2012年12月15日土曜日

ご家庭でできる教材の選び方2

ご家庭でできる教材の選び方2

・ 勉強が苦手、成績が下位~中位、学習習慣がついていないけれどこれから付けていきたい
という生徒のための教材の選び方

1.参考書・問題集が一体型のものがオススメ

通常勉強は、学校の勉強や参考書で基本的な内容を理解した上で問題集を用いて問題演習を行うことで、定着をはかります。
けれども、勉強が苦手な生徒は、学校の勉強が理解できていない場合、別冊になると参考書が上手に使えない場合が多くあります。そのため、参考書・問題集が一体型となっているテキストがおすすめです。
ただし、参考書パートは、できるだけ端的で分かりやすく、手短にまとまっているものが好ましいでしょう。

2.問題量が多く、ページ数の多いものがオススメ

勉強が苦手だという自覚がある生徒ほど薄いテキストを選びがちですが、しっかり演習するためには問題量の多いものを選びましょう。勉強が得意な生徒は薄めのテキストを複数購入したり、次々と新しいテキストに乗り換えていくというのもありだと思いますが、苦手な生徒は浮気をせずに、これぞという教材を一冊だけ使って繰り返し演習することが望ましいです。


3.答えは薄いもので十分

模範解答の解説が厚くて丁寧であることを売りにしている問題集もたくさん売られています。
そうした問題集は、成績上位を目指す子向けの難易度の高い問題集については良いのですが、基礎的な問題集については最悪です。どんなに解説が詳しくても使いこなせないのが目に見えています。
参考書・問題集一体型の教材で、参考書パートを見れば、答えの解説などなくても、要点や解き方が理解できるという構成になっていることが望ましいです。

4.フルカラー教材は選ばない、オススメは2色刷り

写真などがたくさん載っているような、フルカラーの教材はオススメではありまえん。
大切なところは赤、それ以外は黒で十分です。色数が多いのは、かえって学習効率を考えると好ましくありません。
理想としては2色刷りですが、1色のものや3色程度のものでも良いと思います。

5.ノートを使って繰り返し演習することを前提に選ぼう

きちんと基礎を身につけるためには、繰り返し演習することが大切です。
一回やって、「わかった」だけでは不十分です。ですので、繰り返しノートに演習することが大切です。
学習のステージが上がり、応用問題に挑戦できるようになった場合は、応用問題は考える力を鍛えるという趣旨が大きくなり繰り返し解き直す意義は薄くなります。しかし、学習内容が基礎であるほど繰り返しの演習が必要になります。
完全書き込み式をウリにした教材も少なくありませんが、書き込み式であるメリットは無いと考えてください。
(書き込み式教材のすべてを否定するつもりはありません。書き込み式が便利なのは一通りの基礎を習得したあとに、もう一度基礎を再確認するために演習する場合などです。また、小学校入学前などノートを使うのが難しい段階では総じて好ましいものではあります)


6.できるだけ大きな書店で手にとって選ぼう

アマゾンなどで購入せず、自分で手にとって中身を確かめた上で購入しましょう。
また、町の小さな本屋さんでは、そもそも教材の種類が少なく選択の余地があまりありません。できるだけ多くの選択肢のある大型書店での購入がオススメです。
西尾市の生徒であるなら、名古屋にある大型書店に足を運んだ方が良いと思います。


7.保護者が選ぶのではなく、生徒本人と一緒に選ぼう

自分にあった教材を選ぶということそれ自体が、勉強方法を学ぶ良い機会です。
自立学習を実現するためには、自分自身の学習状況をきちんと考えて、必要なものを選ぶ訓練をしていけると良いでしょう。もちろん、間違った選択をしてしまうこともありますが、それはそれで良い経験になります。
本人にあまり合っていない教材を選んでしまった場合は、少しもったいないですがその教材は無理に使わずにお蔵入りにして、新しい教材を購入しましょう。

以上が、私の考える基礎固めを重視した教材選びのポイントです。
参考にして貰えると嬉しいです。次回は、応用力を鍛えたいという生徒のためのポイントを説明していきます。

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