2018年5月7日月曜日

光の速度を超えた!

先日、高1になったばかりで学校の物理の授業で相対速度を学習した生徒が、

「移動している車の上で、光を発射したら光の速さを超えるんじゃない?」

と、語ってくれました。
すごいですね。その気付きまでこれば、相対性理論まであと一歩です。
実に「うちの生徒は賢い」自慢がしたくなります(笑


相対性理論や量子力学というのは、とてもファンタジックで心躍る内容になっています。理系を志す生徒には、高校生のうちにちょっとだけでも体験しておいて欲しいなあと思います。

相対性理論の入門書や、一般向けの解説書は多数発売されているのですが、中でもとりわけ優れていると感じられるのが、こちら


竹内薫 著  ゼロから学ぶ相対性理論

です。

まずこちらの著者の竹内薫先生なのですが、科学解説者としてニュース番組のコメンテーターを務められていたこともあるので、ご存知の方も多いと思います。
ただしこの竹内薫先生ですが本業は学者なのでしょうが、非常に優秀な方のようで、余技としてミステリ小説を書いてたりもします。
ミステリ小説を書くときのペンネームは湯川薫という別名義なのですが、こちらでもなかなかに引き込まれる作品を書いてくれています。
そういう方の書かれた本なので、読み物としてとてもおもしろいのです。

さらに、この著作は他の入門書と違い、数式を用いてきちんと説明しているのです。
相対性理論のすべてというわけにはいきませんが、特殊相対性理論のいちばんの始まりとなる核心の部分を中学3年生を卒業したレベルの数学で分かりやすく紹介してくれていますので、高1で物理学を学び始めたくらいの生徒でも無理なく理解できます。

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