2013年5月4日土曜日

社会科教材へのこだわり(1)

オリジナル教材第一弾として、社会科の教材を開発中です。

どんなこだわりをもって、作っているのか。
そこのところを、ちょっと説明させてもらいます。

そもそも、社会科は暗記系の科目と言われています。
よく聞く言葉で、

「社会科は暗記系で、覚えるだけだから、塾で授業を受けなくても大丈夫」

個別指導塾で、一番需要の高い教科は、「英語」または「数学」で、次に「理科」、一番人気無しの教科が「国語」か「社会」になります。
社会科の需要が低い理由は、「暗記系で覚えるだけ」と考えられているからでしょう。

しかし、「暗記系で覚えるだけ」というのはある意味で正しいのですが、ある意味で不十分です。

社会科がほかの教科と比べ、「覚える」という行為が勉強をする上で大きなウエイトを持った教科であることは間違いがありません。
けれども、「覚える」というのは、それほど簡単なことではありませんし、「覚える」だけで十分なわけではありません。
実際に、「覚える」だけの教科のはずの社会科も、生徒によって大きな学力の開きがあります。この学力の差は決して単純な記憶力勉強量の差だけではありません。
社会科を効率良く学習のできる生徒と、それができない生徒には勉強方法に大きな違いがあるのです。

勉強方法の違いは、大きく分けて2点あります。

1.効率の良い覚え方をしているか
2.覚えた知識の利用の仕方を学んでいるか

この2点です。

まず1つ目の「効率の良い覚え方」ですが、一般的には以前にも少し記事を書きました。
こちらも参考にしてみてください。

暗記のコツ

けれども、こうした暗記のコツを身につけるのも訓練が必要なのですよね。
「覚え方」とか「学び方」というのは、できる人には当たり前のことであっても、できない人が独力で身につけるのは簡単なことではありません。だからこそ、それを伝えていくことが、個別指導塾の重要な役割になってくるのですけれども。


2つ目の「覚えた知識の利用」ですが、こちらは知識の応用の部分です。
分かりやすく具体例をあげれば、「一問一答タイプの問題では高い正答率を出すのに、入試問題のような実践的な問題では点数がとれない」というような生徒がいます。これは覚えた知識を上手に利用することができていないのです。

さらに言えば、知識をどう利用するのかをイメージしながら学ぶことで、覚える効率も上がってきます。ただ無闇に覚えるよりも、目的意識をもって体系的に覚える方が効率が良いのは当然です。

さて、教材作成の話に戻ります。

以上を踏まえて、

1.理解力が高い生徒が使っても、低い生徒が使っても、どんな生徒が使っても一定の成果がでる。
2.個別指導で使いやすいように、特別高い指導力がなくても高い成果が出しやすい。
3.生徒が自然と効率の良い覚え方ができる。
4.演習を通じて、暗記のコツを理解することができる。
5.覚えた知識の実際への問題への利用をリンクさせることができる。

以上のような点にこだわったテキストです。
従来のどのテキストよりも効率的な学習ができるテキストになる予定です。

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