2020年3月5日木曜日

公立高校入試A日程 理科の分析 & B日程の出題予想

理科

理科は大問1・6で小問が4題出題され、大問2~5で物理・化学・生物・地学からそれぞれ1ジャンルずつ出題がされます。

昨年2019年度の入試は、特に理科の問題の難化が話題になりました。問題文が極端に長くなり、問題文を読み解く力が低い生徒は苦労させられましたが、今年のA日程は去年ほどではないと感じられますが、文章量は多く、思考力も要求され、今年も難し目であったといえるでしょう。
B日程でもA日程と同様に、文章量の多い、問題文を読み解く技能が問われる出題がされるでしょう。

大問1・大問6(小問集合/顕微鏡・中和・光・天体の移動)
大問1の(2)の中和滴定の問題がやや難問でした。
ほかは受験生なら誰もが1度は問いたことのある定番問題で、比較的易しい問題だったと言えるでしょう。
昨年度までの傾向では、計算などが必要な難し目の問題は大問1よりも大問6に置かれることが多かったようですが、今回はこれまでの出題順の傾向を裏切る問題でした。

大問2(3年生物・微生物・分解)
太郎君と花子さんの会話からの読解が出題されました。大学入試共通テストや他の都道府県の高校入試などでも見られる流行の出題形式です。
B日程の生物では出題されていない1年または2年の範囲から出題がなされるでしょう。
1年生物 植物
2年生物 人体・動物
考える力を問う問題が増えていることから、植物の蒸散量を問う問題などは狙われやすいと思われます。
消化についての知識も整理しておくと良いでしょう。

大問3(2年化学・酸化還元)
計算力が問われました。化学反応の経緯を正確に理解して、与えられた数値から比例式を用いて計算する技能が必要でした。
B日程の化物では出題されていない1年または3年の範囲から出題がなされるでしょう。
1年化学 状態変化・水溶液・気体
3年化学 イオン・酸アルカリ
イオンについて、特に電池や電気分解についての問題などは、狙われやすいでしょう。

大問4(1年物理・バネの弾性力と浮力)
グラフからの読み取り、数値計算、知識理解など総合的な技能が求められました。語句の穴埋めもしっかりと理解していないと完答は難しかったでしょう。
B日程の化物では出題されていない2年または3年の範囲から出題がなされるでしょう。
2年物理 電気
3年物理 力学
電気についてはオームの法則と電力電熱器で水温を上げる問題などは出題されやすいでしょう
力学ではパンチテープから速度を考えさせる問題などに注意しましょう

大問5(2年地学・天気)
知識と正確な理解が問われました。生物分野と同様に、会話文からの読み解きも必要でした。
B日程の化物では出題されていない1年または3年の範囲から出題がなされるでしょう。
1年地学 地震と地層
3年地学 天体
グラフから地震の置きた時刻を求める問題や、波の伝わる速さを求める問題などは練習しておきたいところです。
天体では、日の出や日の入り・南中の時刻を求める問題月や金星の見え方に関する問題などに要注意です。

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