2012年11月28日水曜日

集団形式・一斉授業の行い方 2(数学の板書例)

数学の板書例です。
私が一斉塾で教えていたときに、先輩の講師に基本のネタを貰って、私なりにアレンジしてあります。
お気に入りのネタなのですが、個別指導塾で教えるようになってめっきり使う機会がなくて寂しいですね(笑)

前回の記事でも説明しましたが、イントロの授業の大切なのは、

・ 分かりやすくシンプルに
・ 生徒の興味を捉えられるよう面白く

の2点です。
細かな部分は、演習問題にそって少しずつ説明します。
一度に多くのことを伝えようとするのはNGです。
大切なのは、生徒の学習単元について正しいイメージを持って貰うことです。


一次関数のイントロの授業
一次関数 

比例の復習
まんじゅう (x個)   
増えた体重 (yキロ)




 


今日から、一次関数の授業をします。
一次関数はカンタンです。比例をちょっとだけ応用します。1年では反比例もやらなくちゃいけなかったですから、2年の方が楽チンですね。
(単元がカンタンな事は常にアピールします。生徒に難しいと思われたら負けです)

最初に少しだけ、比例の復習をしましょう。
まず、ここにカロリー多めのまんじゅうがあります。
このまんじゅうを1個食べると、体重は3kg増えます。
(ここで笑いを取りたいですネ)

はい。1個食べたら、体重が3キロ増えました。
2個食べたら、体重が何キロ増えますか? はい、A君!
(簡単な発問で、苦手な生徒にも授業に参加するチャンスをあげます)
3個食べたら、何キロ? はい、Bさん。
4個食べたら、何キロ? C君答えてください。
5個食べたら、何キロ? Dさんお願いね。
じゃあ、100個食べたら、何キロになる? E君教えてください。
(生徒に発問しながら、順に表を埋めていきます)

一次関数 

比例の復習
まんじゅう (x個)100
増えた体重 (yキロ)1215300
y = 3x
y = ax
    比例定数
(※ 黒板では黒字は白、赤字は黄)

これが比例の関係だったね。
この関係を、yをxの式で書いたら、どうなったかな。
C君いけるかな? 
(難しめの設問は、答えられそうな生徒にします)
そう。y=3xだね。一般的には、y=axと書いて、aのことを比例定数と言いました。

で、ここからが一次関数なんだけど、
初めの体重が0キロの人はいないよね。

一次関数 

比例の復習
まんじゅう (x個)100
増えた体重 (yキロ)1215300
y = 3x
y = ax
   比例定数

一次関数
まんじゅう (x個)100
A君の体重 (yキロ)505356596265350
y = 3x + 50
y = ax + b
   傾き切片


ええと、例えばAくん、体重何キロだっけ?100キロくらい?
(そんなにないよ!というツッコミ待ち)
40キロ?軽いね。まあ分かりやすく50キロということで話をすすめましょう。

そうすると、まんじゅうを食べてないときに体重50キロ。
まんじゅうを1個食べると、何キロになる? Cくん教えて?
(この設問はやや難しめ)
2個食べると? Dくん。(2つ目からは易しくなります)
(以下同様、省略)
じゃあ、100個食べると、Aくん?
350キロだね。ちょっと太り過ぎだね。

で、これを式で書くと、はじめに50キロ余分にあるんだから、
y=3x+50になります。一般的には、y=ax+bです。
この式は大切だから、絶対に覚えてください。
(大切なところは、強調しておきます)
それで、このaとbにも名前が付いていて、それぞれ傾きと切片と言います。比例のときと、言い方が違うので気をつけてくださいね。

これで、だいたい一次関数の基本については説明しちゃったかな。
カンタンそうだよね。
(簡単であることをさらにアピール)

じゃあ。ここまでで、いったん鉛筆を持って、黒板をノートに写してください。
(授業の説明の間に生徒にノートを取らせる方式もありますが、私は説明の間は授業を聞くのに集中させてノートを取る時間は別にとった方が良いと思っています。
どちらの方式でもありですが、中途半端は良くないので事前にきちんと指示をしておきます)

ここまで15分。

1つの例として、以上のように授業を行います。
四角で囲った中が、板書の例になります。
チョークの色はたくさんありますが、色数はなるべく少なく押さえるべきでしょう。
英語、数学、国語では、白黄の2色。理科や社会などの、覚える事項や図表の多い科目でも3色までに押さえるべきです。
大切なところ→黄色(ノートや上の図では、
それ以外→白色(ノートや上の図では、黒)
と、シンプルにするのが良いでしょう。生徒のノートもシンプルにしたいので、生徒にも色づかいについては指示をしておきます。

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