2016年1月3日日曜日

塾に通わずにできる受験対策 ~愛知県公立高校入試編~

冬休みもあと少し。受験向けた冬期講習もあと少しです。


けれど、ご家庭によっては、

・ 塾に通わせる費用を掛けたくない
・ 近隣に評判の良い塾がない

など、その他の利用で受験シーズンまっさかりのこの時期でも、お子様を学習塾に通わせていないご家庭もあるかと思います。

今日の記事では、市販の教材を購入してご家庭でできる受験対策について説明します。

まず、よくある間違った受験対策の事例として、



よくあるダメダメ受験対策 事例1
「○日でできる受験対策 数学」「2週間でマスター受験英語」などといったテキストを利用しての基礎の学習

受験対策向けのに薄めのテキストが何種類か市販されています。
特にこの手のテキストは、薄くて取っつきやすそうに見えるため、学力の低い生徒に人気ですが、基礎力のない生徒にはまったく向いていません。
この手のテキストはある程度の力がある生徒が一通り苦手単元がないか復習をするのには最適です。
苦手な教科、勉強に自信がない生徒は絶対に選んではいけません。



よくあるダメダメ受験対策 事例2
ベネッセの通信教育 進研ゼミ を利用しての受験対策

まず進研ゼミで利用される問題集全般は塾で働いている私たちから見ても良いものが多いです。
学習塾より低いなコストで、それなりの学習教材を提供するという意味で、私たち学習塾からすると手強いライバルです。

ただし、都道府県別の受験傾向に合わせた対策が十分かというと、ノーと言わざるを得ません。
進研ゼミでは都道府県別の出題傾向に合わせた問題集というものが送られてくるようですが、実のところ出題傾向に全くあっていません

たとえば、愛知県入試の数学では証明が穴埋めで出題されるとか、理科や社会では記述の問題が少なく思考力が問われる選択問題が多いとか、英語の英作文は長文の中の穴埋めで出題されるとか、そう言った出題形式を全く無視されてしまっているのです。
おそらく、英作文が出題されるということであれば、その英作文の具体的な内容は無視してただ英作文というだけで全国の入試か顧問から英作文問題をピックアップして問題集に載せているのでしょう。
これでは出題傾向に合わせているとはとてもいえませんね。

ゼミでは過去問集も郵送してくれていてこれは役に立ちますが、これは市販されている問題集を利用しても同じですね。



ダメだしばかりしましたが、
それでもご家庭で対策する方法はちゃんとあります。


まずは、過去問題集です。



オススメ 受験対策用教材
過去問題集

amazonで購入
愛知県公立高校入試問題 28年度用 1028円(冊子タイプ)
愛知県公立高等学校 2016年度受験用赤本 1000円(冊子タイプ)
愛知県公立高等学校(A・B)過去入試問題集平成28年春受験用 918円(バラタイプ)

どれもとても安い上に、3~5年分掲載とボリュームもばっちりです。
とくに上の2つがオススメです。
バラタイプは入試本番に近い形式ですが、おそろしく扱いづらいです。

とりあえず受験傾向、出題形式を知らなければ始まりません。
受験傾向を把握して、自分でできる対策を考えましょう。
基礎ができていなくて、過去問での勉強では難しすぎるという生徒も、点数の取りやすい問題を取捨選択する訓練をして、易しい問題だけしっかりと練習しましょう。


ここから先は生徒の学習状況によって対策が変わります。


基礎の出来ていない生徒の対策

基礎が出来ていない生徒・学力が低い生徒は特に新しく問題集や参考書を購入する必要はありません。中学校でまとめて購入するテキストで十分です。
市販のテキストの中には多少はできの良いものがありますが、まずは一冊をきちんと使いこなすことの方が得点力向上のためには大切です。
なお、西尾市の近隣の中学校では「新研究」という分厚いテキストを受験対策用ということで購入していますが、他の市町村でも同様のテキストを購入しているはずです。

ただ、こうした中学校で購入のテキストは易しい問題から難しい問題まで満遍なく載っているテキストで、すべてをしっかり演習しようとすると、低学力層には無理があります。
また、愛知県の受験傾向に対応したテキストというわけでもありません。
なので、自分で過去問と見比べて受験に向けて身につけたい単元を、自分のレベルに合わせて挑戦していきましょう。

中学校で購入するテキストではなく、市販のテキストでも構いませんが、テキスト選びのポイントとして、

1.薄っぺらなものは避けて、ボリュームのあるものを選ぶ
  (全部やりきれなくてもOK、必要な部分のみを使う)

2.参考書兼問題集となっているものを利用する
  (自分で学習するには、参考書部分がすぐ隣についていることが好ましい)

というところでしょうか。




基礎はしっかりとできている生徒の対策

基礎がきちんと身に付いている生徒はできるだけ入試本番に近い問題で演習を重ねましょう。
過去問集でももちろん良いですが、愛知県入試を模した問題集はたくさん発売されています。

amazonで購入
愛知県公立高校入試予想問題平成28年春受験用 1296円 
愛知県公立高等学校 予想テスト2016年度受験用赤本 1620円
愛知県公立高校入試予想問題集 改訂第2版 (秀英BOOKS)1296円

この当たりの問題集は安い上に、愛知県の入試傾向にぴったりあっています。
難しい問題も多いですが、しっかりと練習できます。

ただ、一部に愛知県向けと書いておきながら、まったく受験傾向にあってないものも多く販売されています。

愛知県の名前が入っているのに愛知県の入試傾向にあっていないテキスト
普通のテストとしては良いのかもしれませんが、受験対策にはなりません。
× 志望校合格判定テスト最終確認平成28年春愛知県公立高校受験 1200円 
× 志望校合格判定テスト実力判断平成28年春愛知県公立高校受験 1200円(夏用)
× 愛知県高校入試模擬テスト 28年春受験用 各教科324円


塾に通っている生徒は、もう少し出来の良いテキストが豊富にあります。塾経由でより良い塾専用教材があります。
同業者向けの参考までに

学悠出版
公立高校完全演習
公立高校完全演習 SUMMUR
入試対策模擬試験6回

学書
愛知県版入試6回

とくに学悠出版のテキストは、愛知全県模試を作っている業者だけあって、内容面ではずば抜けて優秀です。このあたりと比べると、市販で購入できるテキストは若干見劣りがしてしまいます。



ただし、以上はあくまで愛知県の受験形式に対応したテキストです。
別の都道府県になりますと、まったく状況が異なります。私も若干でしたら他の都道府県の事情も分かりますが、やはり現地で教えている先生の方がずっと詳しいでしょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿