2013年3月23日土曜日

教材マニアックス11「iワーク 公民」

iワーク 公民

基本情報
教材名 : iワーク 
出版社 : 育新社
シリーズ対応教科 : 5科
製本 : A4
特徴 : ワーク系テキスト


1.教材の構成

本誌
 ・ 解説ページ
 ・ 確認問題(図表の整理)
 ・ 基本問題(一問一答形式の基本問題)
 ・ 標準問題(実践的な問題)
アイワークプラス(単元ごとの確認テスト)
別冊解答

以上のような構成になっています。
特徴としては、解説ページがフルカラーで見やすいことです。
















私はもともと教材にフルカラーは不要。むしろ大切なところが分かりにくくなって、害悪になることが多いというのが持論でした。
ですが、このiワークは実にカラーの使い方がうまいのです。必要以上にカラーを使っているわけではありません。
解説ページ以外のところは、2色刷りにして色を抑えているのも好ましいです。

ちなみにフルカラーの採用は理科と社会のみです。英数国は普通の印刷です。
シリーズで無駄にカラーを統一しようとしないところも好印象ですね。

確認テストのアイワークプラスは、はぎとり式ではありません。
これも管理がしやすいので好感が持てますね。(写真をとりわすれてしまいました)




















2.感想・評価

教材にこだわりのある塾が採用するテキストという意味では、

森塾のフォレスタシリーズ
育伸社のiワークシリーズ

この2つがやはり、筆頭になるのだと思います。
しかし、この両者はまるでタイプが違います。

森塾のフォレスタはいかにも理系人間が開発しましたというテキストですが、
iワークは逆に文系人間が開発したという印象のシリーズです。
(と、勝手な偏見を述べてみます。違っていたらごめんなさい)

フォレスタは無駄とことん省き、いらないモノをそぎ落としていったら出来上がった印象で、
iワークは必要なものを、こだわりを持って取捨選択していったら出来上がったというような印象です。
(と、また勝手な印象を述べます)

個人的にはフォレスタの制作思想の方が優れているように感じますし、そう考えるからこそフォレスタを教室で標準採用しています。
けれども、フォレスタにもはっきりした弱点があることも否めません。特に社会科などは、フォレスタは図表が確実に不足しています。高校入試には資料などもたくさん出題されますが、フォレスタはその部分はかなり弱い。(というより、優先度が低いものとして、バッサリ切り捨てられています)
その点、iワークは十分以上のものをカバーしていますし、iワークのシリーズをあえて選択する塾が多いのもそれはそれでうなずけます。

フォレスタシリーズは個別指導専用教材ですが、iワークはワーク系の教材です。なので、単純に比較はできないのですが。
また育伸社は、個別指導用教材としてiワークパーソナルという教材も出版しているのですが、手元にありません。こちらは教室で利用するつもりはまったくないので二の足を踏んではいますが、気になるのでまた取り寄せてみたいと思っています。


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