスト・期末テストを踏まえて選定)
学力テストの得点

以上の2つになります。
特に、滑り止めとなる私立高校は2学期の内申点のみでほぼ合否が決定しますので、私立の受験校はここでほぼ決定です。
公立高校の受験校については、3学期の内申を踏まえての受験になるので、最終的には1月にもう一度三者面談があって、そこで決定になります。

また、学力テスト(入試に近い形式の5科テスト)で中学校の先生は、学校の定期テストや小テストなどでは測りにくい、生徒の得点力を確認します。
学力テストについては、市町村単位で実施の内容や方針が違うようですが、西尾市の場合は9月の頭と10月の下旬に、愛知県の公立高校に似せた問題で試験が行われています。特に、直近の10月下旬の試験については重視されるでしょう。
これら学力テストを通じて、「この生徒は、学校での成績以上に得点力があるなあ。少し難しい高校にも挑戦させたいなあ」とか、「この生徒は実力が足りないから、公立高校を受験させるのは不安だから、なるべく私立高校を単願で受験させたいなあ」などと検討するわけです。

また私立の難関校を受験したい生徒も、12月の面談こで学校の先生に話を通しておく必要があるでしょう。

塾に通う中3生の大半は、公立(県立)高校を志望しています。
大学受験と異なり、一部生徒は例外になりますが、大半の生徒はみな同じように勉強をしてもらえれば問題はありません。
当塾でも、具体的な受験対策は夏休みあたりから本格的に開始して、愛知県入試の特徴や勉強のコツ、基礎の習得については夏休みと2学期の前半で概ね終えて、今は入試に近い形式の問題をなるべく多く解いてもらい、実戦力を鍛えに行っている段階です。

2018年11月1日木曜日

パンフレット

塾の費用案内などのパンフレットが新しくなりました。


消費税の改定前の準備として、一部の案内が税別表示になっています。
画像をクリックすると、pdfファイルがダウンロードされます。

看板・カッティングシートの付け替え

看板やカッティングシートを新しくしました。

校舎横の大看板は、きちんとした看板ではなく、横断幕を貼り付けているだけなのでちゃんとした看板をつくる場合の10分の1程度の費用しかかかっていません。経費削減です。少しだけデザインも新しくなりました。

校舎側面のメイン看板は、古いものとデザインも形式もそのままです。

校舎入り口横のインクジェットシートです。
教室の開講時間などを、ここに明示するようにしました。

2018年9月27日木曜日

看板 新調!

塾で使っている看板や、窓ガラスに貼るインクジェットシートなどを取替作業をしています。

費用をケチって、インクジェットシートや看板はモノだけ作って郵送してもらい、取り付け・張替え作業は手作業で行っています。
これで費用は半額以下に抑えられそうですが、慣れない力仕事は少々骨が折れます。

来月で教室は開校して6年です。
インクジェットシートや看板の耐用年数は3-4年ですので、2倍近い年数を取り返せずに使ってきました。おかげで古い看板などはだいぶ色あせてしまっています。

作業が終了しましたら、また写真などアップロードさせてもらいたいと思います。

2018年8月30日木曜日

ハイテク!? 電子掲示板コーナー設置!

教室の玄関口の靴棚の一角に、電子掲示板コーナーを設置しました。



教室で、生徒への連絡事項などがある場合は、書面と合わせてこちらでも掲示していく予定です。

普段においては、写真のとおりに、

大学入試センター試験までのカウントダウン

愛知県公立高校入試までのカウントダウン

を表示しています。
受験生たちの主な目標となる試験までの残り日数を表示します。


ハイテクです。


ハイテクなどと宣ったものの、実のところ新しく費用をかけたりはしていません。
昨年、教材の作成などで動作の重いソフトを動かす都合でパソコンを新調したのですが、それまでに使っていた古いパソコンとディスプレイを使っています。

ディスプレイは往年の名機、NanaoのFLEXSCAN L997です。
発売されていた当時は、人気のディスプレイだったのですが、もう10年以上前の機種なのですよね。
最新のディスプレイだと、4K/8KだとかHDRだとかなにかと新しい技術が導入されていますが、こちらは16:9のワイドディスプレイですらなく、4:3のスクエア型のディスプレイです。今では店頭で、スクエア型のディスプレイを見つけることさえできませんよね。

2018年8月9日木曜日

夏期講習 実施中

日々暑い日が続いていますが、当教室でも夏期講習の授業を実施中です。
ふだんは教室は午後3時に開校ですが、夏期講習期間中は午後1時に開校していますが、今年は教室を開校して最高の暑さです。自習室にはウォターサーバーを設置しているのですが、12リットル入りのボトルが平均2日程度で空になってしまいます。

中学3年は受験対策の講座を実施しています。
1-2年生の復習から、受験ならではのテクニックまで、受験に向けて行っていくことは多くあります。受験対策の勉強に力を入れてもらうために、学校の宿題などは早めに終わらせてもらいました。
初日から現在のところまで、欠席者の1人もなく、どの生徒にもがんばってもらえています。このまま受験までがんばってもらいましょう。

高校3年生は大学受験ですが、高校受験と違い大学受験は受験のプランによって勉強するべき内容が大きく異なります。
志望校にあわせて過去問の演習などを始めています。
たとえば、
「この大学の数学は数学3からの出題が多い」逆に「数学1A2Bからしか出題されない」
あるいは
「化学は有機化学から出題が大半」逆に「理論化学を中心に出題される」
など、大学によってくせはだいぶあります。
そろそろ闇雲に勉強するのではなく、受験校を意識した対策をしていく時期です。

お盆の期間、

12日(日)~16日(木)

この期間は、教室を閉めさせてもらいますが、受験生はこの期間も自宅で勉強漬けになってもらう予定です。

2018年8月2日木曜日

高校生指導 予備校と学習塾

学習塾の多くは、小学生や中学生をおもな対象にしていますが、当教室では高校生も多く在籍して、全生徒の3分の1ほどは高校生になっています。

中学生の場合、ほとんどの生徒は学習塾に通うのですが、高校生の場合は、学習塾のほかに予備校という選択肢もあります。

学習塾と予備校はどう違うのかを紹介させてもらいます。



予備校
河合塾 代々木ゼミナール 駿台予備校 など

学習塾
集団指導をメインに行う塾 サナル予備校 秀英予備校 野田塾 中萬学院
個別指導をメインに行う塾 明光義塾 スクールIE SSS進学教室


河合塾は塾と名がついていても、予備校でしょうし、
サナル予備校は予備校と名がついていても、実情は学習塾でしょう。
紛らわしいですね。


予備校は「大学受験」のために通う学校で、多くの予備校では現役高校生を対象とするコースも設置されていますが、予備校のもっとも大きな役割は「浪人生が高校に通う代わりに通学できる学校」ということになるでしょう。つまりは、予備校は塾とは違い「学校」としての役割を持っているのです。
近年、予備校も後述の「塾」としての機能もウエイトが大きくなってきていますが、学習塾の真似できない予備校の役割が「学校」なのは間違いがありません。

受験浪人生にとって大切なのは、分かりやすい授業だけではありません。
毎日規則正しくおきて、勉強する習慣が何よりも大切になります。その学習習慣の基盤となるのが予備校になります。
このあたりの役割は、私たち学習塾では逆立ちしても果たすことができません。

また、予備校の多くは教室の規模が大きく、授業がない時間帯に自習をするための自習室や進路資料を集めた資料室などが利用できるなどいろいろと充実しています。


ただし、欠点もあります。
予備校は教室の規模が大きいため、一定以上の集客が見込める人口密集地域にしか作られていません。たとえば、当塾のある西尾市からだと名古屋あたりまで足を伸ばす必要があります。
見込める集客が比較的少ない地域でも採算がとれるようにするために、河合塾や代ゼミや「サテライト授業(ビデオによる遠隔授業)」を90年台後半あたりから多く行うようになっています。それでも少子化の波はあって、地方の予備校は閉鎖しているところが多くなっています。
また、学習塾と比べると生徒が多くいるため、どうしても指導者と生徒の距離が離れてしまいます。個別に質問したり、綿密な進路指導が受けにくいというのもあるでしょう。ただ自由に利用できる資料などは学習塾よりも充実していますし、能動的に情報を集められるのであれば欠点にならないかもしれません。

ビデオ授業を行う「東進衛星予備校」というのもありますが、予備校のもっとも重要な学校としての役割を果たすことができているかというと、微妙だといえるでしょう。
自分の学習進度にあわせて質の高い授業をビデオで自分のペースで視聴できるというのは、最大の長所にして短所なのでしょう。
ビデオ授業の最大のメリットは、人件費を抑えることで見込める集客数の少ない地方であっても、開校できるということでしょう。
例えば、西尾市には河合塾も代ゼミも駿台もありませんが、東進衛星予備校ならあります。
東進衛星予備校は、学習塾とも予備校とも違う新しいスタイルの新時代の教育ビジネスなのでしょう。

予備校に通う費用としては、選ぶ予備校やコースによっても違うのでしょうが、受験浪人生が通う場合で、年間で100万円から200万円くらいが普通ではないでしょうか。
これは高額のようにも思えますが、おそらく妥当な金額でしょう。
たとえば、小学校、中学校、高校に通うにも、同じく年間100万円以上の費用がかかっているのです。税金で賄われているため、あまり意識することはないのですけれども。



対して、学習塾はどのような役割を持っているのでしょうか。
古くは当塾のような個別指導の学習塾はなかったわけですが、集団指導を行う塾も個別指導を行う塾も、共通して目標としているのは「小中学生に学校に合わせた学習指導を行い、高校受験で成功させる」というものがあります。
当塾のように高校生の指導にも力を入れている学習塾、場合によっては中学受験などに力を入れた学習塾もあるでしょうが、主だった役割という意味ではこのようになるでしょう。

また、高校受験の制度や実情は都道府県別で大きく違っています。
そのため、大手の学習塾であっても、原則的には県境を超えて教室展開を行うことはありません。
日本最大の学習塾であるサナル予備校でも「愛知」「岐阜」「静岡」に限定されます。
私が初めて社員として働いた中萬学院も「神奈川」にしか教室はありません。

明光義塾をはじめた個別指導塾は、家庭教師のような個別の指導を生徒を一箇所に招くことによって効率化することで低予算で行おうという趣旨から始まっています。
そのため、はじめは家庭教師の指導でありがちなように、学校の授業より復習になるいわゆる「補習型」の指導が大半でした。
そのため旧来の集団指導の学習塾からは「補習塾」と下に見られていた過去もあります。
ただ現在の個別指導塾の大半は集団指導の学習塾と同様に「予習型」に切り替えて、個別指導で予習指導を効率的に行うための専用教材が作られ定着するなど、ここ10年あまりで有り様はだいぶ変化したように思えます。

また、個別指導というのは生徒ひとり一人の学習状況にあわせて指導するため、やはり成績を上げるのは集団指導よりも容易になります。
個別指導の初期である補修型の指導のときでさえ、集団指導よりも成果が出やすいと言われていました。
今ではサナル予備校など大手の集団指導塾でも、個別指導を部分的に導入するようになっています。


さて、
個別指導高校生に対する個別指導の指導はどのようなものになるかを説明します。
(当塾の例です)

基本的には、高校1-2年生に対しては中学生と同様に学校の授業の予習を行います。
当塾の場合、高校生の指導で一番の売りのなるのがここです。
いわゆる進学校の高3生で学校の成績で真ん中くらいをとっている生徒の場合、たいがいの場合で学校の授業にきちんとついていけていません。多かれ少なかれ、基礎的な部分が理解に欠けている場合がほとんどです。
そうならないように、より分かりやすい授業で予習を行います。

ただし、高校生は中学生と違い、英語や数学は3年生になる前に一通りの学習を終えて、以降は演習が中心になります。
自然と、3年生や一通りの予習を終えてしまった2年生以降は演習が中心になります。

中学内容以上に、高校での学習内容は難しく、1ー2年のうちにマスターしておくべき基礎を高校3年になっても習得できていない生徒も数多くいます。
そのため、できないを積み重ね、困ったあげくに2年生や3年生になってから塾を訪れる生徒も少なくありません。
そういう生徒には、学習状況を確認した上で個別に指導をしていきます。

また、高校入試は都道府県別でだいたい同じになるのですが、大学受験は生徒ひとり一人が異なるプランでの受験になります。
文理の違い、学部学科、国公立私立の差、利用する受験方式など。
ほとんどの高校生は3年生になってからおっとり刀でそれらを意識しだします。
それでは遅いのですよね。
効率的に学習し、大学受験に成功してもらうために、ひとり一人にあった進路指導ができることも個別指導の強みでしょう。

現在の公立高校では学校で、補習や課外授業を数多く行ってくれています。きちんと学校の勉強についていけさえすれば、学習塾なんていらないんじゃないかというくらい手厚く指導してくれます。
(実際はついていけていない生徒も多く、また学校の指導方針と進路目標が合わないことも多く、学習塾への需要も大きいわけですが)

受験浪人生が個別指導の学習塾を利用する費用については、だいぶまちまちになるでしょう。
例えば、当塾の場合、一通りの学習がきちんと終了できている生徒の場合はあまり費用はかかりません。1ヶ月で8000円程度、年間にして10万円程度で塾を利用することができます。自習室を中心に利用して、たまに分からないところを質問したいという程度であれば、この程度の費用で済みますし、なるべく低予算で塾を利用したいという要望のもとこのように塾を利用している生徒は少なくありません。
自習であっても、教室においてある自習用のテキストを借りて用いることができますし、どのテキストで勉強を勧めるのが効率的なのかの指導は行っています。
逆に、基礎からわからないところだらけなので、毎日個別の授業を何コマも受けたいというのであれば、予備校に通うのと同じかそれ以上の費用がかかってしまうでしょう。

予備校に通いつつ、予備校の授業を理解するために学習塾に通うということも珍しくはありません。


以上のように見てきたように、予備校と学習塾の役割は異なるわけです。


現在、大学受験の勉強というのは、市販の参考書でも非常に良いものが揃っています。
ですので、受験浪人をするにも、きちんと自分で学習の指針を立て、自己管理ができるようであれば、塾にも予備校にも通わないいわゆる「宅浪」もやってできないわけではありません。
予備校や学習塾は、学習の状況や予算に合わせて上手に使っていくのが良いでしょう。