2012年9月26日水曜日

他塾紹介(6)森塾


森塾

校舎数自体は少ないのですが、個別指導塾を語る上では避けて通れません。個別指導塾業界の革命児であり異端児です。
校舎数こそ少ないものの、生徒数300人を超えるマンモス教室が数多くあるそうです。


森塾は「効率」と「合理性」を追求した独自の指導システムを開発して、そのノウハウを惜しげもなく公表しています。
塾人の知り合いの中には「合理的すぎて人間性が無い」などと批判をされる方も少なくありませんし、たしかにその通りだとは思います。けれども非常に考え抜かれた、現在の個別指導でもっとも質の高いシステムであることは間違いありません。

FC展開はしていないのですが、その指導システムと抱き合わせになった「フォレスタ」という教材を他塾に販売することで売上げを出しています。

塾人向けにその説明会が年に一回開かれていますが、非常に勉強になります。(毎年ほぼ同じ内容ですが;)
塾の関係者は無料で参加できて教材のサンプルまで貰えてしまうという素晴らしすぎる説明会です。残念ながら、塾の関係者以外は出席できません。
塾の運営に携わっている人でまだ一度も出たことがないという人には、1度行ってみることをお勧めします。最終的に「フォレスタ」を利用しないのだとしても、ぜったいに勉強になります。森塾の提案するシステムには賛否両論があるでしょうし決して「唯一の答え」ではないのでしょうが、森塾が成功した理由を感じ取ることはできます。

今では、中小の個別指導塾の多くが「フォレスタ」と森塾の考案した指導システムを借用させてもらっています。
実のところ、SSS進学教室も「フォレスタ」とそのシステムを使わせてもらっている塾の1つです。
「SSS進学教室って、森塾のパクリでしょ」などという批判を聞いたこともありますが、あながち間違いでもありません。



また本家の森塾と、「フォレスタ」と森塾開発の指導システムを利用しているその他の個別塾の間にもいくつかの差異があります。


たとえば、森塾では生徒と講師の割り当ては、コンピュータ管理で自動的に行う完全なシフト制です。これは1教室300人前後と多くの生徒のいる森塾の教室では、無くては運営が成り立たないでしょう。
森塾では教室長が日程組などで用いる労力を削減し、生徒の成績を上げるために必要な部分で時間を使うと言っています。


また、森塾では特に家庭から要望がない限り、三者面談なども行いません。
ほとんどの個別指導塾では生徒や保護者との面談は当たり前に行っていて、一斉塾でも個別の面談に力を入れる塾が増えてきた昨今、まったく逆の方針ですので、正直はじめてこれを聞いたときは驚きでした。
「生徒の成績はきっちり上げるのだから、文句は言わせない」
「家庭が求めているのは、成績を上げることだけだ。余計なことはやらなくて良い」
説明会では、そこまで豪語していました。スゴイ自信ですし、いっそ潔いですね。

たしかに森塾の言うとおり、成績を上げることが塾の第一の義務です。
成績を上げるために、塾に通うのですから。
間違いありません。
けれどもそうした森塾の仕組みは300人以上という生徒数では、教室長が生徒ひとり一人の生徒の状況を把握した上で適切な個別面談を行うのは困難だという背景から成立したシステムではないかとも思えます。

生徒が夢や目標を持ってもらうことで、モチベーションが上がり、生徒の成績も上がりやすいというのもあります。
当塾のような小さな教室では、進路指導などにも力をいれていきたいですね。

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