2014年1月23日木曜日

無学年進級式あい・キャン 英語

本日、学書の教材展示会とセミナーに行って参りました。
セミナーについては、また明日にでもレビューを上げたいと思っていますが、今日は教材展示会について少しだけ書かせて貰います。

今回は、会場にて

「あい・キャン 英語」

の教材サンプルをいただいてきてしまいました。

ちなみに、
「We can 英単語」























という市販されている単語帳は、タイトルは似ていますがまったく無関係なテキストです。
このテキストは、私の大学時代の先輩で大恩あるTSスタジオのTS氏が組版(原稿をもとに誌面をレイアウトすること)を担当されています。

閑話休題。

正直なところ、私はあまり学書のテキストは好きではありません。
なんというか、どれも細部がいきとどいていないというか、配慮が足りないというか、いかにも現場を知らない人が企画して縦割り作業で作ったという感触がするテキストが多いのです。
学書のメインになるテキストというと、

ワーク系テキスト
「ニューベッシック(中学生)」「小学生ワーク」
問題量が他のワークより多め・説明欄や使いやすさへの配慮が乏しい

個別指導用テキスト
「スパイラル」
フォレスタの劣化コピー

などが上げられます。
それでも、昨今のものは改訂によりだいぶ良くなってきていますし、他に無い独自性の強い良いテキストもあります。

私が好きなテキストですと、

中学生用補助教材
「オンリーワン」
易しめ~中レベル問題を繰り返し演習させるためのテキスト。

オンリーワンは、やはり何かと出来は悪くて、単元事の問題量のバランスが悪いとか、問題を絞り込みがよくないとか、やはり学書らしい配慮がなにかと足りないテキストです。
しかし、成績下位の生徒に繰り返し演習をさせるには非常に使いやすいテキストで、他に類書がない文字通りオンリーワンのテキストです
こういうテキストは貴重です。

今回の「あい・キャン」は「オンリーワン」以上に、オンリーワンなテキストでしょう。
(まだ細部については精査できていませんが)
主な特徴は、

「あい・キャン」の主な特徴

1.小学1年生程度から使える
とても易しいです。ひらがなを覚えたばかりの子などから始められるでしょう。
個人的にはそういう学年は英語を教える前に、国語や算数をしっかりおしえるべきじゃないかと思ってますが、保護者から英語をはやくやらせたいというニーズが一定量あることもたしかです。

2.個別指導で教えやすい
無学年進級式で、全24級とボリュームもあり、個別指導で非常に教えやすいテキスト構成になっています。

3.単語の朗読機能がすごい
スピーカー付きのペンが単語を朗読してくれます。これはとても重宝ですね。



サンプルを頂いてしまいました。
サンプルだけで、だいぶ印刷されているようです。
カラー刷りですし、これはお金かかってますねー。さすがに学書はいつも太っ腹です。


これが一番はじめの1級です。
まだ読み書きはせず、聞いて選ぼうという問題ばかりですね。



こちらがラストの24級です。
全24級をやり終えると、英検5級がとれるかな?という内容です。

疑問詞や命令文といったものも、わりあい早くの級から登場していますが、それに文法的な説明がなされるのはかなり遅い級ですね。
中学に繋がるような文法指導は15~20級くらいからとかなり遅めです。
無理が無く指導ができるとは思いますが、ちょっと寂しいところもありますね。
英語というのは、ときに初級の段階では「文法」と「語彙」に力を置いて指導するのが効率的で、だんだんと「表現」や「会話」などにウエイトを移していった方が力を付けやすいのですが。

より詳しくは学書の「あい・キャン 英語」の紹介ページにて。
私も関心度の高い教材の1つではありますので、もう少し精査して後日詳しい紹介記事をアップさせてもらいます。

当塾では低学年の英語に力を入れるつもりはありません。
基本的には当塾の小学生英語は「中学準備」で、中学校の内容を先取りして行います。そのため、開始するのは早くても3~4年生くらいになるでしょう。
現在当塾の最年少は3年生です。しかし、小学1~2年生の生徒が来てくれて英語を指導しようとなった段には、「あい・キャン 英語」がほとんど唯一の選択肢になるでしょう。それくらい画期的なテキストだとは思います。
正直、既存の小学生向けの英語のテキストってどれもイマイチのものばかりなのですよね。「あい・キャン 英語」はそこに一石を投じた形になりました。

学書も今回は、ほんとうにこのテキストを社運をかけて売り出しているという感じですし、それだけあって力の入ったテキストです。
小学生をメインターゲットにした学習塾の多くがこのテキストを採用することになるのではないでしょうか。

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