「僕、覚えるのが苦手なんだよね」
「興味のあることなら、覚えられるんだけど」
生徒からよく聞く言葉です。
受験勉強を進める上では知識の詰め込みはどうしても大切になってきますが、どのように覚えていくのが効率的でしょうか。
知識を身につけるためには、インプットとアウトプットをバランス良く行うことが大切です。
例えば、わかりやすい例として「英単語」の覚え方について説明しましょう。
1.単語帳で覚える(インプット)
2.長文問題や英作文問題を行うなかで、問題に出てきた単語を覚える(アウトプット)
以上、2つの学び方があるとして、このどちらか片方だけを行うのは効率的ではありません。
単語帳だけで覚えた英単語は、使い方が身についていない表面的な知識でかんたんに忘れやすい浅い知識になりがちです。
長文問題ばかりで学ぶには、そもそも覚えられる単語の効率が悪く、文脈からの類推で読み解く力はついても語彙力が上がりにくい場合もあります。
しかし、長文問題を解いていくなかで、「あ、これ単語帳で覚えた単語だな」と、知識をアウトプットしながら問題を解いていくことで、知識は効率的に強固なものになり、また実用の中で使い方を身に着けていくことができます。
知識のインプットとアウトプットの両方を、1冊のテキストで効率的にできることでヒットした英単語のテキストとしては、
が一押しでしょう。
他にも高校生向けに、知識のインプットやアウトプットにおすすめのテキストをいくつか紹介します。
世界史・日本史(インプット)詳説・日本史ノート/世界史ノート
世界史・日本史(インプット)時代と流れで覚える日本史B/世界史B用語
どちらも繰り返し演習を前提としたテキストです。
日本史ノート・世界史ノートは赤シートで消えるペンなどを使って学習すると効率が良いかもしれません
現代文(インプット&アウトプット)入試現代文へのアクセス基本編・発展編・完成編
読解演習を行いながら、学術的な用語の使い方を身につけることのできるテキストです。
特に平易な小説は読めるのに、入試現代文の論説的な文章ではボロボロになってしまうというような生徒は、正しい用語の理解ができていない場合が多くあります。
ほかにも知識を身につけるのに良いテキストはいろいろとあるのですが、とりわけオススメさせてもらいたいものだけ紹介させてもらいました。
好きなことなら覚えられるという生徒は、好きなことなら、日常の中で自然と知識のインプットとアウトプットの両方を行っているからでしょう。
大学受験では、好きな教科を中心に受験ができるよう志望校を考えるのもありだとは思いますが、あまり好きではない教科を学ぶ必要が出てくる場合もどうしてもあります。そういった場合にこそ、インプットとアウトプットのバランスを考えて学んでほしいものです。
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