今年の夏は暑いですね。
夏休みになり、塾では夏期講習を開始します。
ふだんSSS進学教室では、多くの生徒は学校の予習を中心に勉強してもらっていますが、夏休みは学校の授業も止まりますので、復習を行って既習内容の弱点を克服したり、受験に向けた対策に力を入れていきます。
今年の夏は暑いですね。
夏休みになり、塾では夏期講習を開始します。
ふだんSSS進学教室では、多くの生徒は学校の予習を中心に勉強してもらっていますが、夏休みは学校の授業も止まりますので、復習を行って既習内容の弱点を克服したり、受験に向けた対策に力を入れていきます。
前記事の学部の紹介では,敢えて資格を取ることを重視した学部を避けて紹介しました。
今記事では,目標とする職業や資格から逆算して学部を選ぶという視点で大学の学部を紹介します。
さて、前提条件として、大学の役割は何でしょう。
小学校、中学校、高校は言うまでもなく教育機関です。
しかし、大学は必ずしもそうとは限りません。「教育機関」としての役割のほかに「研究機関」「職業訓練機関」としての役割があります。
1.研究機関としての大学
本来、もっとも重要な大学の役割がこれです。
大学の教授先生にとっては自分の研究が第一であり、学生への指導はおまけなのです。
特に国公立大学、さらには理系学部は研究予算も大きく、研究機関としての役割は大きいでしょう。
2.教育機関としての大学
高校までと較べて、学部に分かれてより専門的な教育を受けることができます。
3.職業訓練機関としての大学
きっとこれは本来の大学の役割ではないのでしょう。しかし、現実には職業訓練をするための機関としての大学の役割は大きくなっています。
特に資格を取るタイプの大学の学部はこの部分が大きいでしょう。
次に、一般の企業はどのように求人をしているでしょうか。
特に大企業の場合には、以下のように求人区分を分けている場合が多くなります。
平均的な企業の求人に分類
・「総合職」(主に難関大卒)
会社の将来を担う管理職候補
・「技術職(技術系総合職)」(主に理系大学院卒)
会社の基幹技術を担う技術職
・「一般職」(主に大卒)
一般の職員
・「現場職」(主に高卒)
単純作業・ライン工など
例えば高卒の現場職の場合は,求人は高校に出すので、高校生たちは高校側の指導にもとづいて会社の面接を受け採用されます。ほとんど就職活動というほどのことはせずに、就業することができます。
大企業の場合、現場職でも待遇は悪くありません。ライン工などの現場仕事が向いているという生徒は大学進学はせずに高卒で就職するのが好ましいでしょう。
また、上記のような区分でのいわゆる「ふつうの仕事」が自分に向いていないというのなら、資格をとって、その資格を利用した就業をするというのが選択肢に入ります。
主に「士業・師業」と呼ばれる仕事です。
1.「総合職」「一般職」などふつうの就職をしたい
総合職・一般職といっても仕事の内容は様々です。
「営業」「生産管理」「調達」「人事」「経理」などさまざまな職場があります。ですがどの職場に配属されるにしろ、「人とのコミュニケーション」と「事務能力」は必要になることでしょう。
これを目指す場合には、実のところどの学部を卒業していてもOKです。就職を有利にするためには、学部を問わずになるべく難関大学と呼ばれる名前の通った大学を選ぶのが良いでしょう。
特別な資格取得や実験が必要でない学部の方が楽に卒業できます。
「文学部」「経済経営学部」「社会学部」「商学部」などが学生時代の負担が少なくオススメですが、他の学部でも困ることはありません。
2.「技術職」で就職をしたい
理系の大学院修士課程までを卒業します。
特に「工学部」、ほかに「理学部」「農学部」などがオススメです。
3.資格をとって働きたい
主な学部を紹介します
医師 医学部(6年間)
国公立大学と私立大学で費用の差が大きいため、一から医師資格を求める場合は国公立大学を目指すのが普通です。しかしもっとも易しい国公立大学医学部でも、東京大学のその他の学部を目指すのと同程度の難関になります。
私立大学は学費だけで2000万以上,その他費用を含めて3000万円以上の費用を見込みましょう。すでに成功している開業医の跡継ぎとなる学生にオススメです。
看護師・理学療法士 看護学科・リハビリ科(4年間)/専門学校(3年間)
専門学校の方が就学期間が短い分、費用は少なくすみます。大学の場合でも、専門学校の場合でも就業後の給与に大差はないようです。
大学を選ぶメリットとしてはカリキュラムに余裕があること、看護師や理学療法士以外の道を選ぶことになった場合に、大学卒の肩書が有用であることなどでしょう。
また比較的性質のよく似た資格で,「視能訓練士・言語聴覚士」などの職もありますが、こちらは県内では愛知淑徳大学で資格のとれる学部が設置されています。
保育士 児童科(4年間)/短大・専門学校(2-3年間)
比較的やさしめの大学や短大で保育士資格のとれる学部学科が容易されています。
弁護士・検事 国公立大学法学部(4年間+大学院+司法修習)
名古屋大学の法学部など難関国公立大学の法学部が好ましいです。司法制度改革をへて、法曹資格を取るのに必要な手順が変わりました。
現在もまだ司法制度改革の途中にありますので、実情はこれからも変化していくでしょう。これまでの司法制度改革によって法曹資格を取るのは少し易しくなりましたが、反面資格保持者が増えて待遇は悪くなったと言われています。
公認会計士・税理士 経済学部など(4年間)
公認会計士や税理士は自分の力で資格を取得するタイプの資格で、特定の学部を卒業したからといって特別資格を取りやすいというものではありませんが、比較的経済学部や経営学部など社会学系の学部が比較的有利とされます。
教師 教育学部(4年間)
教育学部以外でも必要な単位や教育実習の条件を満たせば教師になることは可能ですが、やはり教職が前提の教育学部が理想的です。
愛知県のような地方では教育学部は主に国公立大学、首都圏では私立大学が中心に設けられています。
教員になるためには教員免許を取得した上で、さらに各高校から採用をしてもらわなければなりません。愛知県など地方の場合は国公立大学卒が私立大学卒よりも有利だと言われていますが、昭和の頃と比べれば私立卒で教員免許を取った場合でも門戸は開かれるようになってきているようです。
またせっかく国公立大学を卒業して教員免許を取得しても、教職以外の道を選ぶ学生が増えていることも社会問題になっています。地方国公立大学教育学部卒の6割程度の学生しか教職を選ばないそうです。
教育実習を経て、教育の理想と現場の実態の乖離が大きいと感じられているようです。
公務員 (市役所・県職員・税関・警察官・消防士)法学部など(4年間)
いずれの場合も公務員試験に合格する必要があります。一般教養の試験と、目指す公務員の種類によって異なる法律など中心とした専門試験があります。
法についての出題が多い分、法学部卒が有利と言われ、特に私立大学法学部には公務員対策講座を実施してくれる大学もありますが、別の学部から目指すのも難しくはありありません。
警察官や自衛官などの場合は、試験合格後に警察学校や自衛官学校に通う必要があります。
建築士 工学部建築科(4年間)
工学部の建築家で2級の建築士資格がとれます。
工学部が希望で大学院までは行きたくないけど、専門職が良いという学生にとって有力な選択肢です。
本日、新しい入試制度になって初めての愛知県公立高校の一般入試が行われました。
これまではA・Bグループに分かれての試験だったものが、今年からAグループ・Bグループの試験を一括して合否判定し、問題も採点ミスの起こりにくいマークシート方式に変更されました。
実際の試験を終えた生徒の感想を聞くと、「マークシート式であることは別としても、やや簡単だったかも?」みたいな意見が大勢のようです。
教科別寸評
「国語」
ほぼ予想道理の出題です。
漢字では、予想通り同音の漢字から選ぶ問題が出題され、愛知県の定番の四字熟語も出題されていて、当教室の生徒はばっちり対策して扱ったことのある四字熟語でしたので全員正解していると信じたいところです。
古典はやや古めの漢文からの出題で、いつも通り書き下し文で十分な脚注もあり読みやすかったでしょう。
「数学」
出題のパターンに新しいところはありませんが、全体的に易しめになっています。
愛知県の数学は大問3の(2)と(3)図形が難し目で定評があるのですが、今年は例年になく易しかったでしょう。生徒の1人は「全部とききって、数学でこんなに時間があまるとは思わなかった」とコメントをもらっています。
例年、数学は他の教科より平均点が低めであるため、易しくするのはありなのかとも思いますが、だいぶ極端に易しくなりました。
「社会」
資料を読み解き分析する問題がますます多くなっています。近年の傾向通りの出題です。
論理的に読み解く力、分析している力があれば多少の知識不足はカバーできるでしょう。去年までは多少の出題があった記述問題がなくなったため、正確な知識の不足を思考力で補いやすくなっています。
細かな知識よりは、重要なポイントを抑えた正確な知識が大切で、知識を活用する力、思考力分析力が大切になるでしょう。
「理科」
中2生物・中2化学・中3物理・中2地学と大問2から大問5の主要問題では2年生からの出題に偏りました。
理科の入試は2017年くらいから、「生徒と先生が会話する大学共通テストに寄せた問題」が出題されるなど、問題を読み解く力を問う力を出題されるようになり、大幅に難化し、平均点が下がっていましたが、そのあたりの問題が一掃されてもとに戻りました。
1つ1つの問題を見るといままで通りなのですが、理科もだいぶ易しめの出題です。
「英語」
英作文の代わりに出題されるようになったのは、易しめの英文中の穴埋め問題でだいぶ点数が取りやすくなりました。
毎回長文問題が出題される大問3(説明文)と大問4(会話文)も設問の出され方が従来とはだいぶ変わりました。5科でもっとも新しいタイプの出題が多かったのは英語でしょう。こちらも易しめな出題パターンだとは思いますが、普段練習していたのとは違うタイプの問題に生徒が戸惑ってないかが心配です。
特に大問3でメモを取って内容をまとめる問題は、これまでなら大問4で英文で出題されるパターンのところを日本語での整理でした。内容正誤の問題でも、以前なら大問3で「正しい英文をすべて選びなさい」と出てたところを、「1つ選びなさい」または「2つ選びなさい」と易しめの出題に変わっています。
現在、文科省では生きる力を支える3つの柱として、
1.知識及び技能
2.思考力、判断力、表現力
3.学びに向かう人間性等
以上の3つを掲げています。1つ目の単純な知識技能教育だけでは不足で、「思考力、判断力、表現力」の養成に力を入れていこうということです。
全国の高校入試大学入試で、「単純な知識」や「情報処理能力」だけを問う問題が多かったところを改め、思考力や判断力を問う問題として「先生と生徒が会話して、その内容から情報を読取る問題」や表現力を問う問題として「論述問題や、自由英作文」などが多く出題されるようになっています。
はっきりいって、今回の愛知県入試はこの全国的な方針にまっこうから喧嘩を売っています。最近は文科省もあまり声高に言わなくなってきて圧力が弱くなってきているのでしょうか。
「知識」や「情報処理能力」もまた大切な技能ではあります。私としては、その良し悪しを問うつもりはないのですが、国の方針に思った以上に逆らうような入試問題がこのまま許されていくのかが疑問に思うところです。
普通に考えれば、また数年後くらいに入試問題&制度についての変更が発表されるかもしれませんね。
大学受験は私立の前期試験が終了し、週末が公立高校の前期試験です。
高校受験は昨日、公立高校の一般入試でした。
中高3年生が受験を終えつつありますが、2年生の子たちが具体的に受験校を考えていく時期になってきます。
大学選びのための記事を上げてみたいと思います。
今日は第1回として、大学の学部の紹介からです。
なるべく分かりやすくまとめた学部一覧です。
まず理系、理学部からです。
「理学部」
・数学科
・物理学科
・化学科
・生物科
・宇宙物理科
などの学科からなります。
受験には、「数学・英語・理科(コースにより物理・化学・生物)」が最重要です。
宇宙物理科などは学習内容的には地学に分類されるのですが、受験には地学ではなく物理が必要なことが多くなっています。
理学部は理系学部のなかでも、もっとも純粋に学問それ自体を追求する学部です。
工学、医学薬学、社会学とあらゆる学問が理学が作り上げた基盤の上に成り立っているといっても過言ではありません。
例えば、「できるだけ大きな素数を見つけよう!」とかは数学科、「世界のすべてを予測する物理法則を見出そう」というのは物理科、「未知の新物質Z合金を作り出そう」は化学科、「宇宙の果てを調べよう」というのは宇宙物理科の仕事になります。
卒業後の進路としては、他の工学部や農学部と同様に、大学院の修士課程までを卒業し、その上で技術者として就職するというのが一番の定番です。博士課程までを終了すると、大学に残ってのガチの研究者という道もありますが、さすがに人数的には少なくなります。
工学部と比べれば大医学院進学率は若干低く、学部卒で教師や一般の職を選ぶ人もいます。
「工学部」
・物理工学系 物理学と工学を学ぶ
・機械工学系 機械の設計運用
・電気電子工学系 電子機器の開発
・材料工学系 新素材の開発
・エネルギー工学系 エネルギー変換と利用
・化学生命系 生命工学と環境
・建築系 建築士資格を取る
「農学部」
・生物資源/食糧系のコース
・環境生態系のコース
・バイオテクノロジー系のコース
「文学部・人文学部」
・文学系 国文学・外国文学・哲学・宗教学など
・言語学系(外国語学部) 英語や外国語・国際コミュニケーション
・歴史文化系 歴史・郷土史・地域文化・文化地理学
・心理行動学系(心理学部) 心理学・哲学など
「法学部」
法学部は経済学部などと同様に社会学系の学部に分類されますが、立ち位置は少し特殊です。
法学部の花形というと、司法試験をへて法曹界(検事・弁護士)として働くというのが昔からの花形ですが、この司法試験がかなりの難関です。司法制度が20年ほど前に改革されて、司法試験の合格率はかなり高くなっていますが、それでもまだまだ難しい資格の代表です。
司法(法曹)資格を得るためには、
1.大学(学士課程4年間)を卒業する
2.法科大学院(3年間)を卒業する
3.司法試験を受験する
4.司法修習(1年間の見習い)
という手順を踏む必要があります。
ただし、この難関の司法試験に挑戦するのは、旧帝以上の難関国公立大学が中心です。難関国公立大学でも、司法試験には挑戦せず学部卒で普通の就職を選ぶ生徒も多くいます。
難関でないそこそこ程度の国公立大学や難関私立ではごくわずかの生徒だけが司法試験に挑戦し、中堅どころの私立大学では法科大学院に進学する生徒はほぼゼロになります。
また法学部は法律を勉強する都合で、「公務員(地方行政職など)試験」への挑戦が比較的有利と言われていて、公務員を目指す生徒も多く集まります。
特に私立大学の法学部では「公務員対策講座(有料だったり無料だったり)」を開催し、本来の本学部の授業よりも熱心に指導してもらえる場合もあります。
そのため、卒業後の進路としては、旧帝以上の国公立大学では法曹界を目指す者が多いですが、それ以外の法学部では一般の就職を選ぶか、公務員試験に挑戦する生徒が多くなります。
受験には、「国語・英語・選択(日本史・世界史・文系数学)」が重要になり、他の文系学部と大差はありません。
「その他の注目学部」
・データサイエンス学部
応用数学の一分野である統計学的手法を用いて、データ解析を行う技術者を養成する新しい学部です。2017年に滋賀大学にできたのが初めてで、愛知県には名古屋市立大学に最近新設されました。卒業生がどれだけ活躍できるかはまだまだこれからですが、当面は文科省の後押しもあるので、現時点では知名度のわりにお得感のある学部です。
・総合科学部/総合人間学部
これも比較的新しい、25年くらい前から始まった学部です。
多数の学部を持つ難関気味の総合大学に設置され,複数の学部にまたがる授業を受講し横断的な学習ができるというのが売りの学部です。
京都大学の総合人間学部や、広島大学の総合科学部などがあります。ただし、実際に履修できる授業はその大学の設けている学部に依存しますので、大学によって受けることのできる指導はかなりまちまちになるでしょう。
静岡大学にも近年再編されたグローバル共創科学部の中に総合科学科というコースが設けられていますが、静岡大学は浜松市と静岡市に大きくキャンパスが分断されているため、履修できる授業の組み合わせにも制限が大きいでしょう。
・情報学部/情報科
世界有数の花粉大国日本では、毎年国公立大学入試や公立高校入試とともに花粉の季節がやってきます。
当塾の生徒たちも、多くが毎年春になると苦しめられています。
実のところ、ここ数年は花粉の飛散量は少なめで、過去とりわけ飛散量が多かったのは、
2011年・2013年・2018年・2019年
でしょう。
特に2013年は西尾教室が開校してすぐでしたが、目に見えるほどの黄色い粉塵に恐怖しました。
ここ数年は比較的少なめか平年並みの飛散量でしたが、本年度の花粉の飛散量はかなり多くなるのではないかと報道されています。
そんな今年、花粉に対抗するためのオススメのお薬グッズを紹介します。
・飲み薬
アレグラFX錠(28日分)(アマゾン2,345円)
いわゆる第2世代(または第3世代)の鼻炎薬で「フェキソフェナジン塩酸塩」が有効成分です。
古い鼻炎薬と比べ、副作用が少なく眠くなりにくく、また効き目も強いという夢のような飲み薬です。第2世代の鼻炎薬で世界が救われた人は多いでしょう。薬局で一番安い鼻炎薬を選ぶと、古い世代のお薬になってしまいますので注意して選ぶ必要があります。
スカイブブロンHI 錠(30日分✕3箱)(アマゾン2.498円)
第2世代の鼻炎薬は少し値段が高くなってしまいますが、ジェネリック医薬品を選ぶとだいぶ値段が下がります。スカイブブロンHI錠はアレグラと同じ「フェキソフェナジン塩酸塩」用いられています。
・点鼻薬
ナザール(10ml)(アマゾン1,368円)
血管収縮剤の点鼻薬です。鼻詰まりがきついときに、こちらをシュッシュとするとほんの数十秒でいっきに鼻の通りがよくなります。即効性のあるお薬です。
ただし、花粉用の点鼻薬の大半は使いすぎは厳禁で多様しすぎると症状を却って悪化させてしまうことがあるようです。一日数回、本当に症状がきついときにだけ利用します。
・喉スプレー
アズショット(30ml)(アマゾン558円)
鼻が詰まると口呼吸になり、喉を傷めやすくなります。とくに塾講師など、声を出す仕事では喉の痛みは大敵です。
そんなときに炎症を抑えるのが水溶性アズレン(アズレンスルホン酸Na)を含んだこちらの製品です。
のどスプレーには成分によって、いくつかのタイプがあります。
一番安く売られていて、誤って買ってしまいやすいのが、「ヨード系(有効成分がヨウ素)」が含まれるものです。こちらは殺菌作用が強く、風邪などのときに利用するのが良いようです。しかし、ヨード系の喉スプレーは効果が強すぎて、多様しすぎると逆に喉を痛めてしまうこともあるようです。比較的安心して利用できる殺菌系の喉スプレーとしては「塩化セチルピリジニウム」を有効成分にしたものが良いようです。
・花粉用目薬
アルピタット(アマゾン1,346円)
花粉が目に来てしまう場合は、花粉用目薬です。
ただし、血管収縮剤やステロイドが処方された目薬は鼻スプレーと同様に副作用が大きく、使い方を誤ると却って症状を悪化させてしまいかねません。
抗ヒスタミン剤を主な有効成分にかゆみを抑えてくれる製品がオススメです。
・ティッシュ
ネピア鼻セレブ3箱(アマゾン645円)
いわゆるローションティッシュの先駆け、鼻セレブです。2004年の発売されたばかりの年には、あまりの人気に転売もされ、最盛期には1箱3000円というティッシュとは思えない値段で売買されていた製品です。
何度も鼻をかんでいると、ティッシュで鼻が擦れて痛くなってしまうものですが、鼻セレブならこれをさいぶ軽減できます。
花粉症の生徒に学校に持っていかせるのにも、ボックスタイプのティッシュがおすすめです。ポケットティッシュはすぐに使い果たしてしまいますが、ボックスタイプなら十分な枚数がありますし、使い終わった箱はゴミ箱に転用できます。
・紙マスク
マスクは当然と言えば当然なのですが、オススメの使い方は寝ている最中にもマスクを着用すること。特に鼻詰まりになると、口呼吸になってしまい喉を痛めます。喉が痛むとと口内もあれて、舌苔が繁茂し、口も臭くなってしまいます。負の連鎖の始まりです。
睡眠中のマスクの着用は口腔内の湿度を保ち、喉や口腔内の環境を維持してくれます。
ほかにも、目に症状が出る場合は、花粉用眼鏡は有効ですが、どうしても付け心地が良くないのがネックです。
静電気を利用して花粉を防ぐ、花粉スプレー・スプレーマスクなる製品も人気のようですが、効果のあるなしの検証は難しいところですね。
昨日金曜日から、24(火)までの日程で愛知県私立高校一般入試が行われています。
高校入試のなかで、一校あたりの受験者数iがもっとも多くなるのが私立高校の一般入試です。
というのも、愛知県の受験制度では私立高校を一次志望にする生徒の大半は「推薦入試」を利用して私立高校を受験するからです。一般に私立高校は「一般入試」よりも「推薦入試」を方が合格基準がゆるく、合格しやすくなっています。
そして「一般入試」については、公立高校を一次志望にしている生徒のスベリ止めとして受験するのが普通です。ですので私立一般入試に合格してもたいていの生徒は公立高校に進学してしまい、実際に私立高校に入学するのは公立高校の受験に失敗した一部の生徒が中心になります。
そのため、私立高校の受験には定員枠を大きく上回る中3生たちが受験することになります。多い学校では、3千人とか4千人もの生徒が1つの学校を受験します。
そのため、コロナやインフルエンザの流行するご時世ですが、試験に向かう生徒で電車がすし詰め状態になることも多いです。
一部の中学校では、過密を避けるために主だった私立高校を受験する生徒のためにチャーターしたバスを送迎に利用するなど配慮しているようです。そうでない生徒については、試験会場に向かう電車を1つか2つ早くして過密を避けるなど工夫するのが望ましいでしょう。
本日から2日間、共通テストです。
当塾の高3生たちも、今頃試験の真っ只中のはずです。すっかりの雨でしたが、事故などなく無事実力を発揮できていれば良いのですが。
さて、共通テストは東西冷戦が緊迫状態にあった頃に導入された「共通1次」から変化してできたものです。
共通1次はもともと、加熱する「受験戦争」の中、大学入試問題の「難問化競争」を是正するために、難問奇問を廃した標準的な良問で統一的に生徒を審査するというコンセプトのもと作られた試験です。その後、センター試験となり、2021年からは共通テストと名を変えて今に至っています。
もともとの「標準的な問題」というコンセプトからはだいぶ外れていて、特に英語などはクセのある出題がされるようになりました。
さて、現在、共通テストは大きく分けて国公立大学入試と私立大学入試で異なった利用のされかたをしています。
・国公立大学入試(一般入試)での共通テストの使われ方
国公立大学の一般入試では、「共通テスト(通常5教科7科目)の点数」と「個別試験(大学の学部学科により1~4科目)」の点数の合計点で合否が判定されることが多くなっています。
一般的には難関大学ほど、共通テストの配点が低く個別試験の配点が高くなってることが多くなっています。
そのため、旧帝やそれに準じる難関大学を受験する生徒にとっては、共通テストは易しめの問題で配点以上に差がつきにくいということもあって、個別試験を中心に対策をすることになります。
一方で、いわゆる駅伝大など中堅以下の国公立大学、特に文系学部の場合は共通テストの配点が高く、ほぼほぼ共通テストで勝負が決まります。
・私立大学入試(一般入試)での共通テストの使われ方
私立大学の一般入試では、共通テストは補佐的に使われることが多くなっています。
主に使われる受験方式としては、
1.共通テスト利用方式
2.共通テストプラス方式
以上の2つです。
まず、共通テスト利用方式は共通テストで受験した科目のうち数科目(3科目程度の場合が多い)を利用して、その点数で合否を判定する方式です。
こちらは、大学別の試験を受けることなく手軽に出願でき、また受験料も低めに設定されることが多いことがメリットになります。
ただし、反面で他の一般入試の受験方式と比べると、定員が小さく手軽に出願できる分、合格のボーダーは高めになることが多いです。共通テスト利用方式は、格下の大学のスベリ止めに利用するのに向いています。
次に、共通テストプラス方式ですが、こちらは「前期試験」や「後期試験」とセットで受験します。別の方式(前記試験など)の受験が前提で、前期試験で惜しくも不合格となた生徒を対象に、「個別試験の点数」と「共通テストの点数」の合計点で再判定してくれるという方式です。ノーリスクで追加で合格枠が拡大する方式になるため、合格に絶対の自信がある場合以外は通常はセットで受験します。
ふつう私立大学の一般入試の個別試験は3科目程度で受験します。共通テストプラス方式では、この個別試験3科目の点数に共通テスト1~3科目の点数を加算する場合や、個別試験3科目のうち1~2科の点数と共通テストの点数を組み合わせる場合など、大学によって配点は様々です。
いずれの場合にも、私立大学一般入試では共通テストで受験した7科目をすべて利用することは稀でしょう。私立大学狙いの生徒は、教科を絞って対策するのが効率的です。