2019年2月3日日曜日

高校入試志願変更について

愛知県の私立高校の推薦入試(私立単願)が終了しました。
愛知県の場合、私立高校の推薦入試は出願が通った時点でほぼ合格が確定ですので、よほどのことがない限り不合格になることはありません。
来週行われる一般入試も、一部の難関校を除いて、受験前に合格がほぼ内定しています。

私立推薦入試のその裏で、各中学校では公立志望の生徒への最後の進路面談(通常は三者面談)が行われ、それぞれ受験校が決定されています。
願書提出までにはまだ少し時間がありますので、変更ができないわけではありませんが、だいたいここで確定です。

2/21に公立高校の願書の提出ですが、その直後に出願の集計がすぐに取られて、出願状況(受験者数や倍率)などが公表されます。
そして、その結果を踏まえて、志望校を変更するいわゆる「志願変更」をすることができます。

この志願変更については、成績が中位から上位の生徒は特に意識する必要はないでしょう。自分のレベルと進路希望にあった受験をするだけです。

ただし、成績が下位で「どこでも良いから、少し家から遠くても良いので、公立高校に進学したい」などと思っている層は、合格倍率に注目して受験校の変更も視野に入れると良いでしょう。

というのも、下位の高校ほど、年度によって合格のボーダーが大きく変わることがあるからです。
例えば、西尾市近郊の下位の公立高校の合格予想ボーダーは、

A日程 一色高校(普通科)22~23
B日程 吉良高校(普通科)2425
B日程 安城南高校(普通科)2526

内申点だけをみると、だいたいこのあたりであると例年予想されています。
各高校の定員なども、あまり極端な不合格者数を出したり、逆に定員割れが起きないように調整されているわけですが、生徒の出願が必ずしも予定どおりになるわけではなく、波乱が起こることもあります。


例えば、記憶に新しいのが2016年度入試です。
2016年は西三河全体のボーダーが大きく上がりました。反して、東三河などは下がったようです。当塾の地元の平坂中・寺津中でも公立高校をA日程もB日程もどちらも不合格になってしまういわゆるダブル落ちが続出したようですし、当塾でもダブル落ちこそいませんでしたが1次志望は不合格で、2次志望へ進学した生徒が多く出た年度です。
特に、一色高校や吉良高校などのボーダーは大きく上がり、公立高校への進学ができなかったという生徒も少なからずいたでしょう。
ただ、2016年度は西尾市内や、碧南刈谷方面はボーダーが上がった学校が多かったのですが、安城方面は下がった学校が多かったのです。安城南高校については、異例の定員割れが起きました。この年に限っては、一色高校を不合格になって安城南高校に合格という事例も少なくなかったようです。
翌2017年度からは定員枠の調整もあってか、逆転現象は解消されています。

志願変更のチャンスは2/25・26の2日あいだしかありません。
該当する生徒および保護者は、志願状況の発表に注目し、すぐに動けるように心構えをしておきましょう。





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