2015年11月20日金曜日

期末テスト後の進路指導-成績の足りない生徒は私立単願に!-

中学校の期末テスト週間に入りました

とくに、中3生は勝負の時期です。
西尾教室でも、今週の土曜日には恒例の

定期テスト対策 ミニテスト
11/21(土)1時30分~5時30分

を実施します。
定期テストの定番問題を掲載した小テストをたくさんこなしてもらいます。


今回のテストの後、各中学校で三者面談が実施されます。

とくに、公立高校志望の生徒でも、成績が足りない生徒は私立単願で、確実に合格できる高校に志望校を変更するように担任の先生から強く勧められます。
成績が下位の生徒は、そもそも「努力をしたことがない、するつもりがない」生徒が多いので、合格の可能性がまだまだあっても簡単に志望校の変更に同意します。
なお成績、中位から上位の生徒の大半は公立高校志望になるので、受験校の最終決定は1月の面談まで先送りです。今回の面談で志望校が決定されるのは、主に成績下位の生徒です。

さて、具体的にどれくらいの成績があれば、公立高校を受験できるのでしょうか。


以前に書いた記事で、
高校に行けない生徒はどこに行くの?
という記事で、だいたいの進路別合格率を紹介してあります。
2年前の記事ですので、多少の変更はありますが、だいたいのところは変わりありません。

ただ、少し説明が足りないところがありますので、補足させてもらいます。

たとえば、
地元でもっとも易しい公立高校といえば、一色高校(普通科・生活デザイン科)になります。
生活デザイン科の方が普通科よりやや易しいでしょう。

一色高校の場合、
内申点が21もあれば合格率は8割以上になります。ですが、実際は内申21の生徒のほとんどは一式高校は受験せず、私立単願に流れます。
中学校の担任の先生が、「よし、志望校は一色高校でいいな」と背中を押してくれるのは内申点23あたりからです。内申点23あれば、99%合格します。それくらいでないと、なかなか受験させてもらえないのです。

なぜかというと、私立高校を併願で受験する場合、一色高校よりもレベルが高くなってしまうため、滑り止めとして機能しなくなってしまうからです。
なので、合格率が8割ないしは9割くらいであっても、なかなか一色高校に挑戦できないわけです。

というわけで、
中学校の先生をきちんと納得させて受験できるレベルについては、だいたい以下の通りになります。
(実力テストの成績、生活面、部活動などで多少は変動します。多少ですが。)

この内申をとれば、問題なく受験できる!&合格もほぼ確実 【公立高校一般入試】
一色高校、碧南工業高校など …… 内申23~24以上
吉良高校、安城南高校など   …… 内申25~26以上
碧南高校、鶴城丘高校など   …… 内申28~29以上
西尾東高校など           …… 内申32~33以上

ちなみに、これ以上の西尾高校、刈谷高校などは内申点よりも当日のテストの点数で合否が別れることが多くなります。
同列には議論しにくくなってます。

ちなみに、私立でも上位校については一般入試は実力重視ではありますが、主に滑り止めとして使われている下位校については、「内申点」と「試験実施前の中学校側と高校側の事前の談合」で事前にほぼ合否が決まってきます。
(※ 談合といっても不正があるわけでなく、明確な合格基準が存在しています。
「かくかくしかじか、こういう成績でこのような条件を満たす生徒であれば、(筆記試験はおおむね不問で)合格させますよ」という提示が、私立高校から地元の中学校側になされていて、その基準に達している生徒だけ受験させるようにするわけです。
詳細な基準については、私も一部の高校のみしか把握していません。)

それを踏まえて、地元の公立中学校から受験する場合、

この内申をとれば、問題なく受験できる!&合格もほぼ確実 【私立高校併願滑り止め】
愛知産業大学三河など        …… 内申23~24以上
星城高校など             …… 内申25~26以上
安城学園、岡崎城西、光ケ丘など  …… 内申27~28以上

地元からの受験での場合などは、この以上の内申点をとっていても不合格になってしまう場合は多いようですね。
私立高校側としても入学して欲しいのは「ちゃんと3年間、通ってもらえる生徒」であるので、遠隔地からの入学というのはそれなりにリスキーということでしょう。

これを私立単願で受験した場合は、もっとボーダーは下がりますし、いささか遠隔地になってしまいますが、より合格しやすい高校も存在します。
詳しくについては、高校に行けない生徒はどこに行くの?を参照ください。

ですが、私立高校なり公立高校に進学できない生徒はじつのところかなりの数がいます。
全日制の高校への進学率は、

全国平均 92%  愛知県平均 90%

です。
全日制の高校にすすめない生徒は、私が学生の頃は、中卒で働く生徒も少なくありませんでしたし、定時制に進む生徒も多くいました。
ですが、そうした生徒の数は大幅に減少し、変わりに増えているのが「専修学校に進学し、専修学校と同時に通信制高校での卒業資格をとりにいく」というコースになります。
西尾市などは比較的「定時制高校」という道を選ぶ生徒がまだ比較的多い地域のようですが、それでも少数派なのは間違いありません。

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