2015年1月9日金曜日

中学生用 通年塾教材 覚え書き2015/1

スプリクス
フォレスタ 個別指導用 A4 英数理社 個別指導用、赤シート利用 ★★★
森塾の教材発行部門です。
フォレスタは当塾でも、採用しています。「使いやすさ」という意味ではピカイチ。
英数以外の科目では「問題の質」という意味では、少し残念なところもあるが、欠点を補って余りある長所がある。
近隣の競合塾(さくら個別)などでも、昨年度から育伸社の「i ワーク」から乗り替えたらしい。

学書
スパイラル 個別指導用 A4 英数 劣化版フォレスタ ×
オンリーワン A4 英数理 基礎的な問題を繰り返し ★★
ニューベーシック ワーク系 A4 5科 ワーク系のなかでは問題量が豊富 ×
ビューポイント 実力養成型 A4 5科     問題量が豊富 ×
いろいろと教材として肝心なところが足りていないテキストが多いが、使えるテキストもある。
教材の種類が豊富で、比較的問題量の多いテキストが多い。上述のメイン教材のほかにも、「こんな教材が欲しいんだけど」と思ったときはまずは学書のカタログに目を通せば見つかることが多い。ただ同じタイプのテキストがあれば、たいてい他社に負ける。
スパイラルオンリーワンなど、「本誌縮小型」の模範解答を採用するテキストが多い。

教育開発出版
Keyステップ 個別指導用 A4 英数 フォレスタと比べ、問題量が多い
Keyワーク ワーク系 A4 5科 バランスの良いワーク ★★
マイクリア 実力養成型 A4 5科 バランスの良い問題集 ★★★
新中学問題集 実力養成型 B5 5科 てっぱん ★★★
新中学問題集(発展編) 実力養成型 B5 英数
数BEKI B5 中高一貫カリキュラムに対応 特殊
Keyステップは個別指導用教材だが、フォレスタとはやや異なる路線。問題演習量が多い。ページ構成が独特。
マイクリアの英数に関しては、当塾でも補助教材として一部生徒に採用している。
新中学問題集は、このタイプのテキストとしては最高の完成度。演習編などは、問題が足りないときに重宝する。また、本年新刊された「アシスト」は一斉形式での塾で使用するのにはとても重宝しそう。

文理
中学必修テキスト ワーク系 A4 5科     ★★
教科書ワーク A4 5科     市販もされている。自習用に良い
ウインパス 実力養成型 A4 5科     数学に演習編も ★★
実力錬成テキスト 実力養成型 B5 5科     ×
特に文系科目の出来が良い?ような気がしないでもない。

好学出版
ウイニングスプラウト 実力養成系?     A4 5科     易しい ★★★
新ワーク ワーク系 A4 5科     ★★
ウイニング 実力養成系 B5 5科    
ウイニングPLUS 実力養成系 B5 英数国
ウイニングスプラウトは敢えて言えば「実力養成系」だが、おそろしく易しい。また、学書のパクリなのか「本誌縮小型」の模範解答を採用。

エデュケーショナルネットワーク
自立学習新演習実力養成A45科    繰り返し演習に特化
(栄光)ワーク    ワーク系    A45科    易しい    ★★
ブリッジワークワーク系A45科    繰り返し演習に特化★★
標準新演習実力養成系A45科    
発展新演習実力養成系A45科    
穴埋め形式が好きな出版社。
とりあえず穴埋めにすれば易しくなると勘違いしているところが、どうしても気になる。
テキストの対応学年や教科が幅広いところが良い。

育伸社
個別学習ワークパーソナル 個別指導用 A4 英数 フォレスタとはかなり違う独自路線
i ワーク ワーク系もどき A4 5科 ワーク系のわりにはやや難 ★★
ジャック21 A4 英数 「α」「標準編」「発展編」がある
シリウス21 A4 5科 「α」「標準編」「発展編」がある
錬成テキスト A4 5科
iワークの理社はフルカラーで、社会科は資料などが多い。ただしワーク系のテキストとしては、各教科でかなり独特の工夫があるため、使いこなすのがやや難しいかもしれない。
-----
最後の★印が個人的な「オススメ度」です。
「-印」のものは、使用したことがなかったり、判断ができないものです。


テキストタイプ別寸評

個別指導用
オススメ フォレスタ
フォレスタなど、個別指導用に開発されたテキスト。
易しいテキストが多い。
指導経験の浅い講師でも質の高い指導ができるように、扱いやすいようにできている。どの問題を解かせるか、何を宿題に出したら良いのか迷うことがない。
前から順番に型通りに指導するだけで一定の質が保たれるようになっている。指導が楽なので、指導する側に余裕ができ、より質の高い指導に繋がる。

ワーク系
オススメ Keyワーク、中学必修テキスト、新ワーク、iワーク社会
フォレスタなど「個別指導用」が開発される前は、個別指導塾ではこの手のテキストが使われていた。
教科書に完全準拠し、テキストに直接書き込むことができるタイプの教材。
どのテキストを選んでも、iワークを除けば似たり寄ったり。iワークは良いテキストだが、あまり標準的でないため、扱い方を工夫したい。
教育開発出版「Keyテスト」など、対応したミニテストがある場合が多い。

実力養成系
オススメ ウイニングスプラウト、新中学問題集
「ワーク系」が現れる前の古き良きテキストの形式。とはいえ、いろいろな面で過去のものより改善されている。古くからあるテキストの特徴として、B5版になっていることが多い。(新しいのはA4版)
ここでは一言で「実力養成型」と言ったが、中身については様々なタイプがある。
新中学問題集はもはや鉄板。欲しい問題がある場合、この問題集を探せばたいていは見つかる。
ウイニングスプラウトはかなり新しいテキストでおそろしく易しい。当塾では「国語」「社会」などを利用させてもらっている。


例外は多数あれど、主な傾向

難しさ
易 個別指導用 < ワーク系 < 実力養成系 

当塾では、ほぼ全員に「個別指導用テキスト」のフォレスタで始めます。
優秀な生徒には、追加で実力養成系のテキストを消化して貰います。フォレスタで基礎が出来ていれば、難度の高いテキストを解かせる場合も分からないところを教えるだけで良いのでらくらく指導できます。

問題量
少 個別指導用 < ワーク系 < 実力養成系 

問題量が多いのは良し悪しなのですよね。
問題量が多すぎると「解かせる問題を選ぶ」必要が出てきます。適切に問題を選ぶのは、指導側に十分な指導知識が無いと難しいのですよね。
また、フォレスタは「易しい問題をたくさん解かせる」という古いスタイルの指導方法に対するアンチテーゼという側面もあります。

実際問題として部活動やらなにやらに忙しい生徒に大量の問題を解かせるのは無理がありますし、大量の問題を消化できるような生徒には難しい問題に挑戦していって欲しいのです。

ただ「もうちょっとで生徒がマスターできそうなのに、解いて貰う問題が尽きてしまった」ということもままあります。
そのあたりを補うために「フォレスタドリル」などもあるのですが。うーん。

指導のしやすさ
易 個別指導用 < ワーク系 < 実力養成系 

同じオペレーションで指導できるという意味で、フォレスタなどはとても指導しやすいのです。

2016年度はまた教科書が新しくなります。
前回の教科書改訂ではだいぶ新しいテキストが出てきました。次の改訂でもまた大きく変わるのでしょうね。

0 件のコメント:

コメントを投稿