2012年11月30日金曜日
タテヨコ チャート式日本史 キーワード
「タテヨコ チャート式日本史 キーワード」
中学生向けに、上記のようなプリントを作っています。
上のようなシートが4枚で、中学の歴史を一通りカバーします。まだ内容やレイアウトなどを調整中で、新年度をまでにはきちんとしたものを作って、印刷所に発注したいと考えています。
具体的な使用法や、コンセプトについてはまた完成したときに報告します。
とりあえずの暫定版なのですが、教室のプリンタで印刷したものをラミネート加工し、社会の授業をとってくれている生徒に配布させてもらいました。
好評ですが、さらに良いものに仕上げていきます。
2012年11月29日木曜日
教材マニアックス9「論理エンジン」
今日は論理エンジンという少し独特の教材を紹介します。
出口汪という開発したテキストで、市販されている姉妹教材も人気があるようです。
今日紹介する「論理エンジン」は塾教材で、テキストのみでの市販はされていないのですが、ビデオ授業とのセット販売での市販購入はできるようです。
インターネットで検索すると、いろいろな塾で採用されているようで、多くの広告文を見ます。
論理エンジン公式HP http://www.ronri.jp/もあるのですが、ただこちらも成果が出るといった謳い文句はたくさんあるのですが、具体的にどういう趣旨のテキストなのかさっぱり分かりません。
よい教材であるのならSSS進学教室でも採用したいですし、かねてよりの興味もありましたので、さしあたり1セットだけ取り寄せてみました。
論理エンジン
基本情報
教材名 : 論理エンジン
出版社 : 水王社
シリーズ対応教科 : 国語
製本 : B5
特徴 : 論理的思考力を鍛えるためのテキスト
レベルごとのテキストになり、小学生でも高校生でも必ず一番下のレベルから演習していきます。
OS1 (レベル 1~10)
OS2 (レベル11~20)
OS3 (レベル21~30)
OS4 (レベル31~40)
OS5 (レベル41~50)
また、各OSでは2冊ずつの教材を使います。
論理の習得
誌上講義
の2冊です。
論理の習得がメインの教材になり、誌上講義が補助冊子という位置づけのようです。
論理の習得の内容
端的な解説+問題演習
誌上講義の内容
参考書と、別冊となる問題集の2部構成です。
参考書の方は実況中継系の参考書になっていて、これを読めば授業を受けるのと同じでしょう。まさに、「誌上講義」といえるでしょう。また誌上講義・問題編として、問題集が別冊として付いてきます。
水王社に問い合わせたところ、教材の使い方は各学習塾におまかせで、このように使わなければならないというマニュアルはないそうです。
しかし、標準的な使い方としては、
塾の授業 → 塾で「論理と習得」を用いて授業を行い、演習をする。
宿題 → 「誌上講義」を用いて授業の復習をして、問題編を宿題として演習する。
というのがスタンダードのものとして、想定しているようです。
また、OSシリーズの次のレベルとして、PSシリーズがあります。
加えて市販もされている、小学生向けのテキストもあります。
2.教材の趣旨
ただ国語の問題を解くだけではなく、論理的に文章を読み、論理的な思考法を身につける訓練をするアイテムとして作られた教材です。
主語述語の関係、修飾語の関係、指示語などといった「文」の論理から初めて、論説文などの論理構成を把握する「文章」の論理について学びます。
3.感想・評価
以上は客観的な内容ですが、ここからは私の個人的な見解です。
国語は論理
国語を学ぶ上でもっとも大切なのは論理的思考法であるというコンセプトは本当に素晴らしい。
特に、物事を論理だてて考えることができるというのは、レベルが上がるほどに要求されるものになります。
私事になりますが、私は子供の頃は漢字の書き取りのせいで国語が大の苦手でしたが、高校に入るあたりで物事を論理的に考える習慣を身につけてから小論文や国語のテストは得意に変わった経験があります。論理的な思考力を鍛えるというのは、国語を学ぶ上でもっとも大切な技能でしょう。
これは、私の勝手な解釈なのですが、以前に総合的国語力についての記事をブログでも書きました。
総合的国語力
① 考える力 (文章を読んで理解し、自分の意見を持つ力)
② 表現する力 (自分の意見や考えを文章にする力)
③ 語彙やレトリック、国語的知識や一般的な知識(常識や別教科の知識を含む)
② 表現する力 (自分の意見や考えを文章にする力)
③ 語彙やレトリック、国語的知識や一般的な知識(常識や別教科の知識を含む)
論理エンジンでは、特に上の2つについて力点を置いて鍛えていきます。
従来の学習塾や学校での国語指導では、③については教えやすかったのですが、①②については自助努力にまかせていたところが大きいでしょう。
そういう意味では、論理エンジンは非常に画期的なテキストといえるでしょう。
演習問題は易しいが、要求されているレベルは高い
問題を解く意義を、生徒が自分で理解しなければならない
論理エンジンの問題自体は非常に平易です。解くだけなら、本当に小学生からでも始められます。
しかし、実際にはこのOS1のレベルが適当なのは優秀な中学生か平均的な高校生でしょう。
このテキストはただ漠然と解くのではなく、テキストの趣旨を生徒がきちんと理解して、その趣旨にそった高い意識を持って演習しなければ意味がありません。
誌上講義では、ただ問題の解説をするだけではなく、なんのためにその演習を行うのか、どういう意識で問題に取り組むべきかがクドイほどに繰り返されています。ですが、それは必要だからこそ繰り返されているのです。
むしろ、問題演習を通じて、誌上講義で語られている内容を理解し身につけることが大切なのでしょう。
塾でどう使うかは悩みどころ
塾で上手に使うのはだいぶ難しいようにも思えます。
「論理の習得」を用いて、「誌上講義」とおおむね同じ内容を生徒に伝えて、演習して貰うというのが基本にはなると思います。「誌上講義」の内容は素晴らしいものがあります。
しかし、「誌上講義」で書かれている内容というのは、高度なものです。生徒というのは、口頭での指示は文書での指示よりもずっと伝わりにくいのです。端的に説明するのが基本です。それを考えると、十分な指示を出すのは難しいようにも思えます。
また当塾のような個別指導塾で使うとすると、さらに指導方法はよく考えなければならないでしょう。一斉授業で使うにしても、理解や演習のペースは人それぞれなのですから、また別の難しさが予想されます。
ビデオ授業での販売もされているようですが、このテキストはビデオ授業とのセットでの使い方が最適になるように作られているのかもしれません。
(個人的にはビデオ授業というのは上手に使いこなせない良いのですが、それができない生徒が多いと思っています)
論理エンジンは非常に優れた教材なのは間違いないのでしょうが、当塾での採用は当面見送りです。もう少し使用法を煮詰めて、できれば上手に使えている既存の塾を見学させてもらったりした上で改めて検討することになるでしょう。
2012年11月28日水曜日
集団形式・一斉授業の行い方 3(英語の板書例)
続きまして英語の板書例です。
個別指導塾ではまったく使わない技能です。
上手な一斉授業をするのは楽しいですし、難しいです。ただ上手な一斉授業というのは、生徒の成績を上げるという点においては、ただの自己満足になのではないかとも思えます。
生徒の成績を上げるにはもっと大切なことがあるのですから。
さて、英語でも数学でも授業を行う上で大切なところは同じです。
・ 分かりやすくシンプルに
・ 生徒の興味を捉えられるよう面白く
一度に多くのことを伝えようとするのはNGです。
be動詞の過去形のイントロの授業
| be動詞の過去形 肯定文 現在形 This is a pen. これはペンです。 過去形 This was a pen. 疑問文 現在形 過去形 否定文 現在形 過去形 |
今日から、be動詞の過去形について勉強します。
もう一般動詞の過去形は勉強したけど、be動詞の過去形はもっとずっと簡単だから。みんななら、すぐマスターできるね。
(簡単であることをアピールします)
まずは、現在形の文からね。
This is a pen. はい、この文を訳してください。Aくん、お願いします。
(設問を交えていきます)
うん。1年の内容をちゃんと理解しています。
この文を過去形にしてみましょう。
簡単です。この、isをwasというのに変えると、過去形になります。
意味はどうなると思う? Bくん。
おー、そうだね。「これはペンでした」になります。まだ習ってないところを良く解けたね。さすがです。
(わざと珍妙な文で笑いをとりにいきます)
うーん、ペンでしたって、今はもうペンじゃないのかね。
じゃあ、同じように疑問文や否定文もいってみようか。
| be動詞の過去形 肯定文 現在形 This is a pen. これはペンです。 過去形 This was a pen. これはペンでした。 疑問文 現在形 Is this a pen? これはペンですか。 過去形 Was this a pen? これはペンでしたか。 否定文 現在形 This is not a pen. これはペンではありません。 過去形 This was not a pen. これはペンではありませんでした。 ここだけは覚える! am is → was are → were (例 You are a student. → You were a student. あなたは生徒です。→ あなたは生徒でした。 |
疑問文の現在形から、
This is a pen. を疑問文にしてみて? Cさん、お願いね。訳はD君に頼もうかな。
じゃあ、過去形のThis was a pen.の疑問文はどうなるか想像が付くかな。
まだ習ってないところだから、間違っても良いよ。E君に挑戦してもらおうか。
おっし、完璧。
現在形と同じで、be動詞を前に出すだけで良いんだよね。
じゃあ、過去形の疑問文の意味もとってみよう。Fさんお願いね。
(この訳で、また笑いを取る)
じゃあ、否定文もお願いね。現在形の否定文をBさんに作って貰おう。
うん、そうだね。notを入れるだけで良いんだよね。
じゃあ、Cさんに訳をお願いするね。
次に過去形の否定文だね。Aくん、挑戦してみようか?
その通り!「これはペンではありませんでした」って、今はきっとペンだってことなんだろうね。すごい文だ。
だいたい、be動詞の過去形はこれだけ。
簡単だよね。
最後に、be動詞の現在形って3つあったよね。
isは過去形になると、wasになりました。
残りのamとareも、過去形になるとそれぞれ変化します。amはisと同じwasに、areはwereに代わります。
このwasと、wereだけは絶対に覚えてください。ちょー大切です。
(大切なところはとことん強調しておく)
例えば、 You are a student. → You were a student. みたいな感じです。
最後に、今日作った文を順番に読んでみましょう。
リピートアフタミー。
(英語の授業は音読を取り入れたいですね)
集団形式・一斉授業の行い方 2(数学の板書例)
数学の板書例です。
私が一斉塾で教えていたときに、先輩の講師に基本のネタを貰って、私なりにアレンジしてあります。
お気に入りのネタなのですが、個別指導塾で教えるようになってめっきり使う機会がなくて寂しいですね(笑)
前回の記事でも説明しましたが、イントロの授業の大切なのは、
の2点です。
細かな部分は、演習問題にそって少しずつ説明します。
一度に多くのことを伝えようとするのはNGです。
大切なのは、生徒の学習単元について正しいイメージを持って貰うことです。
一次関数のイントロの授業
今日から、一次関数の授業をします。
一次関数はカンタンです。比例をちょっとだけ応用します。1年では反比例もやらなくちゃいけなかったですから、2年の方が楽チンですね。
(単元がカンタンな事は常にアピールします。生徒に難しいと思われたら負けです)
最初に少しだけ、比例の復習をしましょう。
まず、ここにカロリー多めのまんじゅうがあります。
このまんじゅうを1個食べると、体重は3kg増えます。
(ここで笑いを取りたいですネ)
はい。1個食べたら、体重が3キロ増えました。
2個食べたら、体重が何キロ増えますか? はい、A君!
(簡単な発問で、苦手な生徒にも授業に参加するチャンスをあげます)
3個食べたら、何キロ? はい、Bさん。
4個食べたら、何キロ? C君答えてください。
5個食べたら、何キロ? Dさんお願いね。
じゃあ、100個食べたら、何キロになる? E君教えてください。
(生徒に発問しながら、順に表を埋めていきます)
(※ 黒板では黒字は白、赤字は黄)
これが比例の関係だったね。
この関係を、yをxの式で書いたら、どうなったかな。
C君いけるかな?
(難しめの設問は、答えられそうな生徒にします)
そうすると、まんじゅうを食べてないときに体重50キロ。
私が一斉塾で教えていたときに、先輩の講師に基本のネタを貰って、私なりにアレンジしてあります。
お気に入りのネタなのですが、個別指導塾で教えるようになってめっきり使う機会がなくて寂しいですね(笑)
前回の記事でも説明しましたが、イントロの授業の大切なのは、
・ 分かりやすくシンプルに
・ 生徒の興味を捉えられるよう面白く
の2点です。
細かな部分は、演習問題にそって少しずつ説明します。
一度に多くのことを伝えようとするのはNGです。
大切なのは、生徒の学習単元について正しいイメージを持って貰うことです。
一次関数のイントロの授業
| 一次関数 比例の復習
|
今日から、一次関数の授業をします。
一次関数はカンタンです。比例をちょっとだけ応用します。1年では反比例もやらなくちゃいけなかったですから、2年の方が楽チンですね。
(単元がカンタンな事は常にアピールします。生徒に難しいと思われたら負けです)
最初に少しだけ、比例の復習をしましょう。
まず、ここにカロリー多めのまんじゅうがあります。
このまんじゅうを1個食べると、体重は3kg増えます。
(ここで笑いを取りたいですネ)
はい。1個食べたら、体重が3キロ増えました。
2個食べたら、体重が何キロ増えますか? はい、A君!
(簡単な発問で、苦手な生徒にも授業に参加するチャンスをあげます)
3個食べたら、何キロ? はい、Bさん。
4個食べたら、何キロ? C君答えてください。
5個食べたら、何キロ? Dさんお願いね。
じゃあ、100個食べたら、何キロになる? E君教えてください。
(生徒に発問しながら、順に表を埋めていきます)
| 一次関数 比例の復習
y = ax ↑比例定数 |
これが比例の関係だったね。
この関係を、yをxの式で書いたら、どうなったかな。
C君いけるかな?
(難しめの設問は、答えられそうな生徒にします)
そう。y=3xだね。一般的には、y=axと書いて、aのことを比例定数と言いました。
で、ここからが一次関数なんだけど、
初めの体重が0キロの人はいないよね。
| 一次関数 比例の復習
y = ax ↑比例定数 一次関数
y = ax + b ↑傾き↑切片 |
ええと、例えばAくん、体重何キロだっけ?100キロくらい?
(そんなにないよ!というツッコミ待ち)
40キロ?軽いね。まあ分かりやすく50キロということで話をすすめましょう。そうすると、まんじゅうを食べてないときに体重50キロ。
まんじゅうを1個食べると、何キロになる? Cくん教えて?
(この設問はやや難しめ)
2個食べると? Dくん。(2つ目からは易しくなります)
(以下同様、省略)
2個食べると? Dくん。(2つ目からは易しくなります)
(以下同様、省略)
じゃあ、100個食べると、Aくん?
350キロだね。ちょっと太り過ぎだね。
で、これを式で書くと、はじめに50キロ余分にあるんだから、
y=3x+50になります。一般的には、y=ax+bです。
この式は大切だから、絶対に覚えてください。
(大切なところは、強調しておきます)
それで、このaとbにも名前が付いていて、それぞれ傾きと切片と言います。比例のときと、言い方が違うので気をつけてくださいね。
これで、だいたい一次関数の基本については説明しちゃったかな。
カンタンそうだよね。
(簡単であることをさらにアピール)
じゃあ。ここまでで、いったん鉛筆を持って、黒板をノートに写してください。
(授業の説明の間に生徒にノートを取らせる方式もありますが、私は説明の間は授業を聞くのに集中させてノートを取る時間は別にとった方が良いと思っています。
どちらの方式でもありですが、中途半端は良くないので事前にきちんと指示をしておきます)
ここまで15分。
1つの例として、以上のように授業を行います。
四角で囲った中が、板書の例になります。
チョークの色はたくさんありますが、色数はなるべく少なく押さえるべきでしょう。
英語、数学、国語では、白黄の2色。理科や社会などの、覚える事項や図表の多い科目でも3色までに押さえるべきです。
大切なところ→黄色(ノートや上の図では、赤)
それ以外→白色(ノートや上の図では、黒)
と、シンプルにするのが良いでしょう。生徒のノートもシンプルにしたいので、生徒にも色づかいについては指示をしておきます。
2012年11月27日火曜日
集団形式・一斉授業の行い方 1
生徒の成績を上げるには、黒板を使った一斉授業よりも個別指導の方が良い。
そう考えるからこそ、当塾では個別指導での指導を選んでいます。
けれども、一斉塾には一斉塾の考え方やノウハウがあって、個別塾では実現できない指導をしていることも間違いありません。
一斉塾の講師は、どのような授業をしているのか、簡単にですが説明させてもらいます。
1.年間の授業計画を立てる
年間を通して、どの週にどの単元を扱うのかといった計画を立てます。
(大きな塾の場合、エラい人たちが会議で決めて、各教室の担当者はそれに従います。)
多くの塾は複数の中学校区から生徒が通ってきますので、個別指導塾の場合はそれぞれの学校の進度に合わせて進度を調整できますが、一斉塾の場合は難しいところがあります。ですので、この年間の指導計画は非常に重要です。
この計画が失敗すると、「塾でやってることと、学校でやってることが全然違う!」というクレームに繋がります。
2.授業計画を作る
年間の授業計画、使用するテキストにあわせて授業計画を立てます。
「イントロの説明」「例題の説明」「生徒の演習」「答え合わせ」それぞれにどれくらいの時間配分をするか、あたりをつけておきます。
また多くの場合は、テキストのすべてを授業で扱うことはできません。どの問題を授業で扱い、どの問題を扱わないのか、また宿題ではどこを出すかなどもこの段階で決めておきます。
3.板書案を作る
板書というのは、黒板に何を書いて、どう教えるかという授業計画のことです。
これをノートなどに作っておきます。
限られた授業時間の中ではありとあらゆることを、教えるのは無理です。板書は絞り込まなければなりません。
特に大切なのは「イントロの授業」の部分です。
「イントロの授業」(または「導入の授業」)というのは、各単元をはじめて勉強する生徒に、考え方の基本から教える部分です。一斉塾では原則的には予習で授業を行いますので、必ずこの「イントロの授業」が必要になります。
一斉塾の授業では、この部分の授業が一番難しいのです。何も知らない生徒に一から教えるというのは、たいへんなことなのです。けれども、難しいだけに講師の腕の見せ所でもあります。
「イントロの授業」の部分で、大切なポイントとして、
・ 分かりやすくシンプルに
・ 生徒の興味を捉えられるよう面白く
というところは必ず意識するところです。
余談ですが、多くの進学系の一斉塾では復習型の学習塾を「補習塾はダメだ」などと言ってバカにします。個別指導の学習塾も、今では予習型のところが増えてきていますが、10年ほど前の黎明期は大半で復習型の教室が大半だったようです。ですのでプライドの高い一斉塾の先生は、「個別指導塾なんて塾じゃない」と切り捨てます。
私も個別指導塾で教えている身としては、そう言われっぱなしでは悔しいので、質の高い指導を個別指導で実践して、成果で見返してやると常々思っています。一斉塾には負けませんヨ!
SSS進学教室のような個別指導塾では板書案は作りません。
特に、フォレスタのような個別指導専用教材では、板書の代わりになる質の高い説明のページがそのままついています。講師が苦労して板書を作らなくても、もっと良いものが簡単に利用できてしまうんですよね。
4.授業の練習をする
板書案ができると、授業の練習をします。
一日の授業が終わって生徒が帰ったあとの教室で、一人黙々と練習をします。
シャドウボクシングならぬ、シャドウ授業ですね。
「ここで、生徒にこう発問(授業中に生徒に質問すること)しよう」
「ここのところはA君に発問して、ここは難しいので勉強の得意なB君に発問しよう」
「このあたりで、このギャグを入れて生徒から笑いをとっておこうか」
などということも考えておきます。
誰も居ない教室で、突っ込む人のいないギャグをかますのを本当にセツナイです。
質の高い一斉授業の背景には、こうしたセツナイ努力が隠されているのです。
また、他の教室の先生などと一緒に、授業の勉強会・練習会を開いたりします。お互いの模擬授業を見て、「ここはこう教えた方が良いのじゃないか」「ここは省いて、別のところに力を入れるべきでは」「ここは生徒のハートを掴むナイスなギャグがあるよ」などと、研鑽し合います。ですので、一斉塾では授業は午後からでも午前中からけっこう忙しいです。
個別指導の授業では、当然そこまでやりません。生徒の一人ひとりの学習状況に合わせて指導をするのですから、個別指導ではまったく必要のない手順です。
5.授業をする
入念な準備と練習の成果を見せるところです。
特に生徒への発問は大切です。上手に発問しないと、授業の流れが切れてしまいます。
また、多くの生徒を同時に教える場合は、生徒全員の様子を常に把握しておくことが大切です。集中力が切れかけている生徒に、声を掛けてあげたり、発問をしてあげることが大切です。
(これが難しいのです。私は本当に苦手です(汗;)
6.個別にフォローをする
一斉授業では、多くの生徒に同じ授業をします。
そうすると、生徒によってよく理解できている生徒と、いまいち理解が不十分な生徒がどうしても出てしまいます。その場合は、授業後に居残りで補習をさせたり、なんらかの個別フォローをさせます。
ただ「できないから居残り」を繰り返すと、生徒は自分を落ちこぼれだと思い込んでしまったり、モチベーションが低下してしまう原因にもなりかねません。特定の生徒を特別扱いするような指導はできるだけ避けます。授業後の補習は、生徒全員を残して、生徒ごとに課題を異なる課題を扱うという個別指導塾に近い対応をする場合もあります。
さて、大雑把に説明しましたが、一斉塾の先生の仕事というのはタイヘンなのです。
高度な技能が要求される職人ワザです。
しかし、現実には塾の先生のすべてが、それを完璧にこなせる有能な人ばかりではありません。塾の仕事というのは、仕事がたいへんなだけに、人の入れ替わりも激しい業界です。当然、新人の講師も多くて、新人の講師の授業は多くの場合は下手くそです。新人の講師が一人前になるまでには長い時間が掛かります。
その点、個別指導塾の中でも当塾のような個別指導塾専用教材を採用した最新のシステムを導入している塾ではそのあたりの問題点が克服されています。
指導システムがシンプルに確立されているので、教えるのが非常に楽なのです。個別指導塾の講師は、どうしてもアルバイトの先生なども多くなってしまいます。アルバイトの先生に優れた働きをしてもらうための、仕組みが合理的に構築されているんですよね。
(と、結局は自塾のシステム自慢になってしまいましたね(笑;;)
さて、次回の記事では、具体的にどのように板書を作るのかの例を紹介させてもらいます。
次回、板書例など紹介します。
2012年11月26日月曜日
本当は間違っている個別指導
| よくある個別指導塾での風景 中学3年生の生徒と保護者が、入塾の説明を受けに来ています。 保護者 「うちの子は、本当に基礎から分かっていないんですよ。学校の授業なんてまるでついていけなくて、宿題も出せていないんです」 塾の先生 「そうですか。では、分からないところまで戻って勉強していきましょう。 ○○くんは、この進度表のどのあたりくらいまでなら自信があるかな?」 生徒 「うーんと、一般動詞の現在形は三単現のSがないやつなら大丈夫だけど、三単現のSが入ってくるといちおう分かるけど、ちょっと自信がない感じ。 過去形とかもいちおう分かっているけど、あんまり自信がないや。 不定詞とか受け身とかは、もうチンプンカンプンだよ」 塾の先生 「なるほど。分かりました。 勉強は基礎をしっかりと固めていくことが大切ですから、1年生の三単現のSの単元に戻って、そこから勉強していきましょう」 |
こうした指導をする塾はダメな塾です。
サイテーな指導方針です。
生徒の学習状況に応じた学習指導ができることが個別指導塾の強みですし、大切なことです。
ですが、上述のような指導の仕方では学習の成果はでにくいです。塾での指導というものが分かっていないと言わざるを得ません。
(※ しかし、こうした素人考えのイイカゲンな指導をしている個別指導塾も少なくないのが現状です。残念なことだと思います。)
上記のような指導方針がどこがダメなのでしょうか。
また、上記のような生徒をどう指導すべきなのでしょうか。
結論を言うなら、
学校の勉強についていけてない生徒は、学校の進度に合わせた学習指導をすべき
なのです。
1年生の内容が不完全ならば、その単元にもどって復習していくという指導方針は、そこだけ聞くと間違っていないように思えます。恥ずかしながら、私も学生時代に行っていた家庭教師のアルバイトではそのように教えてしまっていました。
そうした指導も、不登校で学校に通っていない生徒ならばありなのかもしれません。
しかし、普通の生徒には学校の授業があります。学校の授業と塾の授業で、まったく異なった単元を扱うことはデメリットが大きいです。扱う単元が異なると、生徒は混乱してしまいます。
また、生徒は週に何コマも同じ教科の授業を授業で受講することができるわけではありません。週1回の授業だけで、1年生の単元に戻って授業を進めてもいつまで経っても学校の進度に追いつくことはできません。不可能です。塾の授業よりも学校での授業の方が多いのですから。
単元を戻って授業を行えば授業は行いやすいですし、そのときだけ「分かった」と思って貰えることは簡単です。けれど1週間後には忘れてしまっているでしょう。また学校の授業と連動もしていませんので、学校の成績も上がらず、「塾で勉強しても成績があがらない。塾で勉強しても無駄だ」「勉強しても成績が上がらないのは、ボクがバカだからなのかな」などという気持ちを生徒に抱かせてしまいます。
繰り返し何度でも言いますが、学校の進度に合わせた学習指導をすべきなのです。
生徒の学習状況に合わせた指導は、その範疇で行うべきです。三単現や過去形がうろ覚えの生徒でも、簡単な現在完了形の問題は解くことくらいできます。1次方程式や連立方程式があやふやな生徒でも、二次方程式の解の公式は使えます。生徒の学習状況に応じて、学校の進度にあった範疇で指導内容を適切に設定するべきなのです。
学校の予習や復習(当塾では予習がベストだと考えていますが、復習型で考えている塾もあるでしょう)をしっかりしてもらうことで、生徒には混乱することなく勉強してもらい、学校の成績を上げてもらって、「勉強すれば、ちゃんと分かるし、成績も上がるんだ」ということを分かってもらいましょう。前学年の戻り学習などは、学校の授業が進まない夏休みや冬休みなどを使って行うのが良いでしょう。
九九ができないのに二次方程式とか、アルファベットが書けないのに現在完了形などというのは流石に無理がありますが、塾での指導は迂闊に進度をぶらさないことが大切です。
2012年11月25日日曜日
どう教えるかよりも、何を教えるか
2日続けて、えらそうに英語の教え方なんてものについて記事をあげてしまいましたが、塾にとってこうした「教え方」なんてのは些末な問題にすぎないのですよね。
生徒に良い勉強をしてもらって、成績を上げるためには、もっと大切なことがあります。
それは、
何を教えるのか。
そして、
何を教えないのか。
ということです。
当然のことですが、指導する内容は簡単であるほど生徒に伝わりやすいです。
指導する内容は、できるだけシンプルで、必要最低限のものであるべきです。
もっとも基礎的な部分を確実に伝えます。
生徒は指導する側が思っているより、ずっと考える力や応用力を持っています。基礎さえきちんと伝えてあげられれば、そう多くのものを教える必要はありません。
高度な内容は、レベルが上がって、演習を重ねる中で少しずつ伝えていければ十分なのです。
SSS進学教室で使用している教材で、森塾の開発した「フォレスタ」を採用している理由もここにあります。
このテキストは問題や、生徒に指導する内容の絞り込みが優れているんですよね。
フォレスタは決してどんな問題でも載っているという網羅的なテキストではありません。ここだけはまず最初にマスターしなければいけないという予習用のテキストです。
けれど、予習で必要最低限の基礎をしっかり固めることが何よりも大切なのですよね。
受験対策や、高度な演習を行うのはしっかりと基礎を固めたあとのことです。何事にも順番というものがあります。
SSS進学教室のような個別指導塾に入塾する生徒の学習状況は本当に様々なのですが、集団指導形式の一斉塾の授業についていけなくなって、移ってくるという子は少なくありません。
そういう生徒は、基礎ができていないのに応用問題ばかり演習して、混乱してしまっていることが良くあります。
そうした生徒でも、先に基礎を軽く確認した上で、同じ応用問題に挑戦すれば、案外楽々とステップを上げていくことができます。
何を教えるのか。何を教えないのか。
その点を押さえた上での最小限の基礎指導。そして、その後の学習状況に応じた個別対応が当塾で考える学習指導です。
生徒に良い勉強をしてもらって、成績を上げるためには、もっと大切なことがあります。
それは、
何を教えるのか。
そして、
何を教えないのか。
ということです。
当然のことですが、指導する内容は簡単であるほど生徒に伝わりやすいです。
指導する内容は、できるだけシンプルで、必要最低限のものであるべきです。
もっとも基礎的な部分を確実に伝えます。
生徒は指導する側が思っているより、ずっと考える力や応用力を持っています。基礎さえきちんと伝えてあげられれば、そう多くのものを教える必要はありません。
高度な内容は、レベルが上がって、演習を重ねる中で少しずつ伝えていければ十分なのです。
SSS進学教室で使用している教材で、森塾の開発した「フォレスタ」を採用している理由もここにあります。
このテキストは問題や、生徒に指導する内容の絞り込みが優れているんですよね。
フォレスタは決してどんな問題でも載っているという網羅的なテキストではありません。ここだけはまず最初にマスターしなければいけないという予習用のテキストです。
けれど、予習で必要最低限の基礎をしっかり固めることが何よりも大切なのですよね。
受験対策や、高度な演習を行うのはしっかりと基礎を固めたあとのことです。何事にも順番というものがあります。
SSS進学教室のような個別指導塾に入塾する生徒の学習状況は本当に様々なのですが、集団指導形式の一斉塾の授業についていけなくなって、移ってくるという子は少なくありません。
そういう生徒は、基礎ができていないのに応用問題ばかり演習して、混乱してしまっていることが良くあります。
そうした生徒でも、先に基礎を軽く確認した上で、同じ応用問題に挑戦すれば、案外楽々とステップを上げていくことができます。
何を教えるのか。何を教えないのか。
その点を押さえた上での最小限の基礎指導。そして、その後の学習状況に応じた個別対応が当塾で考える学習指導です。
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