2022年6月16日木曜日

愛知県公立高校入試改革2023 配点の変更

 


以前も一度記事にしましたが、4月の末に発表された公立高校一般入試の合否判定における配点の変更を分かりやすく一覧表にしました。


公立高校の一般入試の出願には、調査書の提出もありますし、一部の学校では従来どおり面接試験も実施されます。

しかし、一般入試(一般選抜)では主に評定(内申点)と筆記試験の点数だけで合否が判定されているのが実情です。

各高校としても、多数の受験生の合否を短期間で決定して通達しなければならないのですから、当然なのでしょう。


さて、改めて配点の種類を確認します。新年度からⅣ型とⅤ型が追加されました。


Ⅴ 学力超重視型 

 内申点90点+学力検査110点×2

 内申点1点 = 学力検査22点満点中の1点


Ⅲ 学力重視型

 内申点90点+学力検査110点×1.5

 内申点1点 = 学力検査22点満点中の1.33…点


Ⅰ 均等型

 内申点90点+学力検査110点

 内申点1点 = 学力検査22点満点中の2点


Ⅱ 内申重視型

 内申点90点×1.5+学力検査110点

 内申点1点 = 学力検査22点満点中の3点


Ⅳ 内申超重視型

 内申点90点×2+学力検査110点

 内申点1点 = 学力検査22点満点中の4点


V型に至っては、計算上の内申点1点の価値は筆記試験1点の価値と同等になります。

つまり、ある教科で内申点1の生徒でも、その教科の筆記試験で4点分余分に正解するだけで内申点5の生徒に得点で追いついてしまうということです。

逆に、採用している学校は少ないですが、Ⅳ型を採用している学校では、内申点1点が筆記試験の4点分の価値を持ちます。内申点が2つも違えば、8点です。Ⅳ型を採用している高校は、主に比較的レベルの低い職業専門学科になります。これらの高校の教科別の平均点は22点満点中で5点前後だと思われます。その中で、4点ないし8点分のハンデキャップは容易に覆すことはできない数字でしょう。


全体的にはやはり進学校ほど、筆記試験の配点の高いⅤ型やⅢ型を採用しています。

職業専門科や、普通科でも大学進学率の低い非進学校でⅡ型やⅣ型が採用されていますが、全体的にはⅡ型やⅣ型を採用する学校は減少傾向です。

たいていの受験生にとっては、目先の内申点だけでなく、筆記試験で点数を取る実力をつけることがより重要になってきています。ただし、志望校によっては学校の成績をとっていくことに、ウエイトを置く必要のある生徒も少数ですがいます。

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