2022年6月15日水曜日

愛知県公立高校入試改革2023 推薦入試と一般入試のどちらがお得?



今年の中3生から、愛知県の公立高校入試制度が少し変更になります。

まだいくつか決まってないこともあって、6月中に教育委員会からアナウンスがあることになっています。

新しい制度で、「特色入試(特色選抜)」があります。

一部の学校のみで実施し、推薦入試と同一日程で行い、推薦入試と特色入試はどちらか一方しか受験することができません。いわばもう一つの推薦入試といえるでしょう。

さて、推薦入試と特色入試のそれぞれの特徴について説明します。

まず、既存の推薦入試から見てみましょう。


推薦選抜

募集人数

 普通科 定員の15%程度まで

 職業専門科 定員の45%程度まで

選抜内容

 中学校から提出される推薦書

 調査書(内申点など)

 面接

(一部の学校で実技試験)


以上のようになっています。

ふつう進学校の場合は、一般入試より合格のボーダーが高めになるため推薦入試で出願するメリットは小さいのですが、職業専門科の場合は比較的有利に受験できます。

推薦入試を受験をするには「中学校から提出される推薦書」が必要になるため、まずは中学校内での選抜を勝ち残る必要があります。

校内での選抜を抜けるためにまず必要になってくるのは「内申点」です。学校での成績をきちんととっていくことが必要になります。

最終的に推薦入試で合格するためには、「生徒会活動」「ボランティア」「部活動」などはアピールポイントになります。特に生徒会活動、とりわけ生徒会長の経験は大きな有利になります。大半の生徒が参加している部活動は、比較的アピールとしては弱いでしょう。

また応募人数にもよるのでしょうが、教育委員会が定めている定員の枠を超えて合格者が出ているケースもあります。実際には普通科で20%程度まで、職業専門科で50%程度まで合格者を出している高校が多くあります。ただし逆に定員よりも少ない人数しか合格していない場合ももちろんあるようです。


続いて特色入試ですが、まだ実施されていない入試であるため、ある程度推測で述べさせていただきます。


特色選抜

募集人数

 定員の20%を上限に学校ごとに定員を設定

選抜内容

 調査書(内申点など)

 本人記載の志望理由書

 面接

 +「 作文」「基礎学力検査」「プレゼンテーション」のうちどれか1つを実施する


まず特色入試は、すべての高校で実施する推薦入試と違い、一部の高校の一部の学科でしか実施しません。また、選抜の内容が学校によって違います。

さらに定員についても、全体的に推薦入試よりも少なめであることが多いですが、高校によりだいぶ格差があります。

特色入試の選抜方法と定員、推薦入試の定員と比較した一覧表を作りました。いちぶ公式発表されていないデータについては昨年度のものを流用しています。



特に特色入試の定員を多めに設定されている学校、たとえば吉良高校や碧南工科高校などはかなりの狙い目でしょう。課題が作文なのも、対策がしやすいでしょう。

プレゼンテーションが得意な中学生というのは希少だとは思いますが、少しでも自信がある生徒は狙い目かもしれませんね。


推薦入試、特色入試、それぞれ特徴はありますが、いずれの場合も職業専門科の生徒には特におすすめです。

普通科進学校を狙うせいとには、推薦入試も特色入試もどちらも勧められません

狭き門だからというのも1つですが、大学まで進学する生徒にとっては高校は途中経過で最終学歴ではないからです。その点、職業専門科を選ぶ生徒にとっては、高校が最終学歴になりますので、目先の結果を追い求めるのも良いでしょう。

将来大人になって就職しよう、もしくは再就職しようというときに重要になってくる肩書は最終学歴です。しっかり実力をつけて一般入試で受験をする方が後につながってくるでしょう。

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