2013年3月18日月曜日

勉強は大切

今年、当塾から高校受験を行ってくれた生徒は多くはありません。
開校したのが10月下旬でしたので仕方が無いのですが、ほかの学年よりも生徒数は少なくて4人だけです。

学力も進路志望もバラバラの4人ですが、4人とも期間は短いですが塾でしっかりと勉強してくれました。成績も上げてくれました。内申点は全員上がりましたし、もっとも大きく上がった生徒で内申は「」向上しました。テストの得点力も伸ばしてくれたと思います。
それでも本来の志望校から志望校のレベルを落としてもらった生徒もいますし、合格発表はまだ来週ですが、自己採点から予想するに合格水準にギリギリ届かないんじゃないかという生徒もいます。

生徒たちは口を揃えます。

「もっとはやく勉強すれば良かった」

塾で働いている者にとっては、耳タコです。タコどころか、イカやらサンマやらが耳からこぼれ落ちそうです。
入試やその他の試験が迫るなどして、切羽つまってからしか動かない生徒が多すぎです。

けれども、私はこれは生徒本人たちが悪いわけではないと、私は思っています。

生徒たちが早い段階から勉強を行わないのは、塾や学校をはじめとした周囲の大人の責任です。

なんの働きかけもせず、生徒がある日勉強に目覚めて、しっかり勉強を始める。なんていうことはありません。勉強の楽しさを知ってもらえたり、勉強の必要性を感じてもらってはじめて勉強してもらえるのです。
ただ上から、「勉強しなさい!」と押し付けてもしっかりした学習習慣はつきません。
生徒本人に、本当に勉強の必要性を感じてもらうか、勉強をやりたいと思って貰うための働きかけをしていかなくてはいけません。また、具体的にどのように勉強をしたらよいのかの指導も必要です。

そのために、塾では、

・ 分かりやすく指導することで、勉強を楽しいと思ってもらう
・ 勉強の仕方を学んでもらい、自習指導を行うことで学習習慣をつけてもらう
・ 小学生や中1の段階から本人の状況に合わせて、進路指導を行う
・ 中1から模擬試験などは欠かさず受験してもらい、成績についての意識を高めてもらう

等々といった指導を行います。

塾では、高校入試や大学入試を大きな目標として指導を行います。
そのため受験のテクニックといったことも生徒にはたくさん学んで貰います。塾での勉強は、成績を上げるため、受験に合格するために効率を追求してしまう部分がどうしてもあります。けれども勉強というのは受験のためだけに必要なのではありません。
きちんと物事を考え判断できる大人になるためには、やはり勉強は必要なのです。勉強を行う中で、世間の常識、さまざまな考え方や思想を知り、その中で自分なりの考え方が養われるのです。

つまり、何が言いたいのかというと、

勉強というのは大切なのです。

そんなのは当たり前のことだとわれわれ大人は思います。
けれども、生徒にとっては決して当たり前のことではありません。多くの生徒にとって、勉強が「大人から無理矢理押し付けられる理不尽なもの」になってしまっているのが実情に思えます。

生徒に勉強の大切さを伝えること
生徒に勉強のやり方を伝えること

具体的な教務面の指導と平行して、このあたりは塾人として常に強く意識していかなければならないと考えています。

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