2014年1月24日金曜日

学書セミナー レビュー

学書主催の、中土井氏のセミナーにいってまいりました。

中土井鉄信
1961年、神奈川県横浜市生まれ。教育機関へ授業術、経営術を伝える合資会社マネジメント・ブレイン・アソシエイツ代表。NPO法人ピースコミュニケーション研究所理事長。

私自身が内容を整理する目的を兼ねて、少し記事をアップします。

当たり前ですが、生徒の人数が少なすぎると塾は経営が成り立ちません。
生徒数が少なすぎると、教室が赤字になり遠からずつぶれます。

たとえば、広告費や建物の外観など個別塾でもっとも大きな費用を掛けている明光義塾の場合は生徒が50名以下の場合は経営がかなり厳しくなるでしょう。
いろいろ経費を削りまくっているSSS進学教室の場合でも20名以下だとやっぱり厳しいところが多いはずです。

中土井氏は、経営がきつくなってきた塾などを建て直しをする塾コンサルタントです。

学書の教材展示会のたびに、中土井氏は無料セミナーを実施してくれます。
毎回勉強させてもらっています。

(会場で、薄くて値段の高い自著を売ったり、有料のセミナーに勧誘されたりしますが)



① 学習塾の経営にとっては厳しい年が続く

まずだいぶ脅されました。

・ 学習費が下がっている
文科省の学習費調査によると、学校外で使う学習費が下がってきているようです。
少子化で生徒数も減ってきています。にもかかわらず、学習塾の数は年々増えてきています。
2013年度は特にこれまでにないくらい学習塾にとっては厳しい年だったようです。

そういう意味では、ちょうどそのタイミングで開校して、順調に生徒数が伸びてきている当教室はどちらかといえばレアなケースで幸運に恵まれていました。

また、消費税が増税されます。
前回の消費税が3%→5%に上がったときは、学習塾はのきなみ実績を落としたそうです。
顧客の確保と、退会を出さないために内部充実をはかることは死活問題です。

・ 田舎は教育費をかけない/男女差がまだまだ大きい
同じく文科省の学習費調査によると、田舎ほど教育費はかけないそうです。
西尾市は田舎です。田舎というより、田舎気質な土地柄です。
ですので、授業料はそれほど高く設定はできません。
基本的にはSSS進学教室の授業料は全国統一で、教室ごとで勝手に設定するわけではありません。しかし、なるべく安い授業料で生徒の成績を上げていかなければいけません。
例えば、当塾のような個別指導塾で、週5で5教科通って貰うというのは授業料のハードルが高くなりすぎてしまうのです。例えば、英数で通ってもらっている生徒に、無料で他教科のサポートもできるような体制づくりなのが必要かもしれません。現在でも、理社講座という理社の割引き講座を準備していますが、もう少し手厚いサポートができないか検討中です。

② 設計の3要素

塾のシステムをつくるとき、考えるべき必要な要素は次の3つ。

・ 利便性
価格、時間帯などの通いやすさ、時期など。
・ 効果性
成績が上がりやすそうか。成果が出やすそうか。
・ 投資性
投資をする価値があるか。(受験が近くなるほど、投資性は上がる)

いちいちもっともです。
SSS進学教室の基本的なプランは本部が考えてくれています。けれども、地域の受験にあった対応や細かな日程などは教室ごとで考えなければなりません。

③ セルフエスティーム

中土井氏のセミナーでは必ず出る用語ですが、セミナーとか行われる方というのは無駄に横文字が好きなんですよね。ハッタリがきいて良いとは思いますが。
詳しくは興味のある方は、実際にセミナーを聞きにいってください。今回はレビューは省略。

④ チラシつくりの基本10項目

「一昨年だか去年だかのセミナーで行った内容とかぶる」ということで、詳しい内容が端折られました;;
私、そのとき行けなかったので、今度こそ聞けると思ったのに。
残念。

でも、ちょっとだけ話を聞けました。

私はチラシなどもできるだけ自分で作りたいとか思ってしまう方なので、とても勉強になります。

⑤ フランチャイズの塾の本部、特に大手は何も勉強していない

「フランチャイズの塾の本部は、特に昔からある大手ほど勉強しようとしないし、ノウハウがまるでない」
とおっしゃってました。
わたしも、一時期大手のフランチャイズのところで社員として働いたことがあるので、まさにその通りだと知っています。社員もすぐにやめて入れ替わりますし、そもそもノウハウを蓄積しようという努力をしないんですよね。教務面でも、経営面でも。

明光義塾とかは名指しでミソカスに言われてましたね。
「明光とか、あのへんは何も考えてないから。
 あ、今日、明光の人来てる? 来てたらごめんね」
とってつけたように、謝ってますが、どう考えてもわざと言ってます。
(明光義塾はフランチャイズの最大手ですので、参加者がいないはずがありません。
中土井氏はかつて明光義塾のコンサルを頼まれたものの、旧態依然として頑でまともに経営改善できなかったみたいなことを以前言っていたような。いなかったような。)

そういう意味では、SSS進学教室の本部はだいぶ良いんですよね。
小さな本部ですし、まだまだノウハウが完璧に充実しているともいえないのですが、取締役の城氏を中心にノウハウを蓄積し、システムをブラッシュアップしていこうという試みがあります。
失敗もときとしてありますが、新しいノウハウなどにも柔軟です。
とはいえ、何から何まで本部まかせはNGなのだと思います。教室を良くしていくのは、実際に現場で働いている私たちです。

⑥ イベントの実施

イベントを実施して集客につなげる。

いろいろな事例を教えてくれました。中土井氏の提案の1つにはアイスクリーム教室などもありますが、当教室では成績を伸ばすことにしぼって行こうと思っています。

⑦ 保護者へのDTS

DTS=デイリーテレホンサービス という中土井氏の造語です。
保護者にこま目に連絡を取って、信頼関係を結ぼうということです。そうすれば口コミのきっかけにもなりますし、信頼関係ができていれば成績が下がってもなかなかやめないということらしいです。

けど、私はこういうのはあまりやってないんですよね。
やった方が良いのは分かるのですが。私はそんなに話し上手でもないですし。

だって、「めんどい」んですもん。
経営的にはそういうのもやった方がいいのは分かるのですけどね。

生徒の成績を上げること、生徒の学習習慣を身につけさせること

そちらに集中したいです。自分で教材作ったりとか、教務面でやりたいことも多いですし。

⑧ 感動の見える化

生徒の成長を、きちんと保護者に伝えること、アピールすること。
上述のDTSもその一貫ですね。
そのための手段もいろいろ教えて貰いました。

たとえば、授業の最後に
「じゃあ、○○くん、この問題をお家でお母さんに聞いてみてよ。
それでお母さんが解けなかったら説明してね」
などと言うそうです。
そうすると、生徒が家庭で塾の話題を出すので、塾は良いところだと保護者に伝わるという仕掛けです。

ほんとあざといですね-。ためにはなりますが、あまり真似できなさそうです。

さて、順番につらつら羅列しましたが、実際に話を聞いてみないと分からないところも多いです。
ちょっと、ここでは書けないこともありますし。


学習塾の経営者、または社員として教室の運営を行っている方は、一度是非ききにいってみてください。
たいへん勉強になります。

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