2013年11月16日土曜日

会話表現


















体系英語 没原稿 「会話表現」

制作中の英語のテキストでまた没原稿を出しました。
会話表現です。
テキストには例文には基本的にすべての単語に読み方をふってあるのですが、これは製作途中に断念したため、ルビが振ってない未完成状態です。
それでも、会話表現の勉強には分かりやすい内容になっていると思いますので、よろしければダウンロードして利用してください。


会話表現というのは、どうしても「覚えるだけ」になってしまうのですよね。
文法的説明が難しかったり、説明できても高校レベルの内容が必要だったりと。

そういういみで、英語を「理解する」という趣旨からすると、重要度は低いと判断しました。

英検を取りに行ったりするためには、こうした勉強も大切なのでしょうが、本テキストではそういったところに力を入れていません。

改めて、テキストの趣旨を説明しましょう。

英語の文法を理解し、英語を「読み」「書ける」ようになる

ということを目的にしたテキストです。
扱う内容としては、

中1内容+(中2内容の一部)

になっています。

中学1年生の学習に利用するほか、
メインの利用方法として、

小学生が中学入学前に、中学英語を予習する

のに最適なテキストとなります。

例えば、小学生に英語の勉強をさせるとき、英検フォレスタなど小学生向けの英語のテキストでは、体系的に英語を学習するのに不十分で、中学入学時にあまり大きなアドバンテージが取れないという問題があります。英検フォレスタなど、多くの小学生向けの英語のテキストなどでは、せいぜい英検を取得するくらいの役にしかたちません。

また、その他、新中学問題集や、フォレスタステップなども小学生に中学の予習をさせるのには向きません。
フォレスタステップの場合は、体系的な理解はしやすくてとても優れたテキストなのですが、文法のみに特化し、語彙の習得や読み書きの演習が十分にできません。通常フォレスタもそうですが、学校での授業が平行して行われていることが前提になっているテキストです。
また、新中学問題集やその他多くのテキストも別の問題を抱えています。

また、
中学1年生が夏期講習や冬期講習で学ぶ
のにもかなり適したテキストになると思います。
中学校の指導要綱とは、単元の順番がかなり異なるので、学校の授業の予習を普段の授業で行う場合にはあまり向いたテキストとはいえません。
中1生の場合、フォレスタステップは扱えるボリュームが少なすぎる欠点がありますよね。

「小学生が中学英語を予習をする」
「中1生が講習時にしようする」
そのコンセプトで、最高のパフォーマンスを発揮するテキストという趣旨で開発を進めています。
多くのこだわりがあり、完成すれば、オンリーワンかつナンバーワンのテキストになる。と、いいなあ。

受験社会同様、使用目的がだいぶニッチですので、多くの生徒に販売できるテキストでもないのですけれども。


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さて、最近は日曜日もできるだけ開校してきましたが、明日の日曜日は教室を閉めさせてもらいます。
来週はテスト前になりますので、開校予定です。
詳しい開校時間などは教室に掲示します。

2013年11月15日金曜日

ゲームはおもしろい

先だって、Nintendo DSを購入しちゃいました。
私はこれまで、家庭用ゲームはあまりやらない方で、家庭用のゲーム機を所有するのは子ども時代の「ファミコン/スーパーファミコン」以来です。

本体と同時に購入したのは、こちら、

カタンの開拓者
Catan, Nintendo DS-Spiel : Dieses Produkt ist durch technische Schutzmaßnahmen kopiergeschützt!











です。

これはドイツで開発され、世界中で人気となっている「カタンの開拓者」というボードゲームを、コンピューターゲーム化したものです。
学生時代に友人らとよくプレイしたものですが、それがDS版で発売されていることを知り、つい購入してしまいました。
残念ながら、日本語版は発売されておりません。ドイツからの取り寄せになるのですが、リンクの紀伊國屋書店から通販できます。
きちんと日本のDSで動きますし、言語もドイツ語だけでなく英語も選択可能です。
ルールを覚えているなら、英語に自信がなくても十分にプレイできます。

もともと、コンピューターゲームは日本やアメリカが本場ですが、ボードゲームやカードゲームといったアナログゲームに関してはダントツでドイツが一番の本場です。
ドイツでは数多くの戦略性に富んだアナログゲームが発売されていますが、その中でももっとも人気が高く、もっとも面白いゲームがこの「カタンの開拓者」なのです。

「カタンの開拓者」は人生ゲームなどの日本製のゲームと比べるとルールが少し難しく、最低3人、できれば4人のメンバーを集めなければプレイできません。
さらにプレイ時間も少し長めです。手際よくプレイすれば、1プレイ30分~1時間ですが、メンバーに初心者が混じると2時間以上かかってしまうというのもザラです。なので、あまり手軽にプレイできないのです。

ところが、このDS版「カタンの開拓者」は、CPU(コンピューター)を相手に手軽にゲームを楽しむことができるのですよね。
(やはり、CPUは人間ほど賢くはないので、手応えが少し物足りないのですが)
しかも、アナログ版「カタンの開拓者」には「海カタン」などの様々なエクスパンションがあるのですが、DS版「カタンの開拓者」には様々なエクスパンションも取り入れられていて、いろいろなマップでゲームを楽しめます。

ほんのちょっと遊ぶだけのつもりが、ついついどっぷりと遊んでしまいました。
ゲームというのは中毒性がありますね。

生徒たちの中にも、ついついゲームをやり過ぎてしまうという子が少なくありません。
眠たそうな顔をしているなと思って、よくよく話をすると、

「昨晩、ついゲームで夜更かししてしまった」
「朝までゲームをしていて、ほとんど寝ていない。学校でもずっと寝てた」

などと言うのです。
ついつい、ゲームで無駄に時間を浪費してしまう気持ちはとても良く分かるのですが、非常にまずいですね。
もちろん、以前言われていたような「ゲーム脳」なんていうのは、まったくの似非科学です。
(※ ゲーム脳 ; ゲームをすると知能が低下するという科学的根拠のない風説)
ですが、睡眠不足になって学校や塾の授業に集中できないということになれば、学力は下がりますし、ひいては知能も下がるでしょう。

ゲームを通じて頭を働かせるのは楽しいものです。
ゲームを通じて得られるものもあるのでしょう。
しかし、やはりゲームに耽溺するのはほどほどにしておくべきですね。
私もほどほどにすることにします。

2013年11月14日木曜日

飽和水蒸気量と加湿器

先だって、教室で加湿器の利用を開始したという記事を先だってアップしたところですが、中学2年生がもうしばらくすると気候の勉強に入ります。ここで、飽和水蒸気量と湿度についての勉強が始まります。

室内でもっとも快適な温度は、

気温 25度くらい
湿度 50%くらい

だそうです。
このあたりを目標に、冷暖房を設定します。

ここで、気象庁のHPに行って、冬の平均気温と湿度を確認します。
この近くでデータがあるのは、名古屋市です。

例えば、名古屋市の2012年の1月のデータを見ると、

平均気温 4.2度
平均湿度 65%

です。
気温はともかく、湿度は高いじゃないかと思った方は、中2の理科を勉強しなおしましょう。

ここで、飽和水蒸気量を確認すると、気温4度の飽和水蒸気量は6.3グラムです。ですので、湿度65%での水蒸気量は1立方メートルあたり4.1gになります。

詳しくは以下にグラフと、グラフ作成に使ったエクセルファイルを貼り付けておきますので参考にしてください。















飽和水蒸気量のグラフ(エクセル形式ファイル)


つまり、

●冬の平均的大気
平均気温 4.2度
平均湿度 65%
飽和水蒸気量 6.3g
実際の水蒸気量 4.1g

ここで、理想の気温と湿度の場合を見てみましょう。

●理想の室内環境
気温 25度くらい
湿度 50%くらい
飽和水蒸気量 23g
実際の水蒸気量 11.5g

これをもとに、冬の平均的な空気を暖房をつけて25度まで暖めた湿度を計算すると、

4.1÷23=約17.8%

●冬に暖房をかけただけの環境
平均気温 25度
平均湿度 17.8%
飽和水蒸気量 23g
実際の水蒸気量 4.1g

となります。湿度はたったの17.8%になっちゃうのですよね。
空気が乾燥しているというのは、そういうことです。
これでは、乾燥を好むインフルエンザウイルスも元気百倍です。

さて、理想の室内環境と暖房をかけただけの環境を比べた場合、水蒸気量に7.4グラム(11.5-4.1)の差があります。
これは、我が教室の場合ではどれくらいの差になるのでしょうか。

SSS進学教室西尾教室は、横6メートル縦7メートル高さ5メートル弱というくらいでしょうか。
体積にして、200立方メートルです。

1立方メートルあたりの水蒸気量の不足分が、7.4グラムなので不足している水蒸気量の総量は、

7.4×200=約1500グラム

不足分1500グラム

です。
ちなみに、当教室で使っている加湿器の加湿能力は、

1400ml/1時間=1400g/1時間 (水の比重は1mlで1g)
※ FE-14KFW(パナソニック製・気化式)

です。
公称値を信じるならば、約1時間で水蒸気の不足分を補ってくれます。
ただし気化式の加湿器は、消費電力が安い、衛生的などのメリットがある反面、加湿能力はやや弱いようです。スチーム式の場合は公称値の数字がほぼ正確な数字である一方で、気化式の場合は実際の加湿能力は公称値の50%~70%くらいに見積もった方が良いそうです。
そのあたりを考慮しても、約2時間あれば補ってくれる計算です。

とはいえ、実際には教室の空気は玄関などから絶えず出入りしているわけで、常に加湿器にはフル稼働してもらうことになるのですけれども。

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さて、中学2年生で勉強した湿度の勉強は日常生活にリンクしていますよね。

小学校から高校までの勉強というのは、きちんと勉強すれば、すべてが日常生活とリンクしているのですよね。
数学も英語も、理科も社会も、すべて日常にリンクしたものばかりです。
学習の中で、こういった事を考えられるようだと、勉強というのは本当に面白いのです。
勉強が分からなくなって、学校の授業についていくのが精一杯というような状態になってしまうと、こうした学習の面白さがまったく無くなってしまいます。
学校の勉強には余裕を持ってついていけるようにすることは、勉強の楽しさ、ひいては人生の豊かさに繋がるように思えます。

2013年11月13日水曜日

品詞への理解




















最近、英語関連の記事を上げることが多いです。

それは最近、英語のオリジナル教材を開発中で、そのため英語について考える機会が少し増えたからです。

基礎英語習得のテキストで、の詳しい趣旨や内容は、これから少しずつアップする予定ですが、内容に関してはオンリーワンの質の高いテキストを目指します。
私自身の編集技術も少しばかり上がっておりますので、初オリジナル教材の受験社会と比べても、さらに完成度の高いものになるはずです。

没原稿をアップロードします。

体系英語 没原稿 「品詞への理解」

英語を覚え始めた生徒に、「品詞の違い」に意識を向けて欲しいという趣旨で作ったページです。
もともとは、現在形と過去形の文法を一通りおさえた後で入れる予定でした。

特に、中学英語で重要になる品詞は、

名詞 ヒトや物の名前。主語や目的語になります。
動詞 主語の後に置かれる。「~です(be動詞)」「~をする(一般動詞)」がある。

の2つです。
名詞と動詞については、ここまでの単元でしっかり扱ってあるので、ここでは軽くまとめてあります。

それに追加して、中学英語で特に大切な、

形容詞 ①名詞を飾る(国語文法での連体修飾語)。②補語になる。の2つの役割がある。
副詞 動詞を中心に、形容詞やほかの副詞を飾る。(国語文法での連用修飾語)

をペアで押さえ、(補語や、連体修飾語といった用語はまだ早いですが)

冠詞 aとthe
前置詞 後ろの語句といっしょになって、句(前置詞句)を作る

を整理しました。
あと、前単元で、疑問詞whatを扱った都合で、基本品詞ではないのですがいちおう疑問詞も入れて整理してあります。

なるべく分かりやすくまとめたつもりですが、結局原稿の推敲を始める前に没にしました。

生徒に「品詞の違い」を意識して欲しいのは違いありませんが、品詞の整理を行うことはマイナスの点の方が判断したからです。

1.生徒の負担が大きい
2.品詞の厳密な分類は学術的な問題で、初級英語の習得には不必要

といったところですね。
上地教室の永見先生など、他の塾の先生方にも構成を手伝って貰いながら、中身にはこだわりぬいてます。

2013年11月12日火曜日

文法の価値

文法というのは道具に過ぎない。

ということを、感じます。


I am playing tennis.(私はテニスをしています)


この、英文の文型は高校では普通、第3文型で教えられます。

主語(S)=「I」
動詞(V)=「am playing」
目的語(O)=「tennis」

ですね。
けれども、私は高校生の頃から、ずっと第2文型なんじゃないかと引っかかっていました。

主語(S)=「I」
動詞(V)=「am」
目的語(O)=「playing」

どういうことかというと、「playing」というように動詞のing形には、「動名詞」と「現在分詞」の2種類があるわけですが、進行形を作るing形は「現在分詞」です。
そして、「現在分詞」と「過去分詞」とは何かと言えば、「動詞」が変化して、「他の品詞」の働きをするようになったものです。
分詞の働きとして、高校英語で学習するのは、以下の3つです。

1.進行形と受動態
2.分詞の形容詞的用法
3.分詞構文

それぞれの文で分詞が何の品詞をしているかと考えると、

1.進行形と受動態 → 補語としての形容詞
2.分詞の形容詞的用法 → 修飾語としての形容詞
3.分詞構文 → 副詞

ということになります。

進行形が補語としての働きをしているのが分かりやすい例として、

It is rainy.(雨が降っています)
It is raining.(雨が降っています)

ニュアンスこそ違え、構造は同じですよね。

インターネットで検索してみても、同じようなことを考えている人は多いようです。

ただ、文法的な分類のどちらが正しいかというのは、教育の現場では必要ないのだと思います。
「どちらが正しいか」なのではなく、「どう教えた方が効率的か」を考えるべきです。

せんだっても、そもそも5文型という分類も英語圏では既に古い学説でしかないという記事を先だってあげました。
少なくとも、英語の基礎学習の上で、進行形や受け身の文をすべて第2文型にしてしまうのでは、それを学ぶ意味が薄くなってしまいますよね。

特殊相対性理論

中学3年生の生徒は、ほとんどの中学校は「二次関数」の勉強が終了し、図形の単元に入りました。
今は相似を勉強していて、この次に三平方の定理を学びます。

愛知県の高校入試では、相似や三平方の単元では、難しめの問題もかなり高いウエイトで出題されます。
中3生は受験対策をしていかなければなりませんので、特に易しい問題だけでなく難しめの問題に挑戦していかなくてはならない中上位の高校を狙う生徒はふだんより少しだけ早めに予習をしていきます。


さて、この三平方の定理なのですが、応用すると何かと面白いのです。
例えば、特殊相対性理論です。

相対性理論というのは、アルバートアインシュタインというドイツ系の学者が発見した運動力学を中心とした物理理論です。空間と時間をまとめて取り扱って、時空間という概念を取り入れて体系化したところに特徴があります。
この相対性理論が説明する物理現象で、もっとも分かりやすく面白いものに、、

「光速に近い速度で動く物体は、周囲よりも時計の進みが遅くなる」

というものがあります。

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例えば、地上にマリオとルイージという同い年の双子の兄弟がいたとします。
ルイージが光速に近い速度の出る宇宙船に乗って、3年ほど宇宙旅行に出かけたとします。
そして、3年が経ってルイージが地球に戻ってくると、地球では何十年も時間が経っており、ルイージは若いままなのにマリオはよぼよぼのおじいさんになっていたのです。
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以上のようなことが、本当に起こります。
実験でもはっきりと確認されています。これがいわゆるウラシマ効果というやつです。
少しばかり専門的な言葉を使えば、ローレンツ収縮といいます。

実はこのローレンツ収縮なのですが「三平方の定理」を用いて説明できちゃうんですよね。
正確には、平方根や文字式の計算も使いますが、いずれにせよ中3までの数学で余裕で計算できちゃうんです。
(ほんとはちゃんと時空間を扱った説明には、行列とかが必要なのですが)

こんなSFじみたビックリ現象が、中学レベルの計算で分かっちゃうんですよね。
私も中学時代にこれを知って、わくわくしたのもです。
この楽しさを分かって欲しくて生徒に教えたくて仕方のないところですが、受験生は受験勉強で忙しいので教える機会がありません。そこが一番残念なところです。


さて、ここからが説明です。
題して、「サルでも分かるとは言わないけれど、中3生に分かる相対性理論」です。

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サルでも分かるとは言わないけれど
中3生に分かる相対性理論

まず、前提条件として、次の仮定を実験で分かる事実として認めてください。

1.光の速さは誰にとっても等しく、有限であること
  (光速度普遍の原理)

これだけ認めて貰えば、あとは計算の問題です。
分かりやすく説明するために、UFOが地上と平行に移動している様子を考えましょう。






















上の図のように、地上から懐中電灯で合図を送ります。
そして、UFOは鏡で光を反射させて地上に返します。

このとき、

光の速さ(秒速30万キロ)=c
地上にある時計で光がUFOまで入って戻るのにかかる片道の時間=t

と置きます。すると、

地上からUFOまでの距離=c(速さ)×t(時間)=ct

と書けます。
ここで、ポイントになるのはtは地上の時計で計った時間で、UFOにある時計では別の時間があるということです。

実は、上の図は地上からの視点で見た図です。
改めて同じ出来事をUFOの立場から見てみます。




















右から左に動いているUFOから見ると、地上は左から右に動いて見えます。(ガリレオの相対性原理)

ここで、

UFOの移動速度=v
UFOにある時計で光がUFOまで入って戻るのにかかる片道の時間=T

と置きます。

すると、今度は、

二等辺三角形の長さの等しい2辺の距離=cT
底辺=2vT

と書けます。
よりシンプルな図で書くと、
















ここまで書ければ、あとは計算です。
根号や二乗があるので、画像で貼ります。














こうして求められたのが、時間がどれくらい収縮してしまうのかを示す式です。
4行ですね。数学がちょっと得意な生徒なら、中3生で十分に計算できます。

この計算式が何を意味しているかというと、

動いている人(UFO)から見ると、止まっている人(地上)の時間が経つのが遅く感じられる

ということです。
例えば、宇宙船が光の70%くらいの速度で移動した場合です。

v = 0.7c

と書けます。
これを上の式に代入して、計算すると、

T = 1.4t

になります。これによって、時間がおよそ1.4分の1に収縮していることが分かります。

これが光速の70%なのでこの程度です。
これが光速の99%を超えるいわゆる亜光速になったりすると、とんでもないことになります。
電卓で計算してみて下さい。

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ちなみに、イラストは私が自分で書きました(笑)

2013年11月11日月曜日

成績上位の高校ボーダー

せんだって、成績下位のせいとの進路指導についての記事をかんたんに書きましたが、成績上位の生徒の進路について説明します。

個別指導塾ですので、成績が下位の生徒と同じくらい成績上位の生徒もいます。
当然、個別塾での進路指導にはこのあたりの情報も必要です。


横浜で指導していたときなどは、成績上位の生徒には私立高校が人気でした。
私立高校、というより、中高一貫の私立校です。

横浜のような都会では、公立の学校が学級崩壊していることが多く、私立に人気が集まっていました。
そのため、学力的問題もしくは経済的な問題がない家庭の生徒はできるだけ中高一貫の私立校を選ぶのが一般的です。

中高一貫校というのは、高校受験が必要がないので、

・ ゆとりのある学生生活を送れる
・ 中高一貫で体系的な勉強ができる

以上の2点が主な理由で、人気があります。
ただし、上のゆとりのある学生生活はともかく、下の体系的な勉強というのは有名無実といっていいでしょう。
横浜でもここ愛知でも同じなのですが、私立高校の勉強については、多くの学校で以下のような状況になっています。

・ 英語、数学は高校内容を先取りしてやりすぎて、ついていけない生徒が続出
・ そのため、同じ内容を何度も戻って学習することが多い
・ 高校受験がないため、受験勉強をしないので、生徒の学力が大幅に下がる
・ 学校OBの世間知らずの教師が多い
・ そのため独自性の強すぎるその教師オリジナルの失敗授業が多い
・ 理社の指導は公立とほぼ同じことが多い

もちろん、一貫校にはメリットも多いのですが、学力の高い生徒を一貫校に送ることはデメリットが大きいように感じます。
毎年行われている、文部科学省の全国学力テストのランキングなどでも神奈川県が毎年下位に入っているのはこのあたりの構造が遠因にあるのではないでしょうか。
(愛知県は比較的上位ですね)


それに対して、愛知県の場合は全国でもっとも公立志向の強い都道府県です。
高校受験でも大学受験でも、ほとんどの場合は公立志向です。
分かりやすい例を挙げると、

「名古屋大学(地元公立トップ校)」と「早稲田大学(全国区私立トップ校)」のどちらに行きたい?

という質問に、99%の生徒や保護者は「名古屋大学」と答えます。
経済的にかなりゆとりのある家庭の場合でもです。
またほとんどの生徒や保護者が、名古屋大学のほうが難関の大学だと思い込んでいます。

「愛知教育大学(地元公立下位校)」と「早稲田大学(全国区私立トップ校)」のどちらに行きたい?

という質問でも、90%は「愛知教育大学」と答えるでしょう。

以上は大学受験の例ですが、高校受験でも圧倒的に公立高校が人気です。
愛知県民は中流志向が強く、長いものに巻かれようとすると言われますが、そうした側面のあらわれかもしれません。

そのため、西尾市でも成績上位の生徒は公立高校を受験します。
もっとも人気であるのが、

西尾高校(普通科)
一般入試合格者平均内申40.6
60%合格ボーダー39
受験目安 内申37以上

ほかにほとんど選択肢がありません。
より上位の学校に進みたいという生徒も多少います。

刈谷高校(普通科)
一般入試合格者平均内申43.1
60%合格ボーダー45
受験目安 内申42以上

岡崎高校(普通科)
一般入試合格者平均内申42.4
60%合格ボーダー44
受験目安 内申42以上

ただし、少し遠くなってしまいますので、刈谷高校や岡崎高校を目指す生徒は少ないでしょう。刈谷や岡崎に合格できる実力のある生徒でも、通学の便を考えて西尾高校を目指すのが普通です。

いずれの学校も、合格ボーダーがかなり高くなります。
岡崎や刈谷高校の場合、合格者平均内申よりも、60%合格ボーダーが上になります。

このあたりの上位校に合格するためには、内申点をしっかりとることと、テストの点数を取ることの両方が求められます。かなり厳しい勝負になります。
60%合格ボーダーの他に、受験目安を併記しましたが、これを下回ると合格率が10%とか5%というレベルになってしまいます。これを上回れば、合格率が40%や50%に近くなります。
また、だいたいこれくらいの成績を取っていないと、そもそも中学校の先生から受験の許可が下りません。
つまり、上位校を受けるにはまず最低限の内申点を取ることが必須であり、
そしてそこから先は、内申点の差よりも筆記試験の結果次第で逆転も多いにありということです。
内申点と筆記試験の得点力の両方が求められるわけですね。

愛知県の公立高校の合否は、2段階で行われます。
例えば、定員360人の学校の場合は、

1.受験者の中で、内申点と筆記試験のどちらも360位以内に入っているものが合格
2.残りの者の中で、内申点と筆記試験の合計点が高い者から順に合格

という手順です。
塾内向けの資料から、図説を転載します。


合格する生徒の範囲が非常にいびつで、線形的でなく、非合理的ですね。
ただし、この入試制度にもメリットがあって、一定の内申点を取ると受験に有利になるため、「志望校の選定」が行いやすいということがあります。
この仕組みで合否判定が行われるため、「確実に合格できると思っていたのに、逆転不合格」という事例はかなり少数に抑えられます。逆に逆転合格は多少難しくなるのですけれども。

刈谷高校と岡崎高校を比較した場合、刈谷高校の方が多少難関にはなるのですが、統計的に見て、第一段階での「内申360位ライン」については、ほとんど同じかむしろ岡崎高校の方が上になっている年度が多いようです。しかし、「筆記テスト360位ライン」や、第2段階の合計点での合格ラインは刈谷高校の方がだいぶ上です。

これは刈谷高校や岡崎高校に限ったことでは無く、刈谷市や知立市近辺の学校と、岡崎市や西尾市近辺の学校を比較した場合はほとんど例外なく同じことがいえます。

これはどういうことかというと、志願者数と倍率の違いに起因します。
佐鳴予備校など大手の学習塾の難易度ランキングでは岡崎高校の方が上位にランキングされています。(おそらく、統計情報が古いため)
そうした情報は、受験校を決定する中学校の先生も知っていますので、だいたいそのレベルに合わせた生徒しか高校を受験しません。
どの学校も、だいたい大手予備校のランキングなどで公表されている前評判通りの成績の生徒が受験します。そのため、志願者数や倍率が変化しても内申での合格ラインは少ししか上下しません。
それに対して、筆記試験での合格ラインは志願者数や倍率によって大きく上下してしまうというわけです。
つまり、刈谷市や知立市付近の学校は地域の生徒数の増加や、交通の便の変化によって、全体的に受験者数が増え、ボーダーが上がっている傾向にあり、岡崎市や西尾市の多くの学校ではその逆のことが起こっているわけです。
もちろんこれは凡その傾向で、年度によって変動はありますし、定員枠の変更など様々な事情でボーダーは揺れ動いてしまうのですが。

このあたりの込み入った事情までは生徒や保護者に理解してもらう必要は決してないのですが、進路指導をする側としては知っておいてもよいのでしょうか。

受験生や保護者に知っておいてもらわなくてはいけないのは、
上位校の高校受験は、

不合格者も多く出る

ということです。中堅校や下位校の場合は、多くの場合、内申点によゆうももって受験をすることも多いので、実のところ不合格者はとても少ないです。
ですので、かならずすべり止めとなる併願校は必要になります。

こうした上位校には、推薦入試もあります。
西尾高校、刈谷高校、岡崎高校などは、毎年定員の10%強にあたる45人前後の生徒が推薦で入学しています。(県の出しているガイドラインでは、本来10%以下におさえることになっているのですが)

西尾高校
推薦合格者内申平均 40.7

刈谷高校
推薦合格者内申平均 43.2

岡崎高校
推薦合格者内申平均 43.6

合格者の平均内申点です。どこもレベルが高いですね。
さらに上位校の場合、推薦入試であっても、不合格者は多くでます。これらの上位校の場合、例年推薦入試の合格率は50%前後です。
下位校の場合、推薦入試で定員割れをする場合もありますが、中堅校や上位校の場合はしっかり不合格者ができます。
また、この合格者の平均内申点はほぼ受験者の平均内申点と等しいです。
つまり、同じくらいの成績の生徒がたくさん不合格になっているわけです。
また、内申点別の合格率を調査してみると、内申点45の子も、40前後の生徒もほとんど変わらないことが分かります。推薦入試の場合、最終的な合否の判定は内申点では行われていないことが分かります。おそらく、生徒会活動や部活動の実績、面接での印象などが合否判断の大きなウエイトを閉めていると思われます。
ただし、少なくとも合格者平均に近いくらいの成績はとっておかないと、そもそも中学校からの推薦が得られず、推薦入試で受験することはできません。
つまり、上位校の推薦入試で特に有利に受験できる生徒というのは、「内申点のわりに筆記試験の自信が無く、生徒会活動などの実績がある」生徒ということになるでしょう。

また注意しておきたい点としては、推薦入試は基本的に地元の生徒を対象にしていることです。
市外ややや遠隔地にある中学校からは、特に事情がない場合は推薦入試で受験することはできません。例えば、当教室の付近の生徒は西尾高校の推薦は貰えても、刈谷高校や岡崎高校の推薦は貰いにくいのです。