2012年12月22日土曜日

ノート・筆記用具の選び方

ノートや筆記用具は生徒自身が、自分が使いやすいと思うものを使えば良いのです。

けれども、とくに勉強の習慣ができていない生徒は、適切なノートや筆記用具が選べていないせいで勉強をするのに支障が出てしまっているなんて生徒もいます。とくに、入塾したての生徒には。

これだけは押さえておこうというノートや筆記用具の選び方を説明します。


1.勉強に必要な筆記用具

最低限必要なものとして、

ノート
シャーペン (または鉛筆)と替え芯
消しゴム
赤ペン(赤鉛筆)

以上のものは最低限でも用意しておきましょう。
あとは好みですが、

下敷き
蛍光マーカーペン

なども用意しても良いと思います。SSS進学教室の授業では、蛍光マーカーペンなどは特に使用しませんが、学校の授業などでは重宝することが多いと思います。

ときどき、何十色も色ペンを用意している生徒がいますが、あまり多くの色を使うのは勉強の効率がかえって悪くなります。
大切なところは赤、それ以外は黒の2色で十分です。多くても、赤、黒、青の3色以下に抑えることが推奨です。
(私自身も子供時代にはやっちゃっていましたので恥ずかしいのですが;;)


2.ノートの選び方

勉強をするときは必ずノートを使いましょう。
ノートを使わず直接問題集などに解答を書き込んでも支障のない場合もありますが、学年が上がったり学習の内容が高度になるにつれて、ノートの使用は欠かせなくなってきます。
小学生低学年のうちからノートを使う習慣をつけておきましょう。


方眼ノート

[ こんな生徒におすすめ ] 小学生や計算が苦手な中学生
[ メリット ] 筆算の計算練習がしやすい。作図の練習がしやすい。
[ デメリット ] 長い文章が書きにくい。大学ノートに比べ高い。

小学生や計算が苦手な中学生は、算数(数学)用のノートには方眼ノートがオススメです。

計算の練習で生徒がミスしやすいのが、加減乗除の筆算での位取りです。方眼のノートをきちんと使うことで、位取りが意識しやすくなります。また作図などもやりやすくなります。とくに作図を考えて、1マス1cmのノートがオススメです。(1マス1.2センチのものなども市販されています)
計算が苦手だという生徒に、方眼のノートを使うように指事するだけで計算の練習が効率良くなり、計算ミスが一気に解消されるということもよくあります。
加減乗除の筆算や図形の作図が完璧になったら方眼ノートを卒業してもOKです。方眼ノートを卒業した生徒は普通の大学ノートを使いましょう。


英習字用の補助線(4本線)の引かれたノート

[ こんな生徒におすすめ ] 英語を習い始めの生徒
[ メリット ] アルファベットを正確に書く練習をしやすい。
[ デメリット ] 1ページに書くことがきる量が少ない。大学ノートに比べ高い。

英語の勉強を始めたばかりの頃は英語用のノートを使いましょう。
英会話を重視した指導をする低学年向けの英語塾などでは、そもそもあまり書き取りをさせないところもありますが、そうした指導では中学英語にしっかり繋がっていきません。特に初級英語のうちはしっかりとノートを使っていきましょう。
アルファベットの大文字・小文字を自由に書き分けて、スムーズに書くことができるようになったあとは普通の大学ノートで十分です。


大学ノート

[ こんな生徒におすすめ ] ほとんどの生徒
[ メリット ] 汎用性が高い。安い。
[ デメリット ] 特になし。

ふつうサイズ(B5)の横罫線ノートを大学ノートと言います。安価で使いやすいので、ほとんどの生徒にオススメです。
コクヨ製などの高品質のものでも文具店で5冊組298円など安価ですし、DAISOなどの100円ショップでは3冊組105円で売られています。勉強は効率良くなるほどノートはたくさん消耗しますので、安いものでも十分です。


ルーズリーフ

[ こんな生徒におすすめ ] 整理整頓が得意な生徒
[ メリット ] 多くの教科のノートを一冊のファイルに整理できる。
[ デメリット ] 整理が面倒。大学ノートに比べやや高い。

私も学生時代は使っていましたが、効率の良い勉強を考えるとあまりオススメしていません。
高校や大学などに進学し、受講する教科数が増えると教科毎にノートを用意するとノートの冊数が多くなります。そうした場合には一冊のファイルにまとめることができるので、メリットがあります。
ただ、ページが無くなりやすい、整理の手間が掛かるなどのデメリットがあります。
インデックスを使ってきちんと整理整頓をする自信のある生徒だけにオススメします。


3.筆記用具の選び方


鉛筆(えんぴつ)

[ こんな生徒におすすめ ] 小学生・筆圧の高い生徒
[ メリット ] 芯が折れにくい
[ デメリット ] 手が疲れやすい。シャーペンに比べ、削る面倒がある。

小学校ではシャーペンの使用が禁止されている学校が多いです。
主な理由として、
・ 芯が折れやすい。
・ 授業中に分解して遊ぶ子が出やすい。
などでしょう。
実際、勉強に慣れていない生徒にシャーペンを使わせるとポキポキ芯を折ってくれます。特に小学生低学年のうちは鉛筆を使うのが無難でしょう。
ただシャーペンなどと比べ軸が細く、グリップなども付いてないので手に掛かる負担が大きく疲れやすくなってしまします。長時間の勉強には不向きでしょう。


0.9mm芯のシャープペン

[ こんな生徒におすすめ ] 小学生・筆圧の高い生徒
[ メリット ] 芯が折れにくい。鉛筆と比べ、削る面倒がない。
[ デメリット ] 普及していないので、種類が少ない。

あまり普及はしていないのですが、シャーペンと鉛筆の両方のメリットを兼ね備えているのが0.9mm芯のシャーペンです。
芯が折れにくいので、鉛筆を卒業してはじめてシャーペンを使う生徒にオススメです。
普通のシャーペンは芯の太さは0.5mmですので、太さがかなり違います。


疲れにくいシャープペンの選び方

ほとんどの生徒は普通のシャーペンを使うと思います。
自分の使いやすいものを選べば十分なのですが、疲れにくいシャーペンの選ぶポイントがいくつかあります。
・ グリップが自分にあったものを選ぼう
グリップにこだわった商品としてはPILOT社のドクタークリップのシリーズなどが有名ですが、ペンの握り方などは生徒によってそれぞれ癖があります。実際に自分でもって握りやすいものを選ぶのが一番でしょう。
・ 重心がペン先の側にあるものを選ぼう
重心がペン先の側にあるものの方が疲れにくいです。安物のシャーペンはほぼ例外なく重心は後ろ側にあります。重心がペン先の側にあるものは、軸の中に重りを仕込んであるのです。私が学生であった頃には重心がペン先側にあるのは定価1000円以上の製図用の高級機種にしかなかったのですが、今では300円程度の一般用途のものから重心を調整している商品があります。


鉛筆やシャーペンの芯の堅さの選び方

堅 4H・3H・2H・H・F・HB・B・2B・3B・4B・5B・6B 軟
右側にいくほど、黒鉛の割合が多くなり軟らかい芯になります。
軟らかい芯ほど、減りが早く、色が濃く、滑らかに書けます。またノートに触ると黒鉛が手に移って黒くなりやすいです。逆に堅い芯ほど、減りが遅く、色が薄く、書き味が堅くなります。
芯の堅さも好みの問題ですので、好きなものを選べば良いのですが、一般には低学年の生徒ほど軟らかい芯を使うように指導するのが普通です。また絵画などでは、できるだけ軟らかい芯を用います。
もっとも標準的な堅さとしては、「HB・B」でしょう。


その他の筆記用具の選び方

赤ペンは裏移りのしないものを選びましょう。

消しゴムはよく消える普通の消しゴムを選びましょう。あまり独特でないものが良いです。
自宅で勉強するときには、消しカスがまとまるタイプのものが重宝するかもしれません。
消しゴムはあまり大型のものより小型のものの方が角が使いやすいのでオススメになります。「カド消し」という独特の形状のものも販売されていますが、あまり使い勝手は良くないようです。またノック式消しゴムは持ち運びなどには便利ですが、勉強用には不向きです。

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