2013年11月12日火曜日

文法の価値

文法というのは道具に過ぎない。

ということを、感じます。


I am playing tennis.(私はテニスをしています)


この、英文の文型は高校では普通、第3文型で教えられます。

主語(S)=「I」
動詞(V)=「am playing」
目的語(O)=「tennis」

ですね。
けれども、私は高校生の頃から、ずっと第2文型なんじゃないかと引っかかっていました。

主語(S)=「I」
動詞(V)=「am」
目的語(O)=「playing」

どういうことかというと、「playing」というように動詞のing形には、「動名詞」と「現在分詞」の2種類があるわけですが、進行形を作るing形は「現在分詞」です。
そして、「現在分詞」と「過去分詞」とは何かと言えば、「動詞」が変化して、「他の品詞」の働きをするようになったものです。
分詞の働きとして、高校英語で学習するのは、以下の3つです。

1.進行形と受動態
2.分詞の形容詞的用法
3.分詞構文

それぞれの文で分詞が何の品詞をしているかと考えると、

1.進行形と受動態 → 補語としての形容詞
2.分詞の形容詞的用法 → 修飾語としての形容詞
3.分詞構文 → 副詞

ということになります。

進行形が補語としての働きをしているのが分かりやすい例として、

It is rainy.(雨が降っています)
It is raining.(雨が降っています)

ニュアンスこそ違え、構造は同じですよね。

インターネットで検索してみても、同じようなことを考えている人は多いようです。

ただ、文法的な分類のどちらが正しいかというのは、教育の現場では必要ないのだと思います。
「どちらが正しいか」なのではなく、「どう教えた方が効率的か」を考えるべきです。

せんだっても、そもそも5文型という分類も英語圏では既に古い学説でしかないという記事を先だってあげました。
少なくとも、英語の基礎学習の上で、進行形や受け身の文をすべて第2文型にしてしまうのでは、それを学ぶ意味が薄くなってしまいますよね。

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