2013年3月12日火曜日

愛知県公立一般高校入試Bグループ 出題予想

昨日、Aグループの一般入試の筆記試験が終わり、本日が面接試験です。
私がこの記事を書いているいまごろは、生徒たちは面接試験を終えているころだと思います。

さて、Aグループの筆記試験なのですが、問題などは、

佐鳴予備校
野田塾

などが、さっそく公開してくれています。
問題公開、今年も早かったですね。さすがは大手です。
うちの生徒が「今試験終わったところだよー」と、試験問題を持ってきてくれたときにはすでに問題のスキャン画像と模範解答がアップロードされていました。

さて、佐鳴予備校さんなどでは、Bグループの予想などもしてくれています。
教科によってはこの予想はかなりあてになります。そのあたりの仕組みについて、ちょっと説明させてもらいます。

まず、一番予想がしやすいのは理科です。
結論からいうと、以下のような予想になります。

理科
生物
「生殖・遺伝」「植物」
化学
「酸化・還元」「水溶液・酸とアルカリ」 
物理
「電流と磁界」「光・音・圧力」
地学
「気象」「大地の変化」

理科は毎年、
大問1と大問6が小問集合で、各2問。生物、化学、物理、地学から1問ずつ出題されます。
大問2~4は、生物、化学、物理、地学から単元ごとに4題ずつ出題されます。
小問集合を除き、大問2~4の出題ではA日程とB日程で同じ単元から出題されることはありません。
なので、Aグループの試験で出題されなかった単元を除くと上の表の部分が残るわけです。

さらにこまかな予想をすると、化学は「物質の質量や体積の計算」などは頻出で、グラフの問題も出題されています。出題の可能性が高いでしょう。
地学については、3.11に配慮して地震が出題される可能性は低いのでずばり「気象」から出題されるのではないかと、私の知り合いの受験に詳しい先生は予想します。


次に、数学ですが、これAグループもBグループも似たような問題構成で出題されます。
どちらかの日程が大問4題の構成で、どちらかが大問3題の構成になるのですが、どれも小問集合ばかりなので、実のところ内容に大差はありません。
Aグループは4題構成だったので、Bグループは3題構成になります。


数学
大問1
 7題
計算問題5~6題
基本的な理解を問う問題1~2題
大問2
 8題程度
方程式の文章題、確率、2題構成の関数、穴埋めでの証明、1次関数の応用のグラフの作図など
大問3
 5題程度
平面図形と空間図形


おそらく以上のような構成になります。以上が毎年の構成です。
ただ、Aグループで「標本調査」「資料の活用」「立体の投影図」と新出単元になったところがさっそく出題されています。新出単元が1年おいてから出題のパターンが多かったので、少し予想外でした。Bグループでも資料の活用あたりが再び出題される可能性はあります。

あとは、大問1の計算問題では、二次方程式が因数分解ができず解の公式は平方完成を用いて解く問題がAグループで出題されました。
Bグループでは、因数分解できるタイプの問題が出題されやすいでしょう
また、大問2の証明問題ではAグループは自分で図を書かなくてはいけない問題でしたので、Bグループではあらかじめ図が部分的に用意してある証明問題になる可能性がやや上がりました。

ただ、肝心な内容についていうと、しっかりした予想は難しいです。このあたりは佐鳴さんの予想はだいぶ鋭くて、


佐鳴さんの予想をちょっとまとめてしまうと、
確率
サイコロを用いた問題
関数
1次関数を利用した三角形の等積変形
変域
立体
円柱・角柱・球など、三平方の定理を利用した体積や表面積を求める問題

となっていますが、これは確実な予想とはいえないでしょう。さすがにヤマを貼るという意味では鋭い予想だとは思いますが、数学で完璧な予想をするのはちょっと難しいです。
社会科については、先日開校したばかりのSSS進学教室 岡崎上地教室の教室長の先生が鋭い予想を教えてくれました。



社会
文化史
平安〜室町中心
戦後史
戦後民主化〜冷戦時の日本と外国との関係を中心
日本地理
中国四国または関東
中国四国は関東とも日本の平安時代から鎌倉時代にかけての歴史と関わりが深いところも抑えておく
 中国四国 … 藤原純友の乱、日宋貿易、厳島神社、壇ノ浦の戦い
関東 … 平将門の乱、鎌倉幕府、北条氏、執権政治 
公民
国会と選挙、国連と経済協力
ASEANとかNAFTAの諸地域とか、世界地図と照らし合わせてやっておこう


佐鳴先生の予想も勝手にまとめてしまうと、

社会
歴史分野
鎌倉時代以前にウェイトを置くべき
縄文・弥生時代 遺跡の位置関係
飛鳥・奈良・平安時代 法律・制度・文化の流れ
昭和史 、「世界恐慌」から「戦後の世界」
日本地理
戦後民主化〜冷戦時の日本と外国との関係を中心
世界地理
余力があれば環境問題
公民分野
国民経済の図、地方自治
選挙に関する「数字」は確実に



両者の予想が重複するところも多いですね。ちゃんと分析すると、だいたい予想は重なるものですね。特にAグループでは文化史が出題されていないようですので、どこかで1問文化史関連の問題は出題されるでしょう。一般に、高校入試の社会では江戸時代以降の方が出題されやすいのですが、Aグループで中世以前の出題が少なかったことで、古い時代からの出題も予想されています。
国語に関しての問題構成の予想は以下のとおりです。

国語
大問1・2
小説文+論説文 要約1問を含む
大問3
漢字 書き2題・読み2題
大問4
漢文(古文)


大問1と2が現代文ですが、毎回、論説文・小説文・随筆文から2題出題されます。論説文はAグループとBグループで両方で出題されることが多いです。Aグループの出題は、論説文と随筆分でしたので、おそらく小説文が入ってきます。漢字はAグループ、Bグループのどちらかで四字熟語などが出題されますが、これはAグループで出題されたのでBグループは普通の漢字の読みと書きが問われるでしょう。大問4は古典ですが、一般には古文75%・漢文25%くらいの割合で出題されるのですが、Aグループで古文が出題されたことや去年が両方古文だったことを踏まえて予想すると、漢文50%・古文50%といったところでしょうか。あまり当てにならない予想ですが、愛知県の公立高校入試の古典は現代語訳のついたなんちゃって古典なので、どちらも古典知識はほとんどなくても解けます。
英語の問題構成は以下の通りです。

英語
大問1
英作文 長文のなかでの英作文
大問2
長文 語形変化・日本語付きの並び替え 適語補充 内容正誤など
大問3
会話文 適語補充など

これとは別に聞き取り検査が実施されます。この構成はAグループもBグループもほとんど同じです。おそらく同様の構成で出題されるかの生が高いとおもわれますが、それ以上の予想は難しいです。佐鳴さんの予想では、『受動態』・『現在完了』・『間接疑問文』・『分詞の形容詞的用法』・『関係代名詞』などを勉強するようにというアドバイスですが、これは一般的なアドバイスでしかありませんね。とくにAグループの結果を踏まえてどうこうというわけではありません。

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