2012年12月14日金曜日

ご家庭でできる教材の選び方1

(学習の成果) = (教材・指導の質) × (集中力) × (学習時間の2乗)

というような記事を、以前の記事で書いたことがあります。
かけ算で繋がっているので、どこかが0になってしまっては、全部が0になってしまうんですよね。

SSS進学教室では、教材や指導の質にこだわり、生徒が勉強に集中でき、かつ学習時間が十分に確保できるようにということにこだわった運営をしています。

でも、中には塾に通わず自分でしっかり勉強したいという生徒もいると思います。
これを自分でやるというのはなかなか大変なことだとなのですが、それは立派なことです。当塾でも、生徒が塾を卒業するときには「もう自分一人でも、しっかり勉強できる」と胸をはっていって欲しいと思っています。

そういう生徒のために、「ご家庭でできる教材の選び方」というテーマで記事を書かせて貰いたいと思います。
塾教材だけでなく、市販されている教材にも良いものがたくさんあります。
今まで、塾教材についていくつか記事を書かせてもらいましたが、塾で採用するならという視点で書かせてもらいました。今回は、生徒本人が本屋さんで教材を選ぶとき、あるいは、保護者の方が子供に教材を買ってあげるときの注意点を説明させてもらいます。


ご家庭でできる教材の選び方1

まず、初回としてよくある間違った教材の選び方を紹介させてもらいます。
塾に来てくれる生徒で、
「受験が近づいきたので、自分で勉強しようと思って、本屋さんで問題集を買ったのだけど、上手く勉強できない」
という生徒によくあるパターンです。

・ 楽々できる2週間マスター高校受験 数学
・ 10日間でできる大学入試 物理

基礎が分かっていない生徒にこういったタイプの問題集は地雷です。
こうした問題集の特徴は、

・ 薄い
・ 要点がよく絞り込まれている
・ 受験に必要な内容をきちんと網羅している

それ自体悪い問題集ではありません。
使い方によっては、とても役にたちます。こうした類の問題集は、一通り基礎の勉強がしっかりできている生徒が、受験の傾向に合わせた復習を行うのにはとても良いと思います。
しかし、基礎のできていない生徒にはまったく不向きです。けれども、基礎ができていなくて自信のない生徒ほど、「量も少ないから自分でもできるんじゃないか」「楽々できると書いてあるし」と、甘い言葉に誘われてこういうテキストを買ってしまいがちです。

では、どのような教材を買うべきでしょうか?
ここでこの教材が良いですよ、とオススメの教材をお伝えできれば簡単なのですが、万人にお勧めできる教材なんてありません。大切なのは自分の状況にあった選択をすることです。
そのためには、まずいくつかのことをキチンと理解しておくことが必要です。

理解しておくこと

① 自分自身の学力
教材には易しいものも、難しいものもあります。自分の学力にあった教材を選びましょう。

② 何を目標に勉強するのか
学校の勉強にしっかりついていきたいのか、受験勉強をしたいのか、資格試験に合格したいのか、基礎学力を上げたいのか。
それぞれの教材ははっきりとしたコンセプトがあって作られています。
自分に必要なのは何なのかが分かっていなければ、適切な選択はできません。

③ どのような種類の教材が売られているのか
教材には様々な種類の教材があります。
大きくわければ、

・ 参考書
学習内容の要点をまとめたものです。学校の教科書などよりも分かりやすく、また参考書のコンセプトによって、学校の勉強や受験に合わせた構成になっています。

・ 問題集
演習問題をまとめたものです。学校の授業や、参考書を読んで理解ができたなら、問題集を用いて演習を行います。問題集も参考書と同じく、さまざまなコンセプトで、いろいろな難易度のものがあります。

そのほか、参考書と問題集が一体型になっているテキストや、単語集などの独特な教材もあります。


以上の内容を把握した上で、自分にあった教材を選んでいきましょう。
次の記事では、学力別のもう少し具体的な教材選びのコツについて書きます。

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