2019年8月18日日曜日

どうして合格ボーダーが上がったのか

昨日、愛知県内の大学の合格ボーダーが大きく上がったことを説明しました。
しかし、なぜこのような変化が起きたのでしょうか。
予想でしかありませんが、いくつか理由は推測できます。

1.愛知県を中心とした中京工業地帯の活性化
県民1人あたりのGDPが愛知県が大阪を抜いて2位になったというニュースは耳に新しいです。また景気の良い自治体ランキングでも、上位はほとんどが関東と愛知県の都道府県が締めています。
その結果、若い世代を中心に愛知県に人口が移動し、また大学卒業後の就職を有利に進めたいという意図のもと愛知県の大学に人気が集まったのではないかという推測はしやすいところです。

2.大学受験改革に対する不安による生徒の動向の変化、および愛知県民の保守的な国民性
これは愛知県に限りませんが、大学受験の制度改革が進んでいます。
そのことに対して、生徒や保護者が過剰に反応した結果、受験同行がなんらかの影響を与えた可能性は高そうです。
(高そうですが、どういう影響になるのかを分析するのは難しいでしょう。。)
今後、センター試験から共通テストに移り変わることで、より大きな変化の可能性もあります。
また、愛知県は全国の都道府県と比べても保守的な性質を持つと言われています。
守りに入ることで、県外の難関大を受験するのではなく、県内の私立を受験しようと考えるようになったのかもしれません。

上位校よりも中堅校を中心にボーダーが上がっています。
これは、統計的には当たり前のことです。
中堅校は上位の学校のボーダーが上がれば、その影響をトコロテン式に受けていくことになりますので、その結果地域のトップ校やそれに近い学校はボーダーの変化は少なくなります。

生徒は、
「私が受験するときだけボーダーが下がって、来年からまた上がれば良いのに」
と言いますが、
なかなか思うようにはいきません(笑

0 件のコメント:

コメントを投稿