2013年6月2日日曜日

点数を意識すること

テストの点数を意識すること

効率の良い学習をするためには、これが大切です。
成績が悪い生徒は、これが出来ていない生徒が多いです。

「毎日、学校から帰って2時間は自習しているのに、成績がずっと下がっています。
 なんとかなりませんでしょうか」

そんなことを言って、塾を訪れる生徒に、テストや模試の成績を聞いても、
たいていは、

「覚えてない」
「模試は受けたことない」
「内申点も覚えてない」

という回答が紋切り型に返ってきます。

勉強というのは、ただ形だけやっても仕方ありません。
成績を上げよう、テストの点数を伸ばそうという意志を持ってもらった上で勉強するからこそ効率良く勉強できるのです。

生徒の意識や勉強に対する姿勢を変えることが必要になってくるのです。
もちろん「意識を変えろ」と言葉で説明するだけで、長年の悪習がいっきに変わるわけではありません。
生徒の意識や勉強に対する姿勢を変えるために、何をやるかが塾としては問題になってくるのでしょう。

その何をやるかの1つが当塾で行っている「模擬試験の自己採点」です。
以前、私は別の塾で働いているときには、模擬試験は私が生徒全員分の答案のコピーをとってを即日採点して、その結果をもとに生徒に個別に面談をするというサービスを行っていました。
これはこれで、意識の高い生徒には好評だったのですが、学習意識の低い生徒は点数を聞いてもその場で一喜一憂するだけであとには繋がりません
そこで、生徒自身による自己採点です。
生徒自身に自己採点をしてもらうことで、
・ 自分がどういうところで間違えていて、どういうところで得点できているのか。
・ 成績を上げるためにどういう問題を解けるようになればいいのか。
そういったことを、自己採点をするなかで、生徒自身に考えてもらいたいのです。

これは、一度生徒に自己採点をさせると分かるのですが、1年生のような低学年の生徒や、2~3年生でも成績下位の生徒の多くは「自己採点をする」ということ自体ができないのです。
・ 問題冊子に解答を書いてなくて、自分が何と答えたかが分からない。
・ 解答冊子の見方が分からない。
・ 配点が分からない。
・ 正誤の基準が分からない。
などなど。
実のところ、どれもそう難しい技能ではなく、ちゃんとやり方を教えてあげればできるようになります。けれど、生徒たちの多くがその経験がないからできないのです。



少し話がそれますが、予備校やいろいろな学習塾などが高校の合否のボーダーを発表しています。

野田塾の「'13 公立高校入試 推定合格ライン」
佐鳴予備校の「愛知県公立高校入試 難易度ランキング」

などが大手です。
なかにはデータがメチャクチャで、まったく当てにならないどうしようもないものもあります。

家庭教師のトライ「愛知県 【高校入試】各教科対策法・内申当日点目安」

トライさんのデータはちょっとひどいです。
生徒がこれを鵜呑みにしたらたいへんなことになりますね。

けれども、野田塾さんや佐鳴さんのデータはさすがに良く調べてあって、およそ信用できます。
ただし、信用できるのは上位校の合格ボーダーだけで、中堅校から下位校にかけては情報の信頼度が大幅に低下します。特に下位校にいくほど、信頼度はかなりあやしくなります。
なぜかというと、そもそも合格ボーダーを推測するためのデータが少ないのでしょう。
私が主に高校の合否ボーダーの推測に利用しているのは、「愛知全県模試」の受験者の合否の追跡結果ですが、下位の高校の受験者の模試利用者も多いはずですが、下位校の追跡情報は極端に少ないのですよね。要するに生徒が自己採点もできていないのです。


閑話休題。
もちろん、「自己採点ができること=成績があがる」という単純な等式が成り立つわけではありません。
けれども、生徒にテストの点数や成績を意識した上で勉強してもらうことは大切ですし、そのための学習方法の指導の一環として、模擬試験の自己採点を行っているわけです。

0 件のコメント:

コメントを投稿