2013年3月30日土曜日

愛知全県模試

塾は春期講習中です。
授業にかかりっきりで、blogの更新もサボりがちですが、久々に更新です。























明日は愛知全県模試が実施します。

当塾では、原則的に公立高校を目指す中学生全員に受験してもらいます。

教室独自として行うこととして、

・ 志望校を選ぶのに分かりやすい資料を用意し、生徒に進路について考えて貰う。
  (添付写真)

・ 自己採点と見直しの時間を設ける。

というところです。
どちらも、大切なのは、生徒本人に意識を高めるための働きかけであるということです。
模試は、志望校判定や演習問題としても優れていますが、なによりも、
自分で志望校カードを記入し、入試によく似た問題で演習し、自己採点をして反省することで、これからどのように勉強をしていくべきかを生徒自身が考え、受験について高い意識を持ってもらえるというところに価値があります。

私のこれまで多くの生徒を見て来ましたが、模試をきちんと受けて貰った場合と、そうでない場合では後の生徒の成績向上に大きな差が出ます。

生徒がやる気を出してもらえるようにするための環境を整えることは、塾の大きな仕事です。

2013年3月23日土曜日

教材マニアックス11「iワーク 公民」

iワーク 公民

基本情報
教材名 : iワーク 
出版社 : 育新社
シリーズ対応教科 : 5科
製本 : A4
特徴 : ワーク系テキスト


1.教材の構成

本誌
 ・ 解説ページ
 ・ 確認問題(図表の整理)
 ・ 基本問題(一問一答形式の基本問題)
 ・ 標準問題(実践的な問題)
アイワークプラス(単元ごとの確認テスト)
別冊解答

以上のような構成になっています。
特徴としては、解説ページがフルカラーで見やすいことです。
















私はもともと教材にフルカラーは不要。むしろ大切なところが分かりにくくなって、害悪になることが多いというのが持論でした。
ですが、このiワークは実にカラーの使い方がうまいのです。必要以上にカラーを使っているわけではありません。
解説ページ以外のところは、2色刷りにして色を抑えているのも好ましいです。

ちなみにフルカラーの採用は理科と社会のみです。英数国は普通の印刷です。
シリーズで無駄にカラーを統一しようとしないところも好印象ですね。

確認テストのアイワークプラスは、はぎとり式ではありません。
これも管理がしやすいので好感が持てますね。(写真をとりわすれてしまいました)




















2.感想・評価

教材にこだわりのある塾が採用するテキストという意味では、

森塾のフォレスタシリーズ
育伸社のiワークシリーズ

この2つがやはり、筆頭になるのだと思います。
しかし、この両者はまるでタイプが違います。

森塾のフォレスタはいかにも理系人間が開発しましたというテキストですが、
iワークは逆に文系人間が開発したという印象のシリーズです。
(と、勝手な偏見を述べてみます。違っていたらごめんなさい)

フォレスタは無駄とことん省き、いらないモノをそぎ落としていったら出来上がった印象で、
iワークは必要なものを、こだわりを持って取捨選択していったら出来上がったというような印象です。
(と、また勝手な印象を述べます)

個人的にはフォレスタの制作思想の方が優れているように感じますし、そう考えるからこそフォレスタを教室で標準採用しています。
けれども、フォレスタにもはっきりした弱点があることも否めません。特に社会科などは、フォレスタは図表が確実に不足しています。高校入試には資料などもたくさん出題されますが、フォレスタはその部分はかなり弱い。(というより、優先度が低いものとして、バッサリ切り捨てられています)
その点、iワークは十分以上のものをカバーしていますし、iワークのシリーズをあえて選択する塾が多いのもそれはそれでうなずけます。

フォレスタシリーズは個別指導専用教材ですが、iワークはワーク系の教材です。なので、単純に比較はできないのですが。
また育伸社は、個別指導用教材としてiワークパーソナルという教材も出版しているのですが、手元にありません。こちらは教室で利用するつもりはまったくないので二の足を踏んではいますが、気になるのでまた取り寄せてみたいと思っています。


2013年3月22日金曜日

教材マニアックス10「論理エンジン 読解・作文トレーニング」


ひさびさに教材紹介です。

今日は、市販教材です。
先だって紹介した、論理エンジンの低学年版です。主に小学生高学年が対象です。


論理エンジン 読解・作文トレーニング
基本情報
教材名 : 論理エンジン 読解・作文トレーニング 標準
出版社 : 水王社
シリーズ対応教科 : 国語
製本 : B5横組み
特徴 : 論理的思考力を鍛えるためのテキスト

先日紹介した論理エンジンは市販されていませんが、今回紹介の「読解・作文トレーニング」は内容が同じものが市販されています。
塾用のものと、市販のものでは表紙が巻き直されていて違っています。

市販のものは、「4年」「5年」「6年」と学年別になっているのですが、塾用のものは「標準」「上級」「発展」となっていて、学年の異なる生徒にも使いやすくなっています。


例えば、6年生の子に4年と書いてあるテキストを使うのは、生徒本人にやる気をそいでしまう可能性があるので好ましくないですよね。


1.教材の構成

メインの論理エンジンOSのシリーズと比べ、ごくシンプルです。
問題冊子と、シンプルな模範解答だけになります。

2.教材の趣旨

論理エンジンOSのシリーズと同じで、文や文章の構成を論理的に捉えるための技能を訓練しようという趣旨で作られています。そして、その中で論理的に物事を考える訓練に繋がるようにできています。
なので、ただ解けるだけではなく、きちんと解けることが求められるテキストです。

しかし、小学生向けだけあって、OSのシリーズと比べれば求められているレベルはだいぶ低いです。
(とはいっても、小学生向けにしてはかなり高レベル)



3.感想・評価

なんども繰り返し書いていますが、

総合的国語力
① 考える力 (文章を読んで理解し、自分の意見を持つ力)
② 表現する力 (自分の意見や考えを文章にする力)
③ 語彙やレトリック、国語的知識や一般的な知識(常識や別教科の知識を含む)


というものを、私は想定しています。
特に、①の考える力というのは、特に大切です。そこを鍛えるという意味で、論理エンジンのシリーズはオンリーワンの素晴らしいテキストです。
特に、OSのシリーズよりこちらの方がずっと良いと思えるのは、まがりなりにも低学年向けにハードルが低くなっていることです。
内容が易しいだけではなく、テキストの構成をシンプルにして、こだわりの幾つかの部分を切り捨てています。そのため、OSのシリーズよりはだいぶ取り組みやすくなっています。指導上の注意点も少なくなって、例えば指導経験の浅い講師をつけて個別指導用の教材としてつかったり、場合によっては自習用に用いても何とかなりそうな印象があります。

考える力というのは、高学年になってからよりもできるだけ早い段階で身につけるにこしたことはありません。
それさえ身につけてしまえば、論理エンジンのような特別なテキストを使わなくても、普通の国語の読解問題を演習するだけでも十分な演習になるでしょう。
そういう意味でも、このテキストはOSシリーズ以上に良いテキストです。
本来は市販版の見出しにもあるとおり小学4年~6年生向けという扱いなのでしょうが、国語がやや苦手な中学生向けにしてもとても良いテキストのように感じます。

ただ、国語が苦手な生徒というのは他の教科も苦手であることが多く、そちらの教科の方が気になってなかなか国語まで手が回らないことが多いのが実情です。
実際に教室で用いるには、国語が苦手な中学生よりは少し上位を狙っていきたい小学生に使うことの方が多くなりそうです。


2013年3月21日木曜日

舗装工事

















現在、教室の前の通りが舗装工事中です。

古いアスファルトを粉砕、回収し、新しいアスファルトで舗装しなおします。
これでこれまであった段差、ひび割れが解消されます。

工事終了までは車で送迎の保護者様方にはご迷惑をおかけします。



アスファルトというのは原油から石油を精製すると出てしまう残りカスを様々な石油製品の製造に利用し、それでも利用できずに最後まで残ってしまう残りカス中の残りカスなのですよね。
その残りカスさえ、道路工事に利用してしまうことで、大量に消費する石油を精製するにでる廃棄物をすべて有効利用できてしまっているわけです。エコロジーですね。

塾では、石油といえばサウジアラビアから輸入するよとか、アメリカなどは石油産出国だけど自国で消費しきってしまうからむしろ輸入しているくらいだとかいった受験に必要な知識は教えます。
けれど、受験に必要なこと以外にも勉強すると面白いことというのはたくさんあるのですよね。

2013年3月20日水曜日

教室オリジナル教材 English Notebook


教室オリジナル教材

というほどではなく、プリントの延長なのかもしれません。

教室でプリンタで印刷し、新年度から英語選択の生徒全員に扱ってもらうテキストがあります。


















「English Notebook」(英語ノート)

です。
趣旨としては、シンプルです。

教科書の英語を、生徒自身に自分の力で訳して欲しい
(ただし時間はあまり掛けたくない)
(ただし英語が苦手な生徒にもやってもらいたい)

塾で教えたことのある者なら、分かってもらえると思うのですが、
ただし書きの部分も含めてこれを達成するのはかなりタイヘンなんですよね。

それを実現するのがこのテキストです。
ページ構成を見てください。


① 新出単語の練習
② 最低限の新出文法の説明
③ 本文

という構成です。

① 新出単語の練習
まず、「① 新出単語の練習」で新出単語を書き写して練習してもらいます。

② 最低限の新出文法の説明
次に、「② 最低限の新出文法の説明」で、本文を訳す上で必要最低限の文法を講師が生徒に説明します。ただし、あまり深入りはしません。きちんとした文法の習得は、このテキストを終了したあと、フォレスタなどのテキストを用いて行います。

③ 本文
教科書と同じ文と、訳す上でのヒントや注意事項が小さく書いてありますので、それを書き写して日本語に訳します。

この作業を通じて、生徒が習得できるのは、

① 新出単語を含めた語句の書き取り練習
② 自分の力で文章を訳していく読解力
③ 新出文法の基礎

と、盛りだくさんです。これだけのことを短時間に習得してもらいます。
これを行うことで、フォレスタの単語の演習などは省くことができますし、文法事項の説明もより手短で済むようになります。
すでに、一部の生徒で利用を開始していますが、我ながらなかなかの完成度だと自負しています。
(すでに誤植が見付かるなどもしていますが(汗)
このような教材を、いままでどの出版社も作ってこなかったというのが不思議でなりません。やはり、必要な教材というのは現場で働いている者にしか分からないものなのでしょう。
(森塾のフォレスタの完成度が高いのも、出版社まかせではなく、現場で働いている人が直接編纂にたずさわっているからでしょうね)

「English Notebook」は教室で編集し、教室のプリンタで印刷し、一冊一冊ホッチキスで製本しています。
なので、「English Notebook」が使えるのは世界中でもSSS進学教室西尾教室だけです。
このテキストを併用して、日本一中学英語の力が付く学習塾を本気で目指します。



さらに、ついでというわけでもないのですが、もう一冊テキストを用意しています。

「First English Notebook」

です。
「English Notebook」より前に完成し、すでに教室でだいぶ役だってもらっています。
これは、塾で始めて英語を勉強してもらう生徒(小学生~中1生)に演習して貰うテキストです。

生徒にもよりますが、ローマ字がすでに習得できている生徒の場合は、使用期間は一ヶ月以下になります。
わずかなページ数のテキストですが、

趣旨としては、大きく2つ

① ローマ字をきちんと習得して、アルファベットになれてもらう。

② 英文法の概念を理解してもらう。

前者のローマ字の習得については、既存の教材でも良いものはたくさんありますが、細部のこだわって効率良く学習・確認できるようになっていますので、既存のものにひけはとりません。

肝心なのが後者です。

1.英語では「主語」と「動詞」が大切になっていること
2.英語では「語順」が大切で、「句」ごとに理解すると日本語とはおよそ逆順になっていること
3.英単語には日本語の単語と異なる「品詞」があり、品詞を意識することが大切であること

以上の内容を、大雑把に感じ取って貰い、英文法というものの存在を感じて貰おうという趣旨になっています。

「小学生低学年のうちから英会話などをずっと習っていたような生徒」が、「中学に入ってはじめて本格的に英語の勉強を始めた生徒」に次々と抜かされていってしまうというのは、英文法を意識した勉強ができているかどうかの違いだと思います。
勘所の良い生徒は特に教えなくても文法を意識してくれるような子もいますが、どんな生徒にもまず文法を意識してもらいたいのです。当塾に通ってくれている生徒には全員、抜かれる側ではなく抜いていく側にまわってもらいます。

英語を勉強する上で、英文法はとても大切なのです。

当たり前のことですが。

















↑ローマ字(ヘボン式)の習得
トライ&エクササイズの問題形式は、フォレスタのパクリです。


↑ 英文法の導入のページ




2013年3月19日火曜日

SSS進学教室 岡崎上地校


先だって、少しだけ記事にさせていただいていたのですが、

SSS進学教室 岡崎上地教室
岡崎市上地二丁目40-17
0564-64-0639

先日、3月上旬に開校しました。
当西尾教室から、いちばん近いSSS進学教室です。

岡崎上地教室の永見室長には、これまで私は教務面やいろいろな面でお世話になってきました。
現在、西尾教室で生徒の成績を上げるためのノウハウはしっかりできあがっていると自負してはいるのですが、そうしたノウハウの構築は永見室長やその他多くの方々の協力があってのことです。
付け加えますと、永見室長には現在進行形で受験対策教材の開発などで協力いただいている真っ最中です。本当に感謝しても感謝したりません。

本日、午前中、教室にお邪魔してきました。
まず正面写真です。

ばばーん!





















さっそく特大サイズの画像を貼って落ちをつけに行きましたが(笑、外装工事中で看板などはまったく見えません。
塾が開校したということが、ぱっと見でまったく分からないですよね;;

工事は今月末くらいまでかかる予定だそうですが、その分外装はかなりきれいに塗装しなおして貰えるようです。
ちゃんと中は開校して運営が始まっているので、遠慮無く入っていってあげてください(笑


教室内部はとても綺麗です。
机や椅子などは、うちとまったく同じ規格のものですね。


















入塾説明や、お客様がいらしたときのための応接机もちゃんとあります。
(わが西尾教室はないんですよね(汗;)



まだ生徒が来る時間ではなかったのですが、その代わりに(?)動いていたのがロボット掃除機です。
ルンバなどより小型な機種で、パワーは弱い分小回りが利いて机の下などの隙間にも入り込んで掃除してくれます。うちにも一台欲しくなりました(笑




個別指導塾というのは、多くの教室が個人が経営のフランチャイズです。
なかにはたいした指導ノウハウもなく、いい加減な指導をしているようなところもあるようです。
場合によっては本部の直営の方がいい加減な指導をしているなんてこともあるようです。
残念なことです。
反面教師にしたいですね。

生徒の成績を上げる、きちんとした進路指導をするといった塾として一番大切なところをきちんと行える塾を作ること。
岡崎上地教室の永見室長は、そういうところをきちんとやってくれる先生です。
(私自身もそうでありたいと思っています)

岡崎上地近辺在住で、勉強や進路について悩みのある方は岡崎上地教室に連絡してみてください。

2013年3月18日月曜日

文武両道


文武両道

中高生の場合、部活動も勉強もどちらも頑張ることです。

よく聞くことばですが、私は、

「両立させるなんて無理だよ。どちらかが中途半端になっちゃうよ。
 だったら、部活動より勉強の方を優先させた方がいいでしょう」

などとずっと思っていました。

けれども、うちの生徒の中に、

休日に朝7時から夕方6時まで部活動で、夕方7時から塾の授業で、授業のあとに自主的に教室に残って自習していってくれる生徒もいます。
平日の授業の日も、授業のあとに必ず自習をしていきます。
そして実際に成績を上げてみせてくれます。

正直、スゴイと思います。
立派すぎです。本当に尊敬できる生徒です。私自身、とても真似できません。
当塾の生徒には頑張り屋さんが多いですが、彼はその筆頭の一人です。

けれども、「だからこそ」両立できるのであって、「そこまでやらないと」両立するのは難しいということでもあると思います。
普通の生徒なら、やるべき事に優先度をつけて、優先度の高いものに力を入れるしかないでしょう。

文武両道、部活と勉強の両立と体の良いことを良いながら、その実どちらも中途半端になっているような生徒には、彼のように文武両道を貫くために本当の努力をしている生徒がいることを知って欲しい。心よりそう思います。

勉強は大切

今年、当塾から高校受験を行ってくれた生徒は多くはありません。
開校したのが10月下旬でしたので仕方が無いのですが、ほかの学年よりも生徒数は少なくて4人だけです。

学力も進路志望もバラバラの4人ですが、4人とも期間は短いですが塾でしっかりと勉強してくれました。成績も上げてくれました。内申点は全員上がりましたし、もっとも大きく上がった生徒で内申は「」向上しました。テストの得点力も伸ばしてくれたと思います。
それでも本来の志望校から志望校のレベルを落としてもらった生徒もいますし、合格発表はまだ来週ですが、自己採点から予想するに合格水準にギリギリ届かないんじゃないかという生徒もいます。

生徒たちは口を揃えます。

「もっとはやく勉強すれば良かった」

塾で働いている者にとっては、耳タコです。タコどころか、イカやらサンマやらが耳からこぼれ落ちそうです。
入試やその他の試験が迫るなどして、切羽つまってからしか動かない生徒が多すぎです。

けれども、私はこれは生徒本人たちが悪いわけではないと、私は思っています。

生徒たちが早い段階から勉強を行わないのは、塾や学校をはじめとした周囲の大人の責任です。

なんの働きかけもせず、生徒がある日勉強に目覚めて、しっかり勉強を始める。なんていうことはありません。勉強の楽しさを知ってもらえたり、勉強の必要性を感じてもらってはじめて勉強してもらえるのです。
ただ上から、「勉強しなさい!」と押し付けてもしっかりした学習習慣はつきません。
生徒本人に、本当に勉強の必要性を感じてもらうか、勉強をやりたいと思って貰うための働きかけをしていかなくてはいけません。また、具体的にどのように勉強をしたらよいのかの指導も必要です。

そのために、塾では、

・ 分かりやすく指導することで、勉強を楽しいと思ってもらう
・ 勉強の仕方を学んでもらい、自習指導を行うことで学習習慣をつけてもらう
・ 小学生や中1の段階から本人の状況に合わせて、進路指導を行う
・ 中1から模擬試験などは欠かさず受験してもらい、成績についての意識を高めてもらう

等々といった指導を行います。

塾では、高校入試や大学入試を大きな目標として指導を行います。
そのため受験のテクニックといったことも生徒にはたくさん学んで貰います。塾での勉強は、成績を上げるため、受験に合格するために効率を追求してしまう部分がどうしてもあります。けれども勉強というのは受験のためだけに必要なのではありません。
きちんと物事を考え判断できる大人になるためには、やはり勉強は必要なのです。勉強を行う中で、世間の常識、さまざまな考え方や思想を知り、その中で自分なりの考え方が養われるのです。

つまり、何が言いたいのかというと、

勉強というのは大切なのです。

そんなのは当たり前のことだとわれわれ大人は思います。
けれども、生徒にとっては決して当たり前のことではありません。多くの生徒にとって、勉強が「大人から無理矢理押し付けられる理不尽なもの」になってしまっているのが実情に思えます。

生徒に勉強の大切さを伝えること
生徒に勉強のやり方を伝えること

具体的な教務面の指導と平行して、このあたりは塾人として常に強く意識していかなければならないと考えています。

2013年3月17日日曜日

教室環境改善!

花粉症の季節です。
哀しくないのに涙が出ます。生徒たちもさすがに現代っ子なので、同じ症状の子たちが多いです。

花粉症対策には、加湿器がかなり効果的ときいて、遅ればせながら加湿器を購入しました。
業務用の大型機です。家庭用とはパワーが違います。

ナショナル ヒートレス気化式加湿器 FE-14KFW

型落ち品ですが、新品です。型が古い分、安く購入できました。


















また、教室の隅っこの方の席は生徒自身の体のかげになってしまい暗くなりがちでした。
なので、端の隅だけですがブースに電灯を設置。

ただし、明るすぎるとの声もあって、無い方が良いという生徒もいます。
設置位置などもう少し検討してみます。



2013年3月14日木曜日

公立高校入試 Bグループ

今日は愛知県の公立高校入試のBグループの筆記試験でした。

国語の漢字の出題パターンで新しいものが出たとか、数学の照明問題が図形ではなく文字式であったとか、いくつか新しいパターンのものや珍しい出題もありました。社会科は地理と歴史の融合がますます進みました。
けれども、おおよそはいつも通りの問題でした。

新出単元の問題、新しいパターンの問題は比較的易しい問題になることが多いですが、Aグループ・Bグループ通じて今年もその類から外れなかったと思います。
かえって解きやすかったという生徒も多いはず。

私もまだざっと問題に目を通したくらいですので、これからゆっくり丁寧に分析して対策を考えていきます。

2013年3月12日火曜日

SSS進学教室 岡崎教室

SSS進学教室岡崎上地教室が開校しています。

このblogでの紹介記事は、近日いちど見学にいかせてもらうつもりでしたので、その後を考えていたのですが、以下のBグループの出題予想の記事で名前をあげてしまいましたので、改めて先に紹介させてもらいます。

SSS進学教室 岡崎上地教室
岡崎市上地二丁目40-17
0564-64-0639

塾業界も長くベテランでしっかりした教室長が運営されています。
教務面では、私も以前から非常にお世話になっている方です。
入塾のご検討などは、上記の電話番号まで。

愛知県公立一般高校入試Bグループ 出題予想

昨日、Aグループの一般入試の筆記試験が終わり、本日が面接試験です。
私がこの記事を書いているいまごろは、生徒たちは面接試験を終えているころだと思います。

さて、Aグループの筆記試験なのですが、問題などは、

佐鳴予備校
野田塾

などが、さっそく公開してくれています。
問題公開、今年も早かったですね。さすがは大手です。
うちの生徒が「今試験終わったところだよー」と、試験問題を持ってきてくれたときにはすでに問題のスキャン画像と模範解答がアップロードされていました。

さて、佐鳴予備校さんなどでは、Bグループの予想などもしてくれています。
教科によってはこの予想はかなりあてになります。そのあたりの仕組みについて、ちょっと説明させてもらいます。

まず、一番予想がしやすいのは理科です。
結論からいうと、以下のような予想になります。

理科
生物
「生殖・遺伝」「植物」
化学
「酸化・還元」「水溶液・酸とアルカリ」 
物理
「電流と磁界」「光・音・圧力」
地学
「気象」「大地の変化」

理科は毎年、
大問1と大問6が小問集合で、各2問。生物、化学、物理、地学から1問ずつ出題されます。
大問2~4は、生物、化学、物理、地学から単元ごとに4題ずつ出題されます。
小問集合を除き、大問2~4の出題ではA日程とB日程で同じ単元から出題されることはありません。
なので、Aグループの試験で出題されなかった単元を除くと上の表の部分が残るわけです。

さらにこまかな予想をすると、化学は「物質の質量や体積の計算」などは頻出で、グラフの問題も出題されています。出題の可能性が高いでしょう。
地学については、3.11に配慮して地震が出題される可能性は低いのでずばり「気象」から出題されるのではないかと、私の知り合いの受験に詳しい先生は予想します。


次に、数学ですが、これAグループもBグループも似たような問題構成で出題されます。
どちらかの日程が大問4題の構成で、どちらかが大問3題の構成になるのですが、どれも小問集合ばかりなので、実のところ内容に大差はありません。
Aグループは4題構成だったので、Bグループは3題構成になります。


数学
大問1
 7題
計算問題5~6題
基本的な理解を問う問題1~2題
大問2
 8題程度
方程式の文章題、確率、2題構成の関数、穴埋めでの証明、1次関数の応用のグラフの作図など
大問3
 5題程度
平面図形と空間図形


おそらく以上のような構成になります。以上が毎年の構成です。
ただ、Aグループで「標本調査」「資料の活用」「立体の投影図」と新出単元になったところがさっそく出題されています。新出単元が1年おいてから出題のパターンが多かったので、少し予想外でした。Bグループでも資料の活用あたりが再び出題される可能性はあります。

あとは、大問1の計算問題では、二次方程式が因数分解ができず解の公式は平方完成を用いて解く問題がAグループで出題されました。
Bグループでは、因数分解できるタイプの問題が出題されやすいでしょう
また、大問2の証明問題ではAグループは自分で図を書かなくてはいけない問題でしたので、Bグループではあらかじめ図が部分的に用意してある証明問題になる可能性がやや上がりました。

ただ、肝心な内容についていうと、しっかりした予想は難しいです。このあたりは佐鳴さんの予想はだいぶ鋭くて、


佐鳴さんの予想をちょっとまとめてしまうと、
確率
サイコロを用いた問題
関数
1次関数を利用した三角形の等積変形
変域
立体
円柱・角柱・球など、三平方の定理を利用した体積や表面積を求める問題

となっていますが、これは確実な予想とはいえないでしょう。さすがにヤマを貼るという意味では鋭い予想だとは思いますが、数学で完璧な予想をするのはちょっと難しいです。
社会科については、先日開校したばかりのSSS進学教室 岡崎上地教室の教室長の先生が鋭い予想を教えてくれました。



社会
文化史
平安〜室町中心
戦後史
戦後民主化〜冷戦時の日本と外国との関係を中心
日本地理
中国四国または関東
中国四国は関東とも日本の平安時代から鎌倉時代にかけての歴史と関わりが深いところも抑えておく
 中国四国 … 藤原純友の乱、日宋貿易、厳島神社、壇ノ浦の戦い
関東 … 平将門の乱、鎌倉幕府、北条氏、執権政治 
公民
国会と選挙、国連と経済協力
ASEANとかNAFTAの諸地域とか、世界地図と照らし合わせてやっておこう


佐鳴先生の予想も勝手にまとめてしまうと、

社会
歴史分野
鎌倉時代以前にウェイトを置くべき
縄文・弥生時代 遺跡の位置関係
飛鳥・奈良・平安時代 法律・制度・文化の流れ
昭和史 、「世界恐慌」から「戦後の世界」
日本地理
戦後民主化〜冷戦時の日本と外国との関係を中心
世界地理
余力があれば環境問題
公民分野
国民経済の図、地方自治
選挙に関する「数字」は確実に



両者の予想が重複するところも多いですね。ちゃんと分析すると、だいたい予想は重なるものですね。特にAグループでは文化史が出題されていないようですので、どこかで1問文化史関連の問題は出題されるでしょう。一般に、高校入試の社会では江戸時代以降の方が出題されやすいのですが、Aグループで中世以前の出題が少なかったことで、古い時代からの出題も予想されています。
国語に関しての問題構成の予想は以下のとおりです。

国語
大問1・2
小説文+論説文 要約1問を含む
大問3
漢字 書き2題・読み2題
大問4
漢文(古文)


大問1と2が現代文ですが、毎回、論説文・小説文・随筆文から2題出題されます。論説文はAグループとBグループで両方で出題されることが多いです。Aグループの出題は、論説文と随筆分でしたので、おそらく小説文が入ってきます。漢字はAグループ、Bグループのどちらかで四字熟語などが出題されますが、これはAグループで出題されたのでBグループは普通の漢字の読みと書きが問われるでしょう。大問4は古典ですが、一般には古文75%・漢文25%くらいの割合で出題されるのですが、Aグループで古文が出題されたことや去年が両方古文だったことを踏まえて予想すると、漢文50%・古文50%といったところでしょうか。あまり当てにならない予想ですが、愛知県の公立高校入試の古典は現代語訳のついたなんちゃって古典なので、どちらも古典知識はほとんどなくても解けます。
英語の問題構成は以下の通りです。

英語
大問1
英作文 長文のなかでの英作文
大問2
長文 語形変化・日本語付きの並び替え 適語補充 内容正誤など
大問3
会話文 適語補充など

これとは別に聞き取り検査が実施されます。この構成はAグループもBグループもほとんど同じです。おそらく同様の構成で出題されるかの生が高いとおもわれますが、それ以上の予想は難しいです。佐鳴さんの予想では、『受動態』・『現在完了』・『間接疑問文』・『分詞の形容詞的用法』・『関係代名詞』などを勉強するようにというアドバイスですが、これは一般的なアドバイスでしかありませんね。とくにAグループの結果を踏まえてどうこうというわけではありません。

2013年3月7日木曜日

宿題の出し方

最近、ブログの更新をサボりがちです。


当塾では、宿題の出し方にちょっとしたこだわりがあります。
内容面ではこだわりは多いですが、今日は宿題の内容とは関わりのない部分でのこだわりです。


とくに学習習慣の身についていない生徒には多いのですが、

「宿題やってこなかった。プリントがどっかいっちゃったから」
「宿題やってこなかった。どこやれば良いか忘れちゃったから」

大人からすれば、どう聞いてもその場しのぎの言い訳にしか聞こえません。
けれど、多くの場合は本人は真剣に言っているのですよね。決してその場しのぎで言い訳をしようというのではなく、素直に本音を語っているだけなのです。
学習習慣のついてない子というのは、そもそも学習に対する意識は低いわけで、プリントなどしっかり管理しようという気持ちがないのです。だから、プリントをきちんと管理できないというのは当然のことなのです。

なので、宿題の出し方としては、

・ プリントの類いは極力使わず、テキストから出題する。
・ 宿題の出し方はできるだけ毎週同じ形式にする。
  (当塾の場合は、毎回フォレスタのエクセサイズを宿題にするなど)
・ 宿題がどのページなのかを明記しておく。
  (当塾では宿題ノートを生徒に配り、理社講座などを除く通常授業で利用しています)

もちろんプリント類などは塾だけではなく学校でも配られるわけですから、おいおいは自分で管理できるようになってもらわなければなりません。けれども、まずはきちんと学習習慣を付けてもらうことが先です。そういった自己管理能力はそのあとで付けていけば良いのです。
もちろん、学習習慣がきちんとついている生徒に対しては、必要に応じてプリントを使って指導してあげることも良いと思います。
ただ、学習習慣が身についていない生徒については、何を学ぶかよりも学ぶ習慣をまず身につけて貰うことが第一になってきます。