2020年2月22日土曜日

英語を学ぶことは、英語を学ぶだけじゃない

小学4年くらいから小学6年生くらいから、中学英語のための準備を始めるという生徒は多くいます。
特に教科書の改定で、他の教科と比べても中学英語は難易度の向上が大きくなりますので、早めに勉強を始めるのは良い選択だと思います。

さて。

I go fishing after school everyday.
私は、毎日、放課後に魚釣りに行きます。

愛知県の生徒で、英語の勉強を始めたばかりの生徒は、だいたい一度は、こうした例文に対して、

「えっ、放課に魚釣りに行っちゃうの!?」

と驚いてくれます。

というのも、愛知県を中心した方言では「放課」というのは学校の授業が終業した後の時間帯のことではなく、授業と授業の間の10分程度の休憩時間を意味するのです。
生徒に、日本のほとんどの地域に住む人たちにとって放課が放課を意味しないことを説明すると、だいたい驚いてくれます。

言葉というのは、同じ言葉でも別の意味を持っていたり、不思議な由来の言葉があったりします。

例えば、イギリス英語では「1階」が「2階」を意味していたり、
英語で「バケツを蹴ろ」が「死んでしまえ」だったり、
英語のスラングでは「ポケットモンスター」が「おちんちん」だったり、
あるいは、日付や住所を記述するとき、英語と日本語では逆順になることであるとか、

いずれも有名な事例だと思いますが、生徒にこうした事例を説明するとどうしてだろうと理由を考えてくれます。
日本語や英語に限らないことなのですが、ことばというものは背景にある文化の中で作られていくものです。子供たちは英語の勉強を通して、言語としての英語だけではなく、文化や社会のあり方についても自然と学んでくれることになります。

ときとして、
「社会に出て、英語を使うような人なんてごく一部じゃないか」
というような意見を聞くこともありますし、一理ある意見だとは思います。

しかし、英語を学ぶというのはただ英語を学ぶだけではなく、何かと実りの多いものであるというのことも多くの生徒たちに伝わるといいなと思います。



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