勉強に限ったことではないのでしょうが、「努力を続ける」というのはなかなかに困難な行いです。
特に、目標となるハードルが大きくなるほど、乗り越えるのが困難になっていきます。
本人にとって、大きすぎる目標をいきなり設定してしまうと、たいていの場合は途中で心が折れて挫折してしまうことになります。
かといって、いつまでも小さな目標で満足していては大きな飛躍は望めません。
例えば、
小学校の低学年では授業の進みもゆっくりで、テストもあまり多くありません。
学校にきちんと通って、授業に参加し、宿題をやってくるというのが目標になるでしょう。
小学校も高学年になってくると、だんだん単元ごとの小テストが増えていきます。小5~小6になってくると全範囲の学力テストなども行われるようになってきます。
中学校に上がると、定期テストがあります。単元ごとのテストと比べテスト範囲が広く、テスト週間中にまとまったテスト勉強が必要になってきます。
中学校も3年生に近づくにつれ、受験を意識して、テスト範囲だけではなく全範囲からの出題の模試や実力テストを通して志望校を考えるようになっていき、最終的には高校合格を目標に勉強していきます。
高校生も、定期テストや模擬試験、入試というステップアップは同じなのですが、みんなと同じように勉強していればよかった中学時代と違い、自分の進みたい進路によって必要な勉強内容や努力の方向性を考えていかなければなりません。高い目標を設定する生徒はより大きなハードルを超えていかなければならなくなります。
以上のように、学校教育はきちんとついていければ無理なく少しずつステップアップできるようにはできています。
しかしながら、生徒の全員がこの流れに乗れるわけではなく、途中で流れに取り残されてしまう生徒もどうしても出てしまいます。逆に、人よりも早いペースで先に進んでいこうという意欲的な生徒もいます。
私たち塾人は、生徒一人ひとりに合った適切な目標を設定し、彼らがより大きく飛躍することを手伝っていくことが仕事なのでしょう。
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