2014年4月17日木曜日

大学ガイドのガイド

SSS進学教室に限ったことではないのですが、個別指導塾の多くは中学生を主にして指導をさせていただいています。

それでも、高校生の生徒がいないわけではなく、当教室もだいぶ高校生率が増えてきています。
高校受験に比べ、大学受験は制度が複雑で多様性のとんでいます。
そういうわけで、教室の大学受験案内を、新年度版に新調しました。

ただ、大学受験ガイドといっても、いくつもの種類が出ています。
主立った受験ガイドの違いを、レビューさせていただきます。

大学受験ガイドも受験生には必須のものですが、受験生はそこそこ値段も高いですのでニーズにあったもの1冊買えば十分だと思います。
この記事が進路についてきちんと考える受験生の役にたてば幸いです。

志望校を選ぶ際に、ここで紹介するようなガイドをもとに、希望する大学をピックアップしていき、より詳細な情報を大学のHPなどで集めるのが効率的だと思います。


学研(河合塾) 大学受験案内 2015年 2500円+税 1552ページ

特徴 
・ 全773大学を網羅
・ 信頼度の高い全県模試、マーク模試に基づいた予想ランク

もっとも標準的で、網羅的なガイドです。
大学入試レベルの模擬試験としてはもっとも受験生が多く信頼度の高い全統模試を主催している河合塾がデータを提供していることもあり、信頼度が高いも高いです。








東進 大学受験案内 2015年 2500円+税 1685ページ

特徴 
・ 主要大学のみ172大学
・ より詳細なデータ
・ 見やすいカラー刷り

掲載大学は少ないですが、河合塾の案内よりもずっと見やすく詳細なデータが掲載されています。
教科別の配点や、合格者の模擬試験の得点平均の推移などがとても参考になります。
主立った大学を受験を考えている生徒はこちらの案内の購入がお勧めですね。
(このガイドにのっていないような大学を志望する生徒は、そもそも案内を買おうという意識もないと思います)








中央公論社 大学選び 最辛ガイド 2015年 2000円+税 958ページ

特徴 
・ 志望職業別の大学の選び方についてのガイド
・ 歯に衣を着せないリアルな情報
・ いささか偏り気味

マスコミ、公務員、司法(弁護士、裁判官)、教師など。
職業別に、どのような大学に進学するのが有利なのか、実際の大学がどんな様子なのかを統計情報をもとに解説してあります。
書かれている大学側からしたら噴飯ものじゃないかという内容さえ、歯に衣をきせずに書かれています。
例えば、教員になる場合に、教員採用試験の倍率の地方と大都市圏の違いに触れ、地方の国公立大と大都市圏の私大ではどちらが有利かなどという分析がされています。
情報が広汎であるため、偏った情報、更新されてない古い情報、間違いなども多少は見受けられるようですが、生徒への進路指導にはとても参考になります。
ただし、生徒からすれば一度興味のあるところだけ立ち読みでもすれば十分じゃないかという内容ではあります。
また、このガイドは「大学の選び方」についてのガイドであり、大学の受験情報についての資料ではありません。河合塾か東進の「大学受験案内」と併用の必要があるでしょう。








朝日新聞社 大学ランキング 2015年 2100円+税 911ページ

特徴 
・ ランキング形式での大学の評価
・ 志望校選びや進路指導には使えない
・ 面白い読み物

日本の大学をさまざまな観点から、ランキング付けして、それについての記事が掲載されています。
(ただし記事は、建前的なオベンチャラ記事が多く、大学の実情が伝わってくるようなものではありません)
読み物としては面白いですが、このような統計で必要なことは何も見えてきません。








なお、教室に余っている1~2年前の古い案内などは、希望する生徒にプレゼントしています。
欲しい生徒は申し出てくださいね。
最終的に受験する際には最新のデータが必要ですが、どこを受験するか迷ってる段階では少し古いものでも十分に役に立ちますよ。

0 件のコメント:

コメントを投稿