2018年12月29日土曜日

休校のおしらせ

12/31(月)~1/3(木) の4日間は休校とさせていただきます。
1/4(金)からは、冬期講習を再開のため午後1時から開校となります。

2018年12月23日日曜日

受験スケジュール

中学3年生も、高校3年生も受験まであと少しです。
大学受験のセンター試験まであと1ヶ月を切りましたし、公立高校入試もあと2ヶ月半です。

大学受験の高3生は、受験する大学によって日程は様々で、一人ひとり受験日程は異なります。無理のないスケジュールを立てて出願することが大切です。

1/19・20 センター試験
1月下旬~2月下旬 私立個別試験
2/25 国公立前期試験
3/12 国公立後期試験

今年はおよそこのようなスケジュールです。
私立高校については、1つの大学の同じ学科を複数回受験するのが、最近の大学受験の定石になっています。
(1世代前と比べて、受験方式の多様化が進んでいますね。大学側の資金集めという意味もあるのでしょう。)
筆記試験の点数というのは、どんな生徒でもどうしても良し悪しの波があります。
1つの計算ミスのせいで連鎖的に点数を落とすこともあれば、たまたま得意な問題が続いて実力以上の点数が取れてしまうこともあります。受験の緊張によって、普段より実力が出せる生徒もいれば、萎縮しまって実力が出せない生徒もいるでしょう。
ですので、受験回数はできるだけ多くとれるようにすることがオススメです。

大学によって、どの受験方式が有利なのか、あるいは不利なのかというのは、実のところ年度によって出願者数も大きく変わるのではっきりしたことはわかりません。
河合塾などは難易度の予想を出してくれていますが、あまり信頼性は高くないでしょう。これは河合塾の分析力の問題ではなく、私立大学の各受験枠が細かく分割されすぎて、受験者の動向によって大きくボーダーが変化してしまうという統計的必然です。
そのため、運不運にできるだけ左右されないように、なるべく受験機会は多く設ける必要はあります。

だいたいの傾向ではありますが、同じ大学の受験の場合、センター試験の後のなるべく早い時期の受験ほどボーダーが低く合格しやすい傾向があるように思えます。
また、同じ大学の受験の場合、必要な試験科目が多いほど合格得点率は下がる傾向にあります。
センター利用方式などは、手軽に出願できる反面、合格ボーダーは高くなりがちです。





高校受験の中3生は上記画像のようなスケジュールで受験対策を行っていきます。
赤字が受験における重要なイベントで、青字が塾での受験対策に関連する内容になっています。
例年、数人は私立単願での受験を希望する子が数名いるのですが、今年の塾生は全員公立高校志望になりました。
万一、公立高校の受験が失敗したときのために、すべりどめで私立高校も全員受験してもらいます。内申点が足りない生徒は私立高校を受験することができず、公立不合格の場合は専修学校などを受験することになるのですが、2学期になってなんとか内申点を上げてもらい専修学校の受験が必要な生徒は出なかったのは幸いです。
専修学校でも生徒の面倒見がとても良い学校が多いことは、もちろん私も知っているのですが、将来の履歴書を考えると全日制高校卒業の資格はどうしてもほしいところです。

愛知県の高校入試は、全国で唯一2校を受験することができます。1校は無理のない受験をして、1校で冒険をすることも可能です。当塾の生徒でも、何人かは合格できるかどうか分からない困難な受験に挑戦してもらいます。是非、最後まで頑張ってもらいたいものです。

2018年12月12日水曜日

中3 三者面談

先日、教室で机を新調しましたが、続いて本日は椅子を取り替えました。座り心地は良くなったと生徒には好評ですが、また後日写真をUPします。

さて、中学3年生は今週は中学校で三者面談です。
平坂中学校は本日までで、寺津中は明日木曜日が最終日です。

中学3年生の生徒はここで2学期の内申点を少しだけ早めに教えて貰い、私立高校の受験校を決定します。
西尾市は、名古屋圏のアクセスの悪さから、私立高校は滑り止めで受験する生徒がたいはんで、難関私立に挑戦する生徒はわずかです。

滝高校や東海高校のような難関私立と違い、愛知県では地方の多くの私立高校の合否は主に内申点で決定します。

たとえば、地元のある私立高校については、以下のような基準で合格が決まり、筆記試験は形だけ行うという感じです。

某私立高校(普通クラス)合格基準
推薦入試(単願)
2学期の内申点で9教科24以上または5教科13以上
※ ただし、事前相談で9教科23でOKの場合あり
※ ただし、5教科で内申1の教科があると不合格
※ ただし、欠席が10日以上ある生徒は事前相談が必要
一般入試(併願)
2学期の内申点で9教科26以上または5教科13以上
※ ただし、事前相談で内申点基準を-1してもOKの場合あり
※ ただし、5教科で内申1の教科があると不合格
※ ただし、欠席が10日以上ある生徒は事前相談が必要

某私立高校(特進クラス)合格基準
推薦入試(単願)
2学期の内申点で9教科29以上または5教科16以上
※ ただし、事前相談で内申点基準を-1してもOKの場合あり
※ ただし、5教科で内申1の教科があると不合格
※ ただし、欠席が10日以上ある生徒は事前相談が必要
一般入試(併願)
2学期の内申点で5教科18以上で、当日の筆記試験を加味して判断
※ ただし、5教科で内申1の教科があると不合格
※ ただし、欠席が10日以上ある生徒は事前相談が必要

という具合です。
以上のような合格基準を、中学校の先生は高校側から事前に教えてもらっていて、その上で受験校を指導してくれます。
地元密着型の私立高校は、多くの場合、筆記試験は特進クラス(特待生奨学金あり)の選定などに用いる程度です。合否は主に内申点と事前相談で決まります。
逆に言えば、基準を満たしていない生徒は不合格になりますので、受験させることはありません。

事前相談というのは、「中学校の先生から高校の先生への相談」です。
要するに、「うちの中学のこの生徒は人格面も問題のない良い子ですので、成績はギリギリですが、そちらの高校で受け入れてください」ということです。
中学校の先生も自分たちの生徒は可愛いですので、だいたいの場合はこの事前相談はどの生徒でも、行ってくれます。
また、事前相談で合格基準を1つ程度引き下げるというのは、ほとんどの高校で行われています。ですが出願期限ギリギリになってだと、事前の相談が間に合いません。私立の単願を希望する生徒は、この面談の時期には中学校の先生に希望を伝える必要があります。
また決めあぐねている生徒も決断は急ぐべきでしょう。


今年は当塾の生徒の内申点は好調で、今のところ塾に来てくれた生徒にはもれなく問いただしているのですが、内申点が下がった生徒は1人もいません

1学期内申19 → 2学期内申25 (6UP)
1学期内申40 → 2学期内申44 (4UP)
1学期内申27 → 2学期内申31 (4UP)

など、大きく上げてくれた生徒もいます。中2からの通算で、

2年3学期内申19 → 1学期内申27 → 2学期内申28 (通算9UP)

という生徒もいます。
がんばってくれました。
残念ながら内申点が現状維持に留まった子も、この時期はどの生徒もみな勉強量が増え、競争が厳しくなっています。成績を落とさずに維持することができたなら、がんばることができたということでしょう。

とはいえ、当塾の今年の生徒は全員公立高校志望です。
例年、1人か2人は私立を単願で志望する生徒がいるのですが、今年はやや偏りました。
私立高校は2学期の内申点での勝負ですが、公立高校は3学期の内申点&当日の筆記試験を中心に合否を決めます

まだまだここからが追い込みですので、生徒たちにはがんばってもらいたいところです。

2018年12月5日水曜日

机 新調!

最近、教室の机を新調しました。
古い机は開校から6年間の酷使で、天板の化粧板の塗装が剥がれるなどの痛みが出てきたための交換です。
机の幅は、学校の机などより10センチだけ広い70センチ幅のものを採用しています。
学校と同じ60センチ幅や65センチ幅のものを採用している学習塾が多いのすので、ちょっとだけですけど机を広く使うことができます。


写真は、新しい机の上に中学生に標準採用のテキスト、フォレスタゴールとノートをおいた場合の写真です。

机下にスライド棚が設置してあり、


模範解答を置いたり、筆箱を置いたりするのに重宝します。

生徒には、解いた問題の採点は自分で行ってもらっています。

・ 問題を解いたら、すぐに採点と見直しをする習慣をつけてもらいたい。
・ 模範解答を読んで、模範解答と解説から学ぶ力をつけてほしい。

といった意図があります。
丸付けが間違っているときは講師が指摘しますし、間違ったところを模範解答や解説をもとに見直しても理解できないときなどは講師に手伝ってもらって理解をし、改めて類題に挑戦するという流れになるわけです。


また、パーティションで仕切られた各ブースにはホワイトボードが設置してあります。


机とパーティションサイズにあわせてカッティングして作ってもらった特注のホワイトボードです。
生徒が理解できなかったところは、目の前のホワイトボードを使うことで、とても教えやすくなっています。

標準採用している「フォレスタ」というテキストは、大切な内容をまとめた解説ページがついていて、講師が板書を取る必要はほとんどないように作られています。
そのため、教える側の負担が少なく余裕をもって指導することができるのです。教える側が余裕をもって指導できるからこそ、生徒も理解しやすい授業が受けられるという仕組みです。
それでも、どうしても追加の説明がほしいところは出てきます。そうした場合にこのホワイトボードが活躍します。

2018年12月1日土曜日

期末テスト終了

中学生の期末テストが終了し、答案が返却されています。

特に寺津中学校の3年生は、すでに個票(成績表)までもらっています。
テストが終わったのが水曜日で、個票の配布が金曜日ですので、これはかなり速いですね。寺津中学校の先生方はかなりがんばってくれたのでしょう。
生徒からすれば、気になっている成績を早く教えてもらえるのですからありがたいことです。

5教科の平均点もおよそ6割以上と、少し易しめのテストだったようです。
平坂中の方も成績表はまだですが、平均点も高めのようです。
入試が近くなり、がんばった生徒が増えたというのもあるでしょう。当塾の生徒も多くの生徒が得点を伸ばしてくれました。

さて、この後、各中学校で受験のプランについて打ち合わせが行われる三者面談(学校によっては保護者面談)が行われます。
今回の定期テストの結果を踏まえて、2学期の仮内申も教えてもらえます。この2学期の内申点は私立高校の入試に使われます。
スムーズに受験を行うためにも、しっかりと志望校を考えておき、三者面談に臨む必要があります。
今回の面談では、

1.公立高校志望なのか、私立高校志望なのか
2.私立高校の受験校の決定(滑り止めの場合を含む)

この2点は必ず打ち合わせします。
あまりに無謀な受験の場合や、逆に低すぎる目標を掲げている場合などは学校の先生もアドバイスしてくれますが、だいたいどの高校を受験するのが良いかは事前に考えておいた方が好ましいでしょう。
特に、私立の推薦入試の枠も限られる場合がありますので、希望するご家庭はこの面談で伝えておく必要があります。

2018年11月26日月曜日

定期テスト 真っ只中

当塾の主な生徒が所属する、平坂中学校、寺津中学校がそれぞれ本日月曜日から期末テストに突入しました。
高校生も今週からの学校が多いようです。

特に期末テストの成果が気になるのが中学3年生です。
中3生はこのテストの結果がそのまま内申点に、ひいては入試の合否に直結します。

中1~中2生は結果も大切ですが、テスト勉強を通じてしっかりと実力をつけてもらうことが何よりです。
高3の大学受験生などは、大学一般入試は実力勝負ですので学校の定期テストよりも、近く行われる予定のセンターの模擬試験の方が気になるところです。

中学生については、当教室では毎回、テスト直前の週末に「定期テスト対策ミニテスト」という無料の対策イベントを実施しています。
定期テストの定番問題を説いてもらうというだけのイベントで、あわせて社会科の時事問題の予想問題なども配布しています。時事の予想問題は、今回は大的中で出題された3問のうち3問とも対策プリントからの出題になりました。

生徒の話を聞くと、今回は平坂中も寺津中も比較的易しい問題が多かったそうです。

「ミスが無ければ100点いけるはず」

とか、

「9割はとれたと思う」

「点数は悪くないと思うけど、平均点も高そう」

などという頼もしい声が多かったです。
平均点が高いと、点数は高得点でも内申点のUPに繋がりにくいのは厳しいところでもあります。
生徒たちには残り2日もがんばってもらいたいものです。

2018年11月12日月曜日

中3生 受験対策講座


週末の受験対策講座の様子です。入試そっくりな理科の模擬問題を時間をはかって挑戦してもらっているところです。
今年の中3生は夏休みに受験対策を始めたばかりはだいぶ不安だったのですが、だいぶ塾内の平均点も上がってきました。まだこれからが受験勉強の本番ですので、最後までがんばってもらいましょう。
今年は中3生が少し多いので、座席数がギリギリです。小さな教室でやっているので、仕方がないのですけれども。




2018年11月8日木曜日

受験に向けて

今年もだいぶ受験が近くなってきました。
高校受験に向けた勉強も、大学受験に向けた勉強も佳境です。


大学受験について

大学受験はさまざまな受験方式があるため、受験プランによって一人ひとり考えるべきことは違ってきます。国公立志望なのか、私立志望なのか、どの学部を受けたいか、一般入試を利用するか、推薦入試を利用するかなどです。

一般入試での受験を志望する生徒は、そろそろ具体的な受験プランと日程を決めていく時期になります。

国公立大学の出願校については、センター試験の結果によって変わってくることも多いですので、今の時期に考えておきたいのは私立大学の受験プランです。

高校受験と違い、大学受験は「落ちることの方が多い」受験になります。
必ず本命の他に滑り止めを受験したり、本命の大学は複数回の受験をするプランで日程を決めます。

国公立大学は受験できる回数に限りがありますが、私立大学は「A方式」「B方式」「センター利用方式」など、大学によって様々な方式があり、受験教科が異なっていたり、募集人数によって、合格率の高い方式や低い方式があったり、同じ受験方式で複数日の受験が可能であったりと様々です。
そのあたりを出願締め切り直前になって慌てるのはよくありませんので、今のうちに出願要項を調べて、他の大学と日程がかぶらないように調整していきます。

進学校の場合、この辺りについての指導も高校側である程度行ってくれるでしょうが、高校の先生も一人ひとりについて具体的に指示するほど人手に余裕があるわけではありません。各大学の指導要項について調べて検討するなどの作業は、各生徒が自分で行う必要があります。

受験校や受験方式の選定について、分からないことがある場合は、高校の先生や塾や予備校の先生に相談しましょう。

当教室でも、生徒によって、国公立大学を目指す生徒、私立大学を本命にしつつもいちおう国公立も受験しようという生徒、初めから私立一本に絞っている生徒、受験に向けた方針は様々で、志望状況にあわせて大学別過去問の対策やセンター対策などを行ってもらっています。



高校受験について

愛知県の場合は、期末テストの成績が出て2学期の内申点が内定する12月の頭に三者面談を行い、受験プランについて決定します。

受験プランを決める主な材料は、

2学期内申点(主に中間テスト・期末テストを踏まえて選定)
学力テストの得点

以上の2つになります。
特に、滑り止めとなる私立高校は2学期の内申点のみでほぼ合否が決定しますので、私立の受験校はここでほぼ決定です。
公立高校の受験校については、3学期の内申を踏まえての受験になるので、最終的には1月にもう一度三者面談があって、そこで決定になります。

また、学力テスト(入試に近い形式の5科テスト)で中学校の先生は、学校の定期テストや小テストなどでは測りにくい、生徒の得点力を確認します。
学力テストについては、市町村単位で実施の内容や方針が違うようですが、西尾市の場合は9月の頭と10月の下旬に、愛知県の公立高校に似せた問題で試験が行われています。特に、直近の10月下旬の試験については重視されるでしょう。
これら学力テストを通じて、「この生徒は、学校での成績以上に得点力があるなあ。少し難しい高校にも挑戦させたいなあ」とか、「この生徒は実力が足りないから、公立高校を受験させるのは不安だから、なるべく私立高校を単願で受験させたいなあ」などと検討するわけです。

また私立の難関校を受験したい生徒も、12月の面談こで学校の先生に話を通しておく必要があるでしょう。

塾に通う中3生の大半は、公立(県立)高校を志望しています。
大学受験と異なり、一部生徒は例外になりますが、大半の生徒はみな同じように勉強をしてもらえれば問題はありません。
当塾でも、具体的な受験対策は夏休みあたりから本格的に開始して、愛知県入試の特徴や勉強のコツ、基礎の習得については夏休みと2学期の前半で概ね終えて、今は入試に近い形式の問題をなるべく多く解いてもらい、実戦力を鍛えに行っている段階です。

2018年11月1日木曜日

パンフレット

塾の費用案内などのパンフレットが新しくなりました。


消費税の改定前の準備として、一部の案内が税別表示になっています。
画像をクリックすると、pdfファイルがダウンロードされます。

看板・カッティングシートの付け替え

看板やカッティングシートを新しくしました。

校舎横の大看板は、きちんとした看板ではなく、横断幕を貼り付けているだけなのでちゃんとした看板をつくる場合の10分の1程度の費用しかかかっていません。経費削減です。少しだけデザインも新しくなりました。

校舎側面のメイン看板は、古いものとデザインも形式もそのままです。

校舎入り口横のインクジェットシートです。
教室の開講時間などを、ここに明示するようにしました。

2018年9月27日木曜日

看板 新調!

塾で使っている看板や、窓ガラスに貼るインクジェットシートなどを取替作業をしています。

費用をケチって、インクジェットシートや看板はモノだけ作って郵送してもらい、取り付け・張替え作業は手作業で行っています。
これで費用は半額以下に抑えられそうですが、慣れない力仕事は少々骨が折れます。

来月で教室は開校して6年です。
インクジェットシートや看板の耐用年数は3-4年ですので、2倍近い年数を取り返せずに使ってきました。おかげで古い看板などはだいぶ色あせてしまっています。

作業が終了しましたら、また写真などアップロードさせてもらいたいと思います。

2018年8月30日木曜日

ハイテク!? 電子掲示板コーナー設置!

教室の玄関口の靴棚の一角に、電子掲示板コーナーを設置しました。



教室で、生徒への連絡事項などがある場合は、書面と合わせてこちらでも掲示していく予定です。

普段においては、写真のとおりに、

大学入試センター試験までのカウントダウン

愛知県公立高校入試までのカウントダウン

を表示しています。
受験生たちの主な目標となる試験までの残り日数を表示します。


ハイテクです。


ハイテクなどと宣ったものの、実のところ新しく費用をかけたりはしていません。
昨年、教材の作成などで動作の重いソフトを動かす都合でパソコンを新調したのですが、それまでに使っていた古いパソコンとディスプレイを使っています。

ディスプレイは往年の名機、NanaoのFLEXSCAN L997です。
発売されていた当時は、人気のディスプレイだったのですが、もう10年以上前の機種なのですよね。
最新のディスプレイだと、4K/8KだとかHDRだとかなにかと新しい技術が導入されていますが、こちらは16:9のワイドディスプレイですらなく、4:3のスクエア型のディスプレイです。今では店頭で、スクエア型のディスプレイを見つけることさえできませんよね。

2018年8月9日木曜日

夏期講習 実施中

日々暑い日が続いていますが、当教室でも夏期講習の授業を実施中です。
ふだんは教室は午後3時に開校ですが、夏期講習期間中は午後1時に開校していますが、今年は教室を開校して最高の暑さです。自習室にはウォターサーバーを設置しているのですが、12リットル入りのボトルが平均2日程度で空になってしまいます。

中学3年は受験対策の講座を実施しています。
1-2年生の復習から、受験ならではのテクニックまで、受験に向けて行っていくことは多くあります。受験対策の勉強に力を入れてもらうために、学校の宿題などは早めに終わらせてもらいました。
初日から現在のところまで、欠席者の1人もなく、どの生徒にもがんばってもらえています。このまま受験までがんばってもらいましょう。

高校3年生は大学受験ですが、高校受験と違い大学受験は受験のプランによって勉強するべき内容が大きく異なります。
志望校にあわせて過去問の演習などを始めています。
たとえば、
「この大学の数学は数学3からの出題が多い」逆に「数学1A2Bからしか出題されない」
あるいは
「化学は有機化学から出題が大半」逆に「理論化学を中心に出題される」
など、大学によってくせはだいぶあります。
そろそろ闇雲に勉強するのではなく、受験校を意識した対策をしていく時期です。

お盆の期間、

12日(日)~16日(木)

この期間は、教室を閉めさせてもらいますが、受験生はこの期間も自宅で勉強漬けになってもらう予定です。

2018年8月2日木曜日

高校生指導 予備校と学習塾

学習塾の多くは、小学生や中学生をおもな対象にしていますが、当教室では高校生も多く在籍して、全生徒の3分の1ほどは高校生になっています。

中学生の場合、ほとんどの生徒は学習塾に通うのですが、高校生の場合は、学習塾のほかに予備校という選択肢もあります。

学習塾と予備校はどう違うのかを紹介させてもらいます。



予備校
河合塾 代々木ゼミナール 駿台予備校 など

学習塾
集団指導をメインに行う塾 サナル予備校 秀英予備校 野田塾 中萬学院
個別指導をメインに行う塾 明光義塾 スクールIE SSS進学教室


河合塾は塾と名がついていても、予備校でしょうし、
サナル予備校は予備校と名がついていても、実情は学習塾でしょう。
紛らわしいですね。


予備校は「大学受験」のために通う学校で、多くの予備校では現役高校生を対象とするコースも設置されていますが、予備校のもっとも大きな役割は「浪人生が高校に通う代わりに通学できる学校」ということになるでしょう。つまりは、予備校は塾とは違い「学校」としての役割を持っているのです。
近年、予備校も後述の「塾」としての機能もウエイトが大きくなってきていますが、学習塾の真似できない予備校の役割が「学校」なのは間違いがありません。

受験浪人生にとって大切なのは、分かりやすい授業だけではありません。
毎日規則正しくおきて、勉強する習慣が何よりも大切になります。その学習習慣の基盤となるのが予備校になります。
このあたりの役割は、私たち学習塾では逆立ちしても果たすことができません。

また、予備校の多くは教室の規模が大きく、授業がない時間帯に自習をするための自習室や進路資料を集めた資料室などが利用できるなどいろいろと充実しています。


ただし、欠点もあります。
予備校は教室の規模が大きいため、一定以上の集客が見込める人口密集地域にしか作られていません。たとえば、当塾のある西尾市からだと名古屋あたりまで足を伸ばす必要があります。
見込める集客が比較的少ない地域でも採算がとれるようにするために、河合塾や代ゼミや「サテライト授業(ビデオによる遠隔授業)」を90年台後半あたりから多く行うようになっています。それでも少子化の波はあって、地方の予備校は閉鎖しているところが多くなっています。
また、学習塾と比べると生徒が多くいるため、どうしても指導者と生徒の距離が離れてしまいます。個別に質問したり、綿密な進路指導が受けにくいというのもあるでしょう。ただ自由に利用できる資料などは学習塾よりも充実していますし、能動的に情報を集められるのであれば欠点にならないかもしれません。

ビデオ授業を行う「東進衛星予備校」というのもありますが、予備校のもっとも重要な学校としての役割を果たすことができているかというと、微妙だといえるでしょう。
自分の学習進度にあわせて質の高い授業をビデオで自分のペースで視聴できるというのは、最大の長所にして短所なのでしょう。
ビデオ授業の最大のメリットは、人件費を抑えることで見込める集客数の少ない地方であっても、開校できるということでしょう。
例えば、西尾市には河合塾も代ゼミも駿台もありませんが、東進衛星予備校ならあります。
東進衛星予備校は、学習塾とも予備校とも違う新しいスタイルの新時代の教育ビジネスなのでしょう。

予備校に通う費用としては、選ぶ予備校やコースによっても違うのでしょうが、受験浪人生が通う場合で、年間で100万円から200万円くらいが普通ではないでしょうか。
これは高額のようにも思えますが、おそらく妥当な金額でしょう。
たとえば、小学校、中学校、高校に通うにも、同じく年間100万円以上の費用がかかっているのです。税金で賄われているため、あまり意識することはないのですけれども。



対して、学習塾はどのような役割を持っているのでしょうか。
古くは当塾のような個別指導の学習塾はなかったわけですが、集団指導を行う塾も個別指導を行う塾も、共通して目標としているのは「小中学生に学校に合わせた学習指導を行い、高校受験で成功させる」というものがあります。
当塾のように高校生の指導にも力を入れている学習塾、場合によっては中学受験などに力を入れた学習塾もあるでしょうが、主だった役割という意味ではこのようになるでしょう。

また、高校受験の制度や実情は都道府県別で大きく違っています。
そのため、大手の学習塾であっても、原則的には県境を超えて教室展開を行うことはありません。
日本最大の学習塾であるサナル予備校でも「愛知」「岐阜」「静岡」に限定されます。
私が初めて社員として働いた中萬学院も「神奈川」にしか教室はありません。

明光義塾をはじめた個別指導塾は、家庭教師のような個別の指導を生徒を一箇所に招くことによって効率化することで低予算で行おうという趣旨から始まっています。
そのため、はじめは家庭教師の指導でありがちなように、学校の授業より復習になるいわゆる「補習型」の指導が大半でした。
そのため旧来の集団指導の学習塾からは「補習塾」と下に見られていた過去もあります。
ただ現在の個別指導塾の大半は集団指導の学習塾と同様に「予習型」に切り替えて、個別指導で予習指導を効率的に行うための専用教材が作られ定着するなど、ここ10年あまりで有り様はだいぶ変化したように思えます。

また、個別指導というのは生徒ひとり一人の学習状況にあわせて指導するため、やはり成績を上げるのは集団指導よりも容易になります。
個別指導の初期である補修型の指導のときでさえ、集団指導よりも成果が出やすいと言われていました。
今ではサナル予備校など大手の集団指導塾でも、個別指導を部分的に導入するようになっています。


さて、
個別指導高校生に対する個別指導の指導はどのようなものになるかを説明します。
(当塾の例です)

基本的には、高校1-2年生に対しては中学生と同様に学校の授業の予習を行います。
当塾の場合、高校生の指導で一番の売りのなるのがここです。
いわゆる進学校の高3生で学校の成績で真ん中くらいをとっている生徒の場合、たいがいの場合で学校の授業にきちんとついていけていません。多かれ少なかれ、基礎的な部分が理解に欠けている場合がほとんどです。
そうならないように、より分かりやすい授業で予習を行います。

ただし、高校生は中学生と違い、英語や数学は3年生になる前に一通りの学習を終えて、以降は演習が中心になります。
自然と、3年生や一通りの予習を終えてしまった2年生以降は演習が中心になります。

中学内容以上に、高校での学習内容は難しく、1ー2年のうちにマスターしておくべき基礎を高校3年になっても習得できていない生徒も数多くいます。
そのため、できないを積み重ね、困ったあげくに2年生や3年生になってから塾を訪れる生徒も少なくありません。
そういう生徒には、学習状況を確認した上で個別に指導をしていきます。

また、高校入試は都道府県別でだいたい同じになるのですが、大学受験は生徒ひとり一人が異なるプランでの受験になります。
文理の違い、学部学科、国公立私立の差、利用する受験方式など。
ほとんどの高校生は3年生になってからおっとり刀でそれらを意識しだします。
それでは遅いのですよね。
効率的に学習し、大学受験に成功してもらうために、ひとり一人にあった進路指導ができることも個別指導の強みでしょう。

現在の公立高校では学校で、補習や課外授業を数多く行ってくれています。きちんと学校の勉強についていけさえすれば、学習塾なんていらないんじゃないかというくらい手厚く指導してくれます。
(実際はついていけていない生徒も多く、また学校の指導方針と進路目標が合わないことも多く、学習塾への需要も大きいわけですが)

受験浪人生が個別指導の学習塾を利用する費用については、だいぶまちまちになるでしょう。
例えば、当塾の場合、一通りの学習がきちんと終了できている生徒の場合はあまり費用はかかりません。1ヶ月で8000円程度、年間にして10万円程度で塾を利用することができます。自習室を中心に利用して、たまに分からないところを質問したいという程度であれば、この程度の費用で済みますし、なるべく低予算で塾を利用したいという要望のもとこのように塾を利用している生徒は少なくありません。
自習であっても、教室においてある自習用のテキストを借りて用いることができますし、どのテキストで勉強を勧めるのが効率的なのかの指導は行っています。
逆に、基礎からわからないところだらけなので、毎日個別の授業を何コマも受けたいというのであれば、予備校に通うのと同じかそれ以上の費用がかかってしまうでしょう。

予備校に通いつつ、予備校の授業を理解するために学習塾に通うということも珍しくはありません。


以上のように見てきたように、予備校と学習塾の役割は異なるわけです。


現在、大学受験の勉強というのは、市販の参考書でも非常に良いものが揃っています。
ですので、受験浪人をするにも、きちんと自分で学習の指針を立て、自己管理ができるようであれば、塾にも予備校にも通わないいわゆる「宅浪」もやってできないわけではありません。
予備校や学習塾は、学習の状況や予算に合わせて上手に使っていくのが良いでしょう。

2018年7月13日金曜日

統計から考える公立高校入試対策

当塾では、中3生の公立高校入試対策は夏休みから本格的にスタートします。
中3生の多くが夏休みに入るあたりで部活動を引退するため、同じような日程で受験対策を始める学習塾は多いでしょう。


さて、受験対策を始める上で、どう教えるかというのも大切なのですが、

どこに力を入れて教えるべきか、
どこに力を入れて教えるのが合格に近づくのか

ということも大切になってきます。
統計的な数値を踏まえて、少し説明させてもらいます。


公表されている入試結果を見ると、教科によって平均点が違うことがわかります。

例年の平均点
国語 → 7割程度
社会 → 6割程度
理・数・英 → 5割程度

年度によって差はありますが、だいたいこんな感じでしょう。
本当は平均点だけでなく、高校別の合格ボーダーなど公表してもらえたら進路指導がとても楽になるのですが、残念ながら非公表のようです。

ただし、平均点は同じでも得点の分布の仕方は教科によってまた違うと推測されます。
実際の入試本番の点数の分布は不明ではありますが、入試にそっくりにつくられた模擬試験を生徒に受けてもらった結果から推測になりますが、

分散が特に大きな教科 → 英語
分散が大きな教科 → 理科、社会
分散が小さな教科 → 数学、国語

分散というのは、統計学の用語で数値の散らばり方の度合いの意味しています。
標準偏差とだいたい似たような意味ですので、標準偏差が大きな教科、標準偏差が小さな教科と言い換えた方が分かりやすいと感じる人もいると思います。

より分かりやすく説明するなら、例えば1000人の生徒が受けたテストで、AくんとBくんがそれぞれ、各教科で100位と900位になったとします。すると、

平均点 数学 55点       英語 55点
Aくん 数学 65点/100位  英語 90点/100位
Bくん 数学 45点/900位  生後 20点/900位

というような成績になるわけです。
数学と英語の順位の差は同じでも、点数の差は英語の方が大きくなるわけです。

学校の定期テストではここまではっきりした差はでませんが、入試や入試を真似した模擬試験ではわりとはっきりとこのような差が出ます。

これはどういうことかというと、

分散が特に大きな教科 → 英語 ◀点数が学力によって大きく上下する
分散が大きな教科 → 理科、社会 ◀点数が学力によって大きく上下する
分散が小さな教科 → 数学、国語 ◀学力差があっても点数差がつきにくい

ぶっちゃけてしまうと、こういうことです。
また、公立高校入試は、どの教科も均等配点で各教科22点満点です。
一部の私立高校入試や、大学入試のように教科によって配点が変わるということはありません。
つまり、高校入試の得点力だけを求めるならば、「英語」「理科」「社会」に力を入れて勉強をさせた方は合計点は向上させやすいということになります。

ちなみに、どうして数学や国語の分散が小さくなっているのでしょうか。

国語については予備知識がない人でも想像がつくのではないでしょうか。
国語というのは要するに日本語で、とりたてて特別に受験勉強をしなくても、当たり前の日常生活を送るなかで学ぶことができるため、勉強熱心な子とそうでない子の間で差が大きくなりにくいということで良いと思われます。

数学については、愛知県の入試問題の出題傾向を知らなければ想像がつきにくいのですが、逆に理解しているのであれば当たり前でもあります。
愛知県に限らずなのですが、数学はほとんど全員が正解してくるような正負の足し算や引き算のような簡単な計算問題から、高校生や大学生が挑戦しても難しいような難解な図形問題までが均等に出題されます。つまり、問題ごとによる難易度の差が大きいのです。
さらにはこれは愛知県の固有の事情なのですが、他の都道府県では易しい問題は配点が低く、難しい問題では配点が高くなるところを、ほぼ全問1点(一部2点)の配点で、配点の差がほとんどないのです。
つまり、

1.愛知県の数学は、問題ごとによる難易度の差が大きい
2.配点が1問1点で均等
→ 易しい問題だけでも確実にとっておけば、それなりの点数がとれてしまう。
→ 一生懸命勉強しても、難問で正解するのは困難で満点近くを取るのは難しい

ということなのです。

以上のような都合を踏まえると、必ずしも分散が一番大きな英語に力を入れて指導するのが最適かというと、それも微妙です。

実のところ、たいてい学習塾はどの塾も「英語」や「数学」はふつうもっとも力を入れて指導をします。

数学や英語がもっとも難しく生徒がつまずきやすいため
数学や英語が高校入学後の勉強や後の大学入試のキーになりやすいため

といった理由があります。
ですが、それだけ力を入れて指導しても、成績下位層の英語の得点はかなり低くなるのが普通で、まともに得点が取れません。

というのも、英語の入試問題の出題のたいはんが長文による出題で、ちゃんと卒業レベルの英語力を持っていないと、まとに解くことのできる問題がほとんどないからです。
反面、数学は易しい計算問題も多く、1~2年生までの内容しか理解できていない生徒にも点数を取れる問題はありますし、理科や社会は単元ごとの勉強ができていれば得点しやすい部分もあります。
英語は積み重ねの大きな教科で、一度つまずいてしまうともっとも取り返しがつきにくい教科なのです。
数学も同様に積み重ねが重要な教科ではありますが、易しい計算問題なども出題される都合上、十分な理解がなくても得点できてしまうのですね。

つまり、

英語は成績が中位程度の生徒にとっては、もっとも得点を伸ばしやすい教科
英語は成績が下位の生徒にとっては、切り捨ててしまうしかない教科

なのです。

ほかの教科についても、

数学は計算問題ができていないような生徒にとっては、点数を伸ばしやすい教科
数学は計算問題がきちんとできているようであれば、それ以上は点数を伸ばしにくい教科

理科や社会や誰にとっても成績を伸ばしやすい教科

国語は生徒の調子の良し悪しで上下しやすいので、あてにするのが怖い教科

というような特徴があるように思えます。

だったら、英語以外の点数の伸ばしやすい理科や社会に力を入れて勉強させるべきかというと、これも判断に迷うところでもあります。

当塾や学習塾の大きな目標の一つが高校入試の合格ではありますが、生徒にとって高校入試は人生の途中経過でしかありません。

先述した通り、英語と数学は大学入試でもっとも重視されやすい科目でもあります。
そうすると、理科や社会の点数のとりやすいところばかりで点数をあげて高校に入っても、高校に入ってからが続かなくなります。

また、高校に入学した以降、理系での大学進学を目指したいのか、あるいは文系で大学進学を目指したいのか、そのあたりの志望の違いによって力の入れどころは変わってくるでしょう。
高校卒業後は就職を考えているような生徒はまた大学進学まで希望している生徒とも事情は変わってくるでしょう。

当塾の受験対策講座では、特に大学を進学まで希望するような生徒には数学と英語は力を入れて勉強するように指導しています。
逆に、高校進学後は就職を希望するような生徒は、進学する高校が最終学歴になることを踏まえて、生徒の学習状況に合わせてもっとも点数を伸ばしやすそうな教科に力を入れるように指示を出します。

このあたりは生徒ひとり一人を見て対応していくべきところですし、生徒自身に「自分がどう勉強したら成績が上がるのか」と考えるように促すことはより大切なのでしょう。


今日はちょっと小難しい記事を書いてしまいましたが、生徒はともかく指導する側は知っておくべき内容だと考えています。

2018年7月10日火曜日

夏期講習用テキスト 覚書


教材名 難易度 オススメ メモ
教育開発出版 夏期テキストA ☆☆☆ 教科別
夏期テキストB ★☆☆ 教科別
夏期テキスト発展編 ★★☆ 教科別(英数)
トマト(セミナーテキスト) ☆☆☆ 夏期テキストBのお得用合冊版
ひまわり(サマークリア) ★☆☆ 夏期テキストAのお得用合冊版
好学出版 ウイニングサマー必修編 ☆☆☆ 教科別
ウイニングサマー ★☆☆ 教科別
学書 サマー錬成 ★☆☆ 教科別(英語は教科書準拠版もあり)
サマー錬成 発展編 ★★☆ 教科別
カミングサマー ★☆☆ サマー錬成から抜粋されたお得用合冊版
夏の特訓講座 ★★☆ 合冊版テキスト難し目
愛知県版夏テキスト ★★★ 合冊版テキスト難し目
文理 中学夏期テキスト必修編 ★☆☆ 教科別
中学夏期テキスト実練編 ★★☆ 教科別
中学必修サマー ★☆☆ 合冊版
中学サマーワーク ☆☆☆ 教科別英数(英語は教科書準拠版もあり)
エデュケーショナル
ネットワーク
必修新演習 夏期テキスト ☆☆☆ 教科別
標準新演習 夏期テキスト ★☆☆ 教科別
発展新演習 夏期テキスト ★★☆ 教科別
育伸社 夏期錬成ゼミα ☆☆☆ 教科別(英数国)
夏期錬成ゼミβ ★☆☆ 教科別(英数)
夏期錬成ゼミ標準 ★★☆ 教科別
夏期錬成ゼミ発展 ★★★ 教科別(英数国)
夏特 ☆☆☆ 夏期錬成ゼミαのお得用合冊版
学友社 マイティサマー ★☆☆ 教科別
マイティサマー合冊版 ★☆☆ 合冊版
スプリクス フォレスタステップ ★☆☆ 特殊型
学悠出版 公立高校完全演習SUMMER ★★★ 合冊版・愛知県公立入試特化型


2018夏期講習用のテキストの一覧です。
自分用の覚書兼用です。

一部テキストは、私も実際に扱ったことがなく、パンフレットなどの情報をまとめただけです。


標準的な夏期テキスト
各教科50ページ弱程度で、単元別にこれまでの学習内容を復習するタイプ
夏期講習用の標準的なテキストというのは、実のところどれも似たような構成で、大きな差はありません。
教育開発出版の「夏期テキストA」はわりとおすすめです。他と比べても易しめで、特に理社などの要点をまとめた図表などが充実しています。
学書の「サマー錬成」はページ数のわりに問題量が多いのが特徴です。(学書のテキストはだいたい問題量が多めです。)
英語は教科書準拠でユニット別に対応しているテキストがあるところにレアリティがあるでしょう。私としては、夏休みは教科書順ではなく、文法別に学習した方が効率が良いと考えますが。
好学出版の「ウイニングサマー必修編」はウイニングスプラウトをもとに編集された内容で、非常に易しいのですが、どうせならウイニングスプラウト本誌を扱ってあげた方がしっかりと勉強できるでしょう。
エデュケーショナルの夏期教材私は扱ったことがありません。
文理も10年近く前には扱ったことがありますが、何回か改定はされているので、私の知っているものとは少し変わっているでしょう。当時も教育開発出版のテキストとどちらが良いか悩まされた記憶がありとても良いテキストでしたが、今回あらためてサンプルを見直してみるととても、以前よりもさらに良くなっていましたね。
育伸社の夏期教材は「夏特」以外はまったく利用したことがありませんが、ダウンロードして利用する単元別テストプリントなど、補助的な部分が充実しています。このあたりは標準教材の「iワーク」などと同様でしょう。塾の指導スタイルによっては代えがたいメリットになるでしょうが、利用が難しいようであれば他社のテキストと比べ有意の差があるとは思えません。


合冊版テキスト
教育開発出版の「トマト」や「ひまわり」、学友社の「マイティサマー」などは、教科別のテキストを合冊にしただけのものです。どちらが良いかは塾での指導スタイルにあわせて考えるべきでしょう。
学書の「愛知県版 夏テキスト」は私自身は扱ったことがないのですが、仲の良いほかの塾の先生によると、カミングサマーに最後に入試レベル問題を添付させたようなテキストとのことでした。
愛知県版と謳っているわりには、全国の入試過去問を扱っていたりしているようで、愛知県らしさはイマイチのようです。

学友社のマイティサマーはわりと使いやすいテキストで、私が初めて働いた学習塾(当時はアルバイトで働いていました)で採用していた思い出のテキストでもあります。
そこは個別指導の学習塾であったのですが、本部の方針で学書の「サマー錬成」「カミングサマー」、学友社「マイティサマー合冊」のどれかから選ばなくてはならなくて、その中では「マイティサマー」が、仕入れが高くて利益はでにくいけれど、わかりやすくて使いやすいという理由で、教室のオーナーと話し合って採用しました。
私が教材を選ぶという行為を行った初めてのときですね。もうだいぶ前の話ですが;;


当塾で採用のテキスト
当塾で採用しているのは、「フォレスタステップ」です。
このテキストは「レベルてェックテスト」でテストを行い、できなかったとこだけを勉強しなおしていくという効率的な学習を行うことを目標にしたテキストです。
ただし、1冊が厚くて、夏休みだけでは修了できないため、春休み・夏休み・冬休みを通じて扱うことが前提に作られています。ですので、他のテキストとはタイプがまるで違うといえるでしょう。
また中3向けの受験対策の講座用に用いているのが「公立高校完全演習SUMMMER」です。こちらは、テキストには「公立高校」としか書いてありませんが、内容的には完全に愛知県対策になっています。数学のグラフの作図問題など、どう考えても愛知県入試に特化した問題を中心にあつかわれているのに、間違えて他の都道府県の指導で採用されたらまずいと思うのですが、どうなのでしょう。
愛知県の入試対策という意味では、これ以上の夏期教材はないのですが、扱いはかなり難しいでしょう。愛知県の入試改革にあわせて改訂され、若干使いやすくなりましたが、それでも難しいでしょう。
入試問題レベルの難し目の問題が多く、標準的な生徒に何も考えずに前から解かせては詰まるところがたくさんでてしまい、スムーズな指導は行えないでしょう。指導者の技量が低くても楽に指導することができるフォレスタシリーズとは真逆で、生徒の扱いと愛知県入試について習熟したベテランの指導者でなければ適切に扱うことができないと思われます。
当塾では公立高校完全演習SUMMERでの学習を補佐するために、補助的な基礎教材や手製のプリントを使って指導をしています。

SS数学 1-2年




現在、数学のテキスト「SS数学(1~2年用)」を開発中です。
上画像は中学2年連立方程式、下画像は中学1年生比例・反比例についての単元です。

すでにほぼ出来上がり、誤字などの修正作業を行っているところです。
来年度には、利用できるようになる見込みです。
なお3年生用は2年前に完成し、利用されています。

SS数学3年の紹介ページ

このSS数学のコンセプトは、

1.個別指導の学習塾で指導しやすい

2.成績上位層向け

となっています。

ページ構成としては、


ポイント
分かりやすい解説、要点のまとめ

ウオームアップ
解説付きの例題

トライ
演習問題(塾の授業中に扱う)

エクセサイズA
演習問題(宿題として用いる)

エクセサイズB
演習問題(予備問題、トライやエクセサイズAで不足を感じたときに用いる)


生徒を指導するというのは、ただ教師がわかりやすく説明できれば良いというわけではありません。
何をどのタイミングで教えるのか、何を教えて何を教えないのか、宿題はどう設定すればよいのか。
SS数学ではこれらがスムーズに教えられるようになっています。
極端な話、指導力の低い未熟な講師が指導にあたっても、それなりの指導が行えるようにつくってあります。また指導力の高いベテラン講師に使ってもらえるのなら、より高いレベルでの指導が期待できるでしょう。

ただし、このSS数学はメインの教材としてではなく、2冊目のテキストとして使うことが想定されています。
学校の定期テストレベル、基礎レベルの問題の扱いは確認程度と軽くなっていて、たいはんがワンランク上の入試レベルの問題で構成されています。

当教室の場合、メインの教材として、個別指導塾の雄である「森塾」が開発し、森塾の関連企業であるスプリクスが出版している「フォレスタ」を標準採用しています。
このテキストは、学校の定期テストレベルまでの易しい問題を効率よく学習し、学校の定期テストで80点程度までを目指すのにはこれ以上ないテキストです。
SS数学は、このフォレスタを余裕をもって修了でき、時間に余裕のある生徒にのみ使ってもらっています。
どんなに優秀な生徒でも、基礎を飛ばして応用から始めるのは効率が悪いのです。






夏期講習 実施

SSS進学教室では、

普段の授業 → 学校の予習・定期テストに向けた勉強

夏休みや冬休み(講習授業) → 復習・実力の養成

というように、メリハリをつけた授業を行います。

ふだんの学習では、学校の予習を行うことで、学校の授業がよく理解できる状況を作ります。小学校や中学校では毎日6時間の授業があって、塾での勉強時間より長いのがふつうです。
学校での学習時間を有効活用することが、力をつけていく上で何よりも大切なのです。

ですが、予習と同じくらい復習も大切です。
分からないところを放置して、先に進んではどこかで行き詰まってしまいます。

ですので、

1.苦手がないかのテスト(レベルチェックテスト)

2.苦手単元の学習(レベルチェックテストで間違えた単元だけ演習)

という流れで、夏期講習中は勉強をすすめます。
夏期講習中は、学力を伸ばす最大のチャンスです。特に、中3高3の受験生にとってはがんばりどころですよね。

2018年7月3日火曜日

内申点を上げよう!

中3生は、1学期(7月)、2学期(12月)、3学期(1月)の3回の保護者面談(または3者懇談)があります。

1学期 様子見
2学期 受験の方針の決定と、私立受験校の決定
3学期 公立受験校の決定

という流れになります。
ちょうど現在、平坂中学校の面談中です。寺津中学校も来週を予定しています。
2学期、3学期の内申点をもとに受験校を決定することになるので、1学期の内申点はまだ目安ではあります。

1学期の内申点はすでに出されているようで、今年の平坂中学校はこの面談のときに内申点を教えてもらっているようです。
(1学期の面談では、学校学年によって、内申点を早めに教えてもらえることもありますが、もらえないこともあります。2学期、3学期は殆どの場合は教えてもらえます。)

当塾の生徒もまだ一部の生徒しか内申点を教えてもらっていませんが、

2年の学年末の内申点から「8」も内申点を伸ばしてくれた子もでました。
ほとんど全教科1つずつ上げてくれたようです。
学力がついて、定期テストの点数が向上したのもあるでしょうが、
本人の曰く、

提出物をちゃんと出した
授業態度に気をつけるようにした

ということでした。
割と当たり前のことですが、ふつうのことをきちんとやるのは大切ですね。

とくに、成績が下位の生徒はちょっとしたことで内申点は上げやすいですし、愛知県の受験制度の場合、下位の高校は合否の大半が内申点で決定してしまいます。
(逆に難関高ほど、内申点では差がつきにくくなり、当日の点数で合否が決まりやすくなります。)

成績が下位の生徒の多くは、大学までは進学せずに、高校を卒業したら働くという生徒が多くなります。そうなりますと、高校が「最終学歴」になって、就業における履歴書にずっとついて回ることになります。
大学への進学を考える生徒以上に、少しでも地域の評価の高い高校に進学するというのは大切になってくるでしょう。

ちょっとしたがんばりで内申点があがり、人生が変わってくるのです。

2018年6月28日木曜日

成績を上げる1番の方法

「成績を伸ばす一番の方法は、問題を解くことだ!」

当塾に通ってくれている西尾東高校の生徒によると、英語の先生のひとりがそのように言って、演習中心の授業を行ってくれているということでした。

学習塾や予備校の先生ですと、このような考え方をする講師は多いのですが、中学や学校の教師でこのような考え方をする教師は減ってきているような気がします。

「受験戦争」が激しかった頃は、中学校や高校でも同じようなことを言う教師は多かったと思うのですが、「テストの点数だけを追い求めるのは良くない」という風潮が広まり、ゆとり教育が実施される頃に以上のような考え方が減っていったように思えます。


受験に向けたテストや模試の点数ばかりを追い求めることの是非については、いろいろな意見があるのでしょうが、成績を伸ばすのにもっとも必要なことが問題演習であるというのは間違いがないと私も考えています。


当塾も、高校受験や大学受験を最大の目標に指導をしているのですが、他塾と比べても成績が上がっている生徒は多いと自負しています。
(先日、中学生向けの第二回愛知全県模試の結果がかえってきて、現在返却中なのですが、いつもどおり8割方の生徒の成績は上がってくれていました。全員が上がっていると言えないところが残念なところなのですが……)

生徒の成績を上げるために、

1.わかりやすく教える

このあたりは、どの塾でも努力していることでしょう。
それに加えて、

1.より分かりやすいテキストを採用する
  生徒の1人ひとりに合わせたテキストを使って指導する
1.効率の良い指導の仕組みを作る
1.テスト対策を行う
1.進路指導を適切に行い、生徒のやる気を引き出す

など、できるかぎりの努力をしています。
その中で、生徒の成績が伸びている最大の要因は、生徒に多くの問題を演習してもらっているというところにあるのではないでしょうか。

分かりやすい授業をする、とか、生徒にきちんと理解してもらう、というのでは不十分で、実際に問題を解く中で生徒自身が自分の力で理解を深くするという作業が学力の向上のメカニズムなのでしょう。
上手に教えることは良いことではありますが、上手に教えてそれだけで悦に入っているようでは、講師の自己満足に過ぎないと思うのです。

2018年6月25日月曜日

1学期末テスト

西尾市の中学校は、以前に西尾市で前後期制を敷いていた頃の名残で、定期テストが1学期に学年末テストが1回しかありません。
3学期制の体裁で、1学期にテストが1回というのはわりあいに珍しいシステムです。

高校については、ふつう通り1学期に中間テストと期末テストの2回あります。

さて、平坂・福地中学校はすでに期末テストが終了しておりますが、寺津中学校や一色中学校は現在テスト中です。
当塾での大きな目標の1つが、これら定期テストへの対策です。

定期テストというのは、学校の先生のお手製のテストですので、その先生の考え方や学校の方針などによって問題傾向はわりと大きく変わってきます。

例えば、1学期のテストの場合だと、前学年の3学期の期末テスト以降の内容を1学期のテストに入れ込んでくる場合とそうでない場合があります。

私は西尾市にくるまでは、全学年内容が含まれるのが標準的だと思っていたのですが、寺津中学校や平坂中学校は新学年の内容からのみ出題する場合が多いようです。

当塾では、テスト前に「定期テスト対策ミニテスト」という無料対策会を開いています。
5教科の定期テストの定番問題を演習して、テスト前の確認をしてもらおうというものです。

2018年6月5日火曜日

修学旅行

修学旅行シーズンです。

平坂中が修学旅行から帰ってきて、来週は寺津中や一式中の修学旅行です。
また普通科の高校2年生も修学旅行の学校が多いようです。

毎年、

「帰ってきたらテスト週間なので、修学旅行先に問題集持っていく」

などという熱心な生徒もいるのですが、たいていは、

「時間がなくて、あんまり勉強できなかった」

となります。

そういうものです。
けれども、勉強をしっかりやろうという意思が嬉しいですね。こういう気持ちを持てる子は、伸びますよね。

2018年5月26日土曜日

愛知全県模試

明日27日は、本年度第二回愛知全県模試の標準実施日になります。

愛知全県模試は愛知県公立高校入試に類似した模擬試験で、学悠出版が主催しています。
受験者数も多く、合否判定ももっとも信頼性が高い模試になるため、ほとんどの塾で採用されています。
愛知全県模試を採用していない学習塾は、公立高校受験を目標にしていないようなところだけでしょう。
(難関私立受験を目標にした塾、不登校生徒の社会復帰を目標にした塾など)

また塾では、模試の結果を踏まえた上で進路指導や、学習指導を行います。
学力の状況に合わせて用いるテキストを考えたり、指導方針、受験プランなどを検討するわけです。
模擬試験を受講していない生徒は、学習塾で適切な指導を受けられない可能性があるわけです。

稀にではありますが、塾生の紹介などで塾に通うつもりはないけれども、模擬試験だけ受験させてほしいという問い合わせがあります。
当塾を含め、多くの塾ではそのような生徒も受け入れています。

できれば塾に通ってほしいなとは思うのですが、費用面やスケジュールの都合で塾には通えないけれども模試だけでも受験するというのは賢いやり方ではあるでしょう。
愛知全県模試の場合、受験料は3600円ですが、確実に費用以上の価値があります。

また、名古屋まで足を運んでも良いという場合は、個人で直接申し込み公開試験場で受験することも可能です。
ただし、受験費用は諸経費込みで6200円に上ってしまいます。
可能であれば、近所の学習塾で受験させてもらうのが良いでしょう。

正直なところ、経営面からすると模擬試験は実施しても塾の利益はごくわずかで、労力のわりにはまったく合いません。予備の問題の用意や、光熱費などを考えると、人件費を別枠で考えてさえ赤字になりかねません。
ですが、生徒の学習指導・進路指導を考えるとどうしても実施しないわけにはいかないでしょう。

愛知全県模試

2018年5月18日金曜日

疲れているときでも勉強を

今日は、地元平坂中学校で毎年恒例の「茶摘み」イベントの日でした。
寺津中学校は火曜日に終了していますね。

西尾市名物の抹茶、その農家のお手伝いで茶摘みをして社会勉強にしようというイベントです。
農家の人手不足も深刻ですので、西尾市の産業の維持にも一役買ってくれているのでしょう。

ただ1つ困るのは、生徒にアレルギー体質の生徒が多いことでしょう。
ホコリや雑草なども少なくない環境での作業になりますので、生徒の多くが洟水でデロデロになります。
塾の授業に来ても、「お風呂に入ったのに洟水が止まらない」と涙目になっている生徒も少なくありません。
一日中野外で作業していますので、当然疲れもするでしょう。

そんな中でも、塾の授業がなくても自習に来てくれる生徒もいます。
受験生だから、来月には定期テストがあるから、疲れた体に鞭打って人より勉強しようという気持ちが嬉しいですね。

疲れているときというのは、元気なときほどは頭は回りません。
しかし、疲れているときに覚えた事は、元気な時に覚えた事よりも忘れにくいという研究もあるそうです。

2018年5月15日火曜日

学力の地域格差のできる理由

毎年、学力テストのランキングでは秋田県をはじめとした東北地方が上位にあがります。
その理由は、指導方法に、

教え合い学習
アクティブラーニング

などが、うまく機能しているからなどと説明されることがあります。
しかしながら、この説明はあまり現実的ではなく、見たくない現実に蓋をした上での説明ではないかと私は考えます。

学力の格差の発生、日本全体の平均学力の低下には、もっと直接的な原因があるように思われます。

その手がかりになるのが、愛知県の学力テストのランキングなのですが、
小学生の学力テストで、愛知県は毎年ワースト10には入るほど順位が低くなるのに対し、中学生の学力テストではむしろ上位に入り、年度によってはベスト10に入る年度もあります。

これはどうしてでしょうか?
これには簡単な解答があるように思われます。

1.愛知県は人工が集中している都道府県であるわりに、中学受験の人気がなく、競争が生じず、勉強する生徒が少なくなっている

2.愛知県は公立高校入試制度が、他の都道府県と比べて競争が起こりやすい仕組みになっていて、勉強する生徒が増えるから

3.愛知県は首都圏などと比べ、公立人気が高く、私立高校を忌避する傾向が強く公立高校入試の競争がさらに起きやすくなっているため

ようするに、受験のために勉強するようになるから、中学以降で順位が大きく上がるわけです。

ようは、

勉強をたくさんする → 学力が上がる
勉強をあまり行わない → 学力が下がる

という単純な構造があるのです。
では、どうして日本全体の生徒の学力がこれほど大きく低下しているのでしょうか
また、愛知県の小学生は全国平均と比べて下位にあるのでしょうか

勉強をあまり行っていないから

という一事に帰着すると思います。
現在の学校教育では、勉強は二の次三の次で扱われているのが現状です。

小学生の塾生が、

「今月に入って、算数の授業1回しかやってない。
 ずっと運動会の練習とかでつぶれてるんだ」

などと、平気で良います。

「ずっと行進の練習とか、開会式の練習してる

正直、私としては開会式だとか行進の練習にどれだけ意義があるか疑問があるように思います。今の時代、オリンピックの開会式での行進をピシッと合わせてくるのは北朝鮮くらいのものでしょう。

学校というのは勉強だけでなく、集団生活の中で人間性や社会性を磨く場でもあります。ですので、なにも学校で勉強だけを教えれば良いとは私も思っていません。
10年、20年前とくらべ、今の小学校や中学校では確実にイジメだとか、不良行動をとる生徒は減っているように思えます。(なくなってはいませんが)
そういう意味では、学校教育が良くなっている部分もあるのでしょう。

また、中学生の学力を阻害する要因で部活動の加熱もあります。
10年、20年前とくらべ、部活動の練習は確実に拘束時間が増えています。クラブチームも増え、各種大会もどんどん増えています。
これに時間がとられ勉強時間が減ります。疲れていては、勉強へのやる気も削がれます。
がんばって両立する生徒もいますが、ほんとうにがんばっていて、立派であるとは思うのですが。


このような議論もされているようで、現在の部活動の有り様を危惧する議論もされているようです。
ブラック部活動などとも言われているそうです。

長野県では朝練が禁止されましたし、愛知県でも長野県ほどの厳しい規制ではありませんが、週に2日は練習を休みにしなければならないというきまりができています。
しかし、実際にはこの決まりは守られていません。

「試合が近いから特別に」
「先生が決めたんじゃなくて、生徒が自分で自主的に練習してるから」

という理由がまかり通ってます。
社畜会社員が「自主的に行う」サービス残業のようです。

学校の社会では「運動部に入部しないと舐められる」「部活もちゃんと出席しないと、同級生からハブにされる」「しっかり練習しないと学校の先生に嫌われる」という現実があります。
会社員の自主的な残業が自主的でないのと同じように、自主的な部活動はまったく自主的ではないのです。

日々生徒に勉強をしてもらうことだけを考える立場の学習塾の立場からの視点からすると、もっと社会が生徒に勉強しやすい環境を提供しても良いのではないかと思うのです。

2018年5月12日土曜日

通学用自転車はアルベルト

当塾への通塾は、およそ半数程度の生徒は自転車で通塾してもらっています。
少し遠い地域に住んでいる生徒は、自家用車での送迎が多いですね。

塾の裏手に毎日生徒の乗る自転車が並ぶのですが、その大半が、
ブリジストンの「アルベルト」という自転車です。



9割以上の生徒がこの銀色の自転車を選んでくれています。

気になって他の地域の塾の先生に質問してみたところ、

「え、自転車なんて、それぞれ違うでしょ?」
「ママチャリが多いよね」
「カーマ(愛知県地元型のホームセンター)とかで1万円くらいで売ってるやつでしょ」

という解答でした。
この教室を出す前、名古屋で教えていた時も、生徒の自転車はバラバラだったのだけれど、この数年で傾向が変わったのかとも疑ったのですが、そうではなかったようです。

どうやら、西尾市固有の現象のようです。
西尾市内では、当塾のある平坂寺津中学校区だけではなく、西尾中学校区や鶴城中学校区でもほぼ同様の傾向が見られます。

生徒から話を聞いてみると、
西尾市でダントツで一番の人気自転車店「マルイチ」さんが学生向けに強くおしている結果のようです。

調べてみたところ、アルベルトという自転車は、学生向けには非常に良い自転車で、

1.チェーンのかわりにベルトを用いてメンテナンスが楽
2.じょうぶでメンテナンスが不要で長持ちする
3.耐久性の高いタイヤ
4.かごが大きくて荷物がたくさんのる
5.高性能のカギ、泥除けなども完備、照明も高性能

ということでした。
高機能な分、デメリットとして、

1.車体が重いので走行性能は低い
2.価格が安い型でも6万円~とママチャリにしては高い

があります。
メリットの裏返しであるので仕方がないところでしょう。

保護者が生徒に持たせたい自転車の特徴というところでは、必要なポイントをきっちり抑えているのだと思います。
特に西尾市は土地が広く、通学に時間がかかる生徒が多いので自転車選びは大切になります。
スポーツ自転車に近い値段はしますが、長く使うことを考えればもとはとれるのでしょう。

2018年5月7日月曜日

光の速度を超えた!

先日、高1になったばかりで学校の物理の授業で相対速度を学習した生徒が、

「移動している車の上で、光を発射したら光の速さを超えるんじゃない?」

と、語ってくれました。
すごいですね。その気付きまでこれば、相対性理論まであと一歩です。
実に「うちの生徒は賢い」自慢がしたくなります(笑


相対性理論や量子力学というのは、とてもファンタジックで心躍る内容になっています。理系を志す生徒には、高校生のうちにちょっとだけでも体験しておいて欲しいなあと思います。

相対性理論の入門書や、一般向けの解説書は多数発売されているのですが、中でもとりわけ優れていると感じられるのが、こちら


竹内薫 著  ゼロから学ぶ相対性理論

です。

まずこちらの著者の竹内薫先生なのですが、科学解説者としてニュース番組のコメンテーターを務められていたこともあるので、ご存知の方も多いと思います。
ただしこの竹内薫先生ですが本業は学者なのでしょうが、非常に優秀な方のようで、余技としてミステリ小説を書いてたりもします。
ミステリ小説を書くときのペンネームは湯川薫という別名義なのですが、こちらでもなかなかに引き込まれる作品を書いてくれています。
そういう方の書かれた本なので、読み物としてとてもおもしろいのです。

さらに、この著作は他の入門書と違い、数式を用いてきちんと説明しているのです。
相対性理論のすべてというわけにはいきませんが、特殊相対性理論のいちばんの始まりとなる核心の部分を中学3年生を卒業したレベルの数学で分かりやすく紹介してくれていますので、高1で物理学を学び始めたくらいの生徒でも無理なく理解できます。

2018年5月4日金曜日

靴箱増量!

靴箱を大増設しました。

玄関先のシューズラックの収納力が不足していて、ずっと困っていました。
生徒が多く集まる曜日や、模擬試験などで通常より生徒が多く集まるときには、シューズラックに生徒の靴が入り切らず床に並んでしまうことがちょいちょいありました。

そこで、もともと本棚用に購入していたスチールラックをシューズラックに転用。
本棚としては作りが弱く、本をみっしりならべると重さでたわんでしまい、これは使えないと分解して倉庫のこやしになっていたのです。
これでもう生徒が何人来ても安心です。

2018年5月2日水曜日

自分の才能を信じるということ

先日、ほかの塾の先生と話すことがあり、

「ちょっとでも難しい問題が出ると、(塾生の中に)すぐ諦めちゃう子がいるのですよ」

という話を聞きました。

実のところ、よくある話ではあるのです。
頭の回転は悪くないのに、場合によっては平均以上の力を持っているのに、少しでも難しさを考えると「僕(私)にはできない」と言って諦めてしまうのです。

こういう生徒の多くは、自分に自信がないから諦めが早いように思います。

「自分はどうせ頭がよくないから」
「どうせがんばってもできないし」

そうな風に思っています。
これがさらに悪化すると、

「勉強って、やる意味あるの?」
「勉強なんかやりたくない」

と言い出します。

このような状況の生徒はご家庭が厳しく、家で叱られてばかりで育ってきた生徒や、学校や通っている学習塾で叱られてばかりの生徒が多いように思います。

勉強というのは、勉強に限らずスポーツやほかのことでも同様なのかもしれませんが、

自分なら、やればできる
自分には才能がある

そう自分の才能を信じられるから努力できるのです。


当塾の塾生で、非常に指導が上手くいった事例で次のような例があります。

小学校高学年で入塾してくれたのですが、小学校の時点で既に算数が分からなくなってしまったところがたくさん出てきてしまい、小テストでも赤点を連発してしまうというような悲惨な学習状況でした。
(小学校は、中学校以降とくらべ勉強内容は易しく、平均点も高いのが普通です。)

その生徒が入塾し勉強をさせるわけですが、少しでもやる気を出して欲しいので、簡単な問題でも解ければ、

「一発で解けるとかすごいじゃん。この問題すっごく大切なんだよね」

とか、また宿題をやってきただけでも、

「ちゃんと塾の宿題やってくるの偉いね。塾に通ってない子に大きく差をつけたよ」

などと、大げさに褒め称えます。
するとその生徒は、素直すぎるくらいに私の言葉を真に受けて、

「オレって、けっこう勉強に向いてるかも」

などと言い出してくれて、難しい問題にも積極的に取り組んでくれるようになったのです。その後、みるみる成績を伸ばし、地元トップ校の進学校である高校に進学し、高校でも良い成績をとってくれています。自信が実力に変わった良い典型例でしょう。

正直なところ、はじめのうちは学力的には平均よりだいぶ下で、
「え、素直なのは可愛いけど、この程度の学力で勉強に向いているとか現実見えてなさすぎだよ」
と、私は心の中では思っていました。
しかし、生徒の実力を伸ばすためには、必ずしも生徒に現実を突きつける必要はないのです。現実なんていうのは、ほっておいても大人になるまでにだんだんと追いついてくるものなのです。

この生徒は、判断能力に乏しく、現実が見えていなかったからこそ、自分の才能を信じて密度の高い勉強を続け、結果を出すことができたのでしょう。
むしろ、現実が見えすぎるような頭の良い生徒は、勉強や様々な物事で結果を出すのが難しいのではないかとさえ思います。


このように生徒が自分を信じて努力できるかどうかというのは、本人の気質や性格にもよるところは大きいでしょう。

ただ、それ以上に大きな要因は周囲の環境だと私は考えています。

家庭、学校、塾

これらの場で、生徒がどのように周囲の大人から扱われているのか、そこに大きな差が生まれるのだと思います。


「成績が悪いから、がんばらなくちゃいけない!」

そんな義務感で、子どもは勉強は続けられません
続けられたとしても、勉強の密度は低いものになるでしょう。

ときどき、そうした義務感で勉強できるような大人びた生徒もいるのであなどれないところではありますが、義務感で努力して大成した子は見たことがありません。
義務感をもとに努力できるというのは立派ですし、生徒であっても人間的に尊敬できるとは思うのですけれども。


「勉強が楽しい!」
「僕(私)は勉強は得意だ!」

そんな前向きな気持ちを持てたとき、子どもはしっかりと学ぶことができるのです。

2018年4月28日土曜日

白チャのススメ

白チャというと、「チャート式数学 基礎と演習」の通称です。
ドリフターズの加藤茶とは関係がありません。

チャート式数学は、網羅的な数学の問題集兼参考書で、内容が充実していて長年にわたり高い評価を得続けています。
多くの公立高校や私立高校でも採用されています。
難易度によって4種類、さらに受験対策用などにプラス3種類のチャートがあります。

標準4種
赤チャート 無印チャート いちばん難しい 最初にできたオリジナル
青チャート 基礎からの
黄チャート 解法と演習
白チャート 基礎と演習 いちばん易しい

追加3種
紫チャート 必携168 基礎受験対策
緑チャート センター対策
スカイチャート 絶対にみにつけたい数学

標準の4色のチャートはどれも基礎から問題が乗っていますが、易しいものほど難しい問題は少なくなっているため、解説は詳しくなっています。
そのため、難しい問題まで挑戦したい生徒は赤や青、易しい問題だけを演習したい生徒は黄や白という使い分けになります。

どの高校でも大抵はチャート式を採用していて、一部例外的に「ニューアクション」や「フォーカスゴールド」などが採用されている場合があるくらいです。

当塾の周辺高では、今年の1年生の採用を高校のレベル順に整理すると、

刈谷高校 青チャート
西尾高校 赤チャート
西尾東高校 黄チャート
碧南高校 黄チャート
吉良高校 白チャート

などといった採用になっています。西尾高校はとくに去年に引き続き赤を採用と、だいぶ背伸びをしている感じです。西尾高校はいぜんはニューアクションを採用する学年もあったようです。

インターネットの評判などを見ると、「青チャート」などが高い評価を得ているように感じます。
しかし、当塾では、ほとんどの生徒にいちばん易しい「白チャート」を勧めています。

当塾の塾生でも、白チャートを利用した学習で、ずっと学年1位を取り続けてくれている生徒もいます。
ほとんどの生徒は、青や赤のチャートは難易度が高すぎるでしょう。
学校の課題でも、せっかく青や赤を採用しても、宿題では易しい問題だけを選んで宿題に出すというような本末転倒な事態が多く起こっています。

インターネットのレビューなどで、青チャートなどの難し目のチャートが高い評価を得ているのは、参考書や問題集のレビューができるような生徒は学力が高く、余裕をもってトップレベルの成績を維持できるような生徒ばかりだからでしょう。

とくに「国公立大学」に行きたい、「名古屋大学」くらいに行きたい、公立の進学校で上位1割に入りたいという程度の目標生徒には白チャートが最適でしょう。

白チャートは、チャート式の中ではもっとも易しいという扱いなのですが、東京大学の理系学部のような余程の難関大学を目指すのでもなければ、白チャートでも十分な難易度でしょう。
東京大学などの難関校を目指す場合でも、1-2年生のうちの基礎習得の段階では白チャートで十分かもしれませんね。

チャート式は白チャートでも赤チャートでも、網羅的で初期の学習に向いたテキストですので、3年生の最後まで使い続けるのには向かないテキストです。

白チャートか、せめて黄チャートなどの易しいチャート式でなるべく早く一通りの基礎を習得し、2-3年生で受験を意識した学習に移った段階で、より実践的で志望校にあったテキストを選んで学習していくというのがオススメの学習方法です。

また、一般入試ではなく推薦入試を中心に受験をする私立高校や、中学生の頃の内申点27以下で入学できるレベルの公立高校の生徒は、白チャートでも難しすぎて挫折してしまう場合が多いでしょう。
そうした場合は、2017年4月に新刊された「スカイチャート 絶対にみにつけたい数学」がオススメです。
中堅以下の高校であれば、スカイチャートをしっかり演習できるようであれば、学年1位2位を争うくらいの成績は確実にとれるでしょう。
進学校の生徒でも、私立大学文系志望で大学入試に数学を使わない予定の子は、数学にあまり労力を払いたくないので、スカイチャートでの学習がオススメです。
西尾高校あたりの地域トップ校の生徒でも、数学が苦手な生徒にスカイチャートを中心に勉強してもらって、平均点以上程度の成績がとれてしまうというのは、高校生全体の数学の学力の低下が嘆くべきとろこなのかもしれません。

2018年4月27日金曜日

効率よく学びたい

勉強量を増やす
勉強の効率を上げる

学習塾は、生徒に勉強してもらって、学力や成績を上げるための場所です。
そのために上の2つのこと生徒に実践してもらいます。

勉強量を増やせるように、生徒がもっと勉強がしたい思えるようにモチベーションを管理します。勉強量が増えると、勉強をするなかで自然と勉強の効率も良くなり、勉強の効率が良くなると勉強が楽しくなってさらに勉強量も増えるという好循環になります。


問題を解いたら、すぐに答え合わせをする
勉強の効率を上げるために、いろいろな指導を行うわけですが、問題演習を行うときにはすぐに答え合わせをして見直すように指導しています。
塾での授業でも、答え合わせは講師が行うのではなく、生徒本人に行わせます。自分で模範解答や解説を読むことで学ぶことも多く、答え合わせや解説の読み方なども指導できるからです。
生徒の学力をあげるためには、1つ1つの問題の解法を教えることと同様に、自分で学ぶ技能を身に付けてもらうことが大切なのです。

ですので、塾での勉強は当然ですが、普段の勉強でもすぐに答え合わせをするように口を酸っぱくして指導をするのですが、うまくいかない場合があります。

高校で配布される問題集で模範解答が配布されない場合があります。
(その場合は、塾で模範解答をコピーして渡す場合もあります。)

例えば今年の高3生の例ですと、

西尾高校 → 一部問題集の模範解答・解説が配布されない
西尾東高校 → 模範解答・解説はすべて配布されている
碧南高校 → 一部問題集の模範解答・解説が配布されない

このあたりの方針は、学校や年度によって違っていて、今年はすべて配布してくれている西尾東高校でも、一度配布した模範解答を学校が回収してしまい生徒の顰蹙を買ってしまったという年度もありました。

模範解答を配布しない理由としては、
生徒からのまた聞きではあるのですが、
・ 生徒が宿題を丸写しにするから
・ 授業で解説をするから
という理由が説明されることが多いようです。
ただ、模範解答を配布しないことで、きちんと勉強しようという意志のある生徒の勉強に支障が出ることを理解してもらい、学校の先生にはできるだけ模範解答・解説を生徒に配布してもらうことを望みます。

特に、「授業で解説をするから」という理由で、解答を配布しないのは下策です。
たしかに、模範解答を配布しないで授業だけで解説をすることで、生徒に真剣に授業を受けてもらいやすくはなります。
しかし「上手な授業をすること」ではなく「生徒に力をつけてもらうため」には、生徒に課題を出してその解説を授業で行う形式の授業は最低のやり方だというのが学習塾や予備校では常識になっています。

2018年3月30日金曜日

高校卒業後の進路の統計

今年も愛知県の学校基本調査の結果が公表されてました。
全日制の高校への進学率が、90%を切るなど多少の変化はありましたが、おおむねは例年と代わりません。

ここで公表されている数字や、私立高校や公立高校の在学者数から類推して、中学生や高校生の卒業後の進路について説明しましょう。

まず、愛知県の場合は約90%の生徒が全日制の高校に進学します。
全国の場合は約92%なので、愛知県は若干低めです。トヨタを中心とした中京工業地帯の中心地で、低学歴での就職が有利な都道府県であることが影響しているかもしれません。

公立高校(全日制) 61%
私立高校(全日制) 29%

公立高校の方が多いですが、私立高校も3割近くになります。
地域差はあるようで、名古屋などは私立高校が多くなりますし、当塾のある西尾市などは交通の便が悪いせいで私立高校生は少なくなります。

定時制高校や通信制の高校もあります。
通信制の高校はそれ単体でも入学可能ではありますが、専修学校に入学し、専修学校と併用して通信制の高校の卒業を目指すというのが主流のようです。
ある程度、推測の入る数字ですが、

定時制高校(私公計・夜間中間計) 2%
専修学校+通信制高校 5%

くらいでしょう。
残り3%はその他です。病気療養、家事手伝い、引きこもりなどが考えられるでしょう。

さらにそれ高校などを卒業後以降ついては、

大学進学 52%
短大進学 5%
専門学校進学 18%
高卒後すぐ就職 19%
その他 6%

以上のような数字になります。
愛知県の統計数字と全国統計をかけ合わせて求めている部分などがあり、推測を含み誤差はあることでしょうが、大きくは外れていないと思われます。


大学の進学などは、どのような職業選択から逆算すると選びやすくなります。
例えば、

研究職・開発職などを目指す生徒は、理系の大学と大学院までの卒業が必要です。

弁護士・教師など、特別な専門職を目指す場合はそれにあった大学の卒業が必要です。

管理職・事務職・営業職などを目指す場合は、どの学部でもよいので、できるだけ難関の大学を卒業するのが有利です。

美容師・理容師などを一部の職業は専門学校の卒業が必要になります。

プログラミングなどの専門技能は身につけたいが、学歴が不要だという場合も目的にあった専門学校が好ましいでしょう。

工場のラインや介護職などは、高卒でも働けます。
特に愛知県で工場勤務を希望の場合、工業科高校などは企業の地域政策の一環で特別に求人がもらえる場合があるので有利です。


受験や進学は人生プランの問題です。
生徒本人はもちろん、保護者の方々にもいっしょに考えてもらいたいと思っています。塾や学校もできるだけのお手伝いはいたします。

2018年3月28日水曜日

大学受験案内

大学受験の情報などは、インターネットなどで手軽に集められるようになって久しいですが、生徒への進路指導の都合上、紙媒体での受験ガイドも必要です。


https://www.amazon.co.jp/大学受験案内2018年度用-晶文社学校案内編集部/dp/4794997981/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1522221849&sr=8-1&keywords=受験案内 大学 2018

毎年、3月頃に市販されている受検案内を、当塾でも毎年購入しています。

2015年までは、

学研版(河合塾)
晶文社版(代ゼミ)
東進版(東進衛星予備校)

の3種類が出版されていたようですが、学研版が廃盤になり、現在では、

晶文社版(河合塾&駿台予備校)
東進版(東進衛星予備校)

の2種類が市販されています。

晶文社版は、ほぼすべての大学を網羅しているところが特徴で、
東進版は、人気大学に絞っている代わりにフルカラーで図表で分かりやすく説明してくれているところが特徴です。

模試の偏差値などのボーダーは、年度ごとの上下などの要素も多いので、どのようなデータでも完全な予測は難しいでしょう。
センター試験はともかく個別試験については、出題がパターンが大学によって異なるわけですから、模試の偏差値なども目安でしかありまえんん。
ただし、もっとも広い受験者層を持つ模擬試験は当然河合塾になりますので、大学の偏差値情報などは最大手の河合塾にあわせて駿台予備校の情報でも補佐されている晶文社の方が信頼度が若干高いのではないかと思えます。

当塾でも、県内の大学を一覧で見ることのできる資料も自前で用意してもいますが、一覧でどんな大学や学部があるのか調べるのには良いのですが、詳しい情報という点ではおおいに不足があります。
この手の情報誌はどうしても必要です。

2018年3月21日水曜日

ノートの取り方

Q ( )に適する語句を書きなさい。
(1)  私はあなたの顔を見て驚きました。
I (          ) (          ) (          ) see your face.

という問題があったとします。
そのとき、生徒にノートをどのように取らせるべきかということを、だいぶ前のことですが、当時一緒に働いていた同僚と議論したことがあります。

議論のテーマは、おおよそ次のどちらが良いかということです。

① ノートに全文を書かせる
was surprised to see your face.
→ メリット
  多くの文を書くことで、練習になる
  多くの文を書くことで、ノートに書く訓練になり勉強のスピードが上がりやす
→ デメリット
  時間が掛かる
  答え合わせがしづらい。

② ノートに答えだけを書かせる
was surprised to 
→ メリット
  短い時間で演習できるので、より多くの問題に挑戦できる

③ テキストに直接記入させる
was surprised to 
→ メリット
  もっとも短い時間で演習できるので、より多くの問題に挑戦できる
→ デメリット
  繰り返しの演習ができない
  ノート指導ができない

実のところ、これらは一長一短でどれがベストという明確な正解はないように思えます。

書いて勉強をするという作業自体に十分になれていない小学生や中1生などの低学年は、できるだけ多くの文を書く訓練をした方が良いので、ノートに全文を書かせる指導をした方が上手くいくことが多いかもしれません。
逆にある程度力がある生徒、学年の上の生徒にとっては、時間のムダにしないため答えだけを書くよう指導するのが良いかもしれません。
また、テスト前の最後の確認テストなどではテキストに直接記入するのが効率的でしょう。
また、生徒のモチベーションの維持も大切なので、きちんと勉強できているなら無理強いせずに、ある程度は生徒のやりたいようにやらせるべきでしょう。
どう指導する場合も、指導の意図をきちんと生徒に伝えることも大切です。

大切なのは、次の2点です。

1.生徒に効率的な学習習慣を身に着けてもらうこと
2.生徒にどうすれば効率的な学習ができるか、自分で考えて勉強する習慣を見に付けてもらうこと

塾の授業の時間だけ、形だけ指導しても効果は薄いですよね。
生徒の様子を見て適切に指導していきたいものです。

2018年3月18日日曜日

これからの大学入試・高校入試

明日は愛知県の公立高校の合格発表です。
自己採点の段階でおよそ合格不合格が予想できている生徒が多いですが、微妙なラインの生徒はとくに不安も大きいでしょう。
年度によって、ボーダーの上下もありますので仕方がありません。

本年度も、高校入試や大学入試はこれで一段落ですが、入試の出題傾向などは年々少しずつ変わってきています。これは、中学や高校での教育のあり方自体の変化と捉えても良いかと思います。

具体的にどのような変化があり、これからどのような変化が予想されるでしょうか。
大学入試もセンター試験から新しい試験に代わる予定です。


英語の入試傾向の変化とこれから

英語は、ほかの教科と較べても全般的に難しくなってきていると思われます。
ゆとり教育の頃も他の教科と比べれば難易度の低下は少なかったですし、脱ゆとりが唱えられるようになってからはより難易度があがりました。
これからの教科書改訂の予定などを見ても、さらに難易度は上がっていく見込みです。

 ポイント1 
英語はどんどん難しくなっていっている

より具体的にいえば、入試問題の長文化がすすみ、語彙や語法の出題が増えています。
逆に減っているのが、複雑な文構造を持つ英文の解釈や、文法的な出題です。

 ポイント2 
英語は長文化が進み、語彙や語法の出題が増えている
複雑な英文解釈や、文法については優先されなくなっている

この傾向は公式にアナウンスされているとおり「実用英語」というキーワードで説明できるでしょう。
ここで言う実用英語というのは、ビジネスや日常生活で使う英語の技能を重視しようということです。「読む・書く・聴く・話す」の4技能を等しく評価しようという方針もその一環といえるでしょう。

日本が、日本語だけの経済圏では優位がとれず、国際社会の中で競争していかなければならない実情を考えると、妥当な方針のように思えます。
ただし、逆にこれまでより評価されにくくなった部分が存在するのも知っておくべきでしょう。
従来の古い受験方式の方が、学術的な理解や論理的な思考力を問うことはできていました。これまでの高校入試や大学入試における英語が、英語技能そのものよりも英語を通じて、受験生が論理的に物事を考え類推する技能を持っているかどうかを問うことができていましたが、最近の英語の入試ではもっと純粋に英語の技能のみを問う形式になってきているように思えます。
どちらが良いというわけではないのですが、ものごとの良い面にはかならず裏面があることは理解しておくべきです。


数学の入試傾向の変化とこれから

数学については、学生全体の低学力化が進んでいることもあり、出題はそれほど難しいものは出されにくくなっているように感じます。
ただし、難問が少なくなっている反面、計算量の多い「情報処理能力」が高いレベルで求められているように感じます。

 ポイント3 
数学は実用性重視になってきている

また、「資料の整理」の単元が高校入試や大学入試で出題が年々増え、今後の教科書改訂でもだいぶ補強される予定のようです。

資料の単元というのは、日常レベルの情報処理を数学に落とし込んだような内容で、もっとはっきり言ってしまえば、「こんなの数学というよりも、算数じゃん」というような内容です。
理解力の高い生徒にとっては、どうしてわざわざ単元を作ってまで勉強をする必要があるのか理解できないところでしょう。実際に生徒を指導していると、こうした単元に意外と苦労する生徒も多いのですけれども。

数学のこうした変化についても、英語が実用英語を重視されてきているのと同様に、子どもたちが実社会に出た時に役に立つ技能を身に着けさせようという意図が感じられます。
資料を分析して、類推し、そこから情報を引き出すという技能は、日本の会社社会で働いていく上で最低限必要なものとなるでしょう。

こうした変化の中で、切り捨てられてきているものはどこでしょうか。
例えば、数学では行列などは切り捨てられたままです。
難解な問題を解くための発想力や、学者や研究者を目指すための基礎技能といったものは二の次にされているように思えます。


全体的な入試傾向の変化とこれから

暗記系科目と言われている社会科科目でも、単純な知識よりも情報処理能力を重視する形になっているように思えます。
総じて、大学を卒業後、就業し働いていく上でより実用性が高い技能を身に着けさせようという基本的なコンセプトがあるようです。

これは、大学進学率の増加という社会構造の変化があると思われます。
私たちが大学受験をしたときの大学進学率は、20%から30%へ推移していた時期で、それ以前はもっとずっと低かったそうです。
そして今は、ずいぶん前に50%くらいまでに大学進学率が上がり、今は横ばいで安定しています

この変化を減ることで、以前は高卒で事務職など少なくなかったところが、現在では高卒での就業は工場での単純労働や、介護や物販の現場などといった単純労働が大半となり、事務職や専門職は大卒以上の学歴の者に専有される形になりました。

つまり、以前は大学というのは、研究職や高度な技能が求められる専門職、特別な立場を目指す者たちだけが進学する場所だったのが、
今では、後に普通の会社員になって事務や営業で働くであろう人たちが進む場所に変わっているのです。
つまり、日本の会社社会のなかで働いていく上で必要な勉強をさせるように変わってきて言うのだと思われます。

もう一つ、大きく変わっていることがあります。
それは、多様性の重視です。

以前の高校入試や大学入試は、一元的にしか受験生の能力を評価することができなかったという批判があり、より多様で、いろいろな種類の才能を拾い上げことができる形に入試制度が変化しようとしています。

たとえば、私たちの世代と比べると、推薦入試AO入試などの枠は圧倒的に増えています。
また、今回の大学入試改革の初期案では、もっと多様なタイプの入試制度が導入されるはずでした。結局のところは、だいぶ腰砕けになってしまい、センター試験をちょっと変えた程度のささいな修正になりそうではありますが。

 ポイント4 
入試制度は多様性のある才能を拾い上げる形に変化しようとし続けている

ただし、この多様性の重視というのは、大きな落とし穴があることを理解しておくべきでしょう。
受験というのは、一元的に評価するからこそ、競争が起こりやすいのです。
そして競争が学力の向上を生み出します。
裏道の存在は、生徒たちの競争心を失わせ、ひいては全体的な能力の低下に繋がります。

たとえば、推薦入試やAO入試の増加はすでに大学生の平均学力の低下を招いています。
そして、さらに大学入試の多様化が進むことを考えると、さらなる低学力化を招く可能性は高いでしょう。

 ポイント5 
低学力化は止まらない

競争の有無が、学力を大きく左右するのは間違いありません。
たとえば、愛知県の小学生の平均学力は、他の都道府県との比較したランキングでは常に最下位の沖縄県ほどではないにしろ、かなり下の方が定位置ですが、
愛知県の中学生の平均学力は毎年だいぶ上位の方に位置しています。
これは、愛知県は公立校志向が強く、中学受験の競争がゆるい県であり、逆に中高一環で進学する生徒が少ないせいや、全国でも珍しい2校受験ができる公立入試制度のせいで競争が起こりやすくなっているからでしょう。

また、低学力化が止まらない原因の1つには、これはとても良いことなのですが、日本の社会が以前よりもきちんと弱者救済ができるようになっているからというのもあるでしょう。
日本は先進国の中でも学歴による収入の格差は少なく、国民層中流意識と言われています。そうすると、どうしても競争が起こりにくくなってしまうのは仕方がないことでしょう。


さて。
つらつらと、現状の分析やこれからの予測を述べてきましたが、学習塾としては受験や教育の仕組みがどう変わろうと、その変化に合わせて、学習指導や受験指導をしていかなくてはなりません。
以上のような予測は私の勝手な推測で、塾屋さんの本分としては推測をもとに動くのではなく、変化が確実なものとして公表されてから、それに合わせて指導を変えていくのが間違いのないところではあるのです。
特に、大学入試制度改革がどうなるのか、だいぶ情報が入るようになってきたとは思うのですが、まだまだ目が離せません。

2018年3月9日金曜日

A日程出題予想&対策問題配布

公立高校入試もB日程の面接試験が終了し、残すはA日程のみとなりました。

当塾の塾生も、一部にはB日程のみの受験の生徒も若干名いますが、大半の生徒は両方の日程を受験します。

B日程の出題傾向を踏まえて、改めてA日程の出題の傾向を分析した対策プリントを受験生たちには明日配布します。

最後までがんばってもらいましょう。



2018年3月8日木曜日

春期 新入塾生募集

春期に新入塾生募集のキャンペーンします。
昨年度の春は、講師確保のめどが立たず実施できませんでしたが、今年の春はなんとか講師確保の目処もたちました。

キャンペーンの内容としては、春期講習の受講と同時に入塾の生徒は、詳しくは新聞折込のチラシを参照になりますが、大雑把には、

1.春期講習お試し受講3回 3000円
2.春期講習受講の新規生の入塾金の免除

になります。
入塾を検討されている生徒・保護者はお電話にてお問い合わせください。

2018年3月7日水曜日

大学受験案内 配布中!


さて、すっかりblogの更新はさぼっていますが、教室ではいろいろと活動しています。
新しい活動の1つとして、大学などの受験案内を新しく作り、配布しています。


わずか8ページに、

愛知・静岡・三重・岐阜の全国公立大学の各学部の
1.前期試験の配点と、合格ボーダーのセンター予想得点率
2.キャンパスの所在地

愛知県の全私立大学の各学部の
1.主な一般入試の配点と偏差値
2.主な推薦入試の配点
3.キャンパスの所在地

などを詰め込んできます。

既存の大学受験ガイドとくらべ、県内のすべての大学と学部について俯瞰できますので、志望校をこれから探そうという高校1-2年生や、将来を考える中学生にとって価値の高い資料になっていると思います。

狭い誌面に詰め込んでいますので、情報量に不足はあります。
この冊子で目安をつけてもらったあとは、より詳しく正確な情報については、大学のホームページや市販の時代学受験ガイドなどを見てもらうことになります。


大学入試も前期試験が終わり、明日は公立高校入試の初日です。
もう少し塾も忙しい日が続きそうです。

2018年1月27日土曜日

宿題ノート 改定

当教室では毎回の授業で宿題を生徒に出しています。
塾で扱った問題を繰り返し演習してもらい定着させるのが目的です。

SSS進学教室では、「宿題ノート」を用意していて、毎回の宿題を記録しています。
新年度から、この宿題ノートが改定になります。




下段の画像が記入例です。実際には黒字で記入します。

日付
前回の宿題の達成度
宿題の内容
次回予定

毎回の記録内容はこれだけ。
とてもシンプルな内容になっていて、余計なことは何もかきません。

他塾ですと、もっと詳しい報告書などを用意している場合もあります。
こちらは、例えばこんなのです。



生徒の授業の様子を記入したり、
指導の目標や、場合によっては生徒本人に目標を記入させたりします。
ご家庭との連絡欄などを作ってる場合もあります。

当教室では、こういった報告書はムダだと考えています。
書類の記入に忙殺されて、指導がおろそかになってしまっては本末転倒です。

古いタイプの個別指導塾の場合、生徒と講師が1:1での家庭教師のような指導で教える側が暇すぎたためにこのような報告書を書きながら指導しても時間が余ったものですが、今では授業料との兼ね合いで当塾のように1:3などでの指導の方が一般的です。
指導上必要なことだけを記入する方式の方が好ましいでしょう。

場合によっては、授業ごとの授業報告書にプラスして、月別の報告書を講師に書かせて、時間外労働でブラックバイトなどと呼ばれる個別指導塾もあるようです。

学習塾の顧客は、「生徒」であると同時に「保護者」でもあります。
ですので、保護者に対して見栄えの良いアピールをすることも意義のあることかもしれません。
ですが、当教室ではそうしたところに力を入れたくはないのです。
学習塾というのは、生徒の学力や成績を上げるために勉強してもらう場所であって、生徒や保護者が求めているのも学力や成績なのです。
それ以外は不要なものとしてバッサリ切り捨てて良いというのが、当教室の方針です。
講師により良い指導をしてもらうために、できるだけ負担を減らせるように工夫しているわけです。