2013年12月6日金曜日
生徒に楽を覚えさせること
現在開発中の英語のテキスト「体系英語(仮)」には別冊の解答冊子のほかに、「単語帖」が補助冊子として付く予定です。
(画像は開発中のもので、仕様などは変更される場合があります)
これは、「体系英語」のテキスト本編で使っている単語のみを、単語帳としたものです。
宿題などで生徒が問題を演習する際に、分からない単語などを自分で簡単に調べることができるようにという意図で作っています。
一般の辞書を利用する場合と比べ、
1.テキストに載っている単語のみ(およそ450)を集めているので、非常にコンパクトで、単語の意味を調べるのが容易である。
2.品詞ごとに整理してあるので、単語帖を使うなかで自然と品詞への意識が身につく。
(ただし、品詞は高度になりすぎないよう、「名詞・代名詞」「動詞」「形容詞・副詞」「その他」といった大雑把な区分)
3.赤シートで単語が隠して、単語の暗記用にも使える。
4.英和と和英が少ないページの中に集約されている。
とくに上の2つが重要ポイントです。
これはなかなかに良いアイテムになるのではないかと思っています。
こうして開発を進めているテキストですが、知り合いの塾の先生方に、テキストの内容面などについてはその都度いろいろと相談させて貰っています。
より良い内容にするために、意見をうかがい、修正をしているわけです。
そうした相談した中で、次のようなことをおっしゃってくれたベテランの先生がいます。
「これは、生徒に楽を覚えさせることになってしまうな」と。
生徒が、楽をするのが当たり前になってしまうと、苦労して勉強することができなくなってしまうという意味です。
それは確かにその通りだと私も感じます。
私が中高生の時代は、ふつうの紙の辞書を使いました。電子辞書もありませんでした。
(最近の中高生で辞書を使う生徒はほとんどいません。教科書にも巻末に単語の一覧表が載っていたりします)
英語に限らず、私たちは学生時代に、非常に不親切な教科書を使い、不親切な問題集で不自由をしながら、不自由の中で自分で様々な工夫をして勉強をしたものです。
けれども、その苦労と不自由があったからこそ、自分で学ぶ技能が身についたというところが多いにあります。
ですが、その点、当塾の生徒たちには「楽を覚えさせ」まくっちゃってます。
標準採用しているフォレスタは、要点が分かりやすくまとまっていて、とても使いやすいテキストです。
何も考えず塾の授業を受けて、類題が宿題で出されるので、何も考えずそれを繰り返し演習するだけで力が付いてしまします。
比較的どんな生徒でも、考える力が訓練されていな生徒にも、モチベーションが低めの生徒でも成果が出やすくなるように工夫されたテキストなのです。
フォレスタだけではありません。
他の採用しているテキストも、生徒に効率良く勉強してもらうにはどれが一番なのかを考えて選んでいます。
現在開発中の「体系英語」も学習効率を追求しています。
また、だからこそ生徒の成績も上がりやすいわけなのですが。
けれども、効率的な学習は同時に生徒に楽を覚えさせることにも繋がります。
これは大きなジレンマです。
生徒に効率的な学習を進めていく一方で、自分で考え、自分なりに勉強方法を工夫するような学ぶ力も身につけられるような指導も考えていくべきなのかもしれません。
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