2013年10月17日木曜日

5文型

英語の5文型というのは、100年以上前の学説で、本場の英語圏ではすでに過去の遺物とされた古い学説なのだそうです。

https://sites.google.com/site/newwaytostudyenglish/home

成瀬由紀雄さんという翻訳家の方が書かれたホームページで、いろいろとためになります。
(と、無断でリンク)
英語の勉強をし始めた小中学生、ないしは高校生には少し難しい内容になっていますが、英語を教える立場からするとたいへん参考になります。

実際、高校生に教えていて感じるのですが、5文型というのは難しいのです。
5文型がきちんと理解できると、後のいろいろな単元をすっきり理解できて、かなり有用です。使役動詞や、分詞を補語として使う用法などを体系的に理解できます。

しかし、5文型自体がかなり難解で、なかなか生徒がきちんと理解できるまでに時間がかかります。
それで、SVOとSVCはS=Cにできるかどうかとか、SVOOとSVOCはO=Cにできるかどうかなどという小手先のテクニックが重宝がられるようになるのですよね。
英文を理解しやすくするための文法であるべきなのに、これでは本末転倒です。

大切なのは、
1.「目的語」という概念をきちんと理解してもらうこと、
2.動詞の対象になる目的語は動詞との結びつきが強いので、動詞の直後に入ること
ということを理解しておいて貰うことなのですよね。

あと、補語だとか、修飾語の概念もきちんと理解してもらえればいうことないのですが。

鳴瀬氏が述べられているように、SVOCやSVOOはSVOの形の派生と考えれば十分なのでしょうね。


また、鳴瀬氏はHPで英語での勉強は「会話よりも読み書きを重視すべき」と述べています。
これは本当に強く共感します。
少しでもちゃんと英語教育に真剣にたずさわった人間なら、だれもがやはり同じ結論に辿り着くのでしょう。
実用性の面でも、効率よく勉強することを考える上でも、英語は当然読み書きを重視すべきなのです。

以前、英会話塾で勉強し、英検4級を取得したにもかかわらず、
英会話重視の勉強がいかに非効率的なものなのかを如実に表していると思います。

鳴瀬氏いわく、「日本全体が「英会話病」ともいうべき一種の伝染病にかかっている」ということですが、まったくその通りなのです。
日本という非英語圏で、短時間英会話ゴッコをして身につくものなどどれほどのものでしょうか。
そんな無駄なところに、貴重な時間やお金を浪費するなら、もっとちゃんとした勉強をすべきなのです。


あ、当塾では「ちゃんとした」英語の指導をしていますよ。
英語学習を始めたばかりの小学生にも、多くの学習塾がそうであるような、英会話ゴッコや、英検に向けたイイカゲンな英語ではなく、きちんと中学英語に繋がる「読み書き」から指導しています。
と、最後に広告しておきましょう(笑)

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