当塾で作成しました「入試5科ANCK」のテキスト中身を紹介していきます。
今回は国語の紹介です。
受験国語で何より大切で、もっとも重要視されて問われているのは「読解力」です。
文章を「正しく読み解き,理解する」ことが必要になります。そしてそれに必要なのは「考える力」を養うことです。
そのためには、小手先の技術を養うことではなく、良質の問題を読み、生徒1人1人がよく考えて問題を問いていくことが必要になります。実践的な問題演習こそが何よりも大切になってきます。
とはいえ、学習塾では目先の点数を追うために、小手先のテクニックであるとか、入試に出やすい現代文用語を学んでもらうのですけれども。
入試現代文は、大きく分けて次の3つに出題が分類されます。
1.物語文・小説文
架空または実際に起こった出来事をもとにしたお話です。
登場人物の気持ちを読み取り、作品の主題を読み取ることが大切になります。
2.随筆文
作者の考え方や思ったことを書きとどめた文章です。
インターネット掲示板に書き込むと、「チラシの裏にでも書いておけ」と罵られる類の文章です。
3.説明文・論説文
何かを筋道立てて説明する文章です。文章の重要な結論は、最初の段落や最後の段落にかかれていることが多くなっています。
この3つの分類の中では、近年、高校入試や大学入試に共通して「物語文・小説文」の出題が減って、「説明文・論説文」からの出題が増えているという傾向があります。
小説好きの立場からすれば残念な傾向ではあるのですが、実社会に出て役に立つことを学ばせようという文科省の方針が伝わってくるような変化です。
教育の方針というのは、それぞれの時代に不足しているものを求めるようになっているのでしょう。例えば行動経済成長を経て、日本が物資的な豊かさを手に入れた時代には「心の豊かさを大切にしよう」ということで、ゆとり教育が提唱されました。
そして物質的な豊かさが失われつつある今、心の豊かさは蔑ろにされるようになってきたのでしょう。残念なことではあるのですが、必要なことなのでもあるのでしょう。
受験に良く用いられる現代文用語としては、
「特殊」当てはまる範囲がとても限られること
「一般」多くの場合に当てはまること
という言葉があります。一般は「ふつう」と言い換えることもできます。
例えばアインシュタインの「特殊相対性理論」と「一般相対性理論」では、特殊相対性理論は特別な場合にしか用いることができない限定的な相対性理論で、一般相対性理論ではあらゆる場合に適応することができる上位互換な相対性理論になります。
言葉の意味を正確に理解していないと「特殊」の方がなんかすごそうと思ってしまうところですが、実のところ汎用性は一般の方が上ということになります。
現代文では、日常生活よりも言葉を正確に理解するということが大切になってきます。
なお、生徒が申告する「ふつう」は拾のところあまり信用できません。
「テストの出来はどうだった」と質問して、
「ふつう」(成績が急上昇、50点→90点)
「ふつう」(成績が急降下、80点→45点)
どういう状況でも、多くの生徒が「ふつう」と答えてくれます。
塾では、生徒の学習状況に合わせた指導が必要になりますので、主観的な感想だけでなく客観的な成績も必要になりますので、生徒には定期テストの成績表を見せてもらえるように頼むのはそのあたりの事情があります。
国語の確認テストは,漢字や語句が中心となります。
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