2016年6月22日水曜日

入塾の時期

「うちの子に弟(妹)がいるのですが、何年生くらいから塾に入れたら良いですか」

塾のファンになってくれた家庭の誰かから、毎年1~2回はこう質問されます。

勉強は分からなくなってからなんとかするより、分からなくならないように先取りした方が効率が良いので、できるだけ早く塾に通って欲しい

というのが本音です。
また、例えば塾に1年間だけ通うとするなら、

× 受験が間近に迫った中学3年生になってから塾に通う
○ 中学1年生の間だけ塾に通って勉強のコツを掴んで、2年からは自分で勉強する

上のどちらかで選ぶなら、絶対に後者が正解でしょう。
(実際には前者を選ぶ生徒が圧倒的に多いです)

ただし、小学校の低学年から通塾すべきかというと、そんなことはないと思います。
平均的な生徒の場合、小学校低学年のうちから学校の授業が分からなくなるということはふつうありませんので、普通の生徒の場合は小学校の高学年(4年生以上)になってからで十分だと思います。

もちろん、低学年の生徒にとって勉強が大切でないということではありません。
小学校低学年での勉強はとても大切です。多くの生徒を見てきて、小学校低学年のうちに既に大きな学力格差がついて、それが中学生高校生になっても持ち越される場合が多くあります。
しかし、この学力というのは小学生のうちはとくに学校の成績やテストの結果では正確に測ることができません。学校や塾で学ぶのとは違うところで大きな差がつくのです。
小学校低学年のうちは、塾に通わせてあげること以上に、「遊び」や「生活」の中で学ぶ楽しさを知ることが大切です。
できるだけ大人が子どもに構ってあげること。学校の勉強だけでない様々な知識や考える知識を伝えてあげることは大切でしょう。

ただし、中学受験をしっかりと行いたい場合は4年生の頭からがオススメです。
また、低学年の場合でも「学校の授業で分からなくなりかけている場合」は緊急事態ですのでできるだけ早く塾に入れてあげましょう

以上を踏まえ、平均的な生徒の場合、

小学生
算数・数学
小学校の授業についていけている限り、小学生のうちは通塾の必要なし。
中学校の予習のため小6の1~2月からの通塾開始がおすすめ。
学校の勉強が難しく感じられている場合のみ、なるべく早く通塾してもらいたい。

英語
小4または小5から通塾がおすすめ。小3以前は国語など、もっと他に優先すべきことがある。

逆に、いつまで塾に通って欲しいというのもあります。
また、大学進学まで考える生徒は、高校生になっても是非、塾を続けて欲しいところです。


高校生
数学
理系の生徒または、国公立大学志望の生徒のみ受講を続けて欲しい。
理系の生徒は数ⅠⅡⅢABが一通り修了する2年生の最後まで。
国公立文系志望の生徒はⅠⅡABが意図通り一通り修了する2年の夏頃まで。
一通り修了した生徒はあとは演習量の勝負になるので、塾に通わなくても勉強していくことができる。(ようになるように、塾で指導する)

英語
一通りの文法の指導が修了する1年生の最後まで。
一通り修了した生徒はあとは演習量の勝負になるので、塾に通わなくても勉強していくことができる。(ようになるように、塾で指導する)

塾としては大学受験の終わる3年生まで在籍してもらえると嬉しいのですが、3年間かけて一通りを修了する中学校と違い、はじめの1年~1年半で基礎を修了してしまう高校生の場合は、特に高1でのスタートが重要でしょう

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