2015年11月30日月曜日

スマートワーク -新個別指導用教材-② 英語

スマートワークとフォレスタを比較します。
まずは英語からです。

まだもう少し検討したいのですが、特に英語は良いテキストだと思います。

・ 表紙
フォレスタスマートワーク

お洒落

ださい

・ テキストの構成
 スマートワークの[角カッコ内]は、フォレスタで対応している部分です。
フォレスタスマートワーク
各ユニットごと
基本4ページ×4セット
(まれに2~3ページのときも)
 ① Unit 1 Starting out
 ② Unit 1 Dialog
 ③ Unit 1 Reading communication
 ④ Unit 1 教科書本文

各ユニットごとに
6ページ×3セット
 ① Unit 1 (1) [Starting out]
 ② Unit 1 (2) [Dialog]
 ③ Unit 1 (3) [Reading communication]


4ページの中身
 ① Key Word 
 ② Point !
 ③ Warm Up
 ④ Try
 ⑤ Exercise

ユニットの最後に⑦Word Test!
6ページの中身
 ① 解説 [Point!]
 ② 単語の確認 [Key Word]
 ③ やってみよう [Warm Up]
 ④ 練習しよう① [Try]
 ⑤ 練習しよう② [Exercise]
 ⑥ 語句と確認 
 ⑦ 仕上げの問題 
 ⑧ 単語のワークノート

フォレスタの「④ 教科書本文」に対応する問題は、スマートワークでは「⑥ 仕上げの問題」で一部扱われていますが、扱われている量はとても少なくなっています。

・ 解説部分
フォレスタスマートワーク
Point !
・ シンプルで分かりやすい
・ 考えるな、感じろ
解説(無題)
・ 詳しく、1ページ全面を使う

・ 例題部分(講師に手助けしてもらいつつ、一緒に解く問題)
フォレスタスマートワーク
Warm Up
・ 少なめの問題量
・ やや易しめ
やってみよう
・ 練習しようと同じ問題量と内容
・ かなり易しめ

・ 問題練習(生徒が自分の力で演習する部分)
フォレスタスマートワーク
Try
・ 1ページ分
・ 標準的な問題
練習しよう①
・ 1ページ分
・ 単語+やってみようとほぼ同じ問題
・ かなり易しめ
「練習しよう①」単語問題が「単語の確認」で扱われている単語が順番通りで出題されます。

・ 宿題演習部分(宿題で扱う問題)
フォレスタスマートワーク
Exercise
・ 2ページ分
・ 前半1ページはTryとほぼ同じ問題
・ 後半1ページはやや難しめで、語句の問題なども含む、このためここで躓いて苦労してしまう生徒も多い
練習しよう②
・ 1ページ分
・ 練習しよう②とほぼ同じ問題
・ かなり易しめ


・ フォレスタとスマートワークで共通しない部分
フォレスタスマートワーク
教科書本文
・ 教科書本文の読解問題
・ 難易度が高く、ここで躓いて苦労してしまう生徒も多い

WordTest
・ 語句を覚える問題が中心
・ 成績上位層でも辛いが、テスト直前の重要語句の確認には良い
語句の確認
・ まる覚えの語句
・ 問題量はかなり少ない

仕上げの問題
・ やってみようよりは難しいが易しい
・ 教科書本文に対応する問題もあるが問題量は少ない

語句の確認
・ まる覚えの語句
・ 問題量はかなり少ない

単語のワークノート
・ 教科書に類似文はを書き写しての単語の演習
フォレスタでは利用許諾のギリギリまで、本文を引用した問題を用いています。
対して、スマートワークでは「仕上げの問題」でほんのわずかに扱っているだけになります。

・ 確認テスト
フォレスタスマートワーク
クリアテスト
・ Tryと一字一句同じ問題

別売 フォレスタドリル
・ 「Exercise A」「Exercise B」で、Tryと同じ問題を2セットずつ掲載


確認テスト
1.表ページ
 練習しよう①と同じ問題
2.裏ページ
 単語の確認
 1.新出単語と既出の重要単語


・ 総評
スマートワークはフォレスタと比べ、格段に易しくなっています。
使いやすさ、デザインセンスなどでフォレスタに劣る部分もありますが、いくつかの部分ではフォレスタよりも優れているところが多くありました。
格段に易しいため、一通りの演習にかかる時間もかなり短くなりそうです。テキストを一通り終えたあとに繰り返しの演習をするか、別のテキストを追加で行うかを選ぶことになるでしょう。

2015年11月29日日曜日

数学教材 SSSugaku(エスエス数学)(仮) 模範解答

模範解答はシンプルな作りです。



WarmUpの解説リソースをさいているため、模範解答はごくシンプルです。

ただし、TryやExerciseA, Bで、WarmUpより一回り難しい問題がある場合は簡単な解説をつけています。

想定している使用方法からして、WarmUpよりもTryやExerciseA, Bの方が問題量が多くなっています。(注1
WarmUpは講師が解説に時間が掛かりますので、できるだけ端的になるよう、最小限の問題構成になっています。
20年前くらいの個別指導塾のスタンダードは1:1でしたが、今では1:2から1:4がスタンダードです。このような指導形態で無理なく教えられるように工夫されています。(注2

※ 注1
問題量は、
WarmUp ≦ Try ≦ ExerciseA ≦ ExerciseB
単元により、等号が成り立つ場合も不等号が成り立つ場合もありますが、逆転はありません。

※ 注2
SSS進学教室1:3
明光義塾1:3
ITTO個別指導学院
(がんばる学園・みやび)
1:3 or 1:1
(まれに1:2)
スクールIE1:2 or 1:1
中萬学院CGパーソナル1:2 or 1:1
東京個別指導学院1:2 or 1:1
+1:4
森塾1:2

どの形式がベストかは、各塾の主張が別れるところではありますが、古い塾ほど、1:1での指導形態を併用しているところが多くなってきます。
複数の指導形態を併用することは、指導側のリソースが分散してしまうため指導の質が低下しかねない危険がありますが、古くからある教室などでは急な切り替えは難しいのでしょう。
また、同じ人数でも指導形式には大きな差があります。

2015年11月28日土曜日

数学教材 SSSugaku(エスエス数学)(仮) 要は分かりやすい解説

フォレスタに代表される個別指導教材は、有名な高校数学の教材「チャート式 数学」「大学への数学」などのテキスト構成を真似しています。

通常の問題集の場合
① 問題 → ② 模範解答で詳しい解説

という構成のところを、チャート式などでは、
① 解説(詳しい解説つきの例題) → ② 問題(類題演習)
となっています。

このテキスト構成のおかげで、難しい問題に無理なく挑戦していけるわけです。

これが、個別指導教材の場合、宿題用の追加の問題が加わっていて、さらなる繰り返し学習が可能になります。
「SSSugaku(エスエス数学)(仮)」の場合は、さらに予備の問題を載せています。


「SSSugaku(エスエス数学)(仮)」のテキスト構成

① 詳しい解説つきの例題(WarmUp)
・ 解説を見ながら解く
・ 塾の先生に手伝ってもらいながら解く



② 類題演習(Try)
・ 自分の力で解く
・ 困ったときだけ塾の先生に教えてもらう



③ 宿題演習(ExerciseA)
・ 宿題で解く
・ 解けなかった問題は次の授業で教えて貰う



④ 予備問題(ExerciseB)
・ Tryで間違えてしまったとき、もうちょっと練習したいときに解く
・ その他、必要なときに予備として利用する

この中で、もっとも要となるのは「① 詳しい解説つきの例題 WarmUp」です。
チャート式数学や、個別指導教材がその他の教材と一線を画すのは、ここのところです。

そういうわけで、

「SSSugaku(エスエス数学)(仮)」のWarmUpを一部紹介します。

特に、より難しい問題では解説が重要になってきます。



できるだけ、図表を利用して詳しく解説します。
生徒に「発問」しやすいように、一部を赤シートで隠せるようになっています。

比較的易しい問題では、もう少し解説は端的です。



平方完成の単元ですが、他のテキストよりずっと端的で分かりやすい内容になっていると自信の持てる解説です。
ただ、教科書と式の変形の手順が少しだけ違っているのが難点ではありますが、より応用が効きやすく、理解しやすい説明になっていることが分かると思います。
(画像をクリックすると拡大して見ることができます。)



解くまでの手順が複雑な問題では、ただ解き方を載せるだけではなく、問題を解くための方針を説明してから、スモールステップで解説します。
難問を扱っているその他の問題集の場合、模範解答に書いてある解説は、「詳しく」かつ「数学的に正しい」のですが、「理解できていない生徒に理解させる」のには不十分な場合が多いです。
そのため、このテキストでは「数学的な厳密さ」をいくらか捨てて、「理解できていない生徒に理解させる」ことを第一にして解説を作ってあります。

2015年11月27日金曜日

スマートワーク -新個別指導用教材-① 総合比較

エデュケーショナルネットワークから、新しい個別指導用教材が出版されます。

教科書改訂にあわせた2016年度の新刊で、ようやくサンプルができあがったようで営業が始まったばかりのようです。
まだ公式HPにも情報ゼロのようです。

まだまだサンプルには誤植が多いということで、ちゃんとした製品版を購入できるようになる見込みは1月下旬ということです。

「フォレスタ」
 出版 SPRIX(森塾)
 元祖にして本家、個別指導専用教材のオリジナル
 SSS進学教室でも公式採用です

「SPIRAL」
 出版 学書
 フォレスタのパクリとしかいえないテキスト
 フォレスタより優れた部分は皆無

「Key ステップ」
 出版 教育開発出版
 フォレスタに対抗して作られているものの、独自性が高い

「個別学習ワークパーソナル」
 出版 育伸社
 フォレスタに対抗して作られているものの、独自性が高い
 旧「 i ワークパーソナル」

特徴をまとめます。
個別学習ワークパーソナルについては、手持ちになくサンプル冊子しかないので詳しい情報がありません。また、情報がより不正確になります。


フォレスタスパイラルKeyステップ個別指導
ワーク
パーソナル
スマート
ワーク
出版SPRIX
(森塾)
学書教育開発
出版
育伸社エデュケーショナル
フォレスタ
パクリ度
本家
(100%)
95%30%30%?90%
色数特色2色
(赤シート
対応)
特色2色
(青)
墨1色特色2色
(青)
特色2色
(赤シート
対応)
サイズA4A4A4A4A4
模範解答ふつう
墨1色
縮刷
特色2色
ふつう
墨1色
?縮刷
墨1色
レイアウト
章末問題なし有りなし?
なし
確認テスト有(※
表紙
仕入値




ざっくり比べました。

なんだかんだで、総合的に見て「フォレスタ」の出来が良いように思えます。
ただ、今回、出版される「スマートワーク」はいくつかの重要なポイントで、「フォレスタ」よりも優れています。

「フォレスタ」を模倣しつつ、ちゃんと「改良」された初めての個別指導用のテキストといえると思います。
「Keyステップ」や「個別指導パーソナル」は別物でしたし、「スパイラル」は劣化版としかいえないですので。


さて、表の説明です。

※ 色数
「フォレスタ」「スマートワーク」 赤色文字が赤色フィルムのシートで消えます。
「スパイラル」「個別指導用ワーク パーソナル」 目に優しく記憶力があがるという俗説もある青色と黒での印刷です

※ 模範解答
縮刷というのは、模範解答が本誌の縮小コピーになっているタイプになります。
学書などが積極的に利用している形式で、難問への解説は苦手ですが、平易な問題の場合はとても効果的です。
この形式により、ふつうの形式では丸付けができない子でもきちんと丸つけができます。

レイアウト
「フォレスタ」が良いですね。余白の使い方や、テキストの使いやすさという意味では他のテキストを圧倒しています。

章末問題
章末問題の有無はメリットデメリットがあります。
メリット 復習でまとめの演習ができる。
デメリット つまる生徒が多くでるため、授業の進行の妨げになりやすい。また講師の負担が大きくなる。

表紙
「スマートワーク」は超ダサです。

確認テスト
「フォレスタ」については、問題が本誌のTryとまったく同じです。
「本誌と数字が違えば、それだけで解けなくなる。だからわざとやってる」
というのが、SPRIXの主張ですが、私個人としては「いくらなんでも生徒を舐めスギ」といいたいところです。
ただし、別売になりますが、数字が違う方がよいのなら「フォレスタドリル」なども販売されていて困るということはありません。


仕入値
「フォレスタ」だけずば抜けて高いです。



次回、教科別の詳細を扱います。
デザインやいくつかの面でフォレスタに劣るところもありますが、「スマートワーク」

2015年11月26日木曜日

2年ぶり! 冬期講習生&新入塾生募集キャンペーン 

冬期講習を実施します。
また、冬期講習の実施にあわせて「冬期講習生&新入塾生募集キャンペーン」を実施します。
2年ぶりです...!

ずっと、人手不足であまり積極的に生徒募集を掛けることができていなかったのです。
本来、塾の集客は新聞にチラシを折り込む、ポスティングを業者に依頼するなどして生徒を募集します。
おもな機会としては、重要度順で以下の通り年四回の集客チャンスがあります。

1位 春期講習前(新年度)
2位 夏期講習前
3位 1学期 ゴールデンウィーク頃 
4位 冬期講習前

なのですが、これらのチャンスをことごとく棒にふり、塾生からの紹介による入塾などで細々と生徒を増やしてきました。
前回、チラシを撒いて、入塾キャンペーンを行ったのはちょうど2年前の冬休みです。
開校時の目標よりは十分に多くの生徒は集められているので贅沢な悩みといえば贅沢な悩みなのですが、生徒募集は積極的に行えないのにはずいぶんともどかしい思いをしました。

しかし、
今年の夏休みあたりから、何人か優秀な講師をかっつり確保することができました!!
これで大手を振って生徒募集ができます!
2年ぶりです!

冬期講習の受講料などが若干ですが安くなるなるキャンペーンも実施しますので、入塾を検討しているご家庭はこの機会をお見逃しなく!
(割引キャンペーンの一部は先着順に締め切りになります。
 くわしくは新聞折り込みのチラシは参照してください。)

2015年11月24日火曜日

数学教材 SSSugaku(エスエス数学)(仮) 目次




















目次です。


第5章と第6章はまだまったく手つかずなので、目次すら存在していません。
ピンク色の見出しの部分が、B問題とS問題、灰色の見出しの部分がSS問題になります。

たとえば、第3章の二次方程式の単元だけ見てみると

B問題 
3-0 標準問題の確認(計算問題から文章問題まで)

S問題
前半 3-1 から 3-2 計算問題
中半 3-3       2次方程式と解
後半 3-4 から3-10 文章問題

SS問題
前半 3-11 から 3-16 計算問題
中半 3-17 から 3-18 2次方程式と解
後半 3-19 文章問題

というように、「B問題だけ」「S問題だけ」「SS問題だけ」で学習のサイクルが一通り完結するようになっています。

2015年11月22日日曜日

挫折することに誇りをもって!

さて、先日の記事で、次の定期テストの結果次第で、成績下位の生徒は志望校を公立高校から私立単願に変更されることになるという記事を上げました。

これは高校受験に限った話ではないのですが、

成績下位層ほど、受験に失敗しない

のです。
逆説的に聞こえるかもしれませんが、

成績の良い生徒、学力の高い生徒ほど一次志望校に不合格になりやすい

これはどういうことかというと、
成績下位層は確実に合格するところしか受験しないのです。
なので、成績下位から中位の生徒はだいたい一次志望校に合格できるでしょう。

ですが、わたしは敢えて言いたいのです。

挑戦して欲しい。

と。
合格できるかどうか分からない、そういうところに挑戦していって欲しいと思います。
目標を持ち、努力し、挑戦するからこそ、人間の能力というのは鍛えられます。

地元の難関校である西尾高校などの場合は、内申点が40あっても落ちる生徒もいます。
刈谷高校や岡崎高校にいたっては内申点45でも不合格になる場合もあります。

高校受験だけではありません。
大学受験でも、刈谷高校や岡崎高校の場合は受験に失敗し、約半数の生徒が受験浪人を経験します。西尾高校でも受験浪人はかなりの数です。
それが西尾東高校の場合、あるいはより下位の高校の場合はほとんど受験浪人をしません。
多くの生徒が合格できるところで妥協してしまうのです。
それまで努力をしてこなかった生徒は、目標をもって次の努力を行おうという意識をもてないのです。
積み上げた努力があるからこそ、次はもっとがんばろう、自分を高めていこうという意識をもてるのです。

がんばっている生徒、上を目指している生徒には常々伝えたいと思っています。

自分の努力に誇りをもって欲しい。
挫折をおそれないで欲しい。
挫折を味わうことができる人間というのは、挫折するだけの努力をしてきた人間だけなのだから。
世の中のその他大勢の大人の大半は、挫折できるだけの努力さえしてきていないのだ。
努力を積み重ね、自分の限界に挑戦しようという君たちは特別な存在なのだ。