2013年2月20日水曜日

教科書英語の読解

英語の長文を自分の力で訳していく。

単純なことですが、これを行うと英語力は大きくつきます。
できれば、文法の要点を理解しながら、これを日常的に行うことができればいうことがありません。
特に、学校で勉強する教科書英語については、是非行って欲しいです。

学校の先生の話を聞いて、「ああ分かった」ではなく、
「自分の力」で読み解くことが大切なのです。

しかしながら、これはなかなか難しいのです。
学校の予習で、教科書英語の読解をふつうに行うというのはかなりの困難が伴います。
なにの手助けもなしに、教科書英語の読解を予習でスムーズに行うためには、少なくとも学校の成績で上位2割程度に入ってなければ難しいでしょう。

そこで、いくつかの個別指導塾では、ワークなどは使わず教科書の読解だけを授業で扱う場合もあります。
教科書を写させ、講師がそれを手伝いながら生徒に読解をしてもらうのです。
これを行うだけで大幅に成績が上がる生徒も少なくありません。

しかし、この教科書の読解は塾の授業で行うにも時間がかかります。
私としては文法の学習や、フォレスタなどのテキストを用いた演習も行いたいのです。
それはそれで大切なのです。
生徒に英語の授業だけで、週2~3回も塾に来て貰えるなら、なんだってやりたい放題ですが、塾へ通える時間制限や、授業料の予算制限なのでそれも難しいです。

つまり、生徒には、

① できるだけ短時間に効率良く
② 自分の力で教科書英語の読解を、
③ 予習で行って欲しい

わけです。
その中で、単語を覚えたり、英語を考えて読み解く力を身につけていってもらいたいのです。

そのための方便として、他塾などでよく行われる方法として

方法1
教科書の本文だけは宿題にしてノートに書いてきて貰い、訳だけ塾の授業を行う。
→欠点
英語表現を覚えるために、英語を書いた直後に訳した方が覚えやすく、理解しやすいので、学習成果が上がりにくい。

方法2
教科書の本文は省略する、もしくはコピーをノートに貼るなどして、訳だけ塾の授業を行う。
→欠点
やはり、英語を書いた直後に訳した方が覚えやすく、理解しやすいので、学習成果が上がりにくい。

方法3
学校で勉強したあとの復習で、読解を行う。
→欠点
いちど、学校で授業を受けて内容を聞いたあとでは、自分の力で訳したという意義が薄くなる。効果が出にくい。

方法4
学書「教科書英語ノート」を使う。
→欠点
悪くはないが、普通のノートと大差ない。

方法5
学書「教科書英語ドリル」を使う。
→欠点
ステップアップで使いやすいが、このテキストだとどうしても丸覚えになってしまう。考える力の養成や、文法の理解に繋がらない。

方法6
教科書ガイド」を参考にしてもらう。
→欠点
意外とこれはかなり良いのです。教科書ガイドのできはとても良いです。
知り合いの塾では、生徒全員に教科書ガイドを買って貰っているところもあります。市販教材を生徒全員に買って貰うというのは、塾としてのハッタリはききませんが、生徒の成績を上げるためならなりふり構わないという態度は私も親近感を覚えます。
しかし、教科書ガイドもいろいろと難点は多いです。余分なページが多すぎる。生徒によってはヒントが多すぎる。
また基本的に自習用のテキストなので、授業で使うのには微妙。かといって、自習で使わせるには使いこなせない生徒が多い。そのため授業で使うのか自習で使うべきか微妙。




というわけで、既存のテキストや方法では効率良く短期間で、教科書の読解の演習を行うのは難しいと結論付けました。

そのため、その構造的欠陥を解決するために西尾教室独自に新年度は独自教材を導入予定です。
「English Notebook」というテキストで、教室内で印刷して使います。
大型のプリンタなどを教室に導入したのもこのためです。

出版販売したらしっかり売れるだろうという高品質を自負しています。
詳しくは後日またblogにアップしますが、原稿はおおむねできあがり、現在細部を調整中です。


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