2022年4月29日金曜日

愛知県高校入試の学校別の配点など

愛知県高校入試について、本日記者発表があったようです。

具体的な出題形式などについては、6月に公表が予定されていますが、本年度末の高校入試制度についてはまだまだ決まってないことが多くあります。

教育委員会のHPから目が話せません。

本日、4/28に発表があったには、


1.学校別の配点

(令和5年度愛知県公立高等学校入学者選抜(全日制課程)一般選抜における各高等学校の面接実施の有無及び校内順位の決定方式について)

https://www.pref.aichi.jp/press-release/kounaijuni.html


2.特色入試について

(令和5年度愛知県公立高等学校入学者選抜(全日制課程)において「特色選抜」を実施する高等学校・学科及び入学検査の内容について)

https://www.pref.aichi.jp/press-release/tokushokusenbatsu.html


以上の2点です。


西三河の高校について、気になるところをあげると、

特色入試を普通科などでも、実施している高校は予想以上にあるところでしょうか。

例えば、西三河でも一番の人気校である刈谷高校では、プレゼンテーションを検査科目にして特色入試を行います。

特色入試は、いわば「もう一つの推薦入試」と言えば実態が近いのではないでしょうか。大学入試におけるAO入試のような位置づけで考えれば良いと思います。

特色入試入学検査は「面接」+「作文・基礎学力検査・実技検査から1つ」の試験を実施し、提出する書類(入学願書・調査書・志願理由書)とあわせて合否を判定します。


西三河の特色入試実施校を抜粋すると、


刈谷高校 普通科 プレゼンテーション 10人

碧南高校 普通科 プレゼンテーション 10人

碧南高校 総合ビジネス科 基礎学力検査 5人

安城南高校 普通科 プレゼンテーション 8人

安城高校 生活文化科 プレゼンテーション 16人

碧南工科高校 機械・電子工学科 基礎学力検査 32人

碧南工科高校 建築デザイン・環境化学科 基礎学力検査 16人

吉良高校 普通科 作文 32人

吉良高校 生活文化科 作文 16人

一色高校 普通科 基礎学力検査 5人

一色高校 生活デザイン科 基礎学力検査 5人

高浜高校 福祉科 プレゼンテーション 8人

大府高校 生活文化科 プレゼンテーション 16人

桃陵高校 ヒューマンケア科 作文 4人


特に一部の職業専門科では定員を多めにとっていて、かなり有利に受験できそうです。


次に、一般入試の配点です。※印の学校は面接を実施します。

Ⅴ型(筆記試験超重視・筆記試験2倍配点)の学校

普通科

刈谷・刈谷北・西尾・豊田北・豊田南・岡崎・岡崎北

専門科(大学進学重視の普通科よりの専門科)

刈谷北(国際探究)・岡崎北(理数)


Ⅲ型(筆記試験超重視・筆記試験1.5倍配点)の学校

普通科

安城・安城東・西尾東・知立東Ⅲ・大府・岡崎西・碧南

職業専門科

鶴城丘(総合)※


Ⅰ型(通常均等配点)の学校

普通科

安城南・一色※・吉良・知立Ⅰ・大府東・岡崎東・幸田※・蒲郡東

職業専門科

安城(生活文化)・大府(生活文化)・桃陵(衛生看護/ヒューマンケア)・碧南(総合ビジネス)・碧南工科(工業)・蒲郡(総合)※


Ⅱ型(内申点重視・内申点1.5倍配点)の学校

普通科

高浜・岩津※

職業専門科

刈谷工科(工業)・安城農林(農業)※・吉良(生活文化)・高浜(福祉)・岩津(家庭)


Ⅳ型(内申点重視・内申点2倍配点)の学校

職業専門科

一色(生活文化)※・岡崎工業(工業)・三谷水産(水産)※


全体的に、筆記試験重視に以降した学校が多いようです。

碧南高校の普通科なども、以前はⅠ型だったのがⅢ型に以降しています。また、超筆記試験重視型になるⅤ型を選んだ学校も、地域トップ校を中心にかなり多くありました。

鶴城丘高校はどちらかといえば就職指導に有利な総合科なのですが、筆記試験重視のⅢ型を例年通り選んでいます。他の総合学科の高校がⅠ型などを選んでいる中で、だいぶ移植です。

逆に内申点超重視になるⅣ型は職業専門学科の中でもごく一部で、大半がⅡ型に留まる結果になっています。

思った以上に、各高校が生徒の内申点よりも実力を重視して選抜したいという意思を表明してきています

内申点が足りなくても逆転合格の目は大きくなりますが、内申点が充分でも得点力がなければ不合格になります。

特にトップ校では、例年以上に逆転合格・逆転不合格が多発するでしょう。


また、面接試験は8割以上の学校で実施しないことを選んでいます。今までも、面接試験の結果は合否にほぼ関係しなかったので、妥当な判断なのでしょう。



本年度の入試制度改革で、受験の多様性が一気に広がりました。

より、生徒一人ひとり個別の学習状況や進路志望に合わせた指導が必要とされるようになりました。

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