本年度、中学生向けの教科書が改定されました。
特に英語の改定が大きく、今まで高校で学習していた内容のうちいくつかが中学生内容に降りてきました。
その1つが仮定法なのですが、英文法において仮定法は「現実に反する仮定」を使うときに用いるのですが、比較的難しい概念であるため、なかなか理解に苦労する生徒も多くいます。
そのような場合には、「仮定法」と「仮定法でない表現(直接法)」を並べて説明します。
仮定法
I wish Ken were here.
(ケンがここにいたら良いのになあ(いないことが残念だ))
仮定法でない表現
I hope Ken is here.
(ケンがここにいないかなあ(いるかいないか分からないから探している))
上の文はどちらも直訳をしてしまえば、「ケンがここにいることを望みます」となるわけですが、仮定法の場合は現実に反する仮定なので、「ケンがいないことが分かっていて、その上でケンがここにいたら良いのになあ」という仮定した望みを述べているわけです。
下の文は「ケンがここにいるかいないか分からないけれど、ケンがここにいてくれたら望ましい」と希望を述べているわけです。
ちなみに、仮定法においては、wantやhopeよりも実現性の乏しい希望を述べるときに使うwishを用いることが多いですね。
仮定法
If Ken were here, I would talk to him.
(ケンがここにいたら、僕は彼に話しかけるのに(いないから話せない))
仮定法でない表現
If Ken is here, I will talk to him.
(ケンがここにいたら、僕は彼に話しかけるよ(話しかけたいからケンを探している))
ifを使った文でも同様です。仮定法では、ケンがここにいないことが分かっているわけですね。
いまいちキレイな例文ではないのですが、生徒に説明するときは上記のように比較しやすい文で説明すると理解してもらいやすくなるでしょう。
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